「チェイサー」
監督:ナ・ホンジン
主演:キム・ユンソク
ハ・ジョンウ
ソ・ヨンヒ
韓国で実際に起こった連続殺人事件がモチーフのクライムサスペンス。犯人は頭脳明晰でも、コワモテの体力自慢でもなく、一見どこにでもいそうな普通の青年。人と違うのは、全ての手段が”殺人”であるということだけ。彼はたくさんの鍵を持っている。たくさんの家があり、その家を手に入れた方法は”殺人”。邪魔な人間を排除する方法も、性的な興奮を感じるのも”殺人”だった。
犯人は映画の序盤でアッサリ捕まります。そして、人を殺したことを簡単に告白する。「12人殺しました」。でも証拠がなく、数時間後には釈放されてしまう。彼は以前にも捕まった経験があり、証拠不十分だと釈放されることを知っていた。野に放たれた殺人鬼は、そうやって犯行を繰り返していた。
見ていて凄いジレンマでしたね。警察も、元刑事の主人公も決して無能ではないのに、被害者がいる場所に辿り着けない。辿り着けない理由は1つ。すでに被害者は死んでるから、必死になってもしょうがないという諦めと怠慢。必死だったのは、まだ生きていた被害女性と、その幼い娘だけだった。力の限りを尽くして逃げようとする被害女性とは逆に、犯人を追いかける警察のなんと呑気なことか…。この被害者の娘ちゃんが本当に可愛くて、母親が殺されたかもしれないという状況下で、わんわんと泣く姿が忘れられない。。
想像の上をいくストーリーや、俳優たちの素晴らしい演技がも〜う最高でした。犯行シーンはめちゃくちゃ怖かったけど(大泣)オススメです!(ハ・ジョンウとキム・ユンソク、そして若干8歳のキム・ユジョンちゃんに。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)
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