私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

卑劣な街

2007-08-31 22:22:33 | 韓国ドラマ・映画
チョ・インソンが30歳を目前にした小さい組織の№2を演じた2時間20分のヤクザ映画。№2故、養わなければならない子分もいる。
更に弟、妹そして病気がちの母親。

それなのに、頼りにしていたスポンサーに金を持ち逃げされ、家計は火の車だ。
借金の取立てをしても、弱小組織ゆえ、親分から回ってくるお金はたいしたものにならない。上にも気を遣い、下にも気を遣い・・・
大きいプロジェクトをやりたくても、小さい組織だからたいしたことはない。
仕事といってもパチンコ屋の経営(いや多分ただの見張り)兄貴分は自分の小金作りに忙しい。それならと社長に直訴だ。

仕事が少し上手く進んできたら、組の統率にチームワークが必要だからと、ビジネス本まで買っている。
これじゃまるで、会社の中で小さなプロジェクトの責任者を任された若いサラリーマンが、上と下に挟まれてもう大変というのと同じじゃないか。
(そう思うとなかなか面白い)
割と早いうちにそんな風に思ったことと、チョ・インソンが非常に綺麗なヤクザ姿を披露しているので、結構楽しく見ることは出来たのだが・・・

ただ義理と人情の極道の世界を感じることなく、こんなこと思うことは、邪道に決まっている。

*****
「香港映画 さくっと90分のアクション。そして男の友情」を見慣れているせいだろう。2時間20分という長さの中で繰り広げられるアクションシーンは必要以上に長く(これはこの映画に限ったことではない。韓国映画のアクションシーンは、割とくどく、そして重いものが多い)、初恋の女性との淡い想いのエピソードもやや緩慢。要となる幼馴染の映画監督とのエピソードもどこかピリッとしたものなし。
すべてが2時間20分のせいとは思いたくないが、もう少しすっきり作ったら、映画全体の緊張感ももっと出たに違いない。

もちろんチョ・インソンはヤクザ役を緊張感を持って演じてはいた。ただ個々が頑張っても映画全体の流れを変えることはやはり難しい。

起承承承承承承・・・転・・・転・・・・結。という映画だったのが非常に残念。

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物語の鍵を握る映画監督を演じていた@ナムグン・ミン。
苗字といえば、ハングル一文字が普通の韓国で、ハングル2文字の苗字。
逆に覚えやすいだろう。
コーヒープリンス1号店の三銃士の一人にとても似ている気がしたのだが、声も違うし、もちろん別人。