フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

ジョゼと虎と魚たち

2007年05月15日 | アジア映画
監督:犬童一心
主演:妻夫木聡
   池脇千鶴
   上野樹里
 
 ネタバレで怒られるの覚悟で核心にふれてますので、知りたくない方は読まないでね。
 平々凡々と暮らしてきた大学生のツネオ(ツマブッキー)が、あるきっかけで足の不自由なジョゼ(池脇千鶴)と、その保護者であるお婆に出会う。彼がいままでに出会ったことのない種類の人たちとの会話や食事はとても新鮮だった。大学の友達と遊ぶ時間よりもジョゼたちとの時間を優先させ、ついには『お婆の死』をきっかけにジョゼの家で暮らしはじめる。1年後、最初は楽しかった生活も徐々にたいくつなものとなり、大学時代の元カノ(上野樹里)との再会も手伝って「ジョゼから逃げたい」と思うようになる。
 「逃げたい」と思ってしまったら、もう「逃げる」しかない。逃げて元カノに走ったツネオの行動は、ある意味正しい。別れの時、ジョゼは明るかった。逆にツネオは号泣する。一生の傷をおったのは、もしかしたらツネオの方かもしれない。
 ジョゼはツネオに出会うまで『不自由な足』のために世の中から隠されてきた。ジョゼの世界は人目の少ない早朝の散歩(乳母車で)とお婆、そして一緒に孤児院を飛び出した幸治(新井浩文)だけ。ツネオが去ったことでもとの暮らしに戻るけれど、この結末は決して悲劇ではなく、成るべくしてなった結果。でも、ツネオが『いた人生』と『いない人生』では、ジョゼの一生は大きく違う。そして「ジョゼから逃げたい」とは絶対に思わない『幸治』の存在もまた、彼女の幸せだと思う。(ブッキーと池脇千鶴に☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

準備体操は忘れずに

2007年05月14日 | ふと思う…
 慣れないことをする時は準備体操を怠るな、ということを実感した週末でした。同姓同名のM嬢に誘われて10年ぶり(くらい?)にバドミントンをやったんですが、距離感はつかめないわ足元はもつれるわで、正味1時間ちょっとでボロボロ状態。その後仕事が残ってたので、第二回戦は見送って会社に直行。サクサク仕事をしてるとナンダカ左足の甲が痛い・・。で、見てみるとプックリ腫れてるワケです。こりゃ冷やしたほうがいいなと思い立ち上がった途端、激痛!が走りました。どうやらバドミントンに夢中になりすぎて、いつの間にか左足をひねったらしい。。
 ヤバイ・・と思ってるところに、セレブコピーライターY嬢から夕飯のお誘い電話が掛かってくる。コレコレシカジカで~と説明すると、やさしいY嬢は湿布と夕飯を用意してくれ、そのうえ「絶対に見逃せないんです!」という私のワガママにつきあって、一緒に「春のワルツ」も鑑賞してくれました(涙)。『この世の天使』とはY嬢のことです!(アリガタヤ~)
 翌日、湿布が効いたのかすっかり腫れもおさまり、歩いてても激痛が走ることはなくなってました。が、今度は右足太ももの裏がかなり痛い。そう言えば一緒にバドミントンをやったお蝶夫人ことM夫人が「翌日は太ももの裏が痛くなるよ」と教えてくれてたのでした。翌日に痛みがきてよかったぁ~、と思うべきか・・?

帰って来た韓ドラブーム

2007年05月12日 | 番外編
 第二次『韓国ドラマブーム』がやってきたのか、久々に楽しんでます。(もちろん私だけ)月~木午前の「フルハウス」(ピ&ソン・ヘギョ主演)と、土曜深夜の「春のワルツ」(ユン・ソクホ監督四季シリーズ)は、も~う絶対に見逃せない!!実は木曜深夜の「火の鳥」(故イ・ウンジュ主演)もなんだかんだで見たいんですが、真裏が「帰って来た時効警察」なので断念してます。。あぁ「火の鳥」が金曜日だったらなぁ。(写真は「火の鳥」)

虹の女神

2007年05月11日 | アジア映画
監督:熊澤尚人
主演:市原隼人
   上野樹里
   蒼井優

 上野樹里は「スウィングガールズ」と「のだめカンタービレ」しか見てなかったんですが、今回いい女優だということがよく分かりました。市原隼人もうまいし、脇の蒼井優や小日向文世もさすがの存在感。ストーリーが特にいいというワケではなく、たぶん監督と演者の力が素晴らしいんだと思う。はっきりとした夢や希望もなく、ただ漠然と周りに流されながら生きていた主人公が、最後にもらった死者からのメッセージ。素直に泣けました。(制作総指揮は岩井俊二。☆☆☆☆☆☆☆☆)

父親たちの星条旗

2007年05月10日 | ハリウッド映画
監督:クリント・イーストウッド
主演:ライアン・フィリップ
   ジェシー・ブラッドフォード
   アダム・ビーチ

【第一部・父親たちの星条旗】
 圧倒的な戦力を持って『硫黄島』に上陸したアメリカ軍。異様な静けさのなか突き進むと、突然、銃撃の雨が降そそぐ―。日本兵の姿は見えず、硫黄島の山々が襲いかかってきたような錯覚に落ち入りながら、見えない敵とのやみくもな戦いに次々と倒れて行くアメリカ兵。そしてその戦いは36日間も続いていく。
 そこにはバーチャルでもなく、またゲームでもない、本物の『死』が待っていました。どこにも逃げ場のない戦場で、一瞬にして死んでいく仲間たち。彼らは国のために戦ったんじゃなく、仲間のために戦ったんだと、この映画は言いいます。
 戦いが終盤に近づき、山のなかに掘られた穴に入っていくと、そこには手榴弾で自爆した日本兵の死体の数々があった。この時やっと、自分たちは『亡霊』と戦っていたのではなく、同じように苦しんだ『人間』と戦っていたのだと気付くのです。

