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ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

中国の援助は本当に援助なのか?

2021年10月26日 | 国際・政治(中国)

自民党が苦戦?それとも単独過半数?

 

メディアによって、自民党が苦戦しているとか、単独過半数を取れるとか、いろいろ言われている。新型コロナウイルスが激減しているので、自民党に有利だと思う。自民党政府のおかげではないと思うが。

 

香港からの移住は昔から

 

一国二制度が崩れたから、香港市民が他国に移住しているとTVで言っていたが、香港市民は昔から移住していた。昔、私が仕事でアメリカへ出張した時、カナダ行きの飛行機は中国人(香港人と言うのかな?)でいっぱいだった。英国の植民地香港が中国に返還される頃だった。

 

習近平を天皇陛下と会見させても何の役にも立たなかった

 

昔、習近平が主席に就任する前に日本を訪問した時、天皇陛下と会見する予定はなかった。しかし、習近平の要請で外務省などの関係者が奔走したのか、習近平は天皇陛下と会見することが出来たが、前例を無視して天皇陛下と会見させたと批判された。

 

その後、習近平は日本に何かお返しをしてくれたのかな? 天皇陛下との会見に奔走した外務省は、その後中国から何かメリットがあったのかな? その後の経過を見ると、日本側にメリットがあったと思えない。日本人は、つくづくお人好しだと思う。

 

ハンガリーに中国の大学

 

2021年6月19日の 日本経済新聞に「大学誘致に抗議デモ、親中ハンガリー、国民反発強める」という記事が出ていた。

 

短くまとめるために一部加筆して引用する。

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首都ブダペストに誘致する中国・復旦大学(上海市)のキャンパスの建設費は推計15億ユーロ(約2000億円)。このうち13億ユーロ(約1730億円)を中国が融資する。2024年までの開校を目指しハンガリー議会は、復旦大に国有地を寄付する案を承認した。

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これを勝手に解釈すると、中国は約1730億円を融資(つまり金を貸す)し、ハンガリー政府は約270億円と国有地を出して中国の復旦大学をハンガリーに作ることになる。結局、中国は約1730億円を貸す代わりに、タダで中国の大学をハンガリーに作ることが出来る。

 

ハンガリーから見ると、約270億円と国有地を出して、中国の大学を作ることになる。これって、ハンガリーにとって何か有利なことがあるのかな? そんなに中国の大学を作りたいのかな?

 

昔昔、日本が主に東南アジアに金を貸していろいろな工事を受注した時、日本のメディアは日本が金を出して、人も出しているのでは現地の国の役に立たないとしきりに書いて批判していた。しかし、現在の中国が世界でやっていることは、日本のメディアが昔日本のやり方を批判したことと同じことなのでは? じゃあ、何で中国のやっていることを日本のメディアは批判しないのだろうか? 数年前の朝日新聞は「日本のメディアだから、日本のことを書く」と書いていた。中国を批判したくないのかな? 言うことが適当すぎる!

 

昔ながらのTBSの中国観

 

日曜日夕方のTBSの番組で、自衛隊の南西諸島の基地強化についてやっていた。そこでは、中国と米国の経済的衝突は起こりえない、起きるとしたら偶発的な軍事的衝突なので、日本と中国のホットラインをちゃんとしていれば基地強化の必要は無いと話していた。どこか昔に聞いた、手垢のついたような話なので呆れてしまった。

 

TBSの年寄りの中国観は昔から変わっていないようです。

 

2021年10月26日

 


日中外相電話会談の真相は?

2021年05月08日 | 国際・政治(中国)

ガースー首相の回答はさっぱりわからん

 

5月7日の夜7時からの首相記者会見。さっぱり要領を得ない回答だった。例えば、「ワクチン接種は年内に終えられるのか?」という質問。「高齢者が何とか・・」という回答で、「年内に終えられるのか?」という質問の回答になっていなかった。これくらいの質問にはちゃんと答えろよな。

 

日中外相電話会談

 

茂木外務大臣と中国の王毅外相の電話会談は、中国側からの申し出で行われ、4月5日午後6時ごろからおよそ1時間半にわたった。

 

