児童相談員のウギョンは、幼稚園に通う娘とIT会社社長の夫と3人家族。3人はもうすぐ生まれる赤ちゃんを楽しみに待っており、絵に描いたような幸せで普通の家族だ。
しかしそんな幸せは、彼女が自動車専用道路で起こした交通事故によってあっという間に崩れ去ってしまう。
夫は「自動車専用道路で保護者が居ない子どもを轢いてしまっても、無罪になるはずだ。気にすることはない・・」と言うが、彼女は自分が轢いた子どもは緑のワンピースを着た女の子だと思っていたのに、警察は「被害者は男の子」だというのだ。
ウギョンが「女の子を見た」と言っても誰も信じてくれない。彼女がショック受け、神経質になっているというだけで、夫でさえも彼女の言葉に耳を傾けてくれない。
そんな彼女の元に別件の捜査にやってきたカン刑事。
子どもを殺め、服役していた女性が出所後殺害されたと思われる事件を捜査している刑事だ。
刑務所前で行われていたデモに彼女が参加していたことで、聞き込みに来たのだ。
デモの写真から浮かび上がったのは、男性医師。
男性医師の家を訪ねるカン刑事は、若い女性が医師をナイフで刺しているところに遭遇するのだが、なんと女性は彼と同じ部署に異動になったばかりの刑事だった。自分で自分の身体を刺そうとしているのを彼女が止めようとしていたのだが、彼女が奪ったナイフに自ら飛び込んだのだ・・・
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自分が轢いてしまった子どもの肉親を探そうとするウギョンは警察に掛け合い、無理やり男の子の遺品を見せてもらい、靴の中から家族の絵と、絵の裏に「麦畑に月が浮かんだら・・・」という詞の一節を見つけてしまう。
不安を感じるウギョンは、さらに娘が幼稚園から居なくなるというトラブルにも見舞われることに・・・若い男性と近所のビニールハウスの中で遊んでいただけなのだが、心労から子どもを流産してしまう彼女。
交通事故の事は忘れ、家族のためにやり直そうとするウギョンだが、夫が職場の女性と密会をしている場面に遭遇してしまうのだ。夫の車の窓をゴルフクラブで叩き割る彼女を止めるのは、あのカン刑事だ。(カン刑事の元彼女がウギョンの夫の不倫相手という、狭い中での偶然もあり・・・)
遺書と現金を残して男が死亡した事件を捜査するカン刑事だが、亡くなった男の妻の様子がおかしい。夫が残した現金を見つめ、呆けた様に「ありがとうございます・・」と繰り返す女・・・
ウギョンが見た緑のワンピースの女の子は誰なのか・・・
こん睡状態のウギョンの妹に何か秘密があるのか・・・