【第ニ部・硫黄島からの手紙】
 日本軍の重要な拠点である『硫黄島』。そこには水もなく、少ない食料で灼熱の暑さなか穴を掘り、地下要塞を作り続ける日本兵たちがいた。その過酷な作業や、体罰によって衰弱していく兵士たち。アメリカ軍が上陸した時には、もうすでに瀕死の状態だった。
 暗く、暑く、飲み水もない穴のなかで、いかに日本の兵士たちが36日間も戦ってきたのか。そしてアメリカ兵が見た「自爆した日本兵」の理由も、この第二部で明らかになります。

 この二部作をまだ見てない人がいたら、ぜひ「父親たちの星条旗」から見てください。『姿なき日本兵』の真実が、第二部「硫黄島からの手紙」で描かれる構成になってます。先に「硫黄島からの手紙」を見ちゃった、という人もまだ遅くはありません。「父親たちの星条旗」も見てほしい。なぜならこれは完璧な二部作であり、今まで見たことのない戦争映画の傑作だからです。(クリント・イーストウッドに☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

ゴーリキー・パーク

2007年05月08日 | ハリウッド映画
監督:マイケル・アプテッド
主演:ウィリアム・ハート
   リー・マービン
   ジョアンナ・パクラ

 昔TVの深夜放送で見てすごく記憶に残っていて、もう1回見たいなぁと思いつつレンタルビデオ屋には置いてなく、勢い余ってDVDを購入しちゃった映画です。旧ソ連のゴーリキー・パークで、顔のない三つの死体が発見されるところからストーリーは始まります。初めて見た時はも~うこのシーンがすっごく怖かった・・。今でも直視できないんですけどね。
 超怖がりの私がナゼこの陰うつなサスペンス映画が好きなのか・・、ハッキリ言って主演のウィリアム・ハートがカッコイイのです。(ちょっとハゲかかっててもステキ)加えて、相手役のジョアンナ・パクラの『目力』の凄さ。かなり美しい。さらにさらに、リー・マービンのいやらしい存在感や、アメリカ警官役のブライアン・デネヒーがいい感じで絡んできたりと、ストーリーも最後まで飽きさせない。
 まぁ昔の映画ですからね、今見ればツッコミどころもありますよ、ハデな映画じゃないし。けどやっぱり好きなんだよなぁ。(ウィリアム・ハートに☆☆☆☆☆☆☆☆)

フルハウス

2007年05月07日 | 番外編
監督:ピョ・ミンス
主演:ピ(RAIN)
   ソン・ヘギョ
   キム・ソンス

 福岡地方で今朝から始まった韓国ドラマ「フルハウス」。ピ(RAIN)はアウトオブ眼中(死語?)だったので、見なきゃ!と思ってたワケじゃないんですが、、第一話を見たらかなりオモシロそ~うな予感。さらに、本日初めてピ(RAIN)のカッコよさが分かりました。(顔じゃなく体型と全体の雰囲気がカッコイイ。中田英寿っぽい。)相手役のソン・ヘギョも、清楚で偲ぶ女性の役よりも、勝ち気ではじけた今回の役の方がスコブルかわいい。(ピに頭突きしてた!)こりゃ毎日見ちゃうかも。

犬グッズ

2007年05月06日 | ふと思う…
 似てたから、という理由でプードルのネックレスをもらった。(M嬢ありがとう)そんなカンジで犬グッズをいただくことがしばしばある。犬顔の宿命(?)ですね。正直、いままで犬にきらわれたことは一度もない。ってか、けっこう好かれます。仲間だと思うんでしょうか?余談ですが、最近あるタレントを見ると私のことを思い出す、と言われた。そのタレントとは、しょこたん。確かに犬顔である。

今夜も春のワルツです

2007年05月05日 | 番外編
 今夜もかぶりつきで「春のワルツ」なんですが、実はもう全話見てます。ええ、予想どおりDVDレンタルに走りましたよ。だいたい、毎日放送されてた(といっても月~木)「冬のソナタ」でさえ待ちきれなかったのに、週一なんてせっかちな私がジッと待ってるワケがないのです。
 全話見ての感想は、とにかくおもしろかったし、よかった。ユン・ソクホ監督の四季シリーズのなかでは一番好きかも。(「秋の童話」は見てないが…)主人公がピアニストということもあって、随所にピアノの美しいメロディが流れるのもいいし、なんといってもストーリーがいい。あんなことやこんなことを言いたいけど、まだTVは4話しか進んでないんだよなぁ。
 ・・でもちょっとだけ言うと、子供時代のけなげなウニョン(女の子)に不幸が訪れるたびに「もうカンベンしてあげて~」と思い、大人になったスホ(男の子)が涙を流すたびに「この子は何も悪くないの~」と思って泣けるのです。(写真は子供時代のウニョンと大人になったスホ。ウニョンはかなりカワイイ。)

カポーティ

2007年05月02日 | ハリウッド映画
監督:ベネット・ミラー
主演:フィリップ・シーモア・ホフマン
   キャサリン・キーナー
   クリフトン・コリンズJr.

 実在の人物を映画化する場合、おもしろくするために脚色入れまくりにするか、出来るかぎり忠実に表現するかで作品の方向性は大きく別れます。個人的には映画は『娯楽』だと思うので「アマデウス」みたいにおもしろおかしく作ってもらった方が好み。
 で、この映画は後者の作り方です。まぁ、おもしろかったかどうかは別として、カポーティが書いた「冷血」は非常に読んでみたくなりましたね。(フィリップ・シーモア・ホフマンに☆☆☆☆☆☆)