NHK(デジタル)の報道では、電話会談は穏健な雰囲気で相互の意見を戦わしたような印象を持つ。しかし、韓国の朝鮮日報の報道は、中国の王毅外相が茂木外務大臣に言いたい放題言ったように書いている。

 

最近の日本に対する王毅外相の発言を聞くと、穏やかな雰囲気であるはずがない。下の表は、NHKと朝鮮日報の報道の対照表です。(私がまとめた)

 

 

朝鮮日報の報道の元は中国からの情報と思われるので、中国側の立場が書かれていて、中国側は高飛車な発言のような感じがする。日本の報道だけを見たり、聞いたりしていると、中国側の立場を間違えることになる。

 

2021年5月8日

 


中国の新七不思議

2021年03月06日 | 国際・政治(中国)

今回は四つまで。

 

1)中国共産党幹部になぜハゲが少ない?

 

中国人は毛沢東のようなハゲが多いという印象があるけど、最近の人民大会堂のひな壇に並ぶ中国共産党幹部を見ていると、ハゲは少ない。なぜ? 習近平はふさふさで黒黒。地毛としたら、中国3000年の秘薬でも塗っているのかな? あるいはカツラなのか、増毛なのか、染めているのか? 

 

2)中国の建物はなぜ崩壊しない

 

中国の建築や土木工事については、手抜きの噂が以前からある。粗悪な地条鋼(屑鉄を溶かして固めただけの鉄)を使っていたり、しゃぶしゃぶのコンクリートだったりという記事が昔から多くあった。それにしては、ビルが崩れ落ちたり、土木工事が崩壊したりというニュースが少ない。全くないわけではないが少ない。

 

地震でも起きなければ、少々やわな構造であってもビルは崩壊しないのかな? もっと年月が経てば崩れる? それとも手抜き工事は噂だけで、建築や土木は案外しっかりと作られているとか?

 

3)中国で大事故はなぜ少ない

 

日本では、台風や大雨、地震・津波、噴火などの自然災害が毎年起きている。それに加えて、人為的原因の大事故(おおよそ数十人以上の死者が出るような事故)が多く起きている。特に昭和の時代に多かった印象がある。

 

そこで私の素朴で大きな疑問。人口も面積も日本の10倍以上もある中国で、大事故が日本より少ない(報道が少ないと言うべきかな)という印象がある。実際に中国では大事故が少ないのか、それとも日本まで伝わってこないのか? それとも中国では大事故は隠ぺいされているのか?

 

例えば、人災が主原因の大事故の例は以下のようなものがある。

炭鉱、鉱山事故

化学工場爆発事故やガス爆発事故

ビル火災

船舶の沈没事故

鉄道衝突事故

航空機事故

 

終戦後から、上に書いたような(日本の)大事故は多かった。例えば、航空機の墜落事故。しかし、中国の航空機墜落事故は聞いたことが無い。(日本人が乗っていなかったので、覚えていないのかな?) 2~3件ほどあったとしても、人口比で見ると極端に少ない。航空機墜落事故は、中国でも隠ぺいできないと思う。

 

これについては、いずれ別の項目で書きたいと思っている。

 

4)中国人はなぜ西洋風の名前を付けたがる?

 

例えば、アリババの創業者馬雲(マー・ユン)は、ジャックJack・マー、テンセントの創業者でCEOの馬化騰はポニーPony・マーなど。

 

日本人でも、アメリカとビジネスをやると、アメリカ人からアメリカ風のニックネームをつけてくれることがあるけど、これは日本人の名前がアメリカ人にとって発音しにくいから。日本人のアメリカ風のニックネームは、日本人同士では使わないし、外に向かっても使わない。

 

ところが、中国人はジャックとかポニーとか、自ら名乗っている。何やかや言っても、中国人はアメリカに憧れがあるのだろうな。顔はどうしようもないので、名前だけでもアメリカ風にしたいのかな。ジャック・マーの顔なんて、中国人にしても特異的な顔をしている。一回見たら忘れない。

 

いっそ、中華人民共和国なんてダサい名前は止めて、アメリカ共和国に改名しては? 名前も女性はエリザベスとかアンとかマーガレットとかキャサリン、男性はフィリップとかチャールズとかウィリアムとかヘンリーとかに全員改名すればよい。そして「敵のアメリカをやっつけろ!」とエリザベスやフィリップが叫べばよい。

