2020年12月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:13229ページ
ナイス数:592ナイス
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■じょやのかね (日本傑作絵本シリーズ)
「この絵本は、小学生の頃、大晦日によく詣でた近所のお寺を、留学から帰国後、再訪したときに着想を得た」
大晦日にパパと息子はふたりでお寺で鐘を突く。
絵がモノクロなので落ち着いた感じ。
皆さま良いお年を。
読了日:12月31日 著者:とうごう なりさ
https://bookmeter.com/books/12407513
■すごいエスカレーター
日本全国から選りすぐったエスカレーターを紹介する。
「名古屋は時空が歪んでいる説」に笑ってしまいましたが、それだけレトロでレアなエスカレーターが残っているという証。
リヴィンオズ大泉のアレはやっぱりポンピドゥーセンターみたいだと思ってました。
日本で一番長いエスカレーターは香川県丸亀市・レオマリゾートにあるその名も「マジックストロー」。
3分以上もエスカレーターに乗るなんて、それだけでも楽しめそう。
読了日:12月31日 著者:田村 美葉
https://bookmeter.com/books/16618759
■怪盗不思議紳士
名探偵・九条響太郎の助手になった戦災孤児の草野瑞樹と、響太郎を慕う芦田蝶子、そして俳優・山田大作の3人で怪盗不思議紳士に立ち向かう。
響太郎の爆殺はやっぱり敵を欺くための嘘だったんじゃないかと疑いながら読んでいたんですが、だんだん大作が大作で良かったと思うようになりました。
偽物探偵は偽物のまま3人で、今度はちゃんと本物怪盗と対峙できればいいな。
舞台もこのキャストだったら見たい。
読了日:12月30日 著者:我孫子 武丸
https://bookmeter.com/books/12578815
■地下鉄の駅はものすごい (平凡社新書)
「東京メトロ・都営地下鉄を中心に全国の地下鉄の駅の仕組みと進化に迫る!」
昭和2年12月30日、東洋初の地下鉄として開業した銀座線。
浅草駅~上野駅の2.2㎞の運行だったが行列ができるほど人気があり、途中駅の田原町や稲荷町まで歩いて乗車したひともいたらしい。
地上からトンネル幅の鉄鋼を打ち、そこからツルハシで素掘りしていく人海戦術での作業。
道路から工事の様子を見るひとたちの写真なんて良く残ってたなあ。
自分もその場にいたらやっぱり覗き込んでると思う。
読了日:12月30日 著者:渡部史絵
https://bookmeter.com/books/15690424
■官能植物
「あなたが花を眺めて美しいと感じるその瞬間に、官能は、そこにある」
35の植物を取り上げ、その官能性を観察する。
外国産のドライイチジクは中に虫が入っていることがあって、それが「イチジクとイチジクコバチの生殖は入れ子構造の関係」ということなのですね。
(日本のイチジクは受粉の必要がない雌株だけの品種、イチジクコバチも存在しない)
月下美人のポリネーターはコウモリ。
体長30㎝~50㎝のコウモリが月下美人の匂いにつられて来るなんて、ほんとに吸血鬼みたい。
読了日:12月29日 著者:木谷 美咲
https://bookmeter.com/books/11832402
■「血流たっぷり」で今の不調が消える
血流の悪さを改善して体調不良の元になる冷えやむくみを解消する。
血液をさらさらにすれば良いわけではなくて、血液が足りない状態も「血流が悪い」ということ。
血を作る→血を増やす→血をめぐらす、この循環がスムーズになってはじめて血流が良いという状態。
体への影響が大きい食習慣を見直すことからはじめてみる。
読了日:12月29日 著者:川嶋 朗
https://bookmeter.com/books/11139226
■キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)
20周年おめでとうございます。
「愚か者は死んでもいい国」の覚悟のある独裁者と「戦える国」のロボットシステムが、色々と考えさせられました。
「赤い霧の湖で」の弟子の役割がいまひとつ理解できてないかも。彼女が死にかけていると教えただけじゃないよね、きっと。
最後のわらしべ長者はスケール大きい。
ハラペコでだんだんポンコツになっていくキノ、エルメスがいて本当に良かった。その国の食料は何日くらいもつかな。
読了日:12月28日 著者:時雨沢 恵一
https://bookmeter.com/books/16873136
■ほんのきもち
16人の贈り物アンソロジー。
てっきり「本の気持ち」、書評本か何かかなと思って図書館で借りましたが、「ほんのきもちですが、どうぞ」の方でしたね。
平松洋子さんは、日常的にお裾分けをしているからひととのやりとりが自然。
手土産どうしようと悩むのならば、甲斐みのりさんが「生まれた土地(県・市・最寄りの駅)の物」「いま暮らす家(職場)の近所で買える物」とヒントをくれる。
自分にゆかりのある定番の手土産が定まれば迷いがなくなる。なるほど。
ラストに登場、乾ルカさんの「ならば、私は悲しみと答える」で涙腺崩壊。
読了日:12月28日 著者:朝吹 真理子,彩瀬 まる,いしい しんじ,乾 ルカ,オカヤ イヅミ,甲斐 みのり,鹿子 裕文,木皿 泉,今日 マチ子,小林 エリカ,坂木 司,桜木 紫乃,佐藤 ジュンコ,平松 洋子,藤野 可織,文月 悠光
https://bookmeter.com/books/12811259
■365日の折込チラシ大百科〈春夏編〉
全国の主要6都市から厳選された春夏の新聞折込チラシを一挙に掲載。
扱っている商品やサービスをどう見せるのか、それぞれの企業がデザインやキャッチコピーを工夫しているのが分かります。
秋冬篇に続く。
読了日:12月27日 著者:
https://bookmeter.com/books/720835
■365日の折込みチラシ大百科 秋冬編 期間:7~12月
全国主要都市11ケ所から厳選された秋冬(7~12月)の折込チラシ一挙に掲載。
商品写真を並べただけじゃ広告にならない。
贅沢さを打ち出すハウスメーカー、キャラクターで誘う住宅展示場。
「家」を扱っているのにこれだけ違う。
読了日:12月27日 著者:
https://bookmeter.com/books/1302869
■渦森今日子は宇宙に期待しない。 (新潮文庫nex)
宇宙人・渦森今日子が女子高生として過ごす日々。
いいなあこういう高校生活。
視力が10.0だったり、カレーの匂いでジャワカレーと地中海カレーをハーフアンドハーフで使っていると分かったり、部活対抗リレーで日本新記録を超えそうになったり。
そういうところは地球人とはスペックが違うと思うけれど、宇宙探偵部の雰囲気からすると、これは渦森今日子の個性です、と言い張れそうな気がする。
須磨さんと一緒にNASAに就職して、母星に戻れるようなロケット開発が実現するといいな。
読了日:12月26日 著者:最果 タヒ
https://bookmeter.com/books/10496965
■貝と羊の中国人 (新潮新書)
図書館のリサイクル本棚から貰ってきた本。
華僑の商才に象徴される中国人の現実主義は「財、貨、賭、買」などの「貝」の漢字、ホンネの文化。
儒教や共産主義に象徴される中国人の熱烈なイデオロギー性は「義、美、善、養」などの「羊」の漢字、タテマエの文化。
貝と羊から見えてくる中国という国の本質。
中国語は「泊まる」と「住む」の区別がないという「流浪のノウハウ」が恐ろしい。
読了日:12月26日 著者:加藤 徹
https://bookmeter.com/books/535267
■上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室 (講談社の実用BOOK)
「この本では、聖書の人物に焦点をあてました」
キリスト教の主役、イエス・キリストの行動ハイライト、聖書に登場するひとたちのいろいろなナンバーワンなど、ゆるくやさしく聖書の内容を解説。
正しく理解したり信じたりするためには、他のまじめな本を読んだほうがいいよ、っていうスタンスなのが良かったです。
うっかり納得しかかったのがTwitterの投稿「羊の肉は神様に捧げられるためのものなので、人間は栄養を吸収できない。なので羊肉はカロリーゼロ」
読了日:12月25日 著者:MARO,LEON
https://bookmeter.com/books/14645428
■サンタクロース、ライフ。
1998年の「第35回世界サンタクロース会議」の席上、当時35歳のパラダイス山元さんが、世界で最も若くアジアで唯一の公認サンタクロースになった。
サンタクロースとしての心構え、どういう活動をしているのかなどを明らかにする。
公認サンタクロースになってからは、積極的に、長期入院を強いられている子供たちに会いに行くようになったそうで、子供としても嬉しいだろうな。
2002年の会議に来なかったコンゴの候補生はどこに行っちゃったんだろう。
読了日:12月25日 著者:パラダイス山元
https://bookmeter.com/books/2000545
■くつしたをかくせ!
