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はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

ショパンコンクール予備予選 中川優芽花さん、進藤実優さん

2025年04月30日 | ショパンコンクール
2025/04/30


ショパンコンクールの予備予選が
日々、動画で公開されています。




家事の合間に配信を楽しんでいます。

そんななかで印象に残ったのは4月26日に
演奏した中川優芽花さん。

多くの女性ピアニストが
華やかなドレスで登場するなか
黒いパンツスーツ、メガネをかけた
中川さんの様子にまず惹かれました。

中川さんはドイツで生まれ育ち
高校は高校はロンドンのパーセル音楽院 
現在はフランツ・リスト音楽大学で学んでいます。

とても巧みな演奏で
音がまた美しくやさしくて
いつまでも聴いていたくなるような
味わい深い演奏でした。

この人は本物だ!
とハッとさせられました。

中川さんは21年には
クララ・ハスキルコンクールで
優勝なさっていたんですね。

これから順調に予選を
勝ち進んでいくに違いありません。

とても楽しみです。


そして4月28日深夜に登場した進藤実優さん。

進藤さんは音の使い分けが素晴らしい。
くぐもった左手の伴奏から
メロディに入るとはっきりした芯のある音
キラキラした速いパッセージの
まろやかな美しさ。

進藤さんの演奏は
人を瞑想に導くような音色があって
しばし夢の世界に誘われました。

進藤さんも順調に
勝ち進んでいくことでしょう。

2人とも応援しています!




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ショパンコンクール予備予選の感想 亀井聖矢さん、神原雅治さん、京増修史さん  

2025年04月26日 | ショパンコンクール
2025/04/26


4月23日から始まった
ショパンコンクール予備予選。

浜松から帰るとき
新幹線に乗って座席に落ち着くと
さっそく動画を見ました。


まずは亀井聖矢さん。

マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
エチュード イ短調 Op.10-2
ノクターン第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54


イヤフォンで聴き始めてすぐに
マズルカのすばらしさに度肝を抜かれました。
民族特有のリズム感、軽快さと哀愁。


亀井さんの「木枯らし」はそれまで
私が知っていた演奏とは違いました。

「木枯らし」というと
激しさとスピード感で弾ききってしまう
イメージがありましたが
亀井さんの「木枯し」には
ひとつの物語を感じたのです。

風って、強く吹くときと
ふっと鎮まる時がありますね。

右手のキラキラが強調されがちな曲ですが
左手の重々しさもかなり打ち出して
緩急、強弱が
まるで風が呼吸をしているように
感じられる演奏でした。

速すぎない演奏というのも感じました。

スケルツォ第4番も巧みでしたね。

全ての演奏において
ある物語が語られているような
深く読みこんでいる印象を受け
円熟の境地に達している感を受けました。
(まだ若いですけどね)

ここまで準備してきた強い決意も
ひしひしと伝わります。

亀井さんの演奏は
他の演奏者のひとつ上を行っているように
感じたのは私だけでしょうか。


そして順番が前後しますが
予備予選のトップバッターだった神原雅治さん。
亀井さんのひとつ前の演奏でした。

マズルカ イ短調 Op.59-1
エチュード イ短調 Op.25-4
エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4
ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31


私は神原さんの演奏を聴いたのは
初めてだったのですが
すぐにこの人の演奏に魅了されました。

神原雅治さんは3月に
フランス・パリで行われた
ロン・ティボー国際コンクールで
第4位に入賞しています。

最初の演奏者だったのに
落ち着きがあって
演奏に没頭できているようでした。

確かなテクニックもありながら
本当に心地よい音を出す人で
優しさに溢れていました。

神原さんも応援したいと思いました。


The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (preliminary round) 1st session, 23.04.2025


そして4月24日の京増修史さん。
17:00からのトップバッター。

ノクターン第18番 ホ長調 Op.62-2
エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」
エチュード 変イ長調 Op.10-10
マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54


前回出場したときの
美しい演奏が心に残っていました。

前回はややおとなしい印象でしたが
今回はさらにレベルアップした
力強さが加わりました。

嘆くような、呟くようなノクターンの静かな境地。
私はこのノクターン18番が大好きなんです。
美しい演奏がしみじみと心を打ちました。

京増さんの演奏も好きです。
応援しています。

The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (preliminary round) 1st session, 24.04.2025

