「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「わらそぐり」

2017年11月26日 | 地域活動

                                        
   わら束を木槌で叩いて       手作業でわらのはかまを取り除く        わらそぐり器

   ^^♪ 与作は木を切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー
         女房はわらを打つ トントントン トントントン ・・・ ・・・ ♪♪

北島三郎が歌う「北島演歌」の中でも突出した叙情演歌であると、小生自身が勝手に評価している「与作」という歌。
よほど気が乗った酒の席でたまに歌うことがある。自分で自分を酔わせるようなノリのいい歌だと思っている。

演歌の話はさておいて、ここでは、間もなく始まるお正月用しめ飾り作りの話に移るとしよう。
12月に入ると、地区内にある二つの小学校で「日本の伝統文化にふれる教育」の一環として「しめ飾り教室」を行っている。
これは地域の社会福祉協議会が校長先生や教頭先生に呼びかけ、綿密な連携のもと毎年実施している事業の一つである。

しめ飾りを作るためには、わらの不要な「はかま」や「ほつれ」を取り除き、わらの芯のいいとこだけを取り出す作業が要る。
そのひと手間を「わらそぐり」という。但しこのわらそぐりという言葉は広辞苑にも、百科事典にも載っていない。
それなのに、ネット検索するとちゃんと「わらそぐり器」という器具の写真付きで、わらのはかまを取る、と解説されている。

小学4年生を対象に行う「しめ飾り教室」では、事前に大量に準備したわらを、我々大人が大勢集まって先ずは「与作」の歌詞の通り、トントントン、トントントンと打つ。そしてわらそぐりをして取り出した芯を、縄を綯いやすいように10本ずつ輪ゴムで止めて仕上げる。
もちろん、ウラジロ・ユズリハ・ミカン、そして装飾の金紙なども全て完璧に準備する。

そうして迎えた当日、「しめ飾りの由来や謂われ」と「綯い方・作り方」は簡単に説明する。が、わらそぐりなどの水面下の作業は、彼らに伝わらないまま、何もかも完璧な下準備をして「はいどうぞ、縄を綯って下さい」とやらせることで、日本の伝統文化にふれる教育という目的が本当に果たされているのか、いささかの疑問は残る。

せめて私の孫にしめ飾り作りを伝授するときは、♬ じーじはわらを打つ、トントントン・・・ から教えたい気がする。

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