青春時代から青年、そして壮年から熟年へと、その長き人生の大半を過ごした職場。
そんな職場のOB会を開いた。2年に1度のこの会も、今回で14回目を数え、発足以来丸26年を過ごしたことになる。
そんな、言ってみれば歴史と伝統を積み重ねた職場OB会。誘われるまま幹事団の末席を汚して数年になる。
運営に携わりながら、これまで蓄えて来たささやかな体験を、微力ではあるが発揮している、と本人は思っている。
先ずは住所録の洗い直しに始まって、会場の設定や会費決定など、あまり言いたくはないが、文字通り高齢者の集い。如何に参加しやすい条件を整えるかに神経を使う。続いて案内状を見て参加意欲を出させるような文面を考える。そうして80数人への案内状発送。
今年は30人の参加であった。ここにも高齢化の波は押し寄せる割りに、新入会員の少なさが目立つ。
もっとも、この頃では純粋な地元の退職者が少ないという実情もある。そんな寂しい現実はひと先ず置いといて……。
兎に角集まった30人で、如何に楽しいひと時を過ごすか、退屈そうな態度を如何に抑えるか、それぞれテーブルごとの盛り上がりを邪魔しないように、目配り気配りを働かせたうえで、時々全員に同じ方向を向かせる時間を作る必要もある。なかなかむつかしい。
そういった雰囲気作りは、受付で会費を納めるときから始まっているようだ。
職場OB会だから、現役時代に部長だ課長だ調査役だという管理職もいる。個人差はあるが、現役時代の役職を引っ提げて参加する無粋な人もいないわけではない。むしろそういう人の方が多いのかもしれない。そこで、先ずは受付の会費納入、名札の取り付け、席順の指定のあたりから、「昔は昔今は今、ひたすら楽しくやりましょう」という意識付けをさせる三枚目が必要となる。これも難しいな~。
などなど、あまり考えるとOB会などやってられない。だから自由気ままな雰囲気づくりに努め、みんなでワイワイやるのが一番。
どっちにしたって10人十色。30人集まれば三十色。そう割り切るとやはり面白さが先に立つ。
その昔、胸ときめかせた新入社員だった女性とも孫の話で盛り上がる。二次会でマイクを持たせば独壇場で歌いまくる。
これでいいのだ。これこそが幹事団の求める職場OB会の姿なのだ。
その節はお世話になりました。が、今は私たちが皆さんのお世話をしているんですよ。幹事にとってはこれからがひと仕事。
これから永久保存版の記念アルバムを作ってお届けしますからね。出来ることなら「可愛らしいお年寄り」を目指しましょうよ。
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