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経産省の犯罪 詐欺と盗撮

2021年08月12日 | ニュース

「経産省の犯罪」という経済産業省の科学・産業政策の失敗をいろいろ挙げようと思っていたら、経産省がらみの本当の刑法犯罪が立て続けに2件起きた。これは偶然ではなく、経産省内部の風土なのか、あるいは官僚の劣化なのか?

 

経産省職員2人逮捕、「家賃支援給付金」の詐取の疑い

 

各メディアが報じているが、NHKから一部修正して引用する。この事件は、昨年12月頃に起きた話で、逮捕は最近。

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「経済産業省のキャリア職員2人が、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業などの賃料の負担を軽減する『家賃支援給付金』について実体のない会社を使ってうその申請を行い、500万円余りをだまし取ったとして詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。」

 

「2人はペーパーカンパニーを作り、自宅や実家を事務所として賃料を支払っているように装い、うその書類を提出していた」

 

「『家賃支援給付金』は、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者について賃料の負担を軽減するための制度で、経産省の中小企業庁が所管しています。

売り上げが大きく落ち込んだ事業者を対象に、中小企業などの法人には最大600万円、フリーランスを含む個人事業主には最大300万円が一括で支給されます」

 

「『家賃支援給付金』は、108万件の申請があり、合わせておよそ9000億円が支給されたが、不正受給のほか、条件を満たしていないのに誤って申請したなどとして給付金が返還されるケースも相次いでいる」

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「家賃支援給付金」を支給するのは中小企業庁で、中小企業庁は経産省に所属しているので、身内。その身内が行った犯罪なので、悪質。それに、このキャリア職員2人は28歳と若いのもどうかな? 経産省の環境に倣ったのか、それとも入省前からそういう性格だったのか? 経産省職員として、詐欺はありえない犯罪です。

 

この二人の経産省職員は、7月に懲戒免職になっています。

 

国会内女子トイレ内で経産省職員が盗撮

 

この事件も各メディアが報じているが、時事通信から一部加筆して引用する。

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「今年の4月に、衆院2階の女子トイレの個室内にいた女性職員が盗撮被害に遭っていた。経産省は、『当省職員が重要参考人となっていることは事実。警察による捜査中であり、これ以上の回答は差し控えたい』とするコメントを発表した」

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週刊文春によると、この人はバツイチ独身の33歳ノンキャリアの職員で、犯行当時は大臣官房総務課国会連絡室の係長。国会内を自由に行き来できる通行証を持っており、主に国会議員や議員秘書の問い合わせに対する窓口業務に従事していた。

 

これも、ありえない。国会内には防犯カメラは無いらしいけど、目撃する人は多いと思う。それなのに、実行するかな? 

 

この職員への処分は、まだ発表されていないようです。

 

経産省出身者はこの犯罪をどう見た?

 

経産省出身の岸博幸氏は、経産省以外で起きた官僚の不祥事や失策をTVで激烈に批判している。この人、ここに挙げた「経産省の犯罪」を激烈に批判したのかな? それとも、批判しているふりをして、言い訳をするのかな?

 

最近、TVでこの人を見ないけど、どうしたのかな?と思っていたら、内閣参与に任命されたとか。ううん、ガースー首相のやることは分からん! 以前に内閣参与を辞職した高橋洋一氏といい、共同通信から内閣参与になった柿崎氏といい、内閣参与としての的確な人事とは思えないけど??

 

これは経産省特有の問題?それとも官僚の劣化?

 

この2件の事件は、経産省の中にこういう事件が起きてもおかしくない環境があったのか、それとも犯罪者が役人に紛れ込んでしまったのか? 最近官僚のなり手が少なくなっている影響もあるのかな? いずれにしても、ありえない犯罪です。

 

官僚のなり手が少なくなっている件については、また書く予定です。

 

2021年8月12日

 


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