やわらかい螺旋

徒然なるままに

2017-03

2017-04-01 07:50:13 | 
2017年3月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:16613ページ
ナイス数:1284ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■殺し屋、やってます。
コンサルティング会社経営者・富澤允は、副業として殺し屋をやってる。
依頼を受ける窓口「伊勢殿」は歯科医の芥川。
芥川と富澤をつなぐ公務員の塚原。
石持浅海としては珍しい設定じゃないにしても、日常の謎系としては面白い視点。
650万円という報酬はけっこう、現実的な価格設定に思えます。
このくらいじゃないと、依頼する方される方、お互い本気かどうか分からないしね。
今回は防いだけれど、殺し屋同士でやり合うことになったらどうなるんだろうか。

読了日:03月31日 著者:石持 浅海
https://bookmeter.com/books/11246183

■難病日記 (角川文庫)
病に伏しても気高く強い。
「パーキンソン病には、気長につき合うより仕方なし。朝と夜で、着替えひとつに一時間もかかる。
が、忍耐力を培われることをも思う。感謝すべし」
日々の感謝にあふれる闘病記に心打たれる。
真夜中にかかってくる無言電話にすら
「久しぶりに無言電話。どんな人かは知らないが、話し合えば意外と気の合う友人になれる人かも知れぬとも思う。
その人の平安を祈る」
読了日:03月31日 著者:三浦 綾子
https://bookmeter.com/books/16357

■おめかしの引力
表紙でギョッとしたあとで裏表紙を見ると、ああまあこれはね~、って和むのが不思議w
本文中に出てくる品物の写真があって、
人を選ぶような服ばかりだなあ、というのが正直な感想。
それにほんとにパフスリーブお好きなのですね。
友人直伝、高額なものには買うときに日割り計算をする技は、テレビショッピングの口説き文句を思い出す。

読了日:03月30日 著者:川上未映子
https://bookmeter.com/books/10776018

■おかしなジパング図版帖 -モンタヌスが描いた驚異の王国-
1669年にオランダ人モンタヌスが著した「日本誌」の挿絵を中心に紹介。
日本に来たことがない人間がただ想像力で描いた絵は、日本人から見ても異国情緒漂う摩訶不思議なジパングの姿。
手をだらしなく伸ばしたままお辞儀していたり、兜に羽根飾りがついていたりと、
これはいったいどこの日本なんだ。
日本の宗教観に混乱したため神仏がすごいことになっているのがまた面白い。
読了日:03月30日 著者:宮田 珠己
https://bookmeter.com/books/6436201

■教えたくなる名短篇 (ちくま文庫)
若竹七海「手紙嫌い」は既読。
手紙特集の第一部の残りの3編、どれもいいなあ。
ヘンリー・ジェイムズ「ほんもの」のやるせなさ「荒涼のベンチ」の回りくどい忍耐力に降参。
小熊秀雄「焼かれた魚」およげ!たいやきくんが頭の中で鳴り続けてます。

読了日:03月29日 著者:
https://bookmeter.com/books/8072757

■世界で一番乙女な生きもの
これまでに色んな方が書いたエッセイを読んできましたが、
文章がご本人の顔と声で脳内再生された、なんていう滅多にない経験をして面白かった。
パトロールシスターズというユニットでCDデビューして、発売日初日に80枚くらいしか売れなかった曲、聴いてみたいな。
最初と最後の飯島愛にほろっとする。
読了日:03月29日 著者:光浦 靖子
https://bookmeter.com/books/526690

■島田荘司全集〈3〉
「北の夕鶴2/3の殺人」目当てで図書館で借りた本。
別れた妻・通子のために満身創痍で奔走する吉敷に対し、
肝心の通子がなんだか煮え切らない感じでちょっとイライラ。
「高山殺人行1/2の女」こんなに大変な「このままお別れするだけよ」もそんなにないよね。「殺人ダイヤルを捜せ」デジタル技術が進んだ今では書けない作品。当時はナンバーディスプレイがなかった。
「消える水晶特急」吉敷の言動があやしくてその情報は信じられないよ、と思った矢先に夢のような終わり方。

読了日:03月28日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/526111

■偶然短歌
プログラムがウィキペディアから拾ってきた57577。
それは偶然、短歌になるわけですが、機械的に抽出しているのに出来が良いなと思うものもあり、堪能しました。
「性格の不一致などの問題を抱えながらも、流されるまま(ピース オブ ケイク)」
「ハンターがピラニアに食い殺されてあっと言う間に骨だけになる(オーシャンハンター)」
「その人の読む法華経を聞きながら眠りについて、そしてそのまま(櫻間伴馬)」
「小説を書き始めるが、そのことで、大事なものを失っていく(ケータイ小説家の愛)」
読了日:03月27日 著者:いなにわ,せきしろ
https://bookmeter.com/books/11088779

■どこいったん
なんという関西弁の勝利。
普通に標準語だったらこのとぼけた味わいは出なかっただろうな。
帽子を取り返した熊に、帽子を取ったうさぎはどうしたか聞いたときの
「へえー・・・さよか」のセリフのブラックな余韻が絶品。


