自然の持つ威力、目に見えない底力そしてある意味気まぐれを見せつけられたお話。
昨年の冬、というか、今年に入っての小寒・大寒を迎えても、全く花開く気配さえ見せなかった我が家の「寒アヤメ」。
待ちに待ってようやく花を見せてくれたのは2月も終わりの頃だった。それも最初に一輪咲いたと思ったら、それこそ「咲き乱れる」と形容するにふさわしく来る日も来る日も数本が花開き、これまで見たことのない狂い咲きの様相であった。
あれから10ヶ月。大雪とはいえ未だ冬至にも至らない今、見事な薄紫の花を開かせた。
青々とした葉っぱに囲まれて二輪、スックと咲いている。その健気な立ち姿は、「忙しい中でも花を愛でるくらいのゆとりを持ったらどうか」と活を入れられている気がしないでもない。
赤く咲き乱れたサザンカが終わりに近づく頃、代わって姿をみせる清楚でたおやかな寒アヤメは、愛おしささえ感じさせる。
昨冬とこの冬いったい何が違うのだろう。こじつけて考えるなら、あの未曾有の震災に見舞われ、被災された方々を、少しでも早く慰めたくて例年より早く花開いてくれたのか。
いくら自然は気まぐれだといっても、そこまでの配慮をするのだろうか。
偉大なる自然の前では、人間なんてほんのちっちゃな、か弱い生き物でしかない。
頼むよ自然さん。これ以上、か弱い人間を痛めないでよ。お願いだから。
そうか、人間が寄ってたかって自然を破壊し、痛め続けるから、ときにこっぴどくしっぺ返しをしたり、人間に警告を与える意味の怒りを表しているのか・・・。 ウーン・・・。
薄紫の清楚な姿はけなげでもあり、充実感さえ見せられるようです。
な~んて言っては言いすぎでしょうか。
寒さに丸まっていないでシャンとしなくっちゃ。
丸まってなどいられませんね。寒さもまだまだこれからです。
空威張りではありませんが、胸を張って寒さを迎え撃ってみましょうか。
意外に爽やかにしてくれるかも。でもやっぱり寒いものは寒い・・・(笑)
今年は例年通り咲いてくれたんですね。
昨年はどうなっていたんでしょうね、つい、3月の大災害と結びつけたくなるのは、考えすぎでしょうか。
我々人間には計り知れない自然の摂理があって、その現象の一つだったのかな?などとも。
こちらも今年の寒さは格別です。12月に真冬日なんて珍しいし、氷柱が1m近く下がるのも初めてです。
地の底の蠢きをのぞいてみたくなります。
精いっぱい花びらを広げている「寒アヤメ」、
寒さにもめげず凛々しいですね。
まさに翻弄されている感改めて・・・という気がします。
またまた厳しい冬の到来。
例年以上に寒い冬となれば、我々の想像も及ばない対策も必要となるのでしょうが、必ずやってくる春を思いながら耐えてくださいね。
どうぞお大事になさってください。