はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

上野の森バレエホリディ「はじめての白鳥の湖」

2019年04月30日 | バレエ
2019/04/30

平成最後のブログ(笑)となります。
テレビをつければ、なんでも「平成最後の~」というので、私も平成最後のブログを書きます。

ゴールデンウィーク前半はいろいろ見に行く予定を入れていまして、昨日は上野の東京文化会館に「はじめての白鳥の湖」を見てきました。
これは親子で楽しむファミリー向け公演で姪の子と一緒にでもと思ったのですが、都合により近くに住む姪と鑑賞。

東京バレエ団の上野水香さん、柄本弾さんが演じる「白鳥の湖」の第3幕をお話とともに鑑賞。
初めに1幕、2幕のあらすじと見どころの踊りがあって第3幕。

3幕は華やかな舞踏会、黒鳥のオディールが舞踏会に現れて王子をだまして誘惑する場面。
第3幕ってこんなにいろいろあったのかしらと思うほど、いろいろな踊りがありました。衣装も豪華でした。

黒鳥が最も見どころ。羽の動きとあの32回転も!

前から2列目のいい席だったのですが、前の席と同じ高さで、前の人の頭でステージ中央付近が見えなくなってしまう・・・ちょっと残念。

東京文化会館大ホールのバレエの場合、上から見下ろす形のほうが群舞や動きがよく見えるということを知りました。あまり前でないほうがいいようです。

館内にチュチュの展示
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その後、小ホールで上野水香さんと新国立バレエ団プリンシパルの小野絢子さんのトークショーへ。
「白鳥の湖」に関してのお話がメインだったのですが、バレリーナでないとわからない、楽しいお話でした。
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『マックイーン:モードの反逆児』

2019年04月28日 | 映画
2019/04/28


アレキサンダー・マックイーンの伝記映画を見てきました。

彼はイギリスのデザイナーで、自分の名前のブランドのほか、ジバンシーのデザイナーになった後、グッチの傘下に入りました。キャサリン妃のウェデイングドレスがアレキサンダー・マックイーンのものでしたね。

「モードの反逆児」というタイトルは、デザインのスタイルがそれまでの優雅なファッションやオートクチュールの雰囲気とかけ離れていたため。でも、パリのジバンシーのデザイナーとして呼ばれたのです。結局、パリの雰囲気は肌に合わなかったようですが、そこから学んだことは多かったようです。

私がアレキサンダー・マックイーンという名前を知ったのは息子から。
ああ、そんな名前のブランドがあったかな、というくらいのものでした。

名前からかっこいいメンズを想像していたのでしたが、映画で見る彼は坊主頭に小太り、街にいるあんちゃんという感じです。ただ、才能があり、すごくたくさんの仕事をしていたようです。

労働者階級の生まれで、幼いころに虐待を受けて、薬物中毒にもなり、ゲイでHIVに感染しており、40歳で自殺してしまったのでした。

ファッションも素敵なものはすごく素敵だけれど、ショーで作るものは危険な感じ。
精神的にもどこか危うい感じの人だったのではないかしら。

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仲の良い友人だったスタイリスト・イザベラと。

イザベラが自殺し、母親が亡くなった1週間後に命を絶っているのです。
華々しい活躍で、称賛(非難も)を浴びていたけれど、親しい人を失って、世の中に絶望してしまったのかな。

映画の公式サイト   http://mcqueen-movie.jp/


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フィギュアスケートの採点で思うこと

2019年04月27日 | フィギュアスケート
2019/04/27


3月の世界選手権以来、フィギュアの採点について書かれているものを目にすることがあります。採点にジャッジの主観が入る、加点の基準があいまい、という内容です。

以前に読んだ『ジョニー・ウィアー自伝 Welcome to My World』には、こんなことが書いてありました。

「フィギュアスケーターになって最初に学ぶことのひとつは、ジャッジはお気に入りの選手を優遇するということ。競技会に来るときはいつだって、どの選手がもっとも優秀か決めていて、それが得点に反映されるのだ。」

また、荒川静香さんの『誰も語らなかった 知って感じるフィギュアスケート観戦術 (朝日新書) (2013年)にも、こんなことが書かれていました。
 
「ジャッジの判定が公平かどうかは、議論が出るところです。私は、ほとんどの場合納得できるものだと感じます。ただ、演技構成点では、やはりジャッジの好みが強く反映されていると感じます。ジャッジの生まれた国や文化、選曲の好みもそれぞれ違っているので、芸術の評価には主観が大きいのです。
 新しく出た若い選手がいい演技をしても、1回だけでは点数はあまり出ないことが多いのです。選手のそれまでの成績から考慮される部分が大きく、能力があるかどうかは、ジャッジも半信半疑なのです。」 

つまり判定には主観が入るということですよね。 機械が測定した数字でもない限り、芸術点に関しては主観はあってしかるべきものといえるのでしょう。

私は、それについてピアノコンクールを思い浮かべました。

ハイレベルの国際コンクールの本選会をテレビで聴いていると、誰が優勝かまったくわからないのです。

ピアノコンクールは、どんな基準で1位、2位、3位を決めているのでしょう?