読了日:03月27日 著者:ジョン・クラッセン
https://bookmeter.com/books/4491385

■ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)
カバー装画も伊丹十三。
アルデンテって言葉を最初に日本に紹介したのはこの本だ、というのを何かで読んだ。
「茹で加減は、信州そばよりやや堅いくらい。スパゲッティ一本を前歯で噛んで、スカッと歯触りのある感じ。
これをイタリー人はアル・デンテと呼ぶ」
ごくひそかに吸い込む音すら絶対に許されないので、日本のお年寄りと海外に行ってスパゲッティを食べてはならない、らしいですよ。
ヴェニス・リド島の超豪華ホテルに泊まっていた三船敏郎がちり紙でタタミイワシをあぶってる姿って想像できない。

読了日:03月27日 著者:伊丹 十三
https://bookmeter.com/books/503994

■あゆみとひみつのおともだち (せかいのどうわシリーズ)
トドマツ林の中の一軒家に家族で住んでいるあゆみに妹が生まれてお姉ちゃんになった。
あゆみと仲良しの、ぬいぐるみの小ジカのネムはこの頃だまりんぼ、あゆみと話してくれなくなった。
子どもじゃなくても、自分の環境が変わることはストレスだもんなあ。
ついネムに当たり散らしたくなっても、本当に嫌いになったわけじゃない。


読了日:03月26日 著者:いぬい とみこ
https://bookmeter.com/books/1946534

■オビから読むブックガイド
『本の売れ筋はタイトル・装丁(装画)・オビの臨場宣伝力によって決まる。
読者が書店の平台で手を伸ばす一冊は、これらのどれかに惹かれた結果なのだ。
本書が「オビのキャッチコピー」のスパーク力を主題にするのもこのためである。』
電子書籍では味わえない、タイトル・装丁・オビの三位一体の魅力を思い知る。

読了日:03月26日 著者:竹内勝巳
https://bookmeter.com/books/10837461

■主語を抹殺した男/評伝三上章
日本語文法学者、三上章の生涯。
日本語には「主語」はいらない。
主語に普遍性はなく、一部の西洋語、とりわけ現代英語に顕著に見られる現象にすぎないと主張した三上章。
国語界において孤立無援な境遇だった三上を励ました金田一晴彦の態度は学者の鑑と思えてくる。
著者が三上文法に触れた「象は鼻が長い」も読んでみたい。
読了日:03月25日 著者:金谷 武洋
https://bookmeter.com/books/535349

■先生にあいにくる幽霊 (学校の怪談文庫)
学校に出る幽霊と金縛り特集。
先生が宿直当番をしていたような時代、古い木造校舎だと雰囲気だけでもう怖い。
子どもたちが、自分の金縛りの体験談を寄せていて、
意外と金縛りにあってるひとって多いんだなあ。
読了日:03月25日 著者:
https://bookmeter.com/books/100379

■校閲ガール トルネード
悦子が自分自身について考えさせられる出来事が目白押し、ほんとにトルネードだった。
やりたい仕事と向いてる仕事が違うなんてザラにあること。
それを自分自身で消化できたら、また何かを見つけられるはず。
そして新天地を求めて旅立つみんなも頑張れと応援したくなる。
あのアフロはわざわざアフロじゃなくて地毛アフロだったのか。

読了日:03月24日 著者:宮木 あや子
https://bookmeter.com/books/11169711

■もしかして愛だった (文春文庫 (あ23-14))
単行本と微妙に表紙の絵が違うのがステキ。
平野レミの解説「もともとの育ちがよくて、品がいいから、何をやっても平気で許されちゃう」
そういうことだよねと頷きまくる。
下品さがないって大事なこと。
ハワイでもらったガーデニアのレイを、滞在中ずっと冷蔵庫に入れて愛でていたなんて可愛らしい。

読了日:03月24日 著者:阿川 佐和子
https://bookmeter.com/books/444061

■テレビってやつは (角川文庫)
今よりもまだ、お茶の間がテレビとは親密だった時代。
あとがきで「若気の至りに満ち満ちている」と書いているけれど、
当時の若いひとでないと書けないことだったと思う。
「サリダ」のCM曲♪職業選択の自由アハハーン♪とか覚えている自分にびっくりだ。
(歌っていたのが仙道敦子と高橋幸宏だったのは忘れてた)
料理天国の収録って見学者にもあとで食べさせてくれてたなんていいな。

読了日:03月23日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/558819

■ニッポンのトリセツ 外国人向け日本観光ガイドブックには何が書かれているのか? (立東舎)
米国・中国・韓国で刊行・公開されている日本に関するガイドブック、
インターネット上の旅行サイトに掲載されている内容をもとに編集された本。
「日本人が製品を作る場合、100%の完成度に達しないと、その製品のリリースを延期することがよくある(韓)」
「日本のホテルの冷蔵庫の中身の申告は客の信用に任されている。
だから我々は絶対に中国人のメンツを失ってはならない(中)」
「スズメバチが異常に大きい(米)」
逆にその国に何が無いのかが分かって面白い。

