2021/11/30
先週末、少し遠出をして千葉県の安孫子に行ってきました。
安孫子は手賀沼のそばにあり、風光明媚な場所だったことから、文化人の住まいが多かったそうです。
民藝運動の柳宗悦、講道館柔道の創始者・嘉納治五郎、志賀直哉、武者小路実篤、瀧井孝作、ジャーナリストの杉村楚人冠、イギリス人陶芸家・バーナード・リーチなどが住居や別荘を構えていました。
柳宗悦の住居跡、三樹荘
今も子孫の方が住んでいるようです。木立に囲まれた大屋根の住まい。
天神山緑地にある嘉納治五郎別荘跡。昔はここから手賀沼が見えたそうです。今は木々が大きくなってしまって、かろうじて見えます。
天神坂 柳邸や嘉納治五郎邸に上がっていく坂。風情があるなあ。
志賀直哉邸はもう残っていませんが、別棟の書斎が残っています。
ちょうど木々の紅葉が見事でした。
杉村楚人冠館記念館の庭園
南天の紅い実
楚人冠公園
椿
秋明菊
杉村楚人冠邸 こういう広縁で日向ぼっこがいいですね
楚人冠の書斎
安孫子駅から徒歩15分ほどで手賀沼です。
風の強い日でしたが、それほど寒くなく、沼畔で遊ぶ人の姿もありました。
安孫子は水戸街道の宿場町として栄えました。
都心から電車で30分ほどで、もう違った文化圏を感じます。安孫子は電車で通り過ぎてしまう町だったので、降りたことはありませんでした。
安孫子に文化人が集まって住んでいたなんて、最近まで知りませんでした。文化人たちはお互いに交流も深かったようです。
自然が豊かで別荘に適した土地なのですね。
文化人にも愛された当時の雰囲気を感じた散歩でした。