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はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

国立新美術館「リビング・モダニティ」展

2025年04月07日 | 美術館・博物館
2025/04/07


六本木の国立新美術館で開催中の
「リビング・モダニティ 住まいの実験1920s∼1970s」展
を見てきました。


20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みを
衛生、素材、窓、キッチン、調度
メディア、ランドスケープという
モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から
再考するという企画。

傑作14邸を中心に20世紀の住まいの実験を
写真や図面スケッチ、模型、家具
テキスタイル、食器、雑誌やグラフィック
などを通じて多角的に検証。


模型もたくさん展示されていて
イメージしやすかったです。
 
菊竹清訓 スカイハウス

地面から浮かぶように作られた家


ルイス・カーン 2つの箱でできた家


藤井厚二 聴竹居
環境とともに暮らす日本の家


フランク・ゲーリー邸

いつまでも完成しない家


展示してあった椅子もおしゃれ


左下は展示作品ではなく
地下の休憩コーナーの椅子ですが、おしゃれ


これは暖房器具ですって


国立新美術館の空間は好きですね


建物のカーブしたガラスの曲線はいつ見てもいい。


私はインテリアにも興味があるので
参考にしようとじっくり見てきました。

こんな家に住んだら
暮らしやすいだろうなあ。
こんな景色の所に住めたら
ずっと窓から外を見ているだろうな
と思いましたよ。



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朝倉彫塑館

2025年02月03日 | 美術館・博物館
2025/02/03


JR日暮里駅西口から徒歩5分ほどにある
台東区立朝倉彫塑館に行ってきました。

昨日は珍しく雨になり
寒かったです。




朝倉彫塑館は、彫刻家・朝倉文夫の
アトリエと住居だった建物です。

今は台東区が管理をしています。


玄関前にあった彫刻



朝倉は1907年にこの台東区谷中に
アトリエと住居を構えましたが
増改築、敷地の拡張により
1935(昭和10年)に
現在の建物が完成しました。

内部は撮影可能な場所が決まっていました。


アトリエは高い吹き抜けになっていて
個人の住宅とは思えない広さで壮観でした。

(公式サイトのお写真借用)

海外のような雰囲気のアトリエ。
彫刻も素晴らしかったです。


廊下を行くと
池を中心とした日本庭園が見えます。

五典の池


とても水が豊かで
大きな石が据えてあり
この石はどうやって運んだのだろうと
思うほどでした。


外から見た天王寺玄関


和風の玄関も趣があります。








3階の朝陽の間


廊下や階段、部屋に置かれた
調度品ひとつひとつが素晴らしいのです。

やはり芸術家だから
見る眼が高いのだろうなあと
思ったりしました。


撮影OKの部屋


朝倉はネコが好きだったようです。



書棚にある古色蒼然とした本も
この館の雰囲気を高めてくれて
いるようです。

アトリエの屋上に庭園があります。
普段は見学できるようですが
この日は雨で出られず残念でした。

洋館、日本家屋とも隅々まで
意匠が凝っており感心しました。




日暮里駅近くのさくら水産で
お刺身定食。


前に食べて気に入った熱海屋は
定休日だったので
こちらに入りました。
リーズナブルなお値段で満足。





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東京都現代美術館 『坂本龍一 音を視る 時を聴く 』

2025年01月06日 | 美術館・博物館
2025/01/06



東京都現代美術館で開催中の
『坂本龍一  音を視る 時を聴く  』に
行ってきました。




どんな展覧会だったかというと
坂本龍一が長年の関心を持っていた
音と時間をテーマに未発表の新作と
これまでの代表作からなる
没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品
ということです。

「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と
「時間とは何か」という問いかけ。


実は昨年9月にWOWOWで放送された
坂本龍一+高谷史郎氏のコラボ作品を見ており
難解だなあと思っていたのでした。


そして今回も多少予想はしていましたが
やはり私には理解不可能な部分がありました。


《TIME TIME》(坂本龍一+高谷史郎)では
足元も見えないほどの暗い部屋に入ると
モノクロのスクリーンがあり
夏目漱石の「夢十夜」や中国古典の「邯鄲」
という夢にまつわる物語を
舞踊家の田中泯が語っています。