読了日:03月23日 著者:ゴーシュ
https://bookmeter.com/books/9900480

■1000の風・1000のチェロ
阪神淡路大震災復興支援のために開かれた「1000人のチェロ・コンサート」に参加した経験を元にして書かれた絵本。
おじいさんが音楽仲間の形見を抱きしめている絵が、
瓦礫と化したサラエヴォで22日間チェロを弾いたヴェドラン・スマイロヴィッチの姿と重なった。
絶望のなかにも必ず希望はあり、立ち上がる勇気を出せる。音楽はそのきっかけのひとつ。

読了日:03月23日 著者:いせ ひでこ
https://bookmeter.com/books/572158

■ドスコイ警備保障 (小学館文庫)
社員が全員元力士、そんな「ドスコイ警備保障株式会社」で働くみんなは本当に真面目なのだ。
気は優しくて力持ち。それを体現している警備員がいればどれほどの安心感があることか。
ボクシングのチャンピオンを偶然の一撃で倒してしまった大東山が生き方を選んだ理由にほろりとさせられる。
プロのデブのなかにいる唯一のただのデブ、松村の「おなかすいたよー、おかず何?」の声を、
食堂のおばちゃんミネさんと一緒に聞きたい。


読了日:03月22日 著者:室積 光
https://bookmeter.com/books/414658

■料理でわかるヨーロッパ各国気質
ヨーロッパ各地の料理にまつわる雑学と豆知識。
セルビアの「バルカン料理はなぜ同じなのか」は確かにそうだなあ。
そういえばサルマの作り方をスロベニア人に教わってたひとがいたっけ、それほどオスマントルコの領土は広かった。
マケドニアの地元ハンバーガーがマクドナルドを撤退させてしまった、というのはなんだか良い話。

読了日:03月22日 著者:片野 優,須貝 典子
https://bookmeter.com/books/11166531

■断糖のすすめ ~高血圧、糖尿病が99%治る新・食習慣~
MEC食と違うところは、こっちは豆腐や魚介類も食べていいということ。
(豆腐はOKだけど、糖質を含んでいるので豆乳・おからはNG)
共通して言えることは、糖質を食べてるヒマがあるなら蛋白質を喰え、な感じかな。
主食として小麦粉を食べるのをやめてからはだいぶ体調がマシです。
これでお菓子をやめたらもっといいんだろうけれど。


読了日:03月21日 著者:西脇 俊二
https://bookmeter.com/books/8089738

■日本人だからこそ「ご飯」を食べるな 肉・卵・チーズが健康長寿をつくる (講談社+α新書)
血液検査するたびに蛋白質が足りない、と言われるので、ちょっと興味があって読んでみました。
MEC食の解説と実践方法。
1日で肉200g・卵3個・チーズ120gを目安に30回以上噛んで食べる。
野菜はビタミンCを補うために葉ものを少し。
言ってみればベジタリアンとは逆方向の極端さ。
ここまでちゃんと肉を食べられるか自信がない。

読了日:03月21日 著者:渡辺 信幸
https://bookmeter.com/books/7947831

■頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ
「美味しんぼ」を一度も読んだことないのですが、
この感じをそのまま漫画にしたら煩わしいかもしれない。
文章だから「そういうこともあるかもね」と思える隙間がある気がする。
おかしかったのは、
ご両親のオーストリア土産の5個揃いの小さな器でお酒を飲んでいたら、どうやらエッグスタンドらしいと判明したところ。
形としては確かにお酒でも入れたくなるw
エッグスタンドが困った顔をしている挿絵が可愛い。

読了日:03月20日 著者:雁屋 哲
https://bookmeter.com/books/633348

■365日のプチプラコーデ 色合わせ、着回しを楽しむ、大人の上品カジュアル
シャツの袖口の折り方やカシュクール風アレンジの仕方など、そういうのは参考になりましたが、対象の年齢層は狭いかもしれない。
それにいくらプチプラでもアイテム数が結構多い。
真冬にその格好はちょっと寒そうで無理だしな、とか怯んでる時点でもうおしゃれさんになれない気がしてきました。
年を取ってくるとベージュはほんっとに難しい色になる、というのは実感なので、
本文中にあるようにあれこれ小細工して着るよりは、もういっそ着ない、と決めてしまった今のほうがラクです。

読了日:03月20日 著者:のりこ
https://bookmeter.com/books/9339036

■アガサ・クリスティーの晩餐会―ミステリの女王が愛した料理
「予告殺人」でドラが食べた「甘美なる死」や
「ポケットにライ麦を」でフォテスキュー氏が死ぬ間際に食べていたスコーン。
名探偵ポアロが、ミス・マープルが、アガサ・クリスティー自身が食した料理を大胆に再現。
著者は多分フランス人だということで、
イギリス料理にありがちな「まずい食事」みたいなことにはなっていません。
バターやクリームがふんだんに使われていて、酪農が盛んなイギリスらしいレシピでした。

読了日:03月20日 著者:アンヌ マルティネッティ,フランソワ リヴィエール,フィリップ アッセ
https://bookmeter.com/books/12450

■珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
アオヤマと11年ぶりに再会した女性、眞子。
何かを隠している様子の眞子と源氏物語をめぐる謎解き。
このシリーズは叙述トリックが多いので、ひとつの謎が明らかになってもまだ何かあるんじゃないかと疑いながら読んでいました。
紅茶とコーヒーを混ぜる鴛鴦茶は、うまいまずいがあるんですね。