おとなたちが怯えた顔をして言う。
「サンタがくるぞ!くつしたをかくせ!」
いたずらをされないようにくつしたを隠す子供たち。
確かにこう言われると、サンタクロースって不気味な存在。
最後のプロフィールまで楽しい絵本でした。
読了日:12月24日 著者:乙一
https://bookmeter.com/books/562697
■世界のきらめくイルミネーション
イルミネーションの美しさを楽しむ写真集。
イルミネーションにしてもライトアップにしても今では珍しくなくなりましたが、珍しくなくなったからこそ、いろんな工夫をしている綺麗な光に惹かれるような気がします。
ヨーロッパに比べてアジアはたくさんの色を使っていて、どちらかというとギラギラと派手な印象。
読了日:12月24日 著者:
https://bookmeter.com/books/11196252
■隣はシリアルキラー
深夜、神足が住む会社の寮の隣室の風呂場から聞こえてくる不気味な音。
そして近隣ではバラバラ事件が発生。
隣人の中国人・徐浩然を疑う神足には秘密があり、通報をためらわせる。
捜査するのは宮藤・葛城コンビ。
焼肉屋で、バラバラ殺人の話をする一般人と張り合う宮藤に大人げないと窘める葛城。ここの会話がすごく宮藤・葛城らしいと思った。
「アンナニ良イ人ガ人殺シヲスルナンテ間違イデス」
どんでん返しなら同僚の矢口だと疑ってました。
読了日:12月23日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/16509538
■ヤットコスットコ女旅
旅番組にドラマ撮影、日本のいろんなところを旅するムロイさんの旅エッセイ。
文字が大きくて読みやすかったです。
飛行機の後ろの座席に座ってる男のひとがくしゃみを連発。
未使用のマスクを差し出して「あなた、お風邪ですか?どうぞ、このマスクをお使いくださいな。差し上げます」と言えるなんて度胸ある。
読了日:12月23日 著者:室井 滋
https://bookmeter.com/books/14288429
■逃げるな新人外科医 泣くな研修医2 (幻冬舎文庫)
新人外科医として奮闘する雨野隆治。
隆治が受け持ったお嬢さま研修医・西桜寺凛子が印象とは違って優秀で頼もしい。
医者ってコミュ力があるほうがいいと思うので、注意すべきことはあるものの、凛子は患者との意思疎通の苦労は少ないかも。
隆治はお父さんのこともあるし、ただ甘えるだけの付き合いでも、はるかがそばにいてくれるなら良かった。
読了日:12月22日 著者:中山 祐次郎
https://bookmeter.com/books/15607512
■書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで
「幼少期以来、たび重なる書物の悲劇に居合わせてきた著者が、膨大な量の文献や実地調査をもとに、世界各地の書物の破壊の歴史をたどった一冊」
イントロダクションを踏まえたうえで読んでいくと、
「書物の破壊は、公的機関によるものでも個人によるものでも、必ずといっていいほど、規制、排斥、検閲、略奪、破壊という暗澹たる段階を経る」
の意味を噛みしめることになります。
サラエボの国立図書館が空爆の対象になったのは敵対する側のシンボルだから。
読了日:12月22日 著者:フェルナンド・バエス
https://bookmeter.com/books/13384498
■泣くな研修医
実家のご近所さんから頂いた本。
現役外科医が書いているので新米医師の隆治や病院の中の描写がリアルでした。
命を預かっているとは言え、治療方針は年齢やコストとの兼ね合いもあり、ただ「なんとかして治したい」という綺麗ごとでは済まされない。
入院した息子への思いを吐露する父親に「俺はなんにもしていないのに、こんなに頭を下げられても」と思う隆治。
仕事が出来ない歯痒さを噛みしめているけれど、これも患者への支援の一環と思って欲しいなあ。
「逃げるな」に続く。
読了日:12月21日 著者:中山 祐次郎
https://bookmeter.com/books/13451519
■探検家の事情 (文春文庫)
探検家のエッセイ。
においの話、犬の話、日本にいると経験できないことなのでどちらも良かったんですが、印象に残るのは最強で最凶、奥さんのエピソード。
冬山登山で凍傷になるかもしれないから結婚指輪をヒモで首にかけていいかと聞いたら
「あなたの愛ってそんな程度で凍傷になるぐらいのものなの?指輪をはずすくらいなら凍傷になって、あなたの指がなくなったほうがいいわ」
読了日:12月21日 著者:角幡 唯介
https://bookmeter.com/books/13562114
■おしゃべりな名画 (ベスト新書)
絵は口ほどに物を言う。
絵が描かれた当時の社会情勢、背景などを知ることで絵の見え方が変わってくる。
たとえばハルス「陽気な酒飲み」は飲酒に対する戒めで、それを知ると、いい具合に出来上がってるおじさん楽しそうね、とは思わなくなる。
レンブラント「夜警」は、割り勘された愚痴をこぼさないと説明できないようなことなのかと疑問に感じた。
読了日:12月20日 著者:木村 泰司
https://bookmeter.com/books/4714316
■獣王星 (第5巻) (Jets comics (426))
最終巻。
ザギがこの展開を読んでいたはずはないけれど、バルカン星系からの独立は達成できた。
永遠に地球を見ることがない地球の子孫たちは獣王星で命を繋いでいく。
見た目がトールのようなサード、サードのような見た目のトール。
生き方はまるで違っていても何かが響きあっていたふたり。
そして獣王星がティズの希望で満たされますように。
読了日:12月20日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528986
■自己流園芸ベランダ派 (河出文庫)
ベランダで楽しむ園芸の日々。
「都会の狭い空の下、我々ベランダーはいつだって必死に植物の世話をし、枯らしてしまってはため息をつく」
失敗しては新たな鉢を買ってくる気軽さ、花の咲く植物を窓ぎわに移動させ、死に絶えた鉢を奥の方へ押しやる自由度の高さ。
これならガーデナーよりベランダーのほうが楽しそう。
ボケの花で人工授精したあんずが実るなんて、実際にやってみないと分からないですね。
読了日:12月19日 著者:いとう せいこう
https://bookmeter.com/books/8143053
■獣王星4(4)
なんとかムーサの狭間から生還したのに殺されたカリム。
カリムの死をめぐりザギと最後の獣王戦に挑んだトールは勝者としてヘカテに招かれる。
オーディンに再会したトールは自分自身の出生の秘密を知らされた。
SFにありがちな展開になってきましたが、トールはどう決着をつけるつもりか。
5巻に続く。
読了日:12月19日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528985
■旅がグンと楽になる7つの極意 (わたしの旅ブックス)
『シニア世代のための、誰でも実践できる“ラクして「海外ひとり旅」"を楽しむことができる旅行術を提案する一冊』
LCCには乗らない。
ホテルは予約しない。
同じ店に何度も通う。
英語を喋らない。
ホテルの部屋で夕飯を食べる。
下痢を怖がらない。
Wi-Fiに頼らなくてもいい。
ネットに繋がったスマホを持つと色々とラクですね。
1枚のシムカードを入れておけば世界の多くの国で接続できる環境に近づいている。
Wi-Fiがなくてもシムフリーのスマホがあれば充分。
読了日:12月18日 著者:下川 裕治
https://bookmeter.com/books/12809900
■獣王星 (第3巻) (Jets comics (417))
15歳になったトールは獣王になった者たちの結末をザギから知らされた。
トールはバルカン星系からの独立を目指すザギに利用されることを選ぶのか。
白輪のセカンド、カリムはザギに放逐され、後を追ったトールと共にムーサの狭間に落ちる。
脱出しようにもそれらしい道具がないし、さてどうする。
4巻に続く。
読了日:12月18日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528984
■チロリアンテープBOOK
現代のものからヴィンテージの古いものまで、チロリアンテープをカテゴリーごとに紹介する。
「チロリアンテープは作られる工場も少なくなってきており古い時代に作られたものは市場からどんどんなくなっているのが現状です」
手芸用品だし、使われた分だけどんどんなくなるのは仕方ないんじゃないかなと思うけれど、そういう意味ではないのか。
可愛いしコレクションしたくなる気持ちは分かる。
読了日:12月17日 著者:
https://bookmeter.com/books/390877
■獣王星 (第2巻) (Jets comics (416))
茶輪の頭の不満を煽ってトールに挑戦させたサード。
サードは独裁政権を倒すためオーディン暗殺計画を企てた一派の生き残り、オーディンに復讐したいトールとは利害が一致してるわけか。
気は優しくて力持ちな感じのユウキに物足りなさを感じているチェンの気持ちは分かるけれどサードの言い訳を鵜呑みにするのは危ない感じ。
白輪の頭になったザギのテリトリー発言が気になる。茶輪と争いになるのだろうか。3巻に続く。
読了日:12月17日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528983
■日本の路線図
47都道府県の鉄道会社が公表・掲出している案内図。
駅が多いところ少ないところ、各鉄道会社がそれぞれ工夫を凝らしていて面白かった。
都営地下鉄の新宿駅は苦労の末にこの形を採用したんだろうなあ。