 

2021年3月6日

 


中国国鉄の債務は巨大

2020年10月08日 | 国際・政治(中国)

9月11日の東洋経済オンラインに「中国国家鉄路、上半期に『巨額赤字』で前途多難」という記事が出ていた。元は中国の雑誌「財新」の記事。私もいつか中国国鉄の巨大債務を書きたいと思っていたので、ちょうど良かった。

 

2020年1~6月期決算

売上高 4039億3000万元(約6兆1800億円)  前年同期比23.52%減

純損失 955億4300万元(約1兆4620億円)  前年同期は2億元(約30億円)

 

輸送事業全体

売上高 2828億4200万元(約4兆3270億円)  前年同期比28.17%減

旅客輸送

売上高 892億8000万元(約1兆3660億円)  前年同期比52.71%減

貨物輸送

売上高 1698億2700万元(約2兆5980億円)  前年同期比3.04%減

 

2020年1~6月期の売上の減少は、新型コロナウイルスの影響なので、一時的かもしれない。記事によると、中国国鉄の決算は、最終的には政府が補助金を出すので黒字になる。しかし今年は黒字にしようとすると補助金が巨額になるので、どうなるかわからないと書いている。

 

不審な感じがするのは、新型コロナウイルスの影響の無い前年2019年1~6月期の赤字が30億円と意外と少ないこと。中国国鉄の高速鉄道の噂を聞くと、黒字は北京-上海間くらいで、他の高速鉄道線は客が少ないらしい。そうすると、30億円くらいの赤字で済んでいると思えない。

 

以前に、中国と北朝鮮間の鉄道を調べた時、丹東(中朝国境の都市)―瀋陽(中国東北地方の都市、旧奉天)間の高速鉄道は1日に数本しかなかった。(丹東はかなり田舎?なので、こんな感じかもしれない)中国高速鉄道の建設費が日本と比べていくら安くても、1日に数本しか走っていないようでは赤字だと思う。

 

こういうこともあり、中国国鉄の債務は5兆5900億元(約85兆5270億円)に積みあがっている。日本よりはるかに長い高速鉄道の大半が赤字では、債務は年々積みあがっていく。中国の国鉄も、いよいよ日本の旧国鉄のようになってきた。

 

2020年10月8日

 

 


中国外務省の小役人「報道官」の発言を引用する価値はあるのか?

2020年07月09日 | 国際・政治(中国)

中国外務省報道局の小役人の発言は信用できるか?

 

中国外務省報道局の小役人「報道官」に関しては2018年11月21日の「中国外務省の報道局は郵便局みたいなもの~非難あびたら極限まで御免 その7~」など、このブログでは何回か書いている。しかし、未だに日本メディアのニュースなどで中国の公式見解のように取り上げているのはおかしいので、再び書きます。

 

中国の共産党や政府の高級幹部は、公開の場に出て来ない。だからといって、頻繁に開催される中国外務省の小役人「報道官」の記者会見での発言を日本メディアが引用する価値はある?

 

例えば、日本の外務省の課長クラスが記者会見して何かを話したからと言って、それはどれほどの価値があるのか疑問だ。自衛隊の艦船と中国か韓国の軍との間で問題が起きた時、日本の外務省の課長クラスが記者会見をして何らかの発言をしたからといって、日本外国特派員協会の外人記者は記事を書くだろうか?

 

今までに、中国外務省報道局の報道官の発言など価値が無いことを数回書いているので、そのブログから一部を引用します。

 

①2015年01月05日の「最近金回りが良くなって社交界にポッと出てきた世間知らずの国、中国その2

 

「昨年にあった、海上自衛隊の艦船に射撃用管制レーダーの照準を合わせた中国の軍艦、ハワイ沖で開催されたリムパックに艦船を派遣しながら同時に情報収集艦も派遣してヒンシュクを買ったこと、スクランブルをかけた自衛隊機に空軍機が背後から至近距離で追い越して行った例などは、中国の経験不足の表れです。また、防空識別圏の設定では、国際的なルールを無視して自分勝手に設定したことで、かえって素人であることを晒したようなものです。」

