フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

月曜日のユカ

2007年02月18日 | アジア映画
監督:中平康
主演:加賀まりこ
   中尾彬
   加藤武

 先週「マッチポイント」と一緒に借りてたのを、スッカリ忘れてて(というか思い出すヒマもなく)返却日に慌てて見ました。『昭和のオシャレ映画』とあなどっていたら想像以上によかったです。60年、70年代はいい日本映画が多いことを思い出しましたよ。
 主人公ユカは『バカな女』です。バカで純粋で一生懸命な女。なぜユカがそんな風になったのか、直接的な説明はないけれど、母親との会話や恋人との会話で想像させます。ユカの家庭環境や今どうやって過ごしているのかがだんだん分かってくると、なんとも哀れで愛おしくなってくるのです。(加賀まりこはものスゴクかわいいし)
 ユカ本人やユカのまわりの大人たちの人物設定がしっかりしていて、セリフは少ないのに状況がよくわかる。脚本がいいのかなぁと思っていたら、倉本聡の名前があるじゃないですか!(後半泣きそうになったのはそのせいか?)モノクロだからできる視覚効果も絶妙で、ただのオシャレ映画ではけっしてない、余韻の残るいい映画でした。(中尾彬もイケメンくん。☆☆☆☆☆☆☆☆)