日本人のこの3人しか
まだ聴いていないのですが
応援する人がどんどん増えていきます😊 

でも、そういう時間が
楽しみをもらう幸せな時間となります。

出場者の皆さんは長丁場ですが
体調に気をつけて、無事に乗り切って
素晴らしい演奏を聴かせていただきたいと
願っています。


今後の配信ライブはこちら




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亀井聖矢さん ショパンコンクール予備予選出場

2025年04月19日 | ショパンコンクール
2025/04/19


4月23日〜5月4日にポーランド・ワルシャワで
ショパンコンクール予備予選が開催されます。

注目の亀井聖矢さんは
初日(4月23日)出場予定です。

160人中2番目で日本時間17:30からです。



下のリンクからYou Tube配信
されるでしょうか。
(まだよくわからないのですが)


いよいよ始まりますね!
楽しみなことです!




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ショパンコンクール2025 日本人出場者が決まる

2025年03月06日 | ショパンコンクール
2025/03/06


今年は5年に1回のショパンコンクールが
行なわれる年です。

前回はコロナ禍で1年遅れの2021年に
開催されていましたね。

3月4日(火)に予備予選に進出する
171名が発表されました。
過去最多の642人のエントリー者だったそう。



日本からは24名が選出されています。

 Yuki AMAKO  尼子裕貴
Riko IMAI  今井理子
Hina INAZUMI  稲積陽菜
Seika ISHIDA  石田成香
Asaki IWAI 岩井亜咲
Masaharu KAMBARA  神原雅治
Masaya KAMEI  亀井聖矢
Sakurako KITA  北桜子
Shushi KYOMASU  京増修史
Megumi MAEKAWA  前川愛実
Yumeka NAKAGAWA  中川優芽花
Yulia NAKASHIMA  中島結里愛
Yuya NISHIMOTO  西本裕矢
Anna OJIRO  尾城杏奈
Shio OKUI  奥井紫麻
Arisa ONODA  小野田有紗
Kotaro SHIGEMORI  重森光太郎
Jun SHIMADA  島田隼
Miyu SHINDO  進藤実優
Mana SHOJI  東海林茉奈
Rikako TSUJIMOTO 辻本莉果子
Miki YAMAGATA  山縣美季
Ryota YAMAZAKI  山﨑亮汰
Yuki YOSHIMI  吉見友貴 

前回も出場した日本人の名が9名
見られます。

中国は67名、韓国19名と
東アジアの国々からの出場者が
多いですね。


今回(19回)のポスター




予備予選はワルシャワで
4月23日~5月4日に開催されます。

オープニング・コンサートは10月2日。
10月3日~10月20日に順次、勝ち進み
優勝者決定は10月20日です。

私が注目しているのは
亀井聖矢さんと進藤実優さんです。

この二人は入賞してくれるのではと
期待しています。

今回もまた
You Tubeでライブ配信されるでしょうから
今から楽しみにしています。



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ショパンコンクールの「ポゴレリチ事件」真実は?

2023年04月27日 | ショパンコンクール
2023/04/27


少しピアノに詳しい人なら
「ポゴレリチ事件」のことを知っている
のではないかと思います。

青柳いづみこさんの
『ショパンコンクール 最高峰の舞台を読み解く』
を読んでいたら
「ポゴレリチ事件」の部分が
とても興味深かったので
紹介させていただきます。


 


・・・・・・引用・要約・・・・・

ポゴレリチ事件とは
1980年の第10回大会でのこと。

第1位次予選から圧倒的なテクニックと特異な解釈、
個性的なファッションで話題を呼んだ
ユーゴスラビアのイ―ヴォ・ポゴレリチ。

演奏映像を見ても、技巧の完璧さは群を抜いている。
その彼があろうことか
第3次予選で落ちてしまったため
審査員のアルゲリッチが席を立って
審査を降りた話は有名だ。

