「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「命をつなぐ攻防」

2015年09月11日 | ニュース・世相


 
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大型台風18号が、東海地方に上陸。日本列島を横断して日本海へ去った。
これで一息つけるのかと思ったら、とんでもない大惨事となってしまった。
熱帯低気圧に変わったあと、新たに「線状降水帯」と呼ばれる、局地的豪雨をもたらす異常気象が発生したのだという。

東海・関東・東北など広い範囲での集中豪雨。河川は数か所で堤防決壊という、あの忌まわしい東北大震災大津波の再来を思わせる光景がテレビに映し出される。身の毛がよだつ。
茨城県常総市の鬼怒川堤防決壊現場。濁流に翻弄される自宅のベランダや窓から、命がけのタオルやシーツを振って救助を求める人。
部屋を抜け出し、屋根に上がって救助のヘリコプターにアピールする人。
そんな家屋の足元には、どこからか流されてきたのであろう一人の男性が、辛うじて電柱につかまって流れから身を守る姿がある。

思わず「早くなんとかしてあげて!」と画面を見入りながら叫んでしまう。
自衛隊の救助ヘリがやってきた。一人、また一人、吊り上げては救助無事収容されていく。
電柱につかまり、生と死のはざまで必死に孤独と闘い続けた男性のもとにも、自衛隊救助ヘリから命をつなぐ救命ロープが下ろされた。
思わず「良かった~」と安堵の声が。

助けを求める人も必死なら、ヘリコプターからロープ一本で、雨も風もある中を救助にぶら下がる自衛隊員も命がけである。
まさに命をつなぐ攻防。救助を待つ人の全てを助け出すにはかなりの時間を要するのであろうが、兎に角無事を祈るのみである。
テレビを見始めて、最初に自衛隊ヘリに救助された家屋は、それから2時間余りのちには、300mあまり濁流に押し流され屋根だけを残して完全に水没する光景もこの目に焼き付いている。

地震・津波・竜巻・台風・大雨・土石流などなど、逆らうことのできない天災。
ただただ「いざという時自分を守る方策は?」考えてみる。
いざ天災に直面したとき、考えている方策を実行できるか?どこまで冷静な判断が下されるのか。ここが問題である。
冷静な判断を下す間などないまま、瞬時に襲う天災も少なくない。どうすりゃいいのだろう。

難しい課題がいつも残される。

コメント (2)
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