笙の音やBGMのような静かな音が聴こえます。

しばらく部屋に座ってスクリーンを見つめ
朗読を聴いていると
ああ、分析したり理解しようと努めるものではない。

ただこの空間にいて感じればいいのだ
と思ったのでした。

眼が暗がりに慣れていくと
部屋にはぎっしりと大勢の人がおりました。



坂本龍一 + 高谷史郎、async–immersion tokyo


坂本の没後に
本展に合わせて製作された作品です。
アルバム「async」シリーズを深化させた
大型インスタレーション。

空間に投影された坂本氏の映像が
まるでこの場で弾いているかのようでした。



坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎、LIFE – WELL TOKYO


地下2階のサンクンガーデンは屋外ですが
「霧の彫刻」というのがあって
霧が立ち込めていて
これは文句なく楽しかったです。


刊行物、楽譜など






これらを見て、やっと展覧会らしいと
思ったのでした。




展覧会タイトルにある“音を視る 時を聴く”。
実はこれは、1982年に刊行された
哲学者・大森荘蔵と坂本龍一の対談本
に由来する言葉だそう。

当時の坂本が抱いていた問いに
大森が哲学的に答えていくという本です。

この本を読んでおけば
ここに至る彼の思考の過程が
もう少し理解できたかもしれません。

4日に行ったのですが
まだ正月休みの人が多かったようで
かなり混んでおりました。

年配者よりも若い人が多く
幅広い年代に、今も変わらぬ人気がある
のだなあと感じました。


外に出て、明るい青空の下
彫刻作品を見たとき
やっと現実に戻ってきたような気が
したのでした。





期間は3月30日までです。





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東京国立近代美術館「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション」

2024年05月26日 | 美術館・博物館
2024/05/26


千代田区北の丸公園にある
東京国立近代美術館で開催中の
「TRIO   パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション」
を見てきました。




この展覧会は大都市にある3つの美術館
パリ市立近代美術館
東京国立近代美術館
大阪中之島美術館から
共通点のある作品でトリオを組み
構成するという展示です。

時代や流派、主題やモチーフ
色や形、素材や作品が生まれた背景など
共通点はさまざま。

集められたのは20世紀初頭から現代までの
モダンアートです。

私のように美術の専門知識は乏しいけれど
見るのは好きという者にとっては
「あ、この絵知ってる」とか
「美術の教科書で見たことある」
という作品に出会うのはうれしいのです。


鑑賞途中でスマホで撮る人々に気づいて
そこからは心に残った作品を
撮影するようにしました。

以前なら美術館はほぼ撮影禁止でしたが
最近はOKのところが増えましたね。

うれしいことです。


地域や時代が違っていても
人が興味を持つものや見ているものは
似通っていて、そこに
その時代なりの感じ方、表現を見て
おもしろいなと思うのです。


藤田嗣治〈5人の裸婦〉
私はフジタの絵が好きなんです。
特徴的な陶器のように白い肌。



マリー・ローランサン〈プリンセスたち〉
は肌の描写が似ています。

萬鉄五郎〈裸体美人〉はパンフレットにも
出ている作品ですが
ゴッホやマチスの影響があるということです。


「人間の新しい形」

ジェルメーヌ・リシェ〈ランド地方の羊飼い〉



これを遠目からパッと見たときは
ジャコメッティかと思いました。

こういう細い人物の彫刻は
ジャコメッティ独自のもの
と思っていたのです。

ジャコメッティとリシェは
同時代にフランスに生きた彫刻家なので
影響を受けあったのか
この時代の一種の流れなのかと
思ったりしました。


「現実と非現実のあわい」

ブローネル〈ペレル通り2番地〉
美術の教科書で見た記憶が‥。
 昔からこの黒い人影が不気味だなと
思っていた作品。

右の白い人物のほうが形としては
もっと不気味なはずですが
あまり気にならなかった…。


このチケットで常設展も見られます。
常設展も見ごたえありました。



会期は8月25日まで。


4階の展望コーナー

 
皇居が正面に見えました。
休むのにちょうどいい場所です。




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ヤマハの企業ミュージアム「イノベーションロード」

2024年04月23日 | 美術館・博物館

2024/04/23

浜松市のヤマハ本社にある
「イノベーションロード」を見学してきました。

ここは企業ミュージアムで
見学は無料ですが、予約が必要です。

公式サイト↓

実は、2020年だったか(記憶が曖昧)
K子さんに予約してもらって
見学する予定だったけれど
結局行けなくなって
今回やっと実現しました。


説明文によれば
「イノベーションロードとは、
挑戦の歴史の足跡と、
これからも未来に向かって歩み続ける
ヤマハの“道のり”をシンボライズしています」

「見て」「聴いて」「触れて」体感できる
ミュージアム、とのこと。


入ってすぐのところには「key between people 」。
鍵盤を弾くと
連動して映像が動くピアノです。

きれいな色彩で弾くのが楽しくなる仕組み。




下は公式サイトの写真ですが
家庭用サイズのピアノから
フルコンサートグランドまで
並んでいるピアノエリア。


引き比べもできます。
(私は恥ずかしくて弾きませんでした)