「ごく小数の審査員による不正な行為」
と憤慨するアルゲリッチ。

ポゴレリチは3次予選のマズルカの演奏で、
25点満点で、24点から1点までばらついていたため、
ファイナルに進めなかったという。


この年の審査員だった安川加寿子は
「めちゃめちゃのようでいて表現力があり、
天分を感じさせる不思議な演奏家」
「ピアニストとして抜群の能力を認められながらも、
ショパンコンクールという前提での
弾き方や解釈から逸脱していたことは否めなかった」
と総括する。(p.62~64)





Pogorelich: Chopin Sonata No.2 (live from Chopin Competition)


・・・・・再び引用・・・・・

コンクール当時、
ポゴレリチのマズルカやポロネーズの解釈が
ポーランド審査員の反感を買った
ということになっていたが、
ポゴレリチは2005年、
台湾の音楽評論家・焦元薄(チャオユアンプー)との対談
(『ピアニストが語る!』)で衝撃のエピソードを語っている。



(この本、図書館から借りてきました)


〈あのときのコンクールの第1位は、
あの年の4月にソ連によって決定されていました。
あの頃ソ連の文化部の下部に
国際コンクールに対応するための組織があり、
専門にソ連の参加者すべての「面倒を見て」いました。

私は1978年イタリアカサグランデ国際コンクール1位、
1980年カナダのモントリオール国際コンクールで
1位になっていました。

モスクワ音楽院のピアノ科主任の
ドレンスキーが私に会いに来て、
私にショパンコンクールを捨てるように「提案」しました。

彼は私が彼らを妨害さえしなければよく、
まだだれを推すか人選していないので
1982年のチャイコフスキー国際コンクール第1位と
交換できると言いました〉

ポゴレリチはこの「提案」を受け入れなかったので
報復されたというわけだ。


〈私がファイナルに残るのを妨げたのは
私の音楽的な解釈ではなく、
審査員同士の政治的な要因によるものでした。

ドレンスキーは私に零点をつけ、
そのほかにソ連の支配下にある共産主義国家の審査員も
零点か1点しかつけず、
西側の審査員はそうではありませんでした。〉

アルゲリッチがテレビのインタビューで語っていた
「不正」とはこのことだったのか。

裏付けを取ったわけではないので
真実かどうかはわからない。

・・・・・・・・・

と、青柳さんは書いています。


ところで
この第10回大会の優勝者は
ベトナム出身のダン・タイ・ソンなんです。

ダン・タイ・ソンは北ベトナムのハノイ出身で
当時モスクワ音楽院に留学していました。

ドレンスキーの1位にしたいピアニストとは
ダン・タイ・ソンだったのか。

DANG THAI SON Chopin Concerto #2 (Chopin Competition 1980)  


ダン・タイ・ソンは協奏曲2番を弾いて
優勝しています。
この選曲は珍しいのだそうです。

ベトナム戦争は75年に
終わっていましたが
東西冷戦が何らかの影響を
与えていたのでしょうか。

私のようなものには
到底わからないことですけど。




(動画をお借りしています)
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『ショパン国際ピアノコンクール 世界最高峰のステージから』

2022年01月24日 | ショパンコンクール

2022/01/24

 

NHKBSで昨日放送された『ショパン国際ピアノコンクール 世界最高峰のステージから』という番組を見ました。

この番組がよかったんですよ!

審査員の海老彰子さん、小説『葬送』を書いた平野啓一郎さん、音楽ライターの高坂はる香さんが登場しました。

海老さん、「87人の皆さんが棄権することなくハイレベルの演奏をされたので、この人を落として、この人を入れるというのが心が張り裂けそうな感じだった」とおっしゃってました。

本来は順位のつけられない芸術のことで、また各人のレベルが高いので大変だったでしょうね。

 

