公明党=創価学会の真実 乙骨正生 (2003/1 かもがわ出版 1800-)
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◆ 日蓮正宗へ口汚い誹謗中傷も
こうして池田礼賛、創価学会礼賛を繰り広げる一方で、学会員芸能人は、創価学会と対立する日蓮正宗に対する激しい攻撃にもかり出されており、日蓮正宗や阿部日顕日蓮正宗法主に対する口汚い誹謗中傷にも手を染めている。
例えば、学会員芸能人四天王の一人と言われる岸本加世子。
「--そういえばお昼のバラエティ番組(笑っていいとも)で、三色旗をつけて出られたことがありましたね(笑い)。
日顕の“かましてやれ”テープがテレビなどに出回った時だったんです。だから、三色旗つけて、狂乱した法主が何をやらかそうとも『正義の学会は元気だぞー』つて逆に“かましてやった”んです(笑い)。人生の師匠である池田先生を、学会員を、利用するだけ利用して裏切ったと思ったら、次は脱会者づくり。堕落した僧侶のさもしい姿は、御書の『猫の鼠を窮うが如し』そのままじゃないですか。日顕やその元にいる僧侶は皆、恩知らずです。私は家で猫を十七匹も飼ってますけど、猫でさえ恩は忘れませんよ。
人間を人間と思わない日顕宗とは断固闘います。腐った宗門の実態を知らずに広布のために戦って亡くなった母の敵を討つためにも」(「聖教新聞」H4・4・18)
公器であるテレビ電波を日蓮正宗攻撃、阿部日顕日蓮正宗法主攻撃のために利用したことを臆面もなく語る岸本加世子。日蓮正宗攻撃を「母の敵討ち」とまで述べている感覚は、異常としかいいようがない。ちなみに岸本の母親の葬儀は調布の日蓮正宗寺院住職の導師で行われている。
岸本同様、四天王の一人で、いまや公明党参議院議員となった沢たまきは、「私、ここのところ、ずーっと、腹をたてているんですよ。あの日顕一派の悪坊主たちに。絶対、許さない」と怪気炎。続いて主演ドラマ「プレイガール」を引き合いに出して次のように、激しく日蓮正宗を侮蔑している。
「--“プレイガールの必殺技”が冴える時(笑い)。ホント。これがテレビであれば、大立ち回りをして、日顕一派を懲らしめるところよ。そうしたら、皆、スカッとしますよ。タイトルは『ワルは許すな! 怒りのプレイガール』ということになるかしら(笑い)。撲滅するまで何回も何回も続編よ。視聴率、上がりそうね(大笑い)」(「聖教新聞」H4・10・10)
また学会員芸能人四天王と言われる中で、最古参である雪村いづみも次のように言う。
「--『全世界の宗教界の恥』といわれるくらいです。
ホントですよ。私は、最初のころは、日顕は『錯乱した坊主」だから『サクランボ』で『チエリー』とか言って、笑い飛ばしていたんですが、今は、もうそんな“ふざけ”は吹き飛びました。徹底して学会の素晴らしさを語り、宗門の極悪ぶりを糾弾しています。
平和のため、人類の幸福のために世界中を飛び回つている先生を妬み、学会を破壊しようと最後の悪あがきをしている日顕一派。最も愚かで、最も醜い人間であることが、時がたてばたつほどはっきりしてきているわけでしょう。そんな連中に負けるわけにはいきません。今こそ、私は戦います」(「聖教新聞」H4・7・25)
そして早い時期から広告塔の役割を積極的に果たしてきたやはり四天王の山本リンダ。
「--特に許せないのが天魔・日頭です。『狙いうち』しますよ(笑い)。『自分も修行しながら周囲の人にも勧めていって、ともに幸せになっていこう』というのが大聖人の御精神でしょ。ところが自分は、高級温泉旅館で遊蕩三味。こういう悪僧は、はっきりいって広宣流布運動には邪魔なんです(笑い)。一刻も早くやめてもらいたい。--しかし、どんな障魔があろうと学会の前進は『どうにもとまらない』(笑い)。その通りです。しかもこれが千年、万年先へと続く学会の新たな出発点だと思ったら、すごく意義深いことだなと痛感しています。
ただ、売れればいいといったマスコミの報道などに動揺しちゃダメ。『うわさを信じちゃいけないよ』(笑い)です」(「聖教新聞」H4・7・16)
◆ 公明党支援や機関紙誌購読の訴えも
この一連の日蓮正宗攻撃のための「100人の主張文化本部の代表が語る」と題する「聖教新聞」の連続コラムには、他にもBOROや先頃、サザンオールスターズから離脱した大森隆志、若手の人気歌舞伎俳優である市川右近、落語家の柳家つば女など多くの芸能人が登場。口を極めて日蓮正宗や阿部日顕日蓮正宗法主を罵っている。
