私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です 第5,6話

2021-05-29 21:10:18 | ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です 韓国ドラマ

「薬が欲しい」と言い刃物を手にして看護師を人質に取る男性ともみ合いになり、命を落とす若い男性医師。

その彼の部屋を片付けて欲しいとの依頼を受けたグル達だが、父親は遺品はいらない早く片付けて欲しいとの一点張りだ。遺品の中にある手紙を見つけたグルが両親に見せようと思った手紙も父親はあっという間に火にくべてしまう。

医師だった彼のシックな雰囲気の部屋には、歯ブラシが2本、そしてベットには枕が二つ並んでいる。そんな部屋に残されたクラシックコンサートのチラシから、彼の恋人がこの中にいると、亡くなった医師の言葉を届けないとというグルと一緒にコンサート会場に向かうサング達。

医師が亡くなったという言葉に動揺しコンサート会場から突然姿を消したのは男性のチェリストだった。医師の父親はそんな息子を受け入れる事が出来ずに、彼の遺品をすべて処分するようにグル達に頼んだのだった。

「息子が皆と違うことを受け入れる事が出来なかったんだ」というサングの言葉に、「父親は自分の事を受け入れてくれた」と言い、納得が出来ない様子のグル。

自分と新しい一歩を踏み出す事を恐れていた医師の態度にショックを受けていたチェリストだったが、亡くなった彼がペアリングを用意して自分の元に来てくれようとしていた事をグルから聞き、観客にそして彼に向けて演奏をするチェリスト。

そんな様子を見て、サングが向かうのは長期療養を目的にした病院だった。賭けボクシングの試合の事故で人を殺めてしまったのでなく、対戦相手の男性は意識が戻ることなく植物状態で病院に入院していたのだ。

その病院で見かけた老夫婦の部屋を片付ける事になるグルとサング。自分達以外に家族はおらず、警備員のアルバイトをしながら病院に入院する妻を見舞っていた男性。

しかし職を失い、自分の残りの時間が少ない事を悟った夫の取った行動は、3日後の部屋の片づけをグルの会社に頼み、入院している妻を退院させて部屋で二人で睡眠薬を飲む事だった。

サングは夫のそんな行動が許せないものの、狭い場所で花を育てて、警備員の仕事を真面目にこなしていた男性は妻と二人つつましく静かな生活を営んでいたのだ。誰も訪れない寂しい斎場に隣の斎場から花輪を借りてこようとするサング。彼も根っからの悪人ではないのだ。言葉が荒く態度もぶっきらぼうなのも、優しさを示す術を知らないからだけらしい。

そしてグルは遺品の中から過去の名刺の束を見つけ、誰も訪れる事のない斎場に知り合いの人を呼ぼうとする。彼も彼なりの方法で故人を悼もうとするのだ。

人生最後の引っ越しに向き合う事で少しずつ変わっていくサングと、愚直に父から教わった方法で仕事に向き合うグル。