練習曲の解説がとても興味深かったです。

「ショパンの練習曲は、ハノンなどと違ってどれだけ音楽的な表現ができるかを把握した人は、一定以上のものがゲットできる」

ショパンの練習曲は難曲かつ本当に美しい曲が多いですね。

コンクールでは弾きやすいものを選びそうなのに、難度の高い2曲を選ぶ人が多かったのです。

作品25-6「3度のエチュード」は、3度の和音のトレモロ。いかに力を抜いて演奏するかだそうです。

韓国のキム・スヨンさん、沢田蒼梧さん、カナダのJ J・ジュン・リ・ブイさん、ヴィクトリア・ウォンさんの演奏は指の動きが軽くて、見入ってしまいました。


作品10-1は、右手の大きなアルペッジォと左手のコラールのような荘厳な音型。

ポーランドのシモン・ネーリングさん、今井理子さん、京増修史さん、中国のウー・ユチョンさんの演奏。鍵盤の上を這いまわる手の動きを見ていたら、よくあんなふうにできるなあと感心。


英雄ポロネーズの聴き比べもおもしろかった。
ショパンが弾くとしたら、案外音が小さく、それほど速くないとか。

平野さんのおっしゃるように、ショパンの意図とは別に曲の持つポテンシャルがあり、スタインウェイのような近代的な楽器で大きなホールで弾いたら、やはり音の出し方は変わってくるというのは、ほんとうにそう思いますね。

ピアノ選びはどんなふうだったのか。
 
今回イタリアのFAZIOLIが大躍進でしたね。
2015年のショパンコンクールの記録映像を見たことがあるのですが、FAZIOLIはあまり選ばれなかったように思います。
 
今回聴くと、明るくて、ホールによく映える音ですね。特に高音がきれいに響きます。
 
SHIGERU KAWAIも上位入賞者に好まれてましたね。
 
残念なのはYAMAHAです。
今回どうしたんでしょう。YAMAHAもKAWAIも本社は浜松。
 浜松出身の私は子どもの頃から、身近な会社として、まずYAMAHAだったのでとても親しみを感じているのですが。
 

エヴァ・ゲヴォルギアンさん、ガルシア・ガルシアさん、レオノーラ・アルメリーニさん、進藤実優さん、古海行子さんらの演奏を聴くと、熱心に聴いていた頃を思い出して、もう懐かしさを感じます。

午前3時に起きて、予備予選の反田さんの演奏を寝ぼけながら初めて聴いたら、その美しさにビックリして、「この人は優勝するに違いない」と思って、すっかり目が覚めたこと。

敗退していった人たちも含めて、みんな一流のピアニストなんだと、改めて感じたのでした。



平野啓一郎さんの『葬送』はドラクロワとショパンの交流を軸に芸術の時代を描く巨編。 
 
 
 
 
 
素晴らしい力作ですので、 興味のある方は読んでみてください。
 

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角野さん、反田さんの動画、記事、出演告知など

2021年11月22日 | ショパンコンクール

2021/11/22

 

19日にライブ配信されたnoteのイベント、「ショパンコンクール角野隼斗 特別トークイベントSNSで楽しむクラシックの魅力」。

ピティナ・広報室長の加藤哲礼さん、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さん、角野隼斗さんのトークです。なごやかな雰囲気で、裏話も聴けて楽しい動画でした。


飯田さんの書かれたnote記事です。トークイベントの動画もあります。

飯田さんの書くものは、親しみやすくておもしろいですね!


角野隼斗さんがショパンコンクールを語っています。
時事ドットコムニュース。


次は、反田さんの朝日新聞有料記事です。
いい話でしたが驚きました。

「明日、ドイツで演奏してくれますか?」のメールに、東京の家に戻ったばかりの反田さんは承諾して、すぐにチケットを取って、ドイツに向かったのです。

明日、ドイツで!?

急遽の出演依頼はあるかもしれないけれど、ドイツとはね! 飛行機に乗っているだけでも12時間以上かかりますよね・・。
行動力がすごい。
成功する人は、チャンスを逃さないってことですかね。

でも、それがDMG森精機とのつながりを作り、森社長は反田さんの夢をサポートしたのです。
急遽ドイツまで飛んできてくれた反田さんの夢を聴いて、応援する社長もいいですね。


昨日のフジテレビ、「Mr.サンデー」の反田さん特集もとてもよかったですね。
日本のピアノレベルは高いのに、ショパンコンクールでは、まだ1位は出ていない。自分のあとの人たちから1位を出したい、音楽アカデミーを作りたいという願い。一歩先を進んでいる音楽家ですね。




