「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「延命地蔵、ご縁日」

2024年02月11日 | ちょっとお出かけ

コロナ感染拡大の前に何度か出かけたことのある、歴史も由緒もたっぷりある古刹から「延命地蔵尊ご縁日」の案内を頂いた。かつて、ご当地検定の波に乗って実行した岩国検定の問題にも取り上げたことのある「黄檗宗大梅山通化寺(おうばくしゅうだいばさんつうけいじ)」の延命地蔵尊縁日に、まさに4年ぶりに訪れた。
市の中心部から車で約30分の山間にあって、雪州の心字池を擁し、高杉晋作率いる遊撃隊の駐屯地として活用されたという歴史を持つ古刹である。

    
人口減少による檀家の減少や何代か前の住職による放漫経営など負の連鎖があって、豊かな歴史とは裏腹に一旦衰えたお寺の勢いは元に戻らず、お寺の屋根は雨漏りを防ぐべくブルーシートで覆われている状態。それでも、黄檗宗本山から住職を派遣して、本山と通化寺の兼務をされていると、人伝に聞いている。

    
お昼12時からの法要・塔婆回向が行われるというので、特に延命地蔵尊信仰というわけでもないが、勧められるまま本堂の椅子に座った。すぐに法要の読経は始められたが、周囲の椅子に誰も座らない。終わる手前に、受付のお手伝いをしていた女性がやっと一人。つまり読経に耳を傾け、ご本尊に焼香したのは私たち二人と彼女の三人だけ。住職の懸命の長い読経を独占したようでお気の毒であった。その後の法話も、熱心に私たちに向かって話しかけられて、喜んだり恥ずかしかったり、気持ちは上の空だったような。特に延命を望むわけではないが、元気で長生きという希望には、存分に地蔵尊のご縁を頂けたのかなと思う。

  

最後は住職の手によって回向を手向けた塔婆のお焚き上げの一部始終もじっくり拝見させていただいた。過去にも本堂で読経も法話もお聞きして、お焚き上げにも立ち会ったが、今日ほどの親近感を持ってお付き合いしたことはなかった。すごく徳を施したような、深いご縁を頂いて得した気分である。

このような由緒ある神社仏閣を何とか保護する手立てはないものか。人口減少が進む地方にあっては行政の援助が欠かせない気がしてならない


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