蓋の裏に美しい装飾のある
グランドピアノがありました。



写真ではよく見えませんが
美しい女性が描かれています。

クリムトへのオマージュとして
世界で25台限定で生産された
ベーゼンドルファーです。

「ベーゼンドルファーの職人たちが
原画の繊細な部分まで忠実に再現。
譜面台や脚の上部にまでも金箔をぜいたくに使い、
ウィーンの音と近代美術を融合させた、
楽器であり美術品でもある、
まさにウィーンを代表する芸術作品。」 だそう。


ベーゼンドルファーは今
ヤマハの100%子会社だそうです。

ここへ来るまで知りませんでした。

2008年に、経営難に陥っていた
オーストリアの名門ピアノ
ベーゼンドルファーをヤマハが
買収したのだそうです。

でもベーゼンドルファーは
創業以来の作り方で今もオーストリアの工場で
ピアノを作っているそうです。

ベーゼンドルファーというと思い出します。

静岡に住んでいたとき
近所に大学の音楽科の教授がいらして
その先生のお宅のピアノが
ベーゼンドルファーでした。

息子が一時期、その先生のお宅で
ピアノを習っていたことがありました。
ベーゼンドルファーで弾けたなんて
いい経験でした。


ギターエリア



ヤマハは消音機能のある
電子楽器をたくさん製造しているのですね。

大きな音の出る楽器は
練習場所に困りますからね。


ベースは触ったことはありませんが
消音コントラバスを弾いてみると
ヘッドホンをから音が聴こえます。




マーチング楽器 スーザフォン


音響機器の部屋


こういう細かそうな機器を扱うのは難しそう。



鍵盤を弾くと上の映像のカルテットが
伴奏をしてくれるというもの


ヤマハの歴史、歩みのエリア。


「ヤマハグループの歴史は、1887年、創業者・山葉寅楠が
静岡県の浜松で1台の壊れたオルガンを
修理したことをきっかけに、
国産オルガンの製作に成功したことから始まります」

創業からちょうど100年目の年である1987年
「日本楽器製造株式会社」から
現在の社名である「ヤマハ株式会社」
に名称を変更したそうです。


さまざまな楽器を見て、触って
未来の楽器も体験できて
楽しいミュージアムでした。



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東京国立近代美術館「重要文化財の秘密」展

2023年03月26日 | 美術館・博物館
2023/03/26


東京国立近代美術館で開催中の
「重要文化財の秘密」を見てきました。








明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち
重要文化財に指定された作品のみの展覧会です。


 横山大観、川合玉堂、鏑木清方、上村松園
藤島武二、黒田清輝、岸田劉生、高村光雲ら
日本美術界のそうそうたる顔ぶれの
大作が並んでます。


重要文化財とは、日本にある有形文化財のうち
「製作優秀で我が国の文化史上貴重なもの
等について文部科学大臣が定めたもの」
だそうです。


重要文化財は見ごたえという点では
国宝に勝るとも劣らないと思うのですよ。


教科書でも見たことのある作品が
たくさんありました。


明治以後の作品で
比較的新しいこともあるのでしょうが
どの作品も本当にきれいな状態でした。


会場に入って最初に目を引いたのは
横山大観の40mもある大作『生々流転』。


「ここは廊下?」と思うような
細長い場所に展示されていて
50m走(40m走です)ができそうです。
(してはいけません😅


(画像お借りしています)


川合玉堂『行く春』 
この屏風も大きくて圧巻でしたね。



長瀞の風景です。

桜の時期にはちょうどふさわしい画ですね。



作品によっては撮影禁止もありましたが
多くの作品が撮影OKでした。

最近は撮影OKの展覧会が増えてきていますね。

私のようにブログを書いているものにとっては
写真が撮れるというのはありがたいです。

主催者側にとっても
皆が宣伝してくれるのでメリットが
大きいと思います。



高村光雲『老猿』


この作品は迫力がありました。


どの作品も見事で
明治以後の日本の画家、彫刻家、陶芸家の
力量は世界的にもすごく高いのではないかと
思いましたよ。

会期は5月14日まで。








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東京都現代美術館「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展