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ショパンコンクールの話題 you tubeライブ、 反田さん、小林さんの放送 

2021年11月19日 | ショパンコンクール
2021/11/19

17日には、音友の主催によるライブ配信、「小林愛実が特別ゲスト! 現地で見た! ショパンコンクール」がありました。

下田幸二さんと高坂はる香さんの対談。
やはり現地で見て感じた報告は興味深いですね。

 



下田さんは1990年から毎回ショパンコンクールに行っていて、全参加者の演奏を会場で聴いていらっしゃるそうです。

今回、一次予選の最初の参加者の演奏を聴いたとき、この人は次に進めると思ったのに、落ちてしまったそうです。
つまり、今までのコンクールだったら通過するレベルなのに、今回のレベルは非常に高かった、ということだそうです。

ファイナルでも審査員の意見が分かれて、投票を繰り返して時間がかかってしまったということ。何回か投票したので、点数はあってないようなものになってしまい、採点表は出さないことになったそうです。

いまだにファイナルの採点表がないのは、そのためだったのですね。

ピアニストではなく、ショパニストを選ぶ、と審査員は口を揃えて言っていたけれど、選ばれたのは正統なショパニストではないようだというのは、やはり、個性と新しさを求めたのでしょうかね。


同じく17日には、BSプレミアムで「反田恭平ワールドを味わう ショパンコンクールを語る」が放送されました。

これも興味深かったですね。

反田さんが4年間ショパンコンクールに向き合って来た気持ちをまた新たに知りました。後半には反田さんの演奏動画もあって、感動が蘇ってきました。

そして18日のクローズアップ現代+では「ショパンコンクール快挙の舞台裏 ーピアニスト反田恭平と小林愛実ー」が放送されました。

反田さんと小林さんは同じ音楽教室に通った幼なじみ。
反田さんと小林さんの若い頃の(今も若いですが)演奏映像が貴重でしたね。

小林さんは小さい頃から注目されて、大変上手にピアノを弾く子でしたが、何のためにピアノを弾くのか、ピアノが楽しいと思えない時期があったそうです。
前回のショパンコンクールは、まだ知らないことがある、ピアノが楽しいと思えたコンクールだったそうです。

クローズアップ現代+は、NHK+で25日まで見逃し配信があります。
(現在は終了しています)



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ショパンコンクールの採点結果

2021年11月16日 | ショパンコンクール

2021/11/16

 

先日終わった第18回ショパンコンクールの採点結果が、10日ほど前に発表されています。

書きとめておきたいと思います。


 ショパンコンクール 公式サイトはこちら

 https://chopin2020.pl/en/news/article/505/18th-chopin-competition---jurors%27-scoring

 
3次予選 日本人コンテスタントの点数
 
 (画像お借りしています)

yes、noは次に進ませたいか否かです。yesが多い人が次(ファイナル)に進めます。
 yesの数は、小林愛実さん13、反田恭平さん12、進藤実優さん7、角野隼斗さん3、古海行子さん1でした。
 
点数の平均点は、小林愛実さん22.36点、反田恭平さん21.57点、進藤実優さん20.15点、古海行子さん19.21点、角野隼斗さん19.07点となっています。3次予選までは、小林さんが日本人トップ、反田さんを上回っています。
 
ファイナルに進んだのは、小林愛実さん、反田恭平さんの2人でしたね。
 
1~3次予選の採点 平均点数 
(画像お借りしています) 

上の表を見ていくと、優勝のブルース・リウさんは、すべての予選で全員からyesをもらっており、点数も一番高いです。
 
反田さんの点数は3次予選までは7位でしたが、ファイナルのオーケストラとのコンチェルトが素晴らしかったので、2位にまで上がったということですね。
 
小林愛実さんは3次までは5位でしたが、ファイナルで4位に上がりました。

ガルシア・ガルシアさんは3次までは11位だったのに、最終で3位になったのはコンチェルトが素晴らしく、会場も盛り上がったからですね。
 
ファイナルの点数は公表されていないと、11月5日のピティナのnoteには書いてあります。私も公式サイトを見てみましたが、見当たりませんね。未だ出ていないところを見ると、発表されないのかもしれません。



