Creating yourself

「自分発見の旅から自分創造の旅へ」  

宝城紀行 - ポソン茶園

2006-05-30 22:20:00 | 旅行
光州駅6時発の電車で宝城に向かう。なぜか後ろ向き。座席の向きを変えようとすると途中から向きが変わるからと誰かが言ってくれた。なるほど、西光州駅に着くと方向転換され、前向きになる。1時間45分の旅はあっという間に過ぎ、宝城(ポソン)駅に到着。車に乗ろうとしている男性をつかまえて、バスターミナルはどこか聞くが相手の言っていることが通じていないことを見てとると乗せてってくれるという。中には奥さんらしき人がいる。親切に甘えてバスターミナルまで乗せて行ってもらう。

バスに乗って次の停留所に止まると、電車で一緒だった人が乗ってくる。どうやって私がすでにバスに乗っているのか聞いてきた。そりゃそうだよね。私は彼らより後に出たのだから。しばらくするとバスの運転手さんが茶畑だよと教えてくれる。あこがれのポソン茶園だ。わくわくしてくる。小さな道を奥へと入って行くと小ぶりの茶畑で女たちが茶摘をしている姿が見える。緑の茶畑に女たちの明るい衣服が映える。

さらに奥に進み、ポソンタウンという所の入り口で入場料を払い入っていく。視界が一挙に広がり、見渡す限り緑色のうねりをなした大きな茶畑が姿を現す。ところどころに杉の木立がアクセントになっている。想像していたのと違わないゴージャスな緑の絨毯。一瞬にしてここにまた来ようと心に決める。気温も心地良い暖かさで、曇り空も緑の美しさの妨げにはなっていない。むしろ青空の下よりもっと落ち着いた色を見せてきれいなのではと思える。

度々例の日本語を話す女性に会って声をかけあうが、言葉はいらないと思った。連れがいると話さなきゃならないから、意味のない言葉を話す自分がいやになることがよくある。だから、一人で心の中で美しさを満喫し自然にひたすら融合するその時間が幸福に思える。かっこうがのどかに歌っている。うぐいすの鳴き声もする。自然が奏でる音楽。マーラーの「巨人」という曲の序曲はこういう場所で生まれたのかも。

茶店でお茶をいただく。色はほんのりついているだけ。味も日本茶と違って薄いが、ほのかに上品な味がする。お茶は気分だから。のんびりしているうちに3時間も経ってしまった。2時のKTXで光州からソウルに出発するので、バスターミナルにもどるバスに乗る。


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