関東・東北・信越と路線が広範囲に及ぶJR東日本はひとつにまとまった路線図がほとんどないのが頷ける。
広島のアストラムラインって本当にこんな「?」みたいな形なんですね。
読了日:12月16日 著者:宮田珠己,井上マサキ,西村まさゆき
https://bookmeter.com/books/15304976
■獣王星 (第1巻) (Jets comics (415))
エリートの双子の兄弟、トールとラーイは「死刑星」キマエラに送られた。
この過酷な環境で生き延びて両親を殺したオーディンへの復讐を誓うトール。
ザギがラーイの匂い袋を持ってきたけれど本当にラーイは死んでしまったのかな。
サードがトールに獣王星の王になれと唆すのはなぜだろう。
2巻に続く。
読了日:12月16日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528982
■むすびつき (新潮文庫)
しゃばけシリーズ第17弾。輪廻転生をめぐる5つの短編。
栄吉は甘いお菓子じゃなければうまく作れるのに、やりたいことと出来ることが違うのはツライね。
最後の「こわいものなし」がなんだか怖かった。
夕助は祭神の気まぐれで次から次へと輪廻転生。
けれど、それって本当に願いが叶って良かったと言えるのかは微妙なところ。
読了日:12月15日 著者:畠中 恵
https://bookmeter.com/books/16976529
■パンデミックの文明論 (文春新書)
古代ローマから現代まで、目からウロコの文明論。
欧米は徹底的な根絶を目指し、アジアはほどほどに共存しようとする。
リハ中にぎっくり腰になったボブ・ディランが薬も注射も効かなくて困り果てた末に鍼灸に頼った、ってエピソードがすごく印象に残りました。
西洋医学だけじゃどうにもならないことってあるんだけれど、それを体験的に知ってるアジア人のほうがアプローチの仕方が幅広いのかも。
読了日:12月15日 著者:ヤマザキ マリ,中野 信子
https://bookmeter.com/books/16346579
■誰からも嫌われない 図解 店員のマナー (Sanctuary books)
『この本では、「実はお客様に不満を持たれがちなポイント」を押さえ、接客・販売促進から社会常識まで、幅広いテーマを紹介していきます』
流通が発達した現代日本においては商品に格差はなく、ある程度のお金を払えばたいてい良いモノが手に入る。
それはつまり、差をつけられるのは人の力。
接客される側として読んでみると、自分ならこういう店員さんがいいなと思うポイントも分かって面白かった。
読了日:12月14日 著者:
https://bookmeter.com/books/4953852
■焼きヨーグルトレシピ ―バター、生クリーム、チーズのかわりに 毎日使ってやせぐせ
ヨーグルトを水きりしてオーブンか電子レンジで加熱する「焼きヨーグルト」を使ったレシピ。
味はさすがにバターやチーズとは違うものになりそう、でもそれを分かったうえで食べればいいと思う。
これ、ギリシャヨーグルトを使ってもいいのかな。
それなら水切りすら必要なくて、そのまま焼けば作れそうだけれども、試しにやってみようかな。
読了日:12月14日 著者:井澤 由美子
https://bookmeter.com/books/9805798
■凪に溺れる
実家のご近所さんから頂いた本。
交通事故で死んだミュージシャン霧野十太に心を動かされたひとたちの物語。
若いひとが書いた話らしさに溢れていて、みんな照れ臭いほど必死に人生を考えてる。
聖来の言動は鬱陶しくて彼女がいなければ十太は死なずに済んだかもしれないけれど、聖来を切り捨てる選択をしたらそれはもう十太じゃない別人。
普段から感情表現に乏しい十太の奥から出てきた音楽だから、みんなの心に残り続けるのかもしれない。
読了日:12月13日 著者:青羽 悠
https://bookmeter.com/books/16045786
■ヒマつぶしの作法 (SB新書)
「作家60周年を記念し、ショージ節満載の爆笑ヒマつぶしの作法をこれまでの作品から選りすぐり収録」
収録作品のほとんどを読んでいるのですが、それでも楽しい。
たかがコインランドリーに洗濯ものを持って行くだけのことなのに、持って行くまでにあれこれ考え、持って行ってからもあれこれ考え、日常が非日常になる過程を見ているような気分になります。
いとうせいこうさんとの対談も良かったです。
「わざとダメな方に進んだほうが人生は面白い」なんて言えるふたりがすごいと思う。
読了日:12月13日 著者:東海林さだお
https://bookmeter.com/books/14297228
■世界のおつまみ図鑑
世界56の国と地域から厳選したおつまみの特徴を地域・国別に紹介。
意外と知ってる料理が多くて、それだけポピュラーなものが紹介されているということかな。
ブータン・エマダツィは名前は知ってたけど初めて見た。唐辛子のチーズ煮が国民食、ブータンのひとは辛いものが好きなんですね。
巻末では身近な食材を使うレシピがいくつか掲載されているので、味を想像しながら作ってみるのも楽しそう。
それにしても、日本っておつまみ缶が充実していて何を買うか迷ってしまう。
読了日:12月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/15012661
■オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た (gateauコミックス)
オンラインゲームの相棒は実は職場の鬼上司でした。
部下・橋元あーさんは、上司・白瀬UMAさん本人とは知らずに散々愚痴をこぼしていたから、これ本当に心臓に悪すぎる。
そこに偶然居合わせてオフ会に乱入した塩鮭くん強い。
ふたりと塩鮭くんとの噛み合わない会話が面白かった。
噛み合わないと気が付いてちゃんと話を聞き出した白瀬さんはさすがデキる上司。
敵に塩を送っちゃった塩鮭くんドンマイ。
読了日:12月12日 著者:ん村
https://bookmeter.com/books/15250121
■首なし男と踊る生首 (ミステリー・リーグ)
蜘蛛手の事務所が仕事を請け負った建築現場には廃屋があり、そこで見つけた首なし死体と生首の謎。
宮村と平松は警察に通報したが、豪雨による鉄砲水で肝心の廃屋が流されて物証がないうえに、首なし侍の呪いなんて話を持ち出して余計に相手にされない。
けれど現場に盗みに入ったチンピラ二人組が竹林で生首を見たと通報したため事態が動く。
寺西は社長より頑張ったのにあの結末、寺西的には悲劇だけれどバカミス的には見事な喜劇。
バイク事故の話が二人組に繋がるとは思ってなかった。
読了日:12月11日 著者:門前 典之
https://bookmeter.com/books/9592887
■紅茶屋のつぶやき
お茶は嗜好品だから頭を悩ませずに楽しく飲んでください、と書いているのを鵜呑みにしちゃいけない。
茶葉で淹れた紅茶のみが紅茶、ペットボトルや缶は認めん、フレーバーティーなんぞ言語道断。
そう言いたい気持ちは理解できますが、TPOにもよるでしょう。
フレーバーティーが珍しくて飲んでいた時期もありましたが、喉がイガイガしたり、飽きてしまったのでやめました。
読了日:12月11日 著者:堀江 敏樹
https://bookmeter.com/books/9757289
■見てすぐできる! 「開け方・閉め方」の早引き便利帳 (青春新書プレイブックス)
固くて開かない。しっかり閉まらない。そもそも開け閉めの仕方そのものが分からない。
開け方・閉め方の「困った」を解決する本。
CDやDVDのフィルム包装は本当に開けにくくていつもイライラ、消しゴムの広い面をフィルムに当てて滑らすように引っ張ると破れてくるというので次はやります。
塗料の缶(角缶・丸缶)は「そもそも開け閉めの仕方そのものが分からない」ので途方に暮れそう。マイナスドライバー必須。
読了日:12月10日 著者:
https://bookmeter.com/books/11079846
■ドレスの描き方 (超描けるシリーズ)
「色・シワ・透け感・レース・フリル・リボンなど細かいディテールを徹底解説!」
人間に着せたらどういうシルエットになるのか、布の厚みによってどういうシワになるのか、描き分けるポイントが分かりやすかったです。
レースとかフリルとか描くのが好きなひとって根気強いなあ。すごい。
着物アレンジのドレスの作画例を見て、なんとなく中森明菜を思い出したのは内緒。
読了日:12月10日 著者:kyachi
https://bookmeter.com/books/10941339
■実況中死 (講談社ノベルス)
他人が見ている風景をそのまま見てしまう能力〈パス〉から探る事件の真相。
もし保科が離脱せず三人で行動していたら襲われずにすんだかもしれないけれど、パスの抜けが良くならなかったかもしれないから、何とも言えない。
保科と二人で話してるときの能解の態度にドキドキしました。
嗣子がいないとダメっていう微妙な三角関係はいつまで続くか。
読了日:12月09日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/487988
■ひとり上手
「ひとりで過ごした経験の少ない人は、急にひとりになると何をしたらいいかわからずに、元気が出ないかもしれない。
でもずっとそのままではもったいない。今こそできることが必ずあるはず」
元からソロ活動が多いひとには、何を今更って感じだと思う。
踏み込み過ぎない程度のご近所付き合い、距離感をわきまえるのは必要だけど見極めるのが難しい。
読了日:12月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/11735496
■日本と世界の塩の図鑑
