地震にはいろいろな地震がある
日本の各地で地震が起きると、改めて地震の怖さを実感する。そして、地震の種類(例えば、震源の場所・深さ、地震波の波形、持続時間)によって、どういう構造物に被害が大きくなるかが違うのを知ると、地震にはまだまだ分からないことがあることを実感する。
例えば、
1995年1月17日の阪神淡路大震災
高速道路や中規模のビルが倒壊し、地震後しばらくして各所で火事が発生
2004年10月23日の新潟県中越地震
上越新幹線が脱線した。危うく大事故になるところだった
2008年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」
山地の各所で多くの土砂崩れが発生
2011年3月11日の東北大震災
大津波の怖さを改めて知った。東京では高層ビルが大きく揺れ、沿海部では工場に被害
2024年元日の能登半島地震
日本家屋や中規模ビルが倒壊。大火事が発生
輪島のビル倒壊
元日に起きた能登地震は、大都市で今後に起きる大地震の対策の参考になる。例えば、1月16日のブログ「能登元日地震で7階建てビルが倒壊するのなら東京・大阪ではもっと倒壊するはず」で書いた7階建てのビルの倒壊。地中に打ちこんだ杭と建物の接合部がこんなに簡単に破断して倒壊するのなら、東京や大阪でも中規模のビルがドンドン倒壊して隣接する木造家屋を下敷きにする可能性が高い。もしかしたら、超高層ビルの一つや二つも倒壊するかもしれない。そうなると、下敷きになる建物はもっと増えるが、補償はない。怖いなあ。
輪島の火災で鉄骨の建物も燃えた
輪島の朝市通り周辺は大火事で焼けた。焼け跡の中に3階建ての鉄筋構造らしきビルが残り、鉄骨だけを残して黒焦げになっている。こういうビルは、防火構造になっているので、延焼を防いでくれると思っていたが、どうもそうでは無いらしい。
東京や大阪では大火災と大倒壊が起きる
この能登半島地震の被害から、東京や大阪周辺での大地震の被害を推測すると、木造家屋は倒壊して火事が複数個所で発生し、風が強いなどの悪条件が加わると、輪島以上の大火災になる。輪島でもそうであったように、大火災の消火は難しい。
さらに、輪島で中規模のビルが倒壊し周囲の民家を押しつぶしたように、東京や大阪周辺ではより多くのビルが倒壊する可能性がある。
自衛はしているが・・・
関東に大地震が起きたらどうするか? ここ横浜の山の中は、津波は来ないけどガスや電気、水道が来るかどうか? 地震の強さによるだろうけど、ガスや電気は直ぐには復帰できないだろうな。水道は、浄水場への水路が谷間の橋を渡っている部分があるので、そこが大丈夫かあやしい。
飲み水と缶詰は2週間分あるが、パックご飯やアルファ米は無いので米を炊く必要があるが、ガスボンベは2~3本しか用意してない。トイレットペーパーは2週間分以上あるが、携帯トイレは数個しかないので1日で使ってしまう。小さい庭があるので、土を掘って、そこに埋めるしかないかなあ? 1週間生きようとしたら、必要な食料や生活物資は結構な量になる。それを備蓄するのも大変。さらに家が倒壊すると、必要な食料や生活物資を家から取り出せなくなる。
都会での長期の避難生活は無理では?
だいたい、都会で何百万人もの人が避難生活を続けることができるのかな? 学校などの避難場所は、避難してきた人で溢れるので、多少の損傷があっても家にいるしかない。ガスや電気、水道は来ないし、ゴミ回収も来ない状況で生活できるのかな。1週間は何とか持ちこたえたとしても、それ以上は無理では? この前の戦争で米軍の焼夷弾の攻撃を受けて焼け出された人たちは同じような境遇だったかもしれないが、当時は未だ人が少なかった。
都会では避難生活が難しいので、この前の戦争の様に集団疎開するのかなあ? 京都が無事だったら、京都まで逃げるかなあ? しかし、鉄道が動いているかどうか? それに、住んでいる家を放置しておけないし?
真面目に考えると、気が滅入る。とりあえず、携帯トイレとガスボンベは買い増しておくかな。
2024年3月6日