行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

カフカ指数

2006年05月08日 | ニュース記事
お役所仕事を数値化、「カフカ指数」と命名 フランス (朝日新聞) - goo ニュース
(2006年 5月 3日 (水) asahi.comから引用)
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○ 仏政府は今秋から「お役所仕事」を数値化して公表する。非能率さを示す指標は、不条理小説で知られるチェコの作家カフカにあやかって「カフカ指数」と命名される。

○ 企業や個人の政府への手当、許認可の申請時に要した時間などを部署ごとに100段階で示す。「仕事が遅い」「手続きが煩雑」という汚名を返上するのが狙い。

○ カフカが描いた官僚組織の無駄や責任不在は東西を問わない。旗振り役のコペ予算・国家改革担当相は「この指数で国際標準規格を目指す」。
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フランスって、本当に面白いですね。

「国際標準規格を目指す」というところもさることながら、「カフカ指数」というセンスがすごい!

「お役所仕事」って、確かに住民から見ると不条理の固まりなんでしょうね。

でも、こんな感じで役所を比較できる指数ができると面白いと思う。

競争相手のいない(ように見える)役所が、擬似的にも競争の場に放り出されるんですから。

最近の試みとして、給与や財政状況を比較できるようにした取り組みが総務省にあります。

県内市町村職員の給与・職員数等の公表財政比較分析表

でも、まだまだ住民がみてわかりやすいものとは言えなさそう。もう少しシンプルな評価対象にする必要がありそうです。

福岡市の議員さんで、政務調査費を使って窓口での住民サービスを比較した人がいたように記憶しています。

互いにどんどん比較されるような時代になれば、役所ものんびりは出来ないでしょう。

こんな国際標準規格がほしいですわ

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集中改革プラン

2006年05月07日 | 行革・人材育成
4月27日に、総務省から集中改革プランの定員管理に関する速報が出されました。

同プランの目玉として、地方公務員を5年間で4.6%以上削減するという目標を掲げていましたが、各自治体が策定した計画では、

都道府県 △4.6%
政令市  △9.3%
市区町村 △8.0%  計6.2%

という結果です。あくまでも3月31日現在の速報値ですので、若干の数字の動きはあるかと思いますが、4.6%を基準として打ち出していた中では、高い数字だと思います。

もちろん、民間企業のリストラからすれば桁が違うかも知れませんが、不採算だからといって次の日から簡単に止めてしまえる仕事でないことを考えれば、かなり切りつめた数字です。

市町村としては、香川県が11.3%と一番高く、それ以前の5年間と合わせれば10年間で15.4%の削減となります。

市町村合併により、管理部門など重複する部署の職員の削減が可能であり、また、財政事情の悪化により、職員数を削減しなければ来年の予算が組めないという切実な事情が、これだけの積み上げを生んだのではないかと思います。


ここで問題になるのは、では、その切りつめた職員数でどう仕事をしていくのかということです。

甘い所もありますが、昨今の公務員は、従来より確実に仕事量が増えています。従来の仕事のやり方はそのままで、人数だけ減らしていくと言う手法はいずれ限界が来ます。

また、財政状況の悪化は切実。いずれにしても、今のやり方は通用しなくなっています。

これを機会に、自治体職員と住民で「役所の仕事の棚卸し」をすべきではないでしょうか。

本当に役所がするべき仕事なのかどうか、役所がするならどの程度まですべきなのか、別のプレーヤーでやれるのではないかなど。

構想日本の「事業仕分け」というのが、あります。ひとつの手法として、参考になるのではないでしょうか。

ただし、大切なのは「市役所(行政)は何のためにあるのか」という基本的な考え方を揃える作業です。

いきなり事業仕分けをしようとしても、「そもそもの基準」がないと既得権の分捕りあいになります。

「市役所の目的」「あるべき姿」を住民・職員で考えることが、手間がかかっても一番大切なことだと思います。

そういう議論ができる市町村なら、どんな変化の中でも生き残っていけるのではないでしょうか。

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残照

2006年05月06日 | 徒然に
しばらく更新していませんでしたが、ゴールデンウィークを振り返って(ちと早い?)徒然に・・・

連休前半、立山黒部アルペンルートへ行って来ました。

飛騨・高山や上高地まで巡るてんこ盛り詰め込みツアーでしたが、普段見慣れない景色の中、楽しい時間が過ごせました。

初めて「ツアー」というものに参加しましたが、各観光地ごとに自由時間があり、添乗員の旗の後ろにぞろぞろとついていくイメージとは違い、悪くない旅行でした。

一番のハイライトは、アルペンルートの富山側から北アルプスを抜けた所にある大観望!

東山魁夷の「残照」を見るかのような壮大な風景に圧倒されます。

雪が多く残っており、残雪を抱いた山々の眺めに感動しました。

富山側から見た立山連山の光景の美しさにも惚れましたがな。思わずここに住みたいと思いました。

2000メートルを超える山が身近にないので、あのアルプスの山々は心に強く残りました。


後半の休みは、ひたすら草むしり(^_^;)

コツコツむしったら、大きなゴミ袋5個分

毎度のことながら、あきれるほどの生産性の高さよ

まあ、おかげで歩ける庭になりましたよ。

残り二日は、来週以降の仕事に向けて助走開始!

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