「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「作って食べて笑って」

2018年11月28日 | 地域活動

       

この頃では、我が家以外で食べる昼ご飯は「ランチ」と呼ばれている。
が、ここに登場する話の主役はランチではなく、飽くまでも「昼ごはん」と呼ぶ方がしっくりくる、賑やか昼ごはんのお粗末である。

入会3年を経過した地域の男性料理教室は、どちらかというと高齢者の男性会員20人が集う、実に楽しい会である。
指導者は、岩国市食生活改善推進協議会、通称「食推」に所属する、ちゃんと講習を受けた主婦のベテランおばさん方。
指導方法も手慣れたものなら、一人ひとりの動きや手許を観察するのも得意中の得意。鋭い眼力で「そこはこうしなさい・ああしなさい」と無遠慮な指示が飛ぶ。「まあよう出来たねー、これはおいしそうよ」という褒め言葉も散りばめられる。

何を言われようが、厳しいご指摘を受けようが、こちらは、包丁歴も味付けも素人の集まり。相手はその道百戦錬磨のベテラン、しかもよそのおばさん。カミサンに指導されるのとは違って喧嘩にもならない。和気あいあい。
あらかじめ決められた献立を頭に描き、レシピとにらめっこで、剥く、切る、練る、蒸す、煮る、焼くといった調理の原点を辿っていく。

およそ1時間半から2時間で出来上がり。班ごとに並んで試食という名のお昼ごはん。楽しさは最高潮に達する。自分でこしらえた副菜のサラダの味を気にしながら、先ずは自ら「おいしいねー」と声を発する。すかさず食推のおばさまから「今日はようがんばったね、一人で何もかもやってサラダを作ったね」と褒め言葉が飛んでくる。

「あんたぁ段々お腹が出て来たねー」「今年のレンコンは出来がええよ」「ゆっくり噛んで食べるのが健康のコツよ」などなど脈略のない会話が飛び交う中で、大笑いの昼ご飯が進む。
ひと昔前までは、何人か集まれば「酒なくてなんのおのれが桜かな」と言いつつ、食事はそこそこに一升瓶を転がしていた仲間が、こうして酒抜き昼ご飯に笑い転げるとは、ある意味、再びやって来た青春を楽しんでいるような気がする。
思い切って地域の活動に参加した自分を褒めてやりたい。

コメント
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