「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「水を得て」

2015年12月13日 | 晴耕雨読

                
                 左側、普通のニンニク。 右がジャンボ無臭ニンニク

数年前に近くの専業農家から頂いたジャンボ無臭ニンニクと、強烈な臭いのある普通のニンニクを、毎年畑で作ってきた。
栽培方法は、おおむねタマネギと似たようなものだが、しっかり肥やしを入れて畑を作っておく必要がある。
そんなことはよーく頭に入っているはずなのに、どういうわけか、今年に限ってニンニクを植えるのを忘れてしまった。
タマネギは600本も植えたというのに。

10かけらが一つになった丸いタネニンニクを、冷蔵庫から早めに出して日に当てておかなければならなかった。
そのひと手間を忘れたために、植え付けの時期を逸してしまったという次第。
気が付いて慌てて冷蔵庫から出したものを、朝日の当たる窓辺に置いて、芽が出るのを待った。

小さな青い芽を出し始めたのだがなかなか成長しない。
今年の植え付けは半ばあきらめた。でも窓辺で芽を出したニンニクが愛おしくなって、ダメで元々、お皿に入れて水を与えた。
朝日と水のお蔭か青い芽が伸びるは伸びるは、まるでニンニクモヤシのように、ひとかけらに確実に1本、くっきりすっきり芽を出した。
約3週間で10数センチ伸びた。

これは絵になる。畑に植える前にパチリ。
というわけで、水耕栽培ではないが、水と太陽で芽を伸ばし、根っこも伸ばしたタネニンニクを、今日畑に植えてみた。
こんな、うっかり手抜きの栽培が、満足な成果をもたらすほど野菜作りが甘くないことは百も承知しているのだが。
健気に伸びる芽や根っこを見ていると、やはり地に下ろしてやりたくなる。

さてこのニンニクの行方や如何に。タマネギを収穫するのは6月。その6月にどんな成長を見せてくれるのか。
これからやってくる真冬の寒さに耐え、霜にもめげず成長するだろうか。 
これはこれで観察する値打ちがありそうだ。

それにしても、ガラス越しのお日様の暖かさは、人間には眠気を与えるが、植物には生命力を授けるようである。
水と太陽の威力。人間の力など遙かに及ばない創造力を秘めているものだな~。 

コメント (2)
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