日本で買える245種類の塩の味、おすすめ食材&料理ほか、塩の楽しみ方、選び方、保存の仕方を写真&データで紹介。
海水塩、岩塩あたりは、料理で使い分けると味の違いが分かりやすいかも。
藻塩が日本独自のものだとは知らなかった。まあ、海藻を食べる日本人ならそういう発想になるのは自然だろうな。
徳島のすだち、愛媛のみかん、静岡のわさびなど、自分のところの特産品を使ったり、桜やエディブルフラワーを混ぜたりしてる塩も日本らしいと思った。
読了日:12月08日 著者:青山志穂
https://bookmeter.com/books/11233685
■ニューヨークおいしい物語
だいぶ前の本なので、お店の情報に関しては注意が必要。
マフィンやティラミスの作り方がイラストつきで説明されているのでチャレンジしやすいかも。
雪山から雪だるまがスキーで滑り降りてくるクリスマスケーキが可愛い。
ニューヨークで出会ったひとたちとは、友達ではあるものの割とドライな付き合い方。
読了日:12月08日 著者:
https://bookmeter.com/books/2632521
■恋するタイムマシン 穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)
タイムマシンを作ろうとしている両備を止めてくれという依頼を請け負うことになった綿さんは、沙羅華に振り回されつつ、任務を遂行できるのか。
もうこれならいっそ、ティム老人の手を借りるまでもなく、亜樹本人が「私と仕事、どちらをとるの!?」と迫った方が良かったんじゃないのかと思ってしまうけれど、
両備はそれでは動かなかったかもしれないなあ。
普通の人間関係を構築するのが大変な沙羅華には恋愛なんてもっと大変、彼女自身の真理を見つけられる日は本当に来るのだろうか。
読了日:12月07日 著者:機本伸司
https://bookmeter.com/books/10769240
■バリバリのハト派?女子供カルチャー反戦論
差別は許せない、戦争はイヤだ、ナショナリズムなんか大嫌い。
それには頷けるのに、最終的な考え方に馴染めません。
朝日新聞はやっと「誤報」と認めましたが、日本は謝り続けろという意見は変わったんでしょうか。
第二部で出てくる「加藤嘉」が分からなくて検索しました。
名前と顔が一致しなかったけど、そうかこのひとか。
読了日:12月07日 著者:荷宮 和子
https://bookmeter.com/books/637787
■メイドインどこ?1 食べ物のどこから
身近な食品はどこの国からやってきたのか、データを交えて紹介する
食肉の消費量が増えたとは言っても日本では昔から水産物をたくさん食べていて、水産物の世界最大の輸入国。
以前は自給率100%だったのに、昭和55年ごろから漁獲量が追い付かなくなり、今では約50%を輸入に頼る。
日本とバングラデシュだけが和からしを食べ、その原料のほとんどはカナダが輸出。
バングラデシュは種を搾って食用油に、日本は種を粉にして使う。
読了日:12月06日 著者:斉藤 道子
https://bookmeter.com/books/8238353
■あの日、制服で (ビーボーイコミックスデラックス)
短編集。
「いろいろ自分的に決め事を作って描いてみた」その決め事って何だろうと後から考えるのも楽しかった。
それぞれの話に関連があるわけじゃないのに、扉絵でなんとなく同じひとが若返っていくような錯覚をする。
最後になってようやくC君がA先輩の顔を見た「A先輩」が良かったです。
表題作は描き下ろしのおかげでホッとする。きっと間に合う、間に合って欲しい。
読了日:12月06日 著者:中村 明日美子
https://bookmeter.com/books/9793426
■幽霊の血―名探偵・神津恭介
短編集。
収録された7作品のうち半分くらいが既読。
「幽霊の血」
敦子は、金塊が埋まった忌まわしい家から離れたらいい。
コジ、ファン、トゥッテ。女心というものはすべてそういうものなのさ。
「罪なき殺人」
アリバイの証明は女の復讐。
「薔薇の刺青」
てっきり、松下研三が泊まっていた敷地が六千坪もある別荘が舞台になるのかと思った。
手首の薔薇の刺青と赤い水着なんて目くらましにはピッタリ。
読了日:12月05日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/1843568
■下駄でカラコロ朝がえり ナマコのからえばり (集英社文庫)
「サンデー毎日」2010年11月~2011年8月掲載分。
『~そういう自分にとって一番素晴らしかった「記憶の旅」をぼくはまだどこにも小説やエッセイなどに残していない、ということだった。
それはたぶん、モノに書くほどの衝撃的なことも、珍しいことも何も起こらなかったからなのだな、ということに気がついた』
いい旅をして良かったとしみじみする椎名さんが「自宅で迎える朝が案外いい」と言うのは実感がこもってるなあ。
読了日:12月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/8200699
■食べられる虫ハンドブック
入手が比較的容易で食用に適した132種を厳選、調理法や味・食感をまとめた食用昆虫図鑑。
私はセミが本当に苦手なのですが、「日本のセミの中で最も美味しいのはアブラゼミ」成虫を油で揚げるとサクサクとしたエビのような食感、イチ押し食材として紹介されています。
しかしアレを食材として見るのは厳しくて、うう。
コクワガタの蛹・幼虫は炒めて塩味で食べると良いが、カブトムシの蛹・幼虫は臭みが強く食材には向かない。
食用に適しているのは蛹・幼虫と紹介している昆虫が多いのに、成虫の写真しかないのはなぜ。
読了日:12月04日 著者:
https://bookmeter.com/books/13970010
■ノイエ・ピナコテーク―ミュンヘン (SCALA/MISUZU美術館シリーズ (6))
ノイエ・ピナコテークはアルテ・ピナコテークと対をなす美術館。
アルテが18世紀半ばまでの秀作を揃えた美術館であるのに対して、ノイエは19世紀から20世紀にかけてのドイツを中心としたヨーロッパ絵画の逸品を備えた世界最初のモダンアートミュージアム。
ルートヴィヒ一世が創建したノイエは第二次世界大戦末期に爆撃により損害を受け、建て替えられて1981年に開館。
その旧ノイエの外壁を飾ったフレスコ画を残すのは大変だったろうな。
読了日:12月04日 著者:クリスティアン・レンツ
https://bookmeter.com/books/922135
■ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
3作品を収録。
「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」
芸術探偵はこの作品にのみ登場。
盗まれたストラディヴァリウスが元の姿になるとして、音も元通りになるのかが心配。
「ワグネリアン三部作」
日本ワーグナー協会の三宅理事長は2017年に逝去。ご冥福をお祈り申し上げます。
「レゾナンス」
苦悩や葛藤すべてを飲み込んで雪の舞台は役目を終えた。
読了日:12月03日 著者:深水 黎一郎
https://bookmeter.com/books/11764900
■うつ時々,躁: 私自身を取り戻す (岩波ブックレット)
うつ病だと診断されたその7年後、実は双極性障害なのだと分かった著者の闘病記。
うつと躁を繰り返していると、どの状態の自分が「私自身」なのか分からなくなりそうで怖いだろうな。
病気を患っている本人も大変だけど家族も大変。
ダンナさんは大人だからまだ事情を汲み取って対応できるけれど、ベッドから出られない母親の姿を見る子供たちもつらかったはず。
補完代替療法として鍼治療とマインドフルネスを試してみるのもよさそう。
読了日:12月03日 著者:海空 るり
https://bookmeter.com/books/13533077
■白いお菓子―SWEET WHITE SWEETS
白いお菓子のレシピ。
文字の色が薄かったり小さかったりで読みにくいのが難点。
だけど、白いガトーショコラやカスタードクリームのサンドイッチなどなど、お菓子そのものはおいしそう。
モンブランを栗じゃなくて白こしあん(白花豆)で作ると、優しい印象になる気がしました。
読了日:12月02日 著者:柳瀬 久美子
https://bookmeter.com/books/668476
■ポプラディア プラス 世界の国々 1
分売不可なので本来は5冊セットですが、図書館で借りた本なので1冊ずつオリジナル登録。
世界を6つの州に分けてそれぞれの州に国を分類、正式国名の五十音順に掲載する。
1巻はアジア州の紹介。世界三大宗教、キリスト教・イスラム教・仏教の源流はアジア。
人口の多さ世界第一位の中国と第二位のインドを抱えるアジアは総人口45億8481万人(2019年推計)これは世界全体の約59%。
読了日:12月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/15680479
■マリオネット園(ランド)―「あかずの扉」研究会首吊塔へ (講談社ノベルス)
首吊塔にいる後動さんたちが遭遇している事件よりも、沢入美由紀が持ち込んできた謎のほうが面白そうだなと思っていたら、何をどうしたいのか謎のまま後動さんたちと合流。
咲さんのことはサークル内の秘密なのに、実在の事件を実在の名前で作品にしたら全部バレちゃうことに関して危機感も抱いていないカケルは「露舎巧」でいいよ。
真村警部は塔のスロープはそれほど勾配はきつくないと感じていたけど、どのくらいの角度だったのか気になる。
その真村警部と後動さんが出会ったらしい「沼毒蛇殺人事件」ってどういう事件だったんだろう。
読了日:12月01日 著者:霧舎 巧