昔、中村紘子さんが書いた『ピアニストという蛮族がいる』には、中村さんはショパン、チャイコフスキーコンクールの審査員をしていて、どういう基準で1位を決めるのか書かれていました。

その本がもう手元にないので、正確な文章ではないのですが、ハイレベルのピアノコンクールの審査となると、誰を1位にするかはもう審査員の好みの問題になってしまうようなのです。

私の記憶では、ステージ映えがする容姿、観客をつかむ力、今後ずっと一流の演奏家としてやっていけるかどうか将来性で決めるようです。もう本選会に出てくるピアニストたちの演奏技術はすごく高いので、あとは人となりを見ているということでしょうか。

ピティナのサイトでは、「審査員は何を聴いているのか」(2016年)ということが書かれていて、興味深いのです。時間のある方は読んでみてください。



審査の基準(ご参考までに)

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技術的なところを見ている感じですが、「自発的に音楽を楽しんでいるかどうか」は、どうやったらわかるのでしょう?

芸術といわれるものの採点は主観が入ってしまう。だからこそ複数のジャッジが判定するのではないでしょうか。有名な話に、ショパンコンクールで審査員のアルゲリッチが自分の推したピアニストが選ばれなかったことに腹を立て、審査員を辞退した話があります。

ピティナ審査員の湯口美和さんの言葉の中に「限界に達した演奏(先生から細かいところまで指導され鍛錬した結果)なのか、まだ伸びしろや可能性があるのか」を見ていること、「将来性のある人を温かく見守る」姿勢であることとあります。

これは注目すべき点ではないでしょうか。
フィギュアスケートに戻しますと、やはり同じような視点で見ていると思われることはあります。

私は羽生さんのファンではありますが、世界選手権の採点や2位については妥当だと思うのですよ。
足の状態がまだ完全ではなかったこともあるのでしょうが、先のピアノでいうところの「限界に達した演技」という感じを受けました。

そして、曲を選んだきっかけとなったプルシェンコさんやジョニーさんへの憧れ、トリビュートの表現はどうだったのか。

演技後の発言、「勝たなければ意味がない」、「負けは死ぬのも同じ」という言葉。競技者である以上、順位のつく大会に出ていれば勝つことにこだわるのは当然と言えますが、演技する喜び、幸せはどうだったのでしょう。以前によく言っていた「滑ることのできる幸せ」は味わえていたのかな。

ジャッジは、選手の伸びしろ、将来性という点も見ているはずです。若い選手は勢いがあったし、ネイサンには余裕も感じられた。羽生さんはそこのところがわかっていて、だからネイサンのことを「かっこいい!」と言ったと思うのです。

JOC表彰、強化選手の選定についても、将来性や伸びしろという観点で見ていると思います。

時は流れていく、いろいろなものが曲がり角に来ている、と私は思っています。


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バレエ「白鳥の湖」公開リハーサル

2019年04月26日 | バレエ
2019/04/26

東京文化会館で東京バレエ団の「白鳥の湖」の公開リハーサルがありました。

明日からの「上野の森バレエホリディ」で本公演があるのですが、公開リハーサルが見られるということだったので、前もって申し込んでおきました。

https://balletholiday.com/

リハーサルといっても、衣装を着けてオーケストラと合わせる本格的なものでした。1~2幕の1時間20分を見ることができました。

芸術監督の斎藤友佳理さんが時々演奏を止めて、やり直しをすることがあり、ダンサーの踊りやすいテンポとタイミングがあるのだなあと興味深いことでした。

オデット姫は上野水香さん、王子は柄本弾さん、「ザ・カブキ」でも主役で拝見したお二人です。
群舞もほんとうにきれいで、王道の「白鳥の湖」は、やっぱりいいなあ。

「上野の森バレエホリディ」明日からですが、戸外でのパフォーマンスや無料で見られるものもあります。




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バレエで演じる「バラード第一番」

2019年04月25日 | バレエ

2019/04/25


4月21日深夜、NHK・Eテレのプレミアムシアター、「パリオペラ座 創立350周年記念ガラ公演」を録画しておきました。

後で見たら、バレエ「椿姫」(振付・演出:ノイマイヤー)では、ショパンの「バラード第一番」が使われていました。

オペラの椿姫といえばヴェルディ作曲ですが、「椿姫」はもともとデュマの小説、そこにどんな音楽をつけるかは、作曲家、振付師の考え次第。

バレエ「椿姫」では、振付師のノイマイヤーはショパンの音楽を使ったのです。私はバレエは好きですが、それほど知識はなく、番組を見て初めて知りました。

羽生さんのバラード一番は、ジャンプ、スピンなどが入り、スポーツ要素が高く、音楽的ではありますが、何か物語や情景を表現しているものではないのです。バレエでは約10分の全曲を使って、こちらのほうが更に音楽に合わせた物語の表現となっています。

演じているのは、ステファン・ビュリョン( パリ・オペラ座バレエ団エトワール)とフロリアン・マニュネ(パリ・オペラ座バレエ団プルミエ・ダンスール)の2人です。

男女の逢瀬、愛の契り、別れを表現する曲が耳慣れたあのバラードなので、なんだか新鮮でした。

気持ちが高揚するようなメロディでは、女性は高くリフトされるのです。心の高まりは空間の位置も高くなるという動き。フランスらしい直接的な動きもあって。
このフレーズや、このメロディでは、こういう動きになるのね、というのが興味深い。

今回の放送とは別のものですが、You Tubeにノイマイヤー版で踊る「椿姫」動画を見つけました。演じ手は違いますが、ほぼ同じ振付です。

やはりバレリーナって美しいなあ、と思います。





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