読了日:03月19日 著者:岡崎 琢磨
https://bookmeter.com/books/11213003

■英語日記パーフェクト表現辞典
基本的な文法のおさらいから英語日記で良く使う構文、間違えやすいポイント、フレーズ集をまとめた実用的な一冊。
たとえば「~を借りる」という意味の単語はborrowとrentの2つがあり、borrowは本を図書館で無料で借りるようなときに使い、
rentはDVDなどを店で有料で借りるような場合に使う、とか、そういうポイントも丁寧に解説。

読了日:03月19日 著者:石原 真弓
https://bookmeter.com/books/5228799

■筆跡事件ファイル―筆跡鑑定人が事件の謎をとく
「筆跡鑑定の世界で活躍中の著者が、近年マスコミを騒がせた事件を筆跡鑑定人の視点から分析。
さらには、遺言書の偽造など、筆跡にからむ代表的な事例を紹介し、解決へのプロセスを案内する」
筆跡鑑定は文字の異同を調べるだけではなく、
書くたびに多少の変化を伴う筆跡から固有の筆跡個性を抽出して、書き手を識別する。
世の中には、鑑定人の技量が不足していたり、依頼人の望むまま鑑定書を書く鑑定人もいるそうで、
間違いない鑑定人を探す努力も必要。

読了日:03月18日 著者:根本 寛
https://bookmeter.com/books/59080

■帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく (5)
年齢は違えど、なんと私も11月5日に生まれています。
自分の誕生日なのに「月夜野さんの次の宴まであとどのくらいだっけ」とカウントダウンしているのはどう考えてもおかしい。
メインイベント「スーパー妖精タイム」の画像DVDを見ながら、まだ出会わないのかいつ出会うんだと出席者全員がじれったかっただろうなw
今度は10年後、赤い何かを着ている月夜野さんの宴も楽しみです。
そして、サプライズが楽しいのは、企ててるひとたちに違いない。

読了日:03月18日 著者:菅野 彰
https://bookmeter.com/books/11224926

■パンプルムース家の犬 (創元推理文庫)
タイトルは「パスカヴィル家の犬」のもじり。
やっぱりドタバタではあるものの、ホームズよろしく事件解決のために駆り出されちゃんと捜査していて、
生徒たちの髪の色とか医務室の鍵など伏線もほのめかされ、前2作に比べればミステリらしさはある。
ジャン=クロードが父の思いを汲み取って良い経営をしてくれることを願う。
食べすぎて大変だったポムフリット。人間の食べ物ばかり食べてて、犬としては大丈夫なのかちょっと心配。
そしてそのとばっちりを受けた格好になったマダム・グラントはお気の毒に。


読了日:03月17日 著者:マイケル ボンド
https://bookmeter.com/books/477954

■京都ぎらい (朝日新書)
京都のひとに「東京から来た田舎者」と思われても、まあそうだよねと苦笑して終わりですが、
よそから見れば一括りにしがちな「京都のひと」にも洛中・洛外という概念があり、
洛外はただの田舎と言う洛中の「中華思想」はそんなに根深いものなのか。
洛中への恨みがくどくどと綴られているが、
肝心の洛中の範囲が具体的にはどのあたりなのかが分かりにくい。

読了日:03月17日 著者:井上章一
https://bookmeter.com/books/9842041

■無名仮名人名簿 (文春文庫)
「タケノコ族と呼ばれる若い人たち」とか「轟夕起子」なんて名詞が出てくると、そうだ今のことを書いているんじゃないんだとハッとする。
それほど瑞々しいのはなぜだろう。
私も、人から何かを頂戴したらすぐに見る「スグミル種」なので「ミナイ種」は中身は気にならないのかしら、と思うことたまにあります。

読了日:03月16日 著者:向田 邦子
https://bookmeter.com/books/9942594

■イラストでわかる! まずは使ってみよう 漢方薬
「漢方学を学んでみたい、西洋医学だけでは効果が不十分な患者さんに漢方薬を処方してみたい、という諸先生方に向けた漢方書」
医者じゃない一般人でも自分の体の傾向(実証・中間証・虚証)を知っているなら、
症状にあてはまる漢方薬を探せるので分かりやすいと思う。
自分に合ってる漢方薬はおいしく感じると聞きますが、必要なら専門家に相談を。


読了日:03月16日 著者:下手公一
https://bookmeter.com/books/6280431

■怪談えほん (3) いるの いないの (怪談えほん3)
天井の高い古い家は都会にはもうあんまりないだろう。
子どものことだし、何かがいるような気がしても仕方ないよね、なんて油断していました。
最後の絵!見た途端にギャーと言いそうに。そして夢に出そう、恐ろしい。
家の中にも闇が存在していることに気付いてしまったら、
見ないことでやり過ごすおばあちゃんの知恵を忘れられるはずがない。

読了日:03月16日 著者:京極 夏彦
https://bookmeter.com/books/4340316

■決戦!関ヶ原
男たちの野望が渦巻く関ケ原。
天野純希「有楽斎の城」戦に向いてない男は後世、復讐を果たせたのではないか。
冲方丁「真紅の米」裏切り者の小早川秀秋、ではあるものの、家康に一矢報いた気分。
葉室麟「狐狼なり」石田三成、おそるべし。