 

それなのに、「中国外交部の報道官は、『騒ぐな』とか『邪魔だ』とか汚い言葉を使う」のは品性が悪い。中国といい、北朝鮮といい、韓国といい、言葉が汚いのは、中国と北朝鮮は体制の問題、中国と北朝鮮と韓国は国民性の問題。

 

②2017年10月05日の「日本人は控えめでとても礼儀正しい。しかし、それは国際政治では役に立たない

 

「中国の外務省は弱小官庁で、他の省庁や地方政府が絡む問題について、発言権は無いと思う。重要問題に関する見解を中国外務省の小役人の報道官に質問しても、回答は信用できない。報道官として『ひねたもやし』や『現場監督』のようなおっさん、『となりのおばはん』が出て来るのでは、役者不足。

 

それに中国外務省の報道官の回答を聞いていると、弱小官庁の外務省の憂さ晴らしをしているような感じで、ニュース価値は無い。米国ホワイトハウスの報道官を真似しているのだろうけど、中国外務省の小役人なんて権力との距離は遠い」

 

③2018年11月21日の「中国外務省の報道局は郵便局みたいなもの~非難あびたら極限まで御免 その7~」も、中国外務省報道局の報道官が記者会見で適当にしゃべっている。

 

「日本のメディアは中国外務省の報道官発言を載せているけど、中国外務省報道局なんて郵便局みたいなもんだよ。アメリカを真似て作った組織なんて、力などあるはずが無い。

 

もともと、中国外務省自体、軍や共産党に対して力が無いと言われている。その中国外務省の一部局の報道局は、さらに力が無い。それなのに、習主席の発言について質問したり、中国軍の南シナ海での行動を質問したりしても全くの無駄。だいたい、中国軍や共産党は、何が起きても中国外務省にいちいち連絡しないし、連絡したとしても、おざなり。 

 

ホワイトハウスの女性報道官は、それなりにトランプ君に近い感じがするが、中国外務省のこれら報道官の連中は、見るからに権力は無さそう。」

 

④2019年02月18日の「トランプ君をノーベル平和賞に推薦した? アホちゃうか!」には、報道官がいかに適当にしゃべっているかを書いていた。

 

「伊藤忠商事の社員が中国の国家安全局に拘束されていたと報道されています。中国外務省報道官のおばさんは『その件は把握していません。担当部門に聞いてください』と記者会見で言ったとか。そりゃそうだ、実に正直。国家安全局が中国外務省の報道官なんかにいちいち連絡するわけが無い。

 

また小役人風の中国外務省報道官は、『日本の国民が中国の法律を守り、違法な犯罪活動を行ってはならないと注意を促すよう望む』と言ったが、中国政府は伊藤忠社員の罪状を発表していない。伊藤忠商事の社員の拘束に、どの法律のどの条文が適用されているのか明確でないのに、どの法律を守れというのか? 会見に出席している日本の記者は『どの法律のどの条文に該当するのか?』と報道官になぜ質問しない! 

 

こんな中国外務省報道官の会見なんて適当にアドリブでしゃべっているだけ。

 

⑤2019年03月07日の「Huawei CFOの孟晩舟は中国国民か?」では、孟晩舟を中国国民と言っているが、本当に「中国国民」か? 外務省の報道官なら、確かめたのか?

 

「中国外務省のニイチャン風の報道官はカナダを非難して「中国国民の合法的な権益を著しく侵害するものであり、重大な政治的事件だ。強い不満と断固たる反対を表明する」(NHKから引用)と言っているが、孟晩舟は中国国民では無い。中国系カナダ人で自宅もカナダにあり、中国の大手企業に勤めているだけじゃないの。」

 

時々は中国政府の公式見解を読んでいるかもしれない

 

中国外務省の報道官は、時々中国政府の公式見解を読んでいるかもしれないが、多くは適当にしゃべっている。 

 

特に、記者が質問した時の報道官の回答はすべて公式見解では無いはず。解答に詰まって、適当に回答していたり、焦って汚い言葉で誤魔化そうとしていたりとしか思えない。

 

中国政府の公式見解はなかなか取れないといって、小役人の発言を取り上げても時間の無駄だよ。

 

2020.07.09