2023年02月04日 | 美術館・博物館
2023/02/04


東京都現代美術館で開催中の
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展
に行ってきました。




この展覧会の素晴らしい評判を知って
1月に予約を入れようとしたら
既にいっぱい。

2月の予約が取れました。

木場公園の一角にある現代美術館








中は当日券を買う人々の列がずらり。
この日は40分待ちでした。

行かれる方は予約がおススメです。



この展示はプロジェクションマッピングの
効果もあって圧巻。


ディオールは憧れの高級ブランドとして
名前を語られるけれど
やはりディオールってすごいなあ
と痛感しました。







展示の仕方もよく考えられていました。



デザイン、造形美、手の込んだ生地の美しさ
どれをとっても素晴らしかったです。







撮影OKというのがうれしい。
皆さん、たくさん撮っていましたよ。



私も衣装があまりに美しいので
たくさん撮ってしまいました。




ディオールが日本びいきだったなんて
知りませんでした。

これらのドレスは日本から
インスパイアされたものですね。



着物の衿合わせ、絞り、帯など
日本らしさがありますね。


このドレスは北斎の版画から。






 
豪華ですねぇ


生地の美しいこと




サイコロの模様が斬新




この前、マリー・クワント展を見たときにも
好きだなあ、こういう服着たい
と思ったのですが
マリー・クワントは大量生産の日常服。

いっぽう、ディオールは特別な場所で着る
非日常のドレスですね。
私には着られそうにもないし(体型的にも^^)
着て行く場所もないでしょう。




一生着られないどころか
目にすることもないかもしれないドレス。

だからこそ
こうして美しい服を目の前で見られて
感激しました。






ミニサイズの服や小物も混じっていて
かわいくて見飽きない展示です





クリスチャン・ディオール展は
5月28日までです。





コメント (2)
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マリー・クワント展

2023年01月06日 | 美術館・博物館
2023/01/06


渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
『マリー・クワント展』を見てきました。


説明文によれば
1960年代のロンドンのファッションシーンに
彗星のごとく登場して
ミニスカートを広め
60年代ロンドン発のカルチャームーブメント
「スゥインギング・ロンドン」の顔となった
マリー・クワント。


会場に並んだトルソーたちは
すとんとしたラインのワンピースを着ています。

モノトーンやベージュ系が多くて
生地はコットンやメンズもののウール。

ギャザーやフリル、いわゆる女の子っぽい色は
あまりありません。


シンプルさがとても素敵でした。

まず、なにより着やすそう。

ウェストも締め付けないし
バストもヒップも強調しない。
デコルテも開けすぎない。

肌も必要以上に出さないところが
女の人の作る服だなあと思います。

女の人が女の服を作る時には
まず機能的であることを考えるんですね。
自由に活動的に動ける服。

シャネルもそうでしたね。

こういう服好きだなあ~
今も着てみたいと思います。


ただミニスカートははけない。
好きと、着られるかどうかは別でしたね(笑)

パリのオートクチュールなどと違って
大量生産、大量消費を考えたファッションとのこと。

だから、英国だけでなく日本にも
こんなに広まったんですね。



ヴィダル・サスーンと組んだという髪型も
ショートボブでおしゃれなんです。




(パンフレットより)