11月11日には、東京オペラシティでブルース・リウさんのリサイタルがありましたが、もうチケットは完売でした。
ツィッターによると、素晴らしい演奏だったようです。

来年2月1日、2日のショパンコンクール入賞者ガラコンサートのチケットも手に入りませんでしたよ…一般発売は先着順でしたが、ちょうど仕事のある日だったので、申し込みは無理でした。お昼にサイトを見たら、予定枚数終了でした。

ほんと、コンサートは以前は確実に取れていたのに、ショパンコンクール以後は取れなくなりましたね。
 






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角野隼斗さんとルイサダ先生

2021年10月22日 | ショパンコンクール

2021/10/22

 

今日は冷たい雨が降っています。

東京は12月の気温だとのこと。それでも外気温は15℃、室温は22℃ですが、陽射しがないので寒く感じます。

座っているとひざ掛けが欲しい。一気に冬になった感じです。

さて、3次まで進んだ角野隼斗さんは惜しくも本選進出とはなりませんでしたが、ツィッターには、ルイサダ先生に会いにパリに来ていると動向を載せてくれています。

元気そうな様子で、何よりです。
 
 
朝日新聞のインタビューも載っています。
 
 
「3次が終わったあと、ファイナルの1日目だけ聴いて、パリに来ました。」
 
ということは、反田さんの演奏を聴いた後かな。本選結果はパリで知ったということでしょうか。
 
朝日新聞の有料記事だそうで、差し障りのない程度に引用させていただきます。
 
ルイサダさんのレッスンは、
 「特徴的だと思うのは、音の出し方、つまり、どういうサウンドをつくるかということに対しての教え方ですね。指使いとか、腕の使い方とか、バリエーションがものすごく多くて。一見とっぴに思えることでも、言われてやってみると、あ、なるほど、と。例えば、あるワルツの曲で、右手で弾く旋律の一番高い音を、普通は5の指(小指)で弾くのに、先生はわざわざ、2(人さし指)、4(薬指)、1(親指)とくぐらせて、1の指で弾いたりするんです。なんで、そんなわざわざミスりそうなことをするんだろうと思うんですが、でも、弾いてみると、彼の音になるんですよね。手の使い方でも、「空手」とか。」
 
・・・
 
全文は記事でお読みくださいね。
 
私はYou Tubeの「かてぃんラボ」に登録しています。
これが、私のようにヘタなピアノを弾くものにとっても参考になるのです。
 
難しいところもあるけれど、角野さん自身が音の規則性を見つけて、理論的に語ろうとしているのが、そういうふうに考えるのかと、私にとっても新しい学びになります。音の出し方、手の使い方、クラシックとジャズの違い、転調について、など。
 
先程の「空手チョップ」も「かてぃんラボ」の中でおっしゃっていましたね。
ああ、なるほど、ルイサダさんの言葉だったのだなと思いました。
 
 
私は1度だけルイサダさんのコンサートに行ったことがあります。静岡市民文化会館(この言葉だけで懐かしい)に来てくれたことがあって、聴きに行ったのです。
 
たぶん2005年頃のことではないかと思います(確かではないけれど)。ルイサダさんはNHK教育テレビのピアノ番組の講師をしていて、私はそれを見て、ルイサダさんを知ったのです。
 
静岡のコンサートでは何の曲を弾いたのか、もう記憶がないのですが、外見の印象は今のお写真とほとんど変わりません。かっこいいピアニストでしたね。
 
 
朝日新聞からの引用
 
「 ――パリで再会した時、先生、何て言ってくれましたか。
 
 まず、無言で10秒くらい抱き合いましたね。その後は……覚えてないや。」
 
その無言の10秒に、思いがこもっていますね。残念な気持ちといたわりが。
 
実は角野さんのツィッターの更新が少なくなっていたので、もしかしたら落ち込んでしまったのではと心配していたので、ちょっとほっとしたところです。
 
たくさんの経験をして、いろいろなものを見て、これからの自分にとって糧になるものを見つけて帰ってこられることと思います。
 
 
 
 
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