浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

ようこそ、おいでいただきました。

歳をとると日々が過ぎて行くのがどんどん早くなっていきます。ブログの更新がやや散漫になりつつありますが、しっかり元気でやっております。
いろいろなジャンルの本を読み漁り書き散らしてきたウェブサイトは今年で20年を迎えました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 浦安中年期外伝(読書編)
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2007読書総括

2007-12-30 23:57:30 | 出来事
今日は一日がかりで本棚の移動も含めた部屋の模様替え。夫婦二人で本好き、過去一度寄付したりして処分はしたものの、我が家の収納に収まっている本は実は半端ない量なのだ。

中身を見出すと片付かないので、本の背の高さだけに集中して同じ高さの本をばしばしと並べていく。

「毎日かあさん」と経済学、「嘔吐」と「X-ファイル」の解説本が並んでいるけど気にしない。

出して運んで入れ替えてなんてやってたら、指が突き指したみたいに痛くなって動かなくなってしまったぞ。そしてかなりへとへと。

本棚のは耐震対策をする必要があるという事でこの機会に結構高かったけど、しんばり棒みたいな奴をDIYセンターで買ってきた。
しかし、いい加減に高さを測って行った為にもうほんとにほんのちょっとの差でサイズが合わない。本棚と梁の間に買ってきた棒が入らないのだ。

あららら。

今夜地震が来たらみんな布団から飛び出して逃げるのだぞ。

2007年の一年間の読書生活を振り返ってみました。一年で41冊。ちょっと少なめ。仕事もかなり忙しかったからな~。

レビューを読み返すとかなり充実した一年だった事がわかりました。相変わらず誤字脱字へたくそな文章で成長しない自分に気付かされてしまうのですが。ここはあえて目をつぶる事にします。

そして2007年マイベストをご紹介します。

まずはノンフィクション部門

1.「脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち」スラヴォミール・ラウイッツ
2.「CIAは何をしていた?」ロバート・ベア
3.「マーリー―世界一おバカな犬が教えてくれたこと」ジョン・グローガン
4.「四千万人を殺した戦慄のインフルエンザの正体を追う」ピート・デイヴィス
5.「宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す」レオナルド・サスキンド

「脱出記」はほんとすごく面白かったですよ。もう本当に一押しです。
今年読んだ本の半数以上がノンフィクションでしたが、当たり外れの大きい年でもありました。

次にフィクション部門

1.「血と暴力の国」コーマック・マッカーシー
2.「終決者たち」マイクル・コナリー
3.「薄灰色に汚れた罪」ジョン・D・マクドナルド
4.「ゴールデン・スランバー」伊坂幸太郎
5.「ボストン、沈黙の街」ウィリアム・ランデイ

なんと言っても「血と暴力の国」ですが、甲乙つけがたい本が本当に多かった年でした。

また、これまであまり読んでいなかった日本人作家の作品にレベルの高い本がまだまだ沢山ある事に気付かされました。

なかでも、内田 幹樹の「拒絶空港」。ベスト5入りさせてあげられませんでしたが、
とっても面白かったです。そしてなんとも残念な事に今年の年始めに本書を読んでいる時には既に亡くなられていたんですよね。

夫婦二人で大好きな作家としてこれからまだまだ活躍してくれるものと楽しみにしていたのに残念でなりません。

また、伊坂幸太郎は仙台が舞台だからだけではなくとっても面白い。とっても気に入っています。相当数の本が既に出されており後方からじっくりと追従していくつもりです。

そして「帝都物語」を読破。これも今年大きなニュースでしたね。全6巻各巻とも600ページを超える圧倒的な分量。読み始めるのにはそれなりの覚悟がいりますが、決して裏切られる事がない内容になっていました。


さて来年はどんな本に出会えるのでしょうか。

良い本に出会ってここで紹介する事ができるといいですねぇ。