私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

花郎(ファラン)

2021-06-15 21:39:55 | 韓国ドラマ・映画

NHKで花郎が「花郎(ファラン) 希望の勇者たち」というタイトルで放送されているのを今日になって知る。

私も韓国で放送されていた時、字幕無しで楽しんでいたはずなのだが、その時は他のドラマの視聴日記を書くので一杯一杯だったのだろう。何も書き残していないので、「イケメン大渋滞のドラマだったな・・・」という事位しか覚えていない。。。

花郎を見るもっと前、同じように花郎が出てくるドラマ@善徳女王を見た際に、花郎の事を「新羅時代の青年団みたいなものらしい」と勝手に判断し、それ以降調べる事もなく深く考える事もなかった。

その後、「朝鮮思想全史」という本を手に取った際、花郎の思想に触れた部分を読んで、「ドラマを見る前に少しでも花郎についての知識を持っていたらもう少しドラマも面白く見られたに違いない」と残念に思った事があった。

「朝鮮思想全史」には花郎は、平時には遊楽、および修行をし、戦時には青年貴族戦闘集団である花郎徒を率いる長と紹介されていた。更に花郎の思想は儒・仏・仙の三教を合わせてたものであり、更に新羅で弥勒下生信仰が盛んになると花郎と弥勒が一体と認識され花郎そのものが信仰の対象となった・・・と説明は続いている。

私が善徳女王を見た際には、オム・テウンが演じるキム・ユシンは、常に花郎徒たちを率いて戦う花郎だった。ドラマ的にはあの時代はいわゆる戦時だったという設定だったのだろう。風流めいた場面は一つもなかったように思う・・・

まぁ、ドラマはドラマなので、花郎の思想まで考えずとも面白く見ればいいと思うのだが、それでも「花郎はなんぞや」という事をもう少し知っていたら、ドラマももっと楽しく見られたかもしれない。

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花郎をキーワードに更に検索を進める・・・・

1930年代、日本でも花郎について、武士道、原始宗教、同性愛等をキーワードに研究されたようだが、花郎が注目される一番のきっかけは李承晩大統領が青年の愛国心向上のために注目した事だったらしい。忘れていた歴史に注目し、花郎再発見という事なんだろう。

ドラマとは直接関係ないかもしれないが、歴史上の意味と各種思惑もちょっとだけ考えながらドラマを見るのも別の楽しさがあるかもしれない。