昔むかし鉄道が通ると「火の粉が飛んで火事になる」と反対された、ということを良く聞きますが、これは杞憂ではなく本当のお話です。実物の蒸気機関車も冬などの乾燥期には煙突の上に回転式火の粉止めというのを乗っけていました。格好悪いので撮影仲間からは嫌われたものです。ちなみに現代の保存蒸機は形態を考慮して煙室内に取り付けられています。森林鉄道の蒸気機関車が沿線火災を防ぐために「綿菓子製造機」とか「たまねぎ」とか呼ばれたバルーンスタックをつけていたのは良く知られていますね。
ライブスチームも事情はまったく同じで、火の粉の飛散には悩まされます。機関車は小さくても火の粉は実物大ですから困りモノです。というより小さいだけに人と火の粉の関係はより近しい間がらになります(全然うれしくありませんけど)。たいていは機関士自らが盾となってほとんどの火の粉を受け止めますが、たまに頭上を跳び越して前部の乗客に熱い思いをさせてしまいます。
国鉄標準機のようなサイズがあれば、火の粉は煙管の途中で消えたりあちこちにぶつかって捕捉され、単なる「煤」として排出されるのですが、小型機ではモロに飛び出してしまいます。特にB20のような短煙管(265mmしかありません)で広火室の機関車は火の粉製造機みたいなもので、重い列車を牽いていると火室から燃焼中の石炭がそのまま吸い出されていきます。
力行中に圧力調整のため焚き口を開けたりするとまたよけいに飛ぶようです。
さてそこで①機関車に火の粉止めを付ける②機関車と客車の間に火の粉避けの車両を1両入れる--という対策を考えました。
まずは機関車自体に装備を付けようと、煙室内の煙突下にメッシュを張ってみましたが、これだとたちまち通風が阻害されて圧力が低下してしまい、早々に撤去してしまいました。やはり形態を犠牲にしても実物のように煙突の上に火の粉止めを付けようということになって作ったのが写真のものです。
左上のパーツをネジ止めと銀ロウ付けで組み立てました。メッシュには東急ハンズで売っていた2mm目ほどのステンレスメッシュを使いました。これだと小さい火の粉は抜け出してしまいますが、その程度のものはすぐに消えるので問題になりません。煙突には下側に延長したパイプを差し込んで乗っけてあるだけです。このパイプを煙突内側のテーパに合わせて旋盤で削ったのですが、ピッタリ作りすぎて運転後良く冷まさないと熱膨張で抜けません(笑)。
それで効果のほどはというと、自分でもびっくりするほどの火の粉が捕捉されました。反面煙室内はその火の粉がシンダとなってたまり、2時間運転すると最下段の煙管を埋めてしまうほどです。連続運転するときは1時間ごとにシンダの排出をするようにしています。
また、メッシュにもはまり込んだ煤がたまって通風を阻害