https://bookmeter.com/books/534346
■希望の言葉を贈りあおう〈第3集〉
生きる希望になる80の言葉。
自分が励まされた言葉は一生忘れられない宝物。
「人間は自分の心の中で生きている。生きている場所は心の中なのだ。だから心さえしっかりしていれば、どんなことにも耐えられる。/児玉清」
読了日:12月01日 著者:岸本 葉子,HOPE★プロジェクト
https://bookmeter.com/books/808926
▼読書メーター
https://bookmeter.com/
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:13229ページ
ナイス数:592ナイス
https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■じょやのかね (日本傑作絵本シリーズ)
「この絵本は、小学生の頃、大晦日によく詣でた近所のお寺を、留学から帰国後、再訪したときに着想を得た」
大晦日にパパと息子はふたりでお寺で鐘を突く。
絵がモノクロなので落ち着いた感じ。
皆さま良いお年を。
読了日:12月31日 著者:とうごう なりさ
https://bookmeter.com/books/12407513
■すごいエスカレーター
日本全国から選りすぐったエスカレーターを紹介する。
「名古屋は時空が歪んでいる説」に笑ってしまいましたが、それだけレトロでレアなエスカレーターが残っているという証。
リヴィンオズ大泉のアレはやっぱりポンピドゥーセンターみたいだと思ってました。
日本で一番長いエスカレーターは香川県丸亀市・レオマリゾートにあるその名も「マジックストロー」。
3分以上もエスカレーターに乗るなんて、それだけでも楽しめそう。
読了日:12月31日 著者:田村 美葉
https://bookmeter.com/books/16618759
■怪盗不思議紳士
名探偵・九条響太郎の助手になった戦災孤児の草野瑞樹と、響太郎を慕う芦田蝶子、そして俳優・山田大作の3人で怪盗不思議紳士に立ち向かう。
響太郎の爆殺はやっぱり敵を欺くための嘘だったんじゃないかと疑いながら読んでいたんですが、だんだん大作が大作で良かったと思うようになりました。
偽物探偵は偽物のまま3人で、今度はちゃんと本物怪盗と対峙できればいいな。
舞台もこのキャストだったら見たい。
読了日:12月30日 著者:我孫子 武丸
https://bookmeter.com/books/12578815
■地下鉄の駅はものすごい (平凡社新書)
「東京メトロ・都営地下鉄を中心に全国の地下鉄の駅の仕組みと進化に迫る!」
昭和2年12月30日、東洋初の地下鉄として開業した銀座線。
浅草駅~上野駅の2.2㎞の運行だったが行列ができるほど人気があり、途中駅の田原町や稲荷町まで歩いて乗車したひともいたらしい。
地上からトンネル幅の鉄鋼を打ち、そこからツルハシで素掘りしていく人海戦術での作業。
道路から工事の様子を見るひとたちの写真なんて良く残ってたなあ。
自分もその場にいたらやっぱり覗き込んでると思う。
読了日:12月30日 著者:渡部史絵
https://bookmeter.com/books/15690424
■官能植物
「あなたが花を眺めて美しいと感じるその瞬間に、官能は、そこにある」
35の植物を取り上げ、その官能性を観察する。
外国産のドライイチジクは中に虫が入っていることがあって、それが「イチジクとイチジクコバチの生殖は入れ子構造の関係」ということなのですね。
(日本のイチジクは受粉の必要がない雌株だけの品種、イチジクコバチも存在しない)
月下美人のポリネーターはコウモリ。
体長30㎝~50㎝のコウモリが月下美人の匂いにつられて来るなんて、ほんとに吸血鬼みたい。
読了日:12月29日 著者:木谷 美咲
https://bookmeter.com/books/11832402
■「血流たっぷり」で今の不調が消える
血流の悪さを改善して体調不良の元になる冷えやむくみを解消する。
血液をさらさらにすれば良いわけではなくて、血液が足りない状態も「血流が悪い」ということ。
血を作る→血を増やす→血をめぐらす、この循環がスムーズになってはじめて血流が良いという状態。
体への影響が大きい食習慣を見直すことからはじめてみる。
読了日:12月29日 著者:川嶋 朗
https://bookmeter.com/books/11139226
■キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)
20周年おめでとうございます。
「愚か者は死んでもいい国」の覚悟のある独裁者と「戦える国」のロボットシステムが、色々と考えさせられました。
「赤い霧の湖で」の弟子の役割がいまひとつ理解できてないかも。彼女が死にかけていると教えただけじゃないよね、きっと。
最後のわらしべ長者はスケール大きい。
ハラペコでだんだんポンコツになっていくキノ、エルメスがいて本当に良かった。その国の食料は何日くらいもつかな。
読了日:12月28日 著者:時雨沢 恵一
https://bookmeter.com/books/16873136
■ほんのきもち
16人の贈り物アンソロジー。
てっきり「本の気持ち」、書評本か何かかなと思って図書館で借りましたが、「ほんのきもちですが、どうぞ」の方でしたね。
平松洋子さんは、日常的にお裾分けをしているからひととのやりとりが自然。
手土産どうしようと悩むのならば、甲斐みのりさんが「生まれた土地(県・市・最寄りの駅)の物」「いま暮らす家(職場)の近所で買える物」とヒントをくれる。
自分にゆかりのある定番の手土産が定まれば迷いがなくなる。なるほど。
ラストに登場、乾ルカさんの「ならば、私は悲しみと答える」で涙腺崩壊。
読了日:12月28日 著者:朝吹 真理子,彩瀬 まる,いしい しんじ,乾 ルカ,オカヤ イヅミ,甲斐 みのり,鹿子 裕文,木皿 泉,今日 マチ子,小林 エリカ,坂木 司,桜木 紫乃,佐藤 ジュンコ,平松 洋子,藤野 可織,文月 悠光
https://bookmeter.com/books/12811259
■365日の折込チラシ大百科〈春夏編〉
全国の主要6都市から厳選された春夏の新聞折込チラシを一挙に掲載。
扱っている商品やサービスをどう見せるのか、それぞれの企業がデザインやキャッチコピーを工夫しているのが分かります。
秋冬篇に続く。
読了日:12月27日 著者:
https://bookmeter.com/books/720835
■365日の折込みチラシ大百科 秋冬編 期間:7~12月
全国主要都市11ケ所から厳選された秋冬(7~12月)の折込チラシ一挙に掲載。
商品写真を並べただけじゃ広告にならない。
贅沢さを打ち出すハウスメーカー、キャラクターで誘う住宅展示場。
「家」を扱っているのにこれだけ違う。
読了日:12月27日 著者:
https://bookmeter.com/books/1302869
■渦森今日子は宇宙に期待しない。 (新潮文庫nex)
宇宙人・渦森今日子が女子高生として過ごす日々。
いいなあこういう高校生活。
視力が10.0だったり、カレーの匂いでジャワカレーと地中海カレーをハーフアンドハーフで使っていると分かったり、部活対抗リレーで日本新記録を超えそうになったり。
そういうところは地球人とはスペックが違うと思うけれど、宇宙探偵部の雰囲気からすると、これは渦森今日子の個性です、と言い張れそうな気がする。
須磨さんと一緒にNASAに就職して、母星に戻れるようなロケット開発が実現するといいな。
読了日:12月26日 著者:最果 タヒ
https://bookmeter.com/books/10496965
■貝と羊の中国人 (新潮新書)
図書館のリサイクル本棚から貰ってきた本。
華僑の商才に象徴される中国人の現実主義は「財、貨、賭、買」などの「貝」の漢字、ホンネの文化。
儒教や共産主義に象徴される中国人の熱烈なイデオロギー性は「義、美、善、養」などの「羊」の漢字、タテマエの文化。
貝と羊から見えてくる中国という国の本質。
中国語は「泊まる」と「住む」の区別がないという「流浪のノウハウ」が恐ろしい。
読了日:12月26日 著者:加藤 徹
https://bookmeter.com/books/535267
■上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室 (講談社の実用BOOK)
「この本では、聖書の人物に焦点をあてました」
キリスト教の主役、イエス・キリストの行動ハイライト、聖書に登場するひとたちのいろいろなナンバーワンなど、ゆるくやさしく聖書の内容を解説。
正しく理解したり信じたりするためには、他のまじめな本を読んだほうがいいよ、っていうスタンスなのが良かったです。
うっかり納得しかかったのがTwitterの投稿「羊の肉は神様に捧げられるためのものなので、人間は栄養を吸収できない。なので羊肉はカロリーゼロ」
読了日:12月25日 著者:MARO,LEON
https://bookmeter.com/books/14645428
■サンタクロース、ライフ。
1998年の「第35回世界サンタクロース会議」の席上、当時35歳のパラダイス山元さんが、世界で最も若くアジアで唯一の公認サンタクロースになった。
サンタクロースとしての心構え、どういう活動をしているのかなどを明らかにする。
公認サンタクロースになってからは、積極的に、長期入院を強いられている子供たちに会いに行くようになったそうで、子供としても嬉しいだろうな。
2002年の会議に来なかったコンゴの候補生はどこに行っちゃったんだろう。
読了日:12月25日 著者:パラダイス山元
https://bookmeter.com/books/2000545
■くつしたをかくせ!