読了日:03月15日 著者:葉室 麟,冲方 丁,伊東 潤,上田 秀人,天野 純希,矢野 隆,吉川 永青
https://bookmeter.com/books/8498307

■身もフタもない日本文学史 (PHP新書)
日本文学の伝統と名作の凄さつまらなさをざっくばらんに解説する。
「日本では、文学的にはとにもかくにも<負けたもん勝ち>なのである」
滅びの美は味わいがあるという刷り込みが日本人にあるなら、
色々と破綻してた文豪が多いのはそういうわけなのかしらとつい勘繰る。
十返舎一九が「膝栗毛」で登場する場所の地元の狂歌作者の歌を作中に取り上げ、
そこでも本が売れるようにと編集的計算があった、というのは、
さすがに職業作家だなあと感心してしまう。
井原西鶴「好色一代男」は源氏物語のパロディだったとは。
読了日:03月15日 著者:清水 義範
https://bookmeter.com/books/529051

■もえいぬ 正しいオタクになるために
まさか嶽本野ばらがこんなに正しくオタクなオッサンになっているなんて思いもよらなかった。
二次元についてもオタクについても、いろんなひとがいろんなことを語っているので、
もうそれについては今更な感じなのですが、
それを嶽本野ばらがやってることに意義があると思わせたのなら成功かも。
澁澤龍彦が厨二病っていうのは分かるような気がする。

読了日:03月14日 著者:嶽本 野ばら
https://bookmeter.com/books/5171383

■スコットランド―ミステリー&ファンタジーツアー
スコットランドは幽霊や妖精、魔女の伝説の宝庫。
少し前までは幽霊が出る古城に行ってみたいと思っていましたが、
いくらガイドが居ても(そしてそのガイドのツアーの幽霊遭遇率が高かったら余計に)実際に出たら怖くてたまらないだろうな。
なにかの本で、幽霊が出る家は人気があり周辺相場よりも物件の価格が高い、というのを読んだので、
UKにも幽霊が怖いと思う人がいてなんだかほっとした。
読了日:03月14日 著者:石井 理恵子,杉本 優
https://bookmeter.com/books/49128

■バナナです
友達の子に。
なんとも可愛い絵本でした。
ページをめくってもめくっても「バナナです」なのが面白かったのか大笑い。
合言葉みたいに、バナナです!って言いながら、
こんな木なんだね~、こんなふうに実がなるんだね~、と絵を指さしながら読めました。

読了日:03月14日 著者:川端 誠
https://bookmeter.com/books/362897

■わたしにもできる探偵稼業 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
チャールズとレイフの骨董品店の店先で見かけたホームレスはなんと、キャットの亡き愛娘の親友、ジェニファーだった。
前作のロクサーヌの件で知り合ったラリーがジェニーとはなんとなく兄弟みたいな雰囲気で微笑ましかっただけに、
ラリーへのあの仕打ちは許しがたい。
高額な弁護士がんばれ。財産を食い尽くせ。
マイクは口を挟まれるのが嫌いなんだね、いつも「俺にまず話をさせろ」な感じだ。

読了日:03月13日 著者:ジーン リューリック
https://bookmeter.com/books/60445

■机上の会社学
酒井さんが会社員になって間もないころ雑誌クレアで連載していたものに
加筆・修正・書き下ろしを加え構成されたもの。
出張が多く、多いときには週二回、とんぼ返りで地方に行ったりしたそうで、
乗りテツの下地はこのとき培ったのかも。
壁も机も白っぽい会議室はまぶしくてそのうち眠くなるから苦手っていうのは分かる。

読了日:03月13日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/27393

■日本一愉快な国語授業 (祥伝社新書)
日本語の面白さをトコトン追求した、慶応高校の国語授業を紙上再現。こんな授業受けてみたかった。地口の解説で出てきた「花の雲鐘は上野か浅草か→鼻をかむ紙は上田か浅草か」で
(上田紙は鼻紙・浅草紙は最低品質の紙)という説明がついていますが、そもそもの「花の雲~」の芭蕉の句を知らなかった。喧嘩っ早い江戸っ子が言うに事欠き、言ってる本人も意味が分からない「あんにゃもんにゃ」「スッパゲラッチョ」なんて変な言葉で罵っていた、ってのが妙におかしい。そんなこと言われたら笑っちゃって喧嘩どころじゃないかも。

読了日:03月12日 著者:佐久 協
https://bookmeter.com/books/352210

■名作うしろ読み プレミアム
第二弾。
「ラストの一文を知ったくらいで名作の価値は減らない」は全くその通りと思う。
作品そのものを知らなかったものもありましたが、紹介されてるラスト一行を実際に読んでみたいなと、
まんまと術中にはまってるような気がします。
ラピュタとYAHOO!が「ガリヴァー旅行記」から来ているとは知らなかった。
読了日:03月12日 著者:斎藤 美奈子
https://bookmeter.com/books/10367035

