ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

「ちまき」の思い出

2012年08月08日 | 日々のこと

京都シリーズその1、なんちゃって。

しょっちゅう京都の話は書いているのでその1にはならないですけど、今日は「ちまき」のことを。

 

「ちまき」というと、一般的には中華ちまきを思い浮かべる人も多いようですが、関西人なら端午の節句のときに食べる「ちまき」でしょうか。

横浜に来て関西とのちがいに驚いたことのひとつは、そう、5月にちまきを買おうとしてほとんど売ってないことです。

小さい頃から子どもの日にはちまきを食べるのも大きな楽しみのひとつだったけど、こっちではちっとやそっとでは買えません。

柏餅はいろいろ種類もあって買えます。こしあん、つぶあん、みそあん、それからお餅が草餅になっていたり。でも、ちまきはほとんど見かけず、宅配の注文書で見かけたら注文、忘れたらその年はなし。

お菓子ひとつでも文化の違いがあるんだなあと実感するひとつです。

 

和菓子好きな父は、心安うしてた「お饅やさん」で大体ちまきも柏餅も両方買ってきてくれてた気がします。

そして、うちの子どもたちなのですが、横浜暮らしが長いのに、なぜか「ちまき」が大好きです。ということは私がかなりの確率で買って食べさせてるんでしょうね。自覚がないけど。

前にG.Wに京都に帰ったときに京都駅の新幹線構内の売店でちまきを売ってたときはうれしかったです。あちこち買いにいく時間もなかったから、ここで帰りに買って帰りました。おいしかったなあ。

こちらでもきっと都内のデパートに行けば買えるんじゃないかなとは思っていますが、なかなかそういうわけにも行かず。

 

 

と、季節外れなことを書いてしまいましたが、写真は食べられない「ちまき」です。

京都の方はよくご存知なので読み飛ばしていただいたらと思うのですが、これは祇園祭のときに売られる厄除けのお守りです。

各鉾や山によってちがいます。

ずらりと紹介されてるページがあったので、ご興味のある方どうぞ → こちら

 

両親は祇園祭の鉾が立ったら、なるべく混む日や時間を避けて、でも毎年行って、このちまきを買いに行っていました。そして、私が奈良や横浜に引っ越してからは、買って送ってくれました。

ほとんどいつもそれは長刀鉾のでした。

もうそういうこともなくなって、寂しく思っていたけど、2年前はちょうど私が行くことができて、同じように長刀鉾のを買ってきて、それをずっと玄関に飾ったままにしていたのですが。

 

 

今年7月に同窓会で帰ったときはまだ1週間早くて買えなくて残念・・・と思っていたら、ある方が買って送ってくださったのです。

これは菊水鉾のです。

長刀鉾のとはまたちがって華やかなちまきを見て、なんだか心も華やぎました。

そして、一緒にお菓子が入っていました。

 

 

きゃあ、あけてびっくり。亀廣永の「したたり」。

黒糖味で口に入れるとほろほろとくずれる感じがおいしい。冷たくひやしていただきます。

これ大好きです。

 

    

 

写真はまたうまく撮れませんでしたが、琥珀色できれいに透き通っていて、見ても涼を感じるお菓子です。

実は私は京都に住んでいるときは食べたことがなくって。でも、こちらで初めていただいてなんておいしいお菓子なんだろうと感激しました。

そして、今回いただくまで菊水鉾ゆかりのお菓子だとは知りませんでした。

くずさないように注意して切って、大切に味わわせていただきました。黒糖でしっかりした甘味なので、薄茶もおいしくいただけます。

 

両親から「ちまき」が届くことはもうないけれど、こうしてふと思い出して送ってくださる友がいること、ありがたく感じたできごとでした。

そういえば、この数日前、京都で鉾町を歩いてちょうちんをみたのも菊水鉾。今年はご縁があったのかもしれません。

 

 

この日曜日には別の友だちが、自分の先祖のお墓に参ったついでにうちの両親のお墓にも行ってくれたそうで、お兄さんと掃除までしてくれたとのこと。

同じ墓地なのでついでに・・・と連絡くれたのだけど、これもとてもありがたいこと。

京都は縁遠くなったと思っても、こうしていろいろと気にかけてくれる友人のいることを思えば、全然遠くなったとは言えないのかもと思い直しました。

文章にしてみたらなんだかすっとしたなあ。

私はとってもしあわせやん、って今温かい気持ちでいっぱいです。

足の方もなんだかよくなってきたみたい。いい夏になりそうなそんな気がする今夜です。 

 

コメント (2)
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