今日は市川の江戸川を渡る新しい橋、妙典橋の架橋工事を見学にきました。
妙典橋は橋脚工事の段階から興味津々、ちょくちょく訪れて様子をみてきた場所です。
しかし、なかなか工事の進捗とか予定がわからずにおりましたが、先般ツイッターのお仲間から今週土曜日だよという耳よりな情報を戴いたのでありました。
これは行かねば!!
実はちょっと風邪気味なんだけど、忘れたことにして、しかも雨が降ってそうなんだけど、これも知らなかったことにして出発であります。
久々に来た妙典橋は様子が一変。こんなに進んでいたなんて。
主桁の上に載っているのが今回の工事の主役。
妙典橋は江戸川ばかりではなく地下鉄東西線の車両基地を跨ぐアプローチ。一体どうやって車両基地を越えるのだろうかと思っていましたが、それがこれ「送り出し工法」というものなのだそうです。
主桁の上に載っている右側の橋桁が本来、車両基地の上を跨ぐ橋桁になる部分、これを渡すために先行する左側の部分を送り出して橋桁を引っ張り込むという寸法なのだそうであります。
「送り出し工法」は大変珍しい工法で、しかも今回は100mほどの移動になるということで本当に珍しい工事なのだそうであります。
なんでこんなに詳しいのかというと、現地で現場責任者の方とたまたま行き会ってお話を聞くという貴重な機会を得ることができたからであります。
上の写真は車両基地の西側から江戸川方面の光景。正面の設備は門構というものでここで画面奥から進んでくる橋桁を受け取って3mほど吊り上げるのだそうです。
下になっている橋桁の上には橋桁を送り出すジャッキが設置されていて、準備が整ったら一気に押し出す。
一気にといっても移動自体が完了するまでに約2時間ほどかかるのだそうです。
この主桁の上で作業をされていたという工事関係者の方にもいろいろと興味深いお話を伺いました。
極めつけは「やはりどんな仕事も段取り七割」なんだそうです。
段取りね。大事です。勿論僕がこんな工事現場を観に来ているのもこの「段取り」を探るためでもあったわけであります。
一体どうやってこんな段取りを考えているのか。
自分達の仕事においてもこうした段取りを組む考え方が使えるのじやないかのか。
こうした思いが僕を走らせているのであります。
橋桁は予定通り見事にするすると動き出しました。
残念なことに折りしもとうとう雨が。
僕は体調の面もあって、早々に退散してきましたが、とても素晴らしい機会と出会いに感謝であります。
ありがとうございました。