「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「花も実もある」

2018年08月20日 | つれづれ噺

             

今年は台風発生が例年より多いようだ。8月下旬に入ったとたんに、19号だ20号だと気象予報が声高になっている。
そんな大敵の台風が来る前に、精一杯の成長を遂げ、そろそろ刈り取りの話が出て来るのが早生のお米である。
今年のあのギラギラ太陽のエネルギーを受けたお米は、例年以上に地中深く広く根を張って極上の美味しさを提供してくれるであろう。

ギラギラ太陽の恩恵はお米ばかりでなく、地中深くに根を張るレンコンにも同じように好影響を与えている。
ここまで見事に実ったのだから、心無い台風によって収穫量が半分に減るなどということがなければいいが、などとレンコンの一本も植えているわけでもないのにその収量をいまから心配している。

見事に実ったレンコンの葉っぱは我が家にとっても貴重な風味となるので、心配も単なる他人事ばかりとは言えない。
郷土料理の代表格「岩国寿司」。祭り寿司とも角寿司とも呼ばれる四角い寿司桶で作られるこの寿司には、下敷きや中敷きを使う。
そこに出番が来るのがこの立派に実ったレンコンの葉っぱである。代用品として芭蕉の葉やレタス、薄板などを使う場合もある。岩国寿司としての体裁は整うが、いずれもレンコンの葉の風味には遠く及ばない。

台風の風に傷めつけられない今のうちに、おすそ分けを頂き、独自の乾燥方法で渇かした葉っぱを、大切に保存して向こう1年間使用する。
大きく開くレンコンの花はお墓や仏壇に供える絶好の供花となる。花がそのまま田んぼで終われば「ハスの実」となる。まさに花も実もある生涯ではある。それ以上に肝心な根っここそが、色んな形に変えられて食卓を賑わすレンコン本来の値打ちを発揮する。

つまり、花も実もある、しかも葉っぱも根っこも全てが万人に重宝される。我が人生もある意味ではそんな生き方を目指してきたつもりだが、やはりレンコンには大きく水を開けられたようあだ。
せめてもの慰みで、花も実も葉っぱも根っこも、レンコンの全てを我がものとして活用することで溜飲を下げるとしよう。

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