Creating yourself

「自分発見の旅から自分創造の旅へ」  

ミミの言い分

2011-01-13 18:48:29 | ペット

 

わたしはミミ。わたしにはお母さんが3人いる。ひとりは産みの親。ひとりは死んでしまったけどわんこのチェリー。そして最後に今わたしに食料と寝床を供給してくれるママ。

まだ生まれて1ヶ月ぐらいのとき、公園のそばの駐車場の車の下に隠れていた。お母さんがいないから鳴いていたら、毛の長い鼻ぺちゃの犬とおばさんがやってきてわたしににぼしをくれた。こんなに小さいのににぼしなんて非常識と思ったけど、そんなのどっちでもよかった。お腹がすいてたからかぶりついた。おばさんが、この猫どうしたものかと別のおばさんと話してた。わたし、何がどうなるのかわからなかったけど、お母さんは育児放棄しちゃうし、お兄ちゃんやお姉ちゃんもみんなどっかに行っちゃうし、困ってた。だから、このおばさんの肩にしがみついて連れてってくれるよう祈った。もう一人のおばさんが「このままだったらこの猫死んじゃうねぇ」といったら、おばさんは心に決めたようだった。一緒にいた毛の長い鼻ぺちゃの犬も、悪い奴には見えなかったし。

鼻ぺちゃの犬はチェリーと言って、わたしはチェリーのお乳を飲ませてもらった。チェリーママはいやだったみたいだけど、わたしは思いっきり甘えた。一緒に遊んでくれたし幸せだった。小さい頃は人間ママの肩に乗って散歩に連れてってもらったものだ。肩にしがみついていると突然わたしに気づいた人々は驚いてかわいいかわいいと言ってくれた。あの頃はこわさを知らない無邪気な時代だった。今では想像できない。

ある日、ラブという猫が加わった。やはり公園でうろついていたらしいんだけど、その公園付近の猫をとりしきる猫おばさん軍団が保護したらしい。白血病だとか聞いたからわたしは時々ぶつ以外、ラブには近寄らないないようにした。わたしの兄ちゃんも白血病で猫おばさんの一人に飼われていたけど1年もしないうちに死んだといううわさを風のたよりに聞いた。優しい兄ちゃんだったので短命だったのは残念だ。ママは(人間のほう)、兄ちゃんのことも知っていて、公園から家に向かうと後ろjからついてくるので後ろ髪をひかれるようだといっていた。

ラブはともかくチェリーママも死んだときは悲しかった。もう起きていても意味ないと思って押入れで寝てばかりいた。ママが心配して、じゃぁ仲間をさがしてあげようといって連れてきたのがアメ太だ。これが私にとってまさにありが田迷惑で人生最悪の日だった。アメ太っていう奴はむかつくのなんのって。わたしは顔をあわせたくなくてますます押入れにひきこもり生活を3ヶ月続けた。一緒の空気なんてすえないと思い、ふすまのすきまからアメ太の手がのびてきたときは手や鼻をひっかいてやった。ふすまに手があたりふすまがたおれて正面からの勝負になったけど年寄りのわたしにはえらいストレスだった。ママがアメ太をどっかへつれていくのを期待していた。でも、いつになってもアメ太はどこに行く気配もなかった。しょうがないから私は押入れ引きこもり生活をやめて正々堂々と戦うことにした。

アメ太がわたしに近寄ってくるたび力の限り「ギャー」って叫ぶ。でも、アメ太はひるむどころかもっと手をあげてくる。なんて奴と思うけど、こんなのにからまれちゃひとたまりもないからわたしは逃げる。おかげでやせちゃった。ダイエットだと思うことにしている。人生前向きに考えないといけない。

それにしてもこの年になってこんな奴と暮らさなきゃならないなんて。わたしの人生にこれ以上の災難はないと思ってたとこに、数ヶ月して、また黄色いちっこいのがやってきた。まさかと思ったが夢じゃなかった。ちっこいのがまたきかなさそうにミーミー鳴くのだ。またひきこもりの生活にもどったかって?いえいえ、家出しても食べていけないのはわかっているから、わたしはこの家の主だということをしっかり知らしめてやらなきゃと思った。だから、逃げなかった。えらいでしょ。黄色いのはきなこと呼ばれて、箱の中に入ったり出たり、缶をころころ転がしたりして遊ぶんで退屈しのぎに見てやった。わたしが小さいときはポケットティッシュをぽーんと放り投げてキャッチするのが好きだったけど、いまどきの子はそういう高度な遊びはしないね。缶をころころ転がしたり、箱の中に入ったり出たり、月並みなことしかしない。

アメ太があまりに強烈だったから実はきなこにあまり驚かなかったというのが本音。免疫ができたのかな。だけど、だけど、その後数ヶ月でまた、ちび猫と成人したばかりの猫が来たときは目を疑ったわ。人生生きてみないとわからないものだ。余生をゆったりママに甘えて暮らそうと思っていたのに、1年もしないうちに猫が4匹も増えるなんて。この兄弟だか親子だかわけのわからない連れがきたときはもう笑っちゃうしかなかった。われながらいつのまにか強くなったものだと思う。

アメ太以外はわたしがカーッというとみんな逃げていくからなんとかなるけど、今までのように好きなときにご飯を食べるわけにはいかなくなった。なんたってみんな若いからさっさか食べないと全部食べられちゃうから。わたしもご飯の時間は寝てても名前を呼ばれたら起きるようにしてる。昔はドライフードしか食べなかったけど今はウエットフードも食べるようにしてる。体力をつけなきゃアメ太と対決できないからね。

 


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