このうち男子部副本部長の肩書きを持つ「大阪で生まれた女」などのヒットで知られているBOROは、創価学会の牙城である関西を活動の拠点としているだけに、そのテンションはひときわ高く、侮蔑的表現で阿部日顕日蓮正宗法主を揶揄している。
「今の日顕宗も、いい気になっている芸能人にそっくりです。ハイエナみたいな悪僧の取り卷きが『あんたはスターや。あんたは最高。大聖入より上』と(笑い)。それに、退転、反逆した悪党たちから、ファンレ夕ーが来たりして(笑い)、ますます自分は“御本仏”だと思っていく。まるで俗悪な漫画の間抜けな主人公みたい(笑い)(「聖教新聞」H4・6・3】
もっともこうした学会員芸能人に対する日蓮正宗攻撃は、機関紙誌に限ったものではない。岸本加世子や山本リンダ、久本雅美などは、創価学会が主催する各種の会合にも出席し、創価学会ならびに池田氏を礼賛する一方で、日蓮正宗攻撃を繰り返している事実がある。
例えば、平成五年四月四日に、広島市にある創価学会の広島池田平和記念会館で行われた「山本リンダトーク・オン・ステージ」で、山本リンダは「日顕は意地悪くて」などと、四十分にわたつて創価学会礼賛、日蓮正宗非難を繰り広げている。
「大聖人様の仏法を南無妙法蓮華経だけとって、いろんな宗教をつくったり、いろんな金儲けをしたり、今は日顕と、今では有名になりましたけど、日顕は、どうしょうもない。あの法主が居るんです富士の大石寺に。今、日蓮正宗という中で一番上のお坊さんですけど、その人なんか、大聖人の仏法に泥を塗るようなことをしている。本当に、みっともないですね」
この会合には、「会友」というシンパが集められており、山本リンダのトークの後には、この年七月に行われた衆議院選挙で広島選挙区から出馬した公明党候補のあいさつが行われた。
要するに創価学会は、山本リンダという広告塔を使って、「会友」というシンパたちに「日蓮正宗・悪、創価学会・正」というイメージを植え付けるとともに、次期衆院選での公明党候補への支援を呼びかけたのである。
この創価学会の芸能人利用の典型的パターンである「山本リンダトーク」の掉尾で山本リンダは次のように「聖教新聞」の購読を通しての創価学会理解を訴えている。
「今日の聖教新聞に谷村(新二・歌手)さんは、創価学会員ではないのですが、学会の理解者ということで、今日の新聞に出てますけど、いろんな池田先生のご指導もたくさん出ていますが、世界各地の体験談も出ています。料理、健康、テレビ欄もいろんなものがあります。政治欄、また、聖教新聞を見ていただいて創価学会のことを理解していただけたら、うれしいなと思います。今日はありがとうございました」
ここでは「非学会員」という断りはあるものの、歌手の谷村新二が創価学会の「理解者」だと紹介されている。谷村新二が本当に創価学会の「理解者」なのかどうかは分からないが、「聖教新聞」をはじめとする創価学会の機関紙誌に登場するということは、創価学会内部ではこうした意味合いを持つのである。そしてこの谷村新二の例に象徴されるように、創価学会は学会員の芸能人ばかりではなく、非学会員の芸能人に対しても、民音のコンサートや機関紙誌への登場など、あらゆる利益提供を武器に、創価学会のPR役を担わせている。
その典型的な例が島倉千代子である。平成十三年五月十三日の母の日に、テレビ埼玉などの関東の複数のローカルテレビ局が、島倉千代子主演の「母に贈る詩」と題する母の日特集番組を報道。その中で島倉が池田氏の「母に最敬礼」と題する詩を朗読したのだが、池田氏の詩を朗読した島倉には五月下旬から六月初旬にかけて、秋田、岩手、青森の三県で創価学会の外郭団体である民音主催のステージが用意されていた。
◆ 創価学会にすり寄る芸能人シンパ
浮き沈みの激しい芸能界では、巨大教団のマンパワーはそれだけでマーケットしての大きな魅力を持つ。まして、民音にシナノ企画、各種の雑誌媒体をもつ創価学会は、芸能人に対して仕事という「現世利益」を配分する仕組みを直接保持している。当然、創価学会にすり寄る芸能人も増えるわけだが、さらに一歩進んで創価学会に入会して忠勤に励めば、沢たまきや松あきらそして但馬久美のように国会議員にまで昇りつめることさえ可能なのである。
芸能人を利用しょうという創価学会と、創価学会を利用したい芸能人の思惑と利害が一致した結果が、多くの学会員芸能人、そして創価学会にすり寄る芸能人シンパを生み出している。
政界、マスコミ界同様、芸能界もまた創価学会によって確実に汚染されつつあるのが、いまの日本の現状なのである。
---------(139P)-------つづく--
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