おとなたちが怯えた顔をして言う。
「サンタがくるぞ!くつしたをかくせ!」
いたずらをされないようにくつしたを隠す子供たち。
確かにこう言われると、サンタクロースって不気味な存在。
最後のプロフィールまで楽しい絵本でした。
読了日:12月24日 著者:乙一
https://bookmeter.com/books/562697
■世界のきらめくイルミネーション
イルミネーションの美しさを楽しむ写真集。
イルミネーションにしてもライトアップにしても今では珍しくなくなりましたが、珍しくなくなったからこそ、いろんな工夫をしている綺麗な光に惹かれるような気がします。
ヨーロッパに比べてアジアはたくさんの色を使っていて、どちらかというとギラギラと派手な印象。
読了日:12月24日 著者:
https://bookmeter.com/books/11196252
■隣はシリアルキラー
深夜、神足が住む会社の寮の隣室の風呂場から聞こえてくる不気味な音。
そして近隣ではバラバラ事件が発生。
隣人の中国人・徐浩然を疑う神足には秘密があり、通報をためらわせる。
捜査するのは宮藤・葛城コンビ。
焼肉屋で、バラバラ殺人の話をする一般人と張り合う宮藤に大人げないと窘める葛城。ここの会話がすごく宮藤・葛城らしいと思った。
「アンナニ良イ人ガ人殺シヲスルナンテ間違イデス」
どんでん返しなら同僚の矢口だと疑ってました。
読了日:12月23日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/16509538
■ヤットコスットコ女旅
旅番組にドラマ撮影、日本のいろんなところを旅するムロイさんの旅エッセイ。
文字が大きくて読みやすかったです。
飛行機の後ろの座席に座ってる男のひとがくしゃみを連発。
未使用のマスクを差し出して「あなた、お風邪ですか?どうぞ、このマスクをお使いくださいな。差し上げます」と言えるなんて度胸ある。
読了日:12月23日 著者:室井 滋
https://bookmeter.com/books/14288429
■逃げるな新人外科医 泣くな研修医2 (幻冬舎文庫)
新人外科医として奮闘する雨野隆治。
隆治が受け持ったお嬢さま研修医・西桜寺凛子が印象とは違って優秀で頼もしい。
医者ってコミュ力があるほうがいいと思うので、注意すべきことはあるものの、凛子は患者との意思疎通の苦労は少ないかも。
隆治はお父さんのこともあるし、ただ甘えるだけの付き合いでも、はるかがそばにいてくれるなら良かった。
読了日:12月22日 著者:中山 祐次郎
https://bookmeter.com/books/15607512
■書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで
「幼少期以来、たび重なる書物の悲劇に居合わせてきた著者が、膨大な量の文献や実地調査をもとに、世界各地の書物の破壊の歴史をたどった一冊」
イントロダクションを踏まえたうえで読んでいくと、
「書物の破壊は、公的機関によるものでも個人によるものでも、必ずといっていいほど、規制、排斥、検閲、略奪、破壊という暗澹たる段階を経る」
の意味を噛みしめることになります。
サラエボの国立図書館が空爆の対象になったのは敵対する側のシンボルだから。
読了日:12月22日 著者:フェルナンド・バエス
https://bookmeter.com/books/13384498
■泣くな研修医
実家のご近所さんから頂いた本。
現役外科医が書いているので新米医師の隆治や病院の中の描写がリアルでした。
命を預かっているとは言え、治療方針は年齢やコストとの兼ね合いもあり、ただ「なんとかして治したい」という綺麗ごとでは済まされない。
入院した息子への思いを吐露する父親に「俺はなんにもしていないのに、こんなに頭を下げられても」と思う隆治。
仕事が出来ない歯痒さを噛みしめているけれど、これも患者への支援の一環と思って欲しいなあ。
「逃げるな」に続く。
読了日:12月21日 著者:中山 祐次郎
https://bookmeter.com/books/13451519
■探検家の事情 (文春文庫)
探検家のエッセイ。
においの話、犬の話、日本にいると経験できないことなのでどちらも良かったんですが、印象に残るのは最強で最凶、奥さんのエピソード。
冬山登山で凍傷になるかもしれないから結婚指輪をヒモで首にかけていいかと聞いたら
「あなたの愛ってそんな程度で凍傷になるぐらいのものなの?指輪をはずすくらいなら凍傷になって、あなたの指がなくなったほうがいいわ」
読了日:12月21日 著者:角幡 唯介
https://bookmeter.com/books/13562114
■おしゃべりな名画 (ベスト新書)
絵は口ほどに物を言う。
絵が描かれた当時の社会情勢、背景などを知ることで絵の見え方が変わってくる。
たとえばハルス「陽気な酒飲み」は飲酒に対する戒めで、それを知ると、いい具合に出来上がってるおじさん楽しそうね、とは思わなくなる。
レンブラント「夜警」は、割り勘された愚痴をこぼさないと説明できないようなことなのかと疑問に感じた。
読了日:12月20日 著者:木村 泰司
https://bookmeter.com/books/4714316
■獣王星 (第5巻) (Jets comics (426))
最終巻。
ザギがこの展開を読んでいたはずはないけれど、バルカン星系からの独立は達成できた。
永遠に地球を見ることがない地球の子孫たちは獣王星で命を繋いでいく。
見た目がトールのようなサード、サードのような見た目のトール。
生き方はまるで違っていても何かが響きあっていたふたり。
そして獣王星がティズの希望で満たされますように。
読了日:12月20日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528986
■自己流園芸ベランダ派 (河出文庫)
ベランダで楽しむ園芸の日々。
「都会の狭い空の下、我々ベランダーはいつだって必死に植物の世話をし、枯らしてしまってはため息をつく」
失敗しては新たな鉢を買ってくる気軽さ、花の咲く植物を窓ぎわに移動させ、死に絶えた鉢を奥の方へ押しやる自由度の高さ。
これならガーデナーよりベランダーのほうが楽しそう。
ボケの花で人工授精したあんずが実るなんて、実際にやってみないと分からないですね。
読了日:12月19日 著者:いとう せいこう
https://bookmeter.com/books/8143053
■獣王星4(4)
なんとかムーサの狭間から生還したのに殺されたカリム。
カリムの死をめぐりザギと最後の獣王戦に挑んだトールは勝者としてヘカテに招かれる。
オーディンに再会したトールは自分自身の出生の秘密を知らされた。
SFにありがちな展開になってきましたが、トールはどう決着をつけるつもりか。
5巻に続く。
読了日:12月19日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528985
■旅がグンと楽になる7つの極意 (わたしの旅ブックス)
『シニア世代のための、誰でも実践できる“ラクして「海外ひとり旅」"を楽しむことができる旅行術を提案する一冊』
LCCには乗らない。
ホテルは予約しない。
同じ店に何度も通う。
英語を喋らない。
ホテルの部屋で夕飯を食べる。
下痢を怖がらない。
Wi-Fiに頼らなくてもいい。
ネットに繋がったスマホを持つと色々とラクですね。
1枚のシムカードを入れておけば世界の多くの国で接続できる環境に近づいている。
Wi-Fiがなくてもシムフリーのスマホがあれば充分。
読了日:12月18日 著者:下川 裕治
https://bookmeter.com/books/12809900
■獣王星 (第3巻) (Jets comics (417))
15歳になったトールは獣王になった者たちの結末をザギから知らされた。
トールはバルカン星系からの独立を目指すザギに利用されることを選ぶのか。
白輪のセカンド、カリムはザギに放逐され、後を追ったトールと共にムーサの狭間に落ちる。
脱出しようにもそれらしい道具がないし、さてどうする。
4巻に続く。
読了日:12月18日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528984
■チロリアンテープBOOK
現代のものからヴィンテージの古いものまで、チロリアンテープをカテゴリーごとに紹介する。
「チロリアンテープは作られる工場も少なくなってきており古い時代に作られたものは市場からどんどんなくなっているのが現状です」
手芸用品だし、使われた分だけどんどんなくなるのは仕方ないんじゃないかなと思うけれど、そういう意味ではないのか。
可愛いしコレクションしたくなる気持ちは分かる。
読了日:12月17日 著者:
https://bookmeter.com/books/390877
■獣王星 (第2巻) (Jets comics (416))
茶輪の頭の不満を煽ってトールに挑戦させたサード。
サードは独裁政権を倒すためオーディン暗殺計画を企てた一派の生き残り、オーディンに復讐したいトールとは利害が一致してるわけか。
気は優しくて力持ちな感じのユウキに物足りなさを感じているチェンの気持ちは分かるけれどサードの言い訳を鵜呑みにするのは危ない感じ。
白輪の頭になったザギのテリトリー発言が気になる。茶輪と争いになるのだろうか。3巻に続く。
読了日:12月17日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528983
■日本の路線図
47都道府県の鉄道会社が公表・掲出している案内図。
駅が多いところ少ないところ、各鉄道会社がそれぞれ工夫を凝らしていて面白かった。
都営地下鉄の新宿駅は苦労の末にこの形を採用したんだろうなあ。
関東・東北・信越と路線が広範囲に及ぶJR東日本はひとつにまとまった路線図がほとんどないのが頷ける。