出口にあったこの写真だけは撮影OKでした。



ツィッギーですね。

細くて長い脚、ミニスカート
ボーイッシュな髪型、よく覚えてますよ。

当時の日本人女性の体形(私を含めて)では
ちょっと無理があったかもしれないけど
みんな着ていました。


ル・シネマでは同時に
『マリー・クワント スィンギング・ロンドン』を
上映しています。

こちらは見ませんでしたが
当時の映像を見るのも楽しいでしょうね。




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「ガブリエル・シャネル展」

2022年07月29日 | 美術館・博物館
2022/07/29


三菱一号館美術館で開催中の
「ガブリエル・シャネル展」を見てきました。




ガリエル宮パリ市立モード美術館
で開催されたものを日本向けに
再構成されたもの、だそうです。



1920年代からのシャネルのドレスと
有名なシャネル・スーツ。
アクセサリーと香水の展示。
過去の映像とデザイン画のスケッチなど。


私はファッション関係の展覧会が大好き。
立体的ですし(平面的な絵画より見やすい)
服というのは誰でも着るものだから
自分に引きつけて見られます。

シャネルには御縁のない生活をしていますが
こうした一流の服を間近で見られて
きれいなのに感心してしまいました。


1930年台のドレス群でも
古さを感じさせないのが驚き。

デザイン的に今着ても違和感もないですよ。

現代のファッションは自由で
何でもありだからかもしれませんが
布の傷みを感じさせない保存のよさも
あるのかもしれません。


シャネルのドレスは
ストンとした服でかつシンプル。
バストやウエストを強調しない。

女性が女性のために服を作る時は
着やすさが第一。

その前の時代にあった
女性の身体を締め付けるコルセットを
シャネルは解放したんですね。

実用性と快適さを追求しました。


一方、アクセサリーは大ぶりで豪華。
日本人はこんなに大きいアクセサリーは
つけないと思うくらい。

いかにも重そうですが服がシンプルなので
アクセサリーは豪華なのでしょうね。


三菱一号館美術館は2016年に
パリの「オートクチュール展」も
見ていますが、展示室の照明が暗いんです。

展示品保護の配慮でしょうが
入ってすぐには
明るい日差しの中から来たので眼が慣れていません。

直後は真っ暗で見えませんでした(笑)
すぐに慣れましたけれど
もう少し照明を明るくしていただけると
眼の悪い私にはありがたいですね。


帰りに出口のところでお土産をいただきました。
配っていない時もあるようで、たまたまでした。


真ん中の細いボトルです。
これはうれしい。


三菱一号館美術館は
ジョサイア・コンドルが設計した
クラシックな建物が素敵。







広場の庭も緑が美しい。




東京駅から歩くと
手前は三菱UFJファイナンシャルビル。




このあたりは大都会のオフィス街。
日本の中枢を担う大企業が立ち並んでいます。
甥がこのビルで働いているはずと
きょろきょろしながら歩きました。




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国立西洋美術館『自然と人のダイアローグ』展

2022年06月22日 | 美術館・博物館
2022/06/21


上野の国立西洋美術館の
リニューアルオープン記念の展覧会
『自然と人のダイアローグ』を見てきました。

国立西洋美術館は改修工事のため
1年半休館していましたが
4月9日リニューアルオープンしました。




1959年創建当時の姿に近づけるように
したそうです。




「ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館
の協力を得て、自然と人の対話から生まれた
近代美術の展開をたどる展覧会」とのことです。

日独の美術館のコラボレーション企画です。




フォルクヴァング美術館は
カール・エルンスト・オストハウスという人の
個人コレクションから設立されており
国立西洋美術館は松方幸次郎のコレクション
をもとに設立されています。

国立西洋美術館が松方幸次郎のコレクション
だったと聞くと、文化芸術に対する見識とともに
これだけの作品を買った、その財力にも驚きますね。



(モネの「睡蓮」)

モネの睡蓮は、どのくらいあるんでしょう。


印象派、ポスト印象派から
20世紀絵画までのコレクションです。

この展覧会は多くの作品が撮影OKでした。
以前だったら、撮影禁止がほとんど。

私は前から来場者が作品をスマホで撮って
SNSでアップすれば
何よりの宣伝効果になると思っていましたが
日本でもだんだんOKになってきましたね。


ここに載せている作品は私のスマホ撮影です。


(ルノアールの「風景の中の三人」)



(モロー 聖なるぺリ(象)」



でも撮ることに夢中になると
この目で絵をしっかり見ることを
忘れがちになります。
撮るのもほどほどにしなくては。



(モネ ウォータールー橋)

この展覧会の音声ガイドナビゲーターは
声優の駒田航さんと
ピアニストの福間洸太朗さんなんです。

ガイド音声の背後に流れるピアノの音は
福間洸太朗さんの選曲・演奏。

バッハの「羊は安らかに草を食み」など。
静かでとても心が落ち着きます。



(セザンヌ 「ベルヴュの館と鳩小屋)


展覧会に行って絵の前に立つと
(懐かしい~)という気持ちが
沸き起こることがあります。

ヨーロッパの16世紀の風景でも
行ったことも見たこともないのに
なぜか懐かしく感じます。


絵の世界に入っていく感じがして
画家はこの風景が好きだったんだろうなあ。
だから、ここを描いたのだと思ったりします。



(ゴッホ 「刈り入れ」)





(ポール・ランソン 「ジキタリス」)



おみやげにミュージアムショップで
カメオのペンダント買ってしまいました。









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