はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

3.11から9年目

2020年03月11日 | 日々の出来事

2020/03/11

 

東日本大震災から9年目のこの日を迎えました。

この日は保存食を食べるようにしています。尾西食品の5年保存のアルファ米です。

この1袋で、おにぎりが2個できます。

水を入れて1時間、お湯があれば15分でアルファ米が戻ります。

食べた感じは普通のお米です。保存食とはわかりません。この他にも白米、ドライカレー、五目御飯などがあります。

2016年にセットで買ったものですが、もう来年には消費期限が来ます。思い出す意味でもこういうときに食べないとね。

 

9年たった今でも、まだ47000人の方が避難生活をしています。震災発生当時は何か力になることをしたいと思いながらも何もできず、募金をすることくらいでした。

翌年くらいから被災地を訪れたいと思っていましたが、被害のなかった地域から観光的に見にやって来たと思われるのではないか、とためらわれました。

2016年に初めて被災地を訪れました。仙台駅から「復興応援号」のびゅうバスに乗り、石巻、女川をまわりました。

その時の旅行記はこちらです。

〈「石巻・女川復興応援号」バスに乗って。5年後の東日本大震災の痕跡と新しく生まれ変わっていく町を見た〉

https://4travel.jp/travelogue/11161731

5年たっていましたから、だいぶきれいに整備されていましたが、ところどころに当時の姿そのままで残っていました。

2018年には仙台市立荒浜小学校を訪れました。この地域は人が住むことはできず、震災遺構になっています。

〈東日本大震災の遺構となった仙台市立「旧荒浜小学校」を訪ねる〉

https://4travel.jp/travelogue/11388351

 

この2回の被災地を訪れたことは心の中に大きく残りました。実際に被災した方の気持ちはとても想像できるものではないけれど、この目で見て、話を聞いたことは意味があったと思います。

9年たった今、復興が遅れているのは福島。原発で立ち入れない区域があるためです。

3月14日には9年ぶりに常磐線が全線で開通します。9日には安倍首相も現地を訪れ、常磐道の開通セレモニーに出席しました。しかし、住民が住めるのは2022年からだそうです。

今年は福島を訪れたいと思っています。

 

 

 

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共振運動

2020年03月11日 | リトミック

2020/03/11

 

羽生さんが9日のニュース番組の中のインタビューで共振運動ということを言っていました。

羽生ファンブログでは、「共振」の言葉が多く取り上げられていて、ちょっとおもしろいなと思ったのですけれど。私自身もおもしろいことを言うなあと感じました。

「共振」は物理用語だそうですが、私はこんなことを思い出します。

ずいぶん前の大きなリトミック講習のときのこと。リトミック講習では、先生がピアノを弾いて、生徒がそれにあわせて歩いたり、動きをつけたりをよくやります。

先生が「まず、自分の好きなように歩いてみてごらんなさい」と言いました。

数十名以上の受講者がいたと思います。音楽がないまま、各自が好きな方向へ、自分なりの速度で歩き始めました。スクランブル交差点のような、雑踏のような感じです。

みんな頭の中に拍を感じていて、自分の速度で歩くのですが、それぞれに思う速度が違っています。小走りの人もいれば、ゆっくり歩く人もいます。

しばらく歩き続けると、だんだん全体の速度が同調してくるのです。自分だけ違うテンポで歩いていると、なんとなく違和感を感じて、人と合わせるようになるのです。

そして、全体のテンポが揃った頃、先生がそのテンポでピアノを弾き始め、参加者たちはそれに合わせてステップしていきました。とても安定した感じがしました。

これは感覚が同調することだなと思いました。共振も物理ではありますが、現象的に似ているなあと思ったのです。

また、別のこんな講習もありました。

先生が、「自分の好きな動きを自由にやってみてください。しばらく続けてください。その中の誰か一人の動きに私が伴奏をつけますから、誰の動きに伴奏をつけているのか、当ててください」

へえ~おもしろそうだなあ、と思いながら動いてみました。

好きなように動いてといわれても、なかなか動けるものではないですよ。自分の中に動きのレパートリーがないと。

手を差し伸べたり、体をひねったり、足を踏み出したりと、みんな様々なことをやっています。

だんだんその動きがくり返しなっていきます。

最初はみんな速度がバラバラなんですが、そのうちに速度が合ってきます。みんなまわりの動きを見て、自然に速度を合わせていくのです。

先生がピアノを弾きだして、それが誰かの動きの伴奏なんですが、みんな速度が同調していますから、すぐにはわからない。自分も動きながら「誰のかなあ」と探します。

少なくとも私ではないなあとか・・・

注目ポイントは拍子ですね。何拍目に繰り返しているか。

強拍のところで、繰り返しの動きの最初の部分をやっている誰かに注目が行きます。先生の視線もその人を見たりしてわかってきます。

そして、「あの人だ!」となるわけです。これも、とてもおもしろかった講習でした。

人はやはり呼吸を合わせようとしますね。空気を読むと言えば読むのでしょうが、流れの中に違和感のない形で乗っていると、自分も楽なのです。

これも人の共振かなあと思います。

共振からこんなことを思い出して書いてみました。

 

 

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