■水晶のピラミッド (講談社文庫)
文明の死はいつも溺死だと言い残しピラミッドの奥深くに閉じ込められたディッカの言葉がまるで予言のように冥府の神アヌビスが見え隠れして不吉な様相を呈している。御手洗がレオナの依頼を受け捜査に乗り出し提示した殺人トリックは「古代エジプトの建造物は物理的な装置としての機能を持っていることがよくある」の美術監督エリックのセリフと齟齬はない。けれど御手洗は踊らされず、さらなるどんでん返しが待っていた。「ホモなの?」って聞いちゃうレオナ、今まで自分になびかなかった男はいなかったのに、っていう自信が透けて見える。

読了日:03月11日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/565417

■東日本大震災 陸上自衛官としての138日間の記録 (震災ドキュメント(NextPublishing))
第20普通科連隊の第3科長(連隊長、副連隊長に次いで3番目の地位)
として山形県・神町駐屯地で勤務していた著者の震災時の活動記録。
帰省していた自衛隊員が生き埋めになっている、という連絡があり、
それがデマと分かったとき、捜索に向かった消防士や警察官の心中は察するに余りある。
災害派遣が終了したのは7月26日。
「撤収業務を行う際には、常に冷徹な自分であるように心掛けた」
支援してきた自衛隊員たちも後ろ髪を引かれる思いだっただろうなあ。
読了日:03月11日 著者:西郷 欣哉
https://bookmeter.com/books/11260469

■わたしにもできる銀行強盗 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
のっぴきならない事情から銀行強盗を働き、そのうえ人質の母娘のために一肌脱いで、と次々とエピソードが続き、
ちょっと出来の悪いドラマのような展開。
それでも飽きさせないようにというサービス精神を感じるので評価としてはまずまず。
最近の60歳は老人とは言いにくい年頃ではあるけれど、自分で年齢を気にしているわりにはキャットは意外とタフ。
キャットがロクサーヌに言った「あなたの人生をこれ以上あの人たちにくれてやるのはやめにするのよ」のセリフにしみじみ。

読了日:03月10日 著者:ジーン リューリック
https://bookmeter.com/books/57804

■着かた、生きかた
世間や他人を意識する前に、まず自分を確立すべきという考え方。
おしゃれは、新個人主義の時代へ。
昔から買い物しているお店がずっと同じなんだけど、これってイタいの?という心配は無用、
お店の方も少しずつ対象年齢を上げて、服の購買力がある40~50代をターゲットにしている。


読了日:03月10日 著者:地曳 いく子
https://bookmeter.com/books/10909932

■ゆるゆるマクロビ生活 かんたん玄米菜食コミックエッセイ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
そんなに言うほどゆるくもないような気がしますが、
お隣さんから色んな野菜を貰いあれこれ工夫しておいしく食べてるのがいいな。
発酵系レシピは個人的にはちょっと抵抗があり作るのが怖い。
素人が勘を頼りに菌をどうこうするのは難しいと思う。
失敗して腐敗することもあるわけで、
食中毒を避けるため、そこらへんもちゃんと書いてほしかった。
読了日:03月09日 著者:せきねゆき
https://bookmeter.com/books/7920648

■猫やネコ 林丈二の101猫物語
道で出会った猫たち。
「自分が何を思って撮ったのか、何を感じて撮ったのかがわかって面白い」
印象的だったのは、ヴェネツィアで、木の上に怪傑ゾロのマスクみたいな模様の猫がいた「猫のなる木」
それから16年後にまた同じところに行ってみたらもう木はなくなっていて、
もう少し先にあるレストランの中庭の木にいた猫が怪傑ゾロのマスクみたいな模様。
この一族はみんな木の上が好きなのかしら。
読了日:03月09日 著者:林 丈二
https://bookmeter.com/books/78979

■ポアロ 小さな灰色の脳細胞 (名探偵を推理する 1)
私はハヤカワ育ちなので表記は「ポアロ」派なんですが、
デヴィッド・スーシェのテレビシリーズは「ポワロ」と使い分けてます。
そのテレビシリーズ(当時の放送分まで)を網羅して、原作との違いを解説しているのが嬉しい。
このときまだドラマ化されていなかった作品はついに映像化され、
特に「ビッグ4」は良くこんな話にしたなと驚きました。
(脚本はBBC制作・SHERLOCKのマイクロフト役、マーク・ゲイティス)
読了日:03月09日 著者:後藤 稔
https://bookmeter.com/books/195198

■オランダ語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)
オランダについての本を読んでいたらレヘント(regent:門閥貴族)という言葉が出てきて、オランダ語ってGはハ行の発音なのかな面白いな、と図書館で借りてきた本。hier(ヒール・ここ)とgier(ヒール・ハゲタカ)はルビを振ると同じだけれど発音が違う。Hは寒い時に手を温めるように喉の奥から漏らす弱い音。Gは痰を切るように舌で触るとやわらかい上あごの奥の部分を強くこすって出す。mijn(メイン・私の)などの所有格が後ろに続く名詞の性別に左右されずにくっつくのは確かに珍しい気がする。