広島のアストラムラインって本当にこんな「?」みたいな形なんですね。
読了日:12月16日 著者:宮田珠己,井上マサキ,西村まさゆき
https://bookmeter.com/books/15304976
■獣王星 (第1巻) (Jets comics (415))
エリートの双子の兄弟、トールとラーイは「死刑星」キマエラに送られた。
この過酷な環境で生き延びて両親を殺したオーディンへの復讐を誓うトール。
ザギがラーイの匂い袋を持ってきたけれど本当にラーイは死んでしまったのかな。
サードがトールに獣王星の王になれと唆すのはなぜだろう。
2巻に続く。
読了日:12月16日 著者:樹 なつみ
https://bookmeter.com/books/528982
■むすびつき (新潮文庫)
しゃばけシリーズ第17弾。輪廻転生をめぐる5つの短編。
栄吉は甘いお菓子じゃなければうまく作れるのに、やりたいことと出来ることが違うのはツライね。
最後の「こわいものなし」がなんだか怖かった。
夕助は祭神の気まぐれで次から次へと輪廻転生。
けれど、それって本当に願いが叶って良かったと言えるのかは微妙なところ。
読了日:12月15日 著者:畠中 恵
https://bookmeter.com/books/16976529
■パンデミックの文明論 (文春新書)
古代ローマから現代まで、目からウロコの文明論。
欧米は徹底的な根絶を目指し、アジアはほどほどに共存しようとする。
リハ中にぎっくり腰になったボブ・ディランが薬も注射も効かなくて困り果てた末に鍼灸に頼った、ってエピソードがすごく印象に残りました。
西洋医学だけじゃどうにもならないことってあるんだけれど、それを体験的に知ってるアジア人のほうがアプローチの仕方が幅広いのかも。
読了日:12月15日 著者:ヤマザキ マリ,中野 信子
https://bookmeter.com/books/16346579
■誰からも嫌われない 図解 店員のマナー (Sanctuary books)
『この本では、「実はお客様に不満を持たれがちなポイント」を押さえ、接客・販売促進から社会常識まで、幅広いテーマを紹介していきます』
流通が発達した現代日本においては商品に格差はなく、ある程度のお金を払えばたいてい良いモノが手に入る。
それはつまり、差をつけられるのは人の力。
接客される側として読んでみると、自分ならこういう店員さんがいいなと思うポイントも分かって面白かった。
読了日:12月14日 著者:
https://bookmeter.com/books/4953852
■焼きヨーグルトレシピ ―バター、生クリーム、チーズのかわりに 毎日使ってやせぐせ
ヨーグルトを水きりしてオーブンか電子レンジで加熱する「焼きヨーグルト」を使ったレシピ。
味はさすがにバターやチーズとは違うものになりそう、でもそれを分かったうえで食べればいいと思う。
これ、ギリシャヨーグルトを使ってもいいのかな。
それなら水切りすら必要なくて、そのまま焼けば作れそうだけれども、試しにやってみようかな。
読了日:12月14日 著者:井澤 由美子
https://bookmeter.com/books/9805798
■凪に溺れる
実家のご近所さんから頂いた本。
交通事故で死んだミュージシャン霧野十太に心を動かされたひとたちの物語。
若いひとが書いた話らしさに溢れていて、みんな照れ臭いほど必死に人生を考えてる。
聖来の言動は鬱陶しくて彼女がいなければ十太は死なずに済んだかもしれないけれど、聖来を切り捨てる選択をしたらそれはもう十太じゃない別人。
普段から感情表現に乏しい十太の奥から出てきた音楽だから、みんなの心に残り続けるのかもしれない。
読了日:12月13日 著者:青羽 悠
https://bookmeter.com/books/16045786
■ヒマつぶしの作法 (SB新書)
「作家60周年を記念し、ショージ節満載の爆笑ヒマつぶしの作法をこれまでの作品から選りすぐり収録」
収録作品のほとんどを読んでいるのですが、それでも楽しい。
たかがコインランドリーに洗濯ものを持って行くだけのことなのに、持って行くまでにあれこれ考え、持って行ってからもあれこれ考え、日常が非日常になる過程を見ているような気分になります。
いとうせいこうさんとの対談も良かったです。
「わざとダメな方に進んだほうが人生は面白い」なんて言えるふたりがすごいと思う。
読了日:12月13日 著者:東海林さだお
https://bookmeter.com/books/14297228
■世界のおつまみ図鑑
世界56の国と地域から厳選したおつまみの特徴を地域・国別に紹介。
意外と知ってる料理が多くて、それだけポピュラーなものが紹介されているということかな。
ブータン・エマダツィは名前は知ってたけど初めて見た。唐辛子のチーズ煮が国民食、ブータンのひとは辛いものが好きなんですね。
巻末では身近な食材を使うレシピがいくつか掲載されているので、味を想像しながら作ってみるのも楽しそう。
それにしても、日本っておつまみ缶が充実していて何を買うか迷ってしまう。
読了日:12月12日 著者:
https://bookmeter.com/books/15012661
■オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た (gateauコミックス)
オンラインゲームの相棒は実は職場の鬼上司でした。
部下・橋元あーさんは、上司・白瀬UMAさん本人とは知らずに散々愚痴をこぼしていたから、これ本当に心臓に悪すぎる。
そこに偶然居合わせてオフ会に乱入した塩鮭くん強い。
ふたりと塩鮭くんとの噛み合わない会話が面白かった。
噛み合わないと気が付いてちゃんと話を聞き出した白瀬さんはさすがデキる上司。
敵に塩を送っちゃった塩鮭くんドンマイ。
読了日:12月12日 著者:ん村
https://bookmeter.com/books/15250121
■首なし男と踊る生首 (ミステリー・リーグ)
蜘蛛手の事務所が仕事を請け負った建築現場には廃屋があり、そこで見つけた首なし死体と生首の謎。
宮村と平松は警察に通報したが、豪雨による鉄砲水で肝心の廃屋が流されて物証がないうえに、首なし侍の呪いなんて話を持ち出して余計に相手にされない。
けれど現場に盗みに入ったチンピラ二人組が竹林で生首を見たと通報したため事態が動く。
寺西は社長より頑張ったのにあの結末、寺西的には悲劇だけれどバカミス的には見事な喜劇。
バイク事故の話が二人組に繋がるとは思ってなかった。
読了日:12月11日 著者:門前 典之
https://bookmeter.com/books/9592887
■紅茶屋のつぶやき
お茶は嗜好品だから頭を悩ませずに楽しく飲んでください、と書いているのを鵜呑みにしちゃいけない。
茶葉で淹れた紅茶のみが紅茶、ペットボトルや缶は認めん、フレーバーティーなんぞ言語道断。
そう言いたい気持ちは理解できますが、TPOにもよるでしょう。
フレーバーティーが珍しくて飲んでいた時期もありましたが、喉がイガイガしたり、飽きてしまったのでやめました。
読了日:12月11日 著者:堀江 敏樹
https://bookmeter.com/books/9757289
■見てすぐできる! 「開け方・閉め方」の早引き便利帳 (青春新書プレイブックス)
固くて開かない。しっかり閉まらない。そもそも開け閉めの仕方そのものが分からない。
開け方・閉め方の「困った」を解決する本。
CDやDVDのフィルム包装は本当に開けにくくていつもイライラ、消しゴムの広い面をフィルムに当てて滑らすように引っ張ると破れてくるというので次はやります。
塗料の缶(角缶・丸缶)は「そもそも開け閉めの仕方そのものが分からない」ので途方に暮れそう。マイナスドライバー必須。
読了日:12月10日 著者:
https://bookmeter.com/books/11079846
■ドレスの描き方 (超描けるシリーズ)
「色・シワ・透け感・レース・フリル・リボンなど細かいディテールを徹底解説!」
人間に着せたらどういうシルエットになるのか、布の厚みによってどういうシワになるのか、描き分けるポイントが分かりやすかったです。
レースとかフリルとか描くのが好きなひとって根気強いなあ。すごい。
着物アレンジのドレスの作画例を見て、なんとなく中森明菜を思い出したのは内緒。
読了日:12月10日 著者:kyachi
https://bookmeter.com/books/10941339
■実況中死 (講談社ノベルス)
他人が見ている風景をそのまま見てしまう能力〈パス〉から探る事件の真相。
もし保科が離脱せず三人で行動していたら襲われずにすんだかもしれないけれど、パスの抜けが良くならなかったかもしれないから、何とも言えない。
保科と二人で話してるときの能解の態度にドキドキしました。
嗣子がいないとダメっていう微妙な三角関係はいつまで続くか。
読了日:12月09日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/487988
■ひとり上手
「ひとりで過ごした経験の少ない人は、急にひとりになると何をしたらいいかわからずに、元気が出ないかもしれない。
でもずっとそのままではもったいない。今こそできることが必ずあるはず」
元からソロ活動が多いひとには、何を今更って感じだと思う。
踏み込み過ぎない程度のご近所付き合い、距離感をわきまえるのは必要だけど見極めるのが難しい。
読了日:12月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/11735496
■日本と世界の塩の図鑑
日本で買える245種類の塩の味、おすすめ食材&料理ほか、塩の楽しみ方、選び方、保存の仕方を写真&データで紹介。
海水塩、岩塩あたりは、料理で使い分けると味の違いが分かりやすいかも。
藻塩が日本独自のものだとは知らなかった。まあ、海藻を食べる日本人ならそういう発想になるのは自然だろうな。
徳島のすだち、愛媛のみかん、静岡のわさびなど、自分のところの特産品を使ったり、桜やエディブルフラワーを混ぜたりしてる塩も日本らしいと思った。
読了日:12月08日 著者:青山志穂
https://bookmeter.com/books/11233685
■ニューヨークおいしい物語
だいぶ前の本なので、お店の情報に関しては注意が必要。
マフィンやティラミスの作り方がイラストつきで説明されているのでチャレンジしやすいかも。
雪山から雪だるまがスキーで滑り降りてくるクリスマスケーキが可愛い。
ニューヨークで出会ったひとたちとは、友達ではあるものの割とドライな付き合い方。
読了日:12月08日 著者:
https://bookmeter.com/books/2632521
■恋するタイムマシン 穂瑞沙羅華の課外活動 (ハルキ文庫)
タイムマシンを作ろうとしている両備を止めてくれという依頼を請け負うことになった綿さんは、沙羅華に振り回されつつ、任務を遂行できるのか。
もうこれならいっそ、ティム老人の手を借りるまでもなく、亜樹本人が「私と仕事、どちらをとるの!?」と迫った方が良かったんじゃないのかと思ってしまうけれど、
両備はそれでは動かなかったかもしれないなあ。
普通の人間関係を構築するのが大変な沙羅華には恋愛なんてもっと大変、彼女自身の真理を見つけられる日は本当に来るのだろうか。
読了日:12月07日 著者:機本伸司
https://bookmeter.com/books/10769240
■バリバリのハト派?女子供カルチャー反戦論
差別は許せない、戦争はイヤだ、ナショナリズムなんか大嫌い。
それには頷けるのに、最終的な考え方に馴染めません。
朝日新聞はやっと「誤報」と認めましたが、日本は謝り続けろという意見は変わったんでしょうか。
第二部で出てくる「加藤嘉」が分からなくて検索しました。
名前と顔が一致しなかったけど、そうかこのひとか。
読了日:12月07日 著者:荷宮 和子
https://bookmeter.com/books/637787
■メイドインどこ?1 食べ物のどこから
身近な食品はどこの国からやってきたのか、データを交えて紹介する
食肉の消費量が増えたとは言っても日本では昔から水産物をたくさん食べていて、水産物の世界最大の輸入国。
以前は自給率100%だったのに、昭和55年ごろから漁獲量が追い付かなくなり、今では約50%を輸入に頼る。
日本とバングラデシュだけが和からしを食べ、その原料のほとんどはカナダが輸出。
バングラデシュは種を搾って食用油に、日本は種を粉にして使う。
読了日:12月06日 著者:斉藤 道子
https://bookmeter.com/books/8238353
■あの日、制服で (ビーボーイコミックスデラックス)
短編集。
「いろいろ自分的に決め事を作って描いてみた」その決め事って何だろうと後から考えるのも楽しかった。
それぞれの話に関連があるわけじゃないのに、扉絵でなんとなく同じひとが若返っていくような錯覚をする。
最後になってようやくC君がA先輩の顔を見た「A先輩」が良かったです。
表題作は描き下ろしのおかげでホッとする。きっと間に合う、間に合って欲しい。
読了日:12月06日 著者:中村 明日美子
https://bookmeter.com/books/9793426
■幽霊の血―名探偵・神津恭介
短編集。
収録された7作品のうち半分くらいが既読。
「幽霊の血」
敦子は、金塊が埋まった忌まわしい家から離れたらいい。
コジ、ファン、トゥッテ。女心というものはすべてそういうものなのさ。
「罪なき殺人」
アリバイの証明は女の復讐。
「薔薇の刺青」
てっきり、松下研三が泊まっていた敷地が六千坪もある別荘が舞台になるのかと思った。
手首の薔薇の刺青と赤い水着なんて目くらましにはピッタリ。
読了日:12月05日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/1843568
■下駄でカラコロ朝がえり ナマコのからえばり (集英社文庫)
「サンデー毎日」2010年11月~2011年8月掲載分。
『~そういう自分にとって一番素晴らしかった「記憶の旅」をぼくはまだどこにも小説やエッセイなどに残していない、ということだった。
それはたぶん、モノに書くほどの衝撃的なことも、珍しいことも何も起こらなかったからなのだな、ということに気がついた』
いい旅をして良かったとしみじみする椎名さんが「自宅で迎える朝が案外いい」と言うのは実感がこもってるなあ。
読了日:12月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/8200699
■食べられる虫ハンドブック
入手が比較的容易で食用に適した132種を厳選、調理法や味・食感をまとめた食用昆虫図鑑。
私はセミが本当に苦手なのですが、「日本のセミの中で最も美味しいのはアブラゼミ」成虫を油で揚げるとサクサクとしたエビのような食感、イチ押し食材として紹介されています。
しかしアレを食材として見るのは厳しくて、うう。
コクワガタの蛹・幼虫は炒めて塩味で食べると良いが、カブトムシの蛹・幼虫は臭みが強く食材には向かない。
食用に適しているのは蛹・幼虫と紹介している昆虫が多いのに、成虫の写真しかないのはなぜ。
読了日:12月04日 著者:
https://bookmeter.com/books/13970010
■ノイエ・ピナコテーク―ミュンヘン (SCALA/MISUZU美術館シリーズ (6))
ノイエ・ピナコテークはアルテ・ピナコテークと対をなす美術館。
アルテが18世紀半ばまでの秀作を揃えた美術館であるのに対して、ノイエは19世紀から20世紀にかけてのドイツを中心としたヨーロッパ絵画の逸品を備えた世界最初のモダンアートミュージアム。
ルートヴィヒ一世が創建したノイエは第二次世界大戦末期に爆撃により損害を受け、建て替えられて1981年に開館。
その旧ノイエの外壁を飾ったフレスコ画を残すのは大変だったろうな。
読了日:12月04日 著者:クリスティアン・レンツ
https://bookmeter.com/books/922135
■ストラディヴァリウスを上手に盗む方法
3作品を収録。
「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」
芸術探偵はこの作品にのみ登場。
盗まれたストラディヴァリウスが元の姿になるとして、音も元通りになるのかが心配。
「ワグネリアン三部作」
日本ワーグナー協会の三宅理事長は2017年に逝去。ご冥福をお祈り申し上げます。
「レゾナンス」
苦悩や葛藤すべてを飲み込んで雪の舞台は役目を終えた。
読了日:12月03日 著者:深水 黎一郎
https://bookmeter.com/books/11764900
■うつ時々,躁: 私自身を取り戻す (岩波ブックレット)
うつ病だと診断されたその7年後、実は双極性障害なのだと分かった著者の闘病記。
うつと躁を繰り返していると、どの状態の自分が「私自身」なのか分からなくなりそうで怖いだろうな。
病気を患っている本人も大変だけど家族も大変。
ダンナさんは大人だからまだ事情を汲み取って対応できるけれど、ベッドから出られない母親の姿を見る子供たちもつらかったはず。
補完代替療法として鍼治療とマインドフルネスを試してみるのもよさそう。
読了日:12月03日 著者:海空 るり
https://bookmeter.com/books/13533077
■白いお菓子―SWEET WHITE SWEETS
白いお菓子のレシピ。
文字の色が薄かったり小さかったりで読みにくいのが難点。
だけど、白いガトーショコラやカスタードクリームのサンドイッチなどなど、お菓子そのものはおいしそう。
モンブランを栗じゃなくて白こしあん(白花豆)で作ると、優しい印象になる気がしました。
読了日:12月02日 著者:柳瀬 久美子
https://bookmeter.com/books/668476
■ポプラディア プラス 世界の国々 1
分売不可なので本来は5冊セットですが、図書館で借りた本なので1冊ずつオリジナル登録。
世界を6つの州に分けてそれぞれの州に国を分類、正式国名の五十音順に掲載する。
1巻はアジア州の紹介。世界三大宗教、キリスト教・イスラム教・仏教の源流はアジア。
人口の多さ世界第一位の中国と第二位のインドを抱えるアジアは総人口45億8481万人(2019年推計)これは世界全体の約59%。
読了日:12月02日 著者:
https://bookmeter.com/books/15680479
■マリオネット園(ランド)―「あかずの扉」研究会首吊塔へ (講談社ノベルス)
首吊塔にいる後動さんたちが遭遇している事件よりも、沢入美由紀が持ち込んできた謎のほうが面白そうだなと思っていたら、何をどうしたいのか謎のまま後動さんたちと合流。
咲さんのことはサークル内の秘密なのに、実在の事件を実在の名前で作品にしたら全部バレちゃうことに関して危機感も抱いていないカケルは「露舎巧」でいいよ。
真村警部は塔のスロープはそれほど勾配はきつくないと感じていたけど、どのくらいの角度だったのか気になる。
その真村警部と後動さんが出会ったらしい「沼毒蛇殺人事件」ってどういう事件だったんだろう。
読了日:12月01日 著者:霧舎 巧
https://bookmeter.com/books/534346
■希望の言葉を贈りあおう〈第3集〉
生きる希望になる80の言葉。
自分が励まされた言葉は一生忘れられない宝物。
「人間は自分の心の中で生きている。生きている場所は心の中なのだ。だから心さえしっかりしていれば、どんなことにも耐えられる。/児玉清」
読了日:12月01日 著者:岸本 葉子,HOPE★プロジェクト
https://bookmeter.com/books/808926
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