読了日:03月08日 著者:清水 誠
https://bookmeter.com/books/7998316

■名作うしろ読み (中公文庫)
名作の書き出しは知っていても、終わり方はほとんど知らない。書き出しから内容を膨らませ、読者を魅了したあと、どうやって物語を終わらせるのかは作家の腕の見せどころ。
内容を知ってるつもりになってる作品がいかに多いかを痛感します。メルヴィル「白鯨」はエイハブ船長が白鯨と死闘を繰り広げるのは最後の最後というのは意外だったし、遠藤周作「沈黙」のロドリゴはイエズス会の神父だったのか。作者を正座させて説教したい、とうっかり思ってしまった作品もあったりして、読みたい本、読み返したい本が増えました。
読了日:03月08日 著者:斎藤 美奈子
https://bookmeter.com/books/10127250

■パンプルムース氏の秘密任務 (創元推理文庫)
編集長の叔母さんが経営するレストランをたてなおせという極秘任務を受けたパンプルムース氏。
今回もドタバタだったパ氏、そしてポムフリットは媚薬のせいでひと暴れ。
どんなに配管が酷いホテルでも、お風呂とトイレどっちがいいかなんて選択をするのはイヤだなあ。
しかも簡易トイレがハイテクすぎて使うのが怖い。
雷に打たれたアルマンは自業自得と言えるけれども、麻薬漬けにしたやつらが一網打尽されますように。
読了日:03月07日 著者:マイケル ボンド
https://bookmeter.com/books/477953

■不登校の17歳。 出席日数ギリギリ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
そうか大学生なのか、よそんちの子供は成長が早いわー。
ちゅんこちゃんも大変だったけど、青木さんオガタさん夫婦も教育資金の用意が間に合って本当に良かった。
「そこまでして大学行かせる意味あります?コスパ悪いでしょ?」「大学行かなくても稼げるでしょ」
うーん、まあそうなんだけれど、なんかモヤっとするなその意見。
読了日:03月07日 著者:青木 光恵
https://bookmeter.com/books/11520308

■下手に居丈高 (文芸書)
「週刊アサヒ芸能」での連載をまとめたもの。
小手先で器用にこねくりまわすタイプじゃないんだな、きっと。
あれやこれやと理論武装してひとを煙に巻くのも多分苦手、自分を突き動かすものだけに正直に生きてる感じ。
夏は冷房を17℃まで下げ、冬は暖房を最強の31℃に設定しているそうで、
冷房はともかく、暖房ってそんな高い温度に設定してても
温まらないことないですか、って聞いてみたい。

読了日:03月06日 著者:西村 賢太
https://bookmeter.com/books/8224406

■粘土でつくる まんまるかわいい小鳥
手芸が好きな母に。
制作者が「たまご形から生まれる鳥ちゃん!うひゃーかわいいっ」な気持ちで作ってるのがすごく良く分かる。
表紙を見た時ほんとに、うひゃーかわいいっ、と思ったのです。
色塗りに使う道具は水性アクリル絵の具(写真を見たらプロスアクリックスでした)と紹介、
だけど本文中では「アクリルガッシュ(つや消し)が塗りやすい」と書かれていて、
他の作品ではどちらを使っているのか判断に迷う。
読了日:03月06日 著者:ヨシオミドリ
https://bookmeter.com/books/9873947

■はじめて英語で日記を書いてみる
1~2行の短くてシンプルな内容で十分。毎日でなくても、間違っていても、とにかく書いて、続けてみることが大切。
書きたい日本語に英語を合わせるのではなく、
書けそうな英語に合わせて日本語を妥協して英文を出来るだけシンプルにする。
初めから長文なんて無理な話なので
「I went to the library.」あたりから地道に。
読了日:03月06日 著者:石原 真弓
https://bookmeter.com/books/456155

■ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
ついにシリーズ完結、グランドフィナーレらしい終わり方でした。
シェイクスピアのファースト・フォリオをめぐる謎と駆け引き。
久我山尚大に踊らされたのは結局、道化師を演じたつもりが本当の道化師だった男。
妥協でもなく和解でもなく、母と娘の関係はまだ微妙なところ、
でも一年前の二人からは考えられない距離感ではある。
それに一役買っているのは大輔だと本人は分かっているんだろうか。
なにはともあれ、お幸せに。
読了日:03月05日 著者:三上 延
https://bookmeter.com/books/11497523

■東洋医学式 女性のカラダとココロの「不調」を治す44の養生訓
ざっくばらんな物言いで好感が持てました。
冷え取り靴下の
「足の裏から絹や木綿を溶かすほどの何らかの成分が出ていたら、室内を裸足で歩けないだろうな」
ごもっともw
春夏と湿気の多い時期は動物性タンパク質と脂質少なめ、
秋冬はその反対にこってりめの食事、意識してそうしてみます。
読了日:03月05日 著者:若林理砂
https://bookmeter.com/books/9905275

■賢者の非常食(IDP新書3)
緊急時に命をつなぐ非常食。
非常食としてなにをストックしておけばよいのか。
アレルギーのあるひとは避難所での食事は大変だろうから、自分が食べる分はなんとか確保しないとね。
丸のままのかつお節ってのは意外だったし、
納豆は日持ちがしないイメージだったので乾燥納豆は目から鱗。
乾燥納豆を作るとしたら冬のほうがいいのかな。
羊羹は井村屋「えいようかん」を備蓄してますが、
ローリングストックにすれば普通の羊羹でも良さそう。

読了日:03月04日 著者:小泉武夫
https://bookmeter.com/books/4256361

■世界の美しいブローチ
ブローチが必要な服なんて持っていないし、使わないものを集める趣味はないので
まず買うことはないだろうけれども、
工芸品として考えれば素材が象牙のものなんてとても贅沢だ。
紹介されてる作家ではマリアンヌ・バトルの著名人のポートレイトのコレクションが気になります。
ホームズとかジョン・レノンとオノヨーコみたいに
元ネタになってるのが誰なのか分かれば楽しい。
それにしても白目なゴッホが破壊力ありすぎ。
読了日:03月04日 著者:エリック・エベール
https://bookmeter.com/books/11187912

■大奥 14 (ヤングアニマルコミックス)
伊勢守・阿部正弘の最後の登城に泣けてしまって、ここから家定と胤篤が本当の夫婦になれて良かったと心から思う。
心から思うから余計に、この先の史実を突き付けられるのがとても怖い。
徳川慶喜に井伊直弼、徳川時代の終焉に向かう立役者が続々と登場。
目利きな西郷どんの実直さがまぶしい。

読了日:03月04日 著者:よしながふみ
https://bookmeter.com/books/11452880

■夏の入り口、模様の出口
週刊新潮「オモロマンティック・ボム!」2009年5月~2010年4月までのもの。
一年前に依頼を受けたものの、週刊誌の連載は無理だとごにょごにょ直訴、
それを軽くスルーした当時の担当編集者。
開始時期はゴールデンウィークからだと区切りが良い、とさっさと決めたのはちょっと笑ったw
作家の言うことなんかいちいち真に受けてたら話が進まないってことですね。
いっそ電車を真っぷたつにすればいいと私も思うし、冷凍庫にハムスターは生理的にどうしても無理。
読了日:03月03日 著者:川上 未映子
https://bookmeter.com/books/608365

■月刊おりがみ 475号(2015.3月号)―やさしさの輪をひろげる 特集:ひなまつり
ひなまつり特集と言うことで図書館で借りてみました。
もうお雛様を飾らなくなってだいぶ経ちますが、折り紙だったらしまう場所も取らない。
うさぎ雛でも作ってみようかな。

読了日:03月03日 著者:
https://bookmeter.com/books/9647814

■ヒエログリフを書こう!
図書館本ですが、監修・吉村作治氏のサイン入り。
面白いなあヒエログリフ。
書けるようになったら楽しそう。
人間や体の各部、動物などが左側をむいていれば左側から読み始め、右側をむいているなら右側から読む。

読了日:03月02日 著者:フィリップ アーダ
https://bookmeter.com/books/30248

■ガッテン流!脱・糖尿病の新ワザ NHKためしてガッテン
自分の親兄弟に糖尿のひとはいないんだけれども、
甘いものが好きで運動不足なのを自覚しているし、
日本人は糖尿になりやすいから用心に越したことはないなと思って読んでみました。
食事量は変えなくても、起きたらあまり時間をおかず、できるだけ早く朝食をとるだけで、
血糖値を抑えられる。
そのためにも夕食も早めに食べること。
読了日:03月02日 著者:NHKためしてガッテン
https://bookmeter.com/books/3008581

■よくわかるお香と線香の教科書 - お香マスターが答えるお香の疑問70
お香と線香についての「たく」という表記は「焚く」でもなく「炷く」でもなく「薫く」という漢字を使うべきだ、というのは、
それぞれの漢字がどういう意味合いで使われるのかを知ると納得。
「焚く」は木を燃やすこと。「炷く」は香道の用語。「薫く」は貴重な香草をいぶしてくゆらせること。
愛知県線香卸商組合が出している本なので、巻末の会員企業も西日本の会社ばかり。
唯一紹介されてる東日本の会社「日本香堂」を知っていたのは某笑点のスポンサーだから。
読了日:03月02日 著者:愛知県線香卸商組合
https://bookmeter.com/books/9291025

■不惑の手習い
習い事体験記。
登場するお師匠さんたちは直弟子を取っていないので
「彼らの教えを請うことは自家用クルーザーを乗り回したり、銀座で豪遊したりするより遥かに贅沢なことだと自慢したい」
うん、ほんとに贅沢です。
習い事は続けることが大事だが、とにかくやってみないと始まらないからなあ。
面白そうだったのは、ジャイロトニックとスポーツ吹き矢。
読了日:03月01日 著者:島田 雅彦,丸谷 嘉長
https://bookmeter.com/books/8470

■オランダを知るための60章 エリア・スタディーズ
場合によっては英国に続きEUからドミノ離脱するかもしれないオランダがどういう国なのか知りたくて図書館で借りた本。
ヨーロッパではあるものの辺境の地というイメージでしたが、実はとても前衛的。
出島を通じて蘭学や長崎海軍伝習所で学ばせたりと、日本としては馴染みがある。
戦争責任のところで「お金が目的であったわけではない。日本政府の姿勢を問題としたかったのである」
には違和感。だって結局は個人賠償を請求したし、植民地支配をしたインドネシアから謝罪を求められても無視している。
読了日:03月01日 著者:長坂 寿久
https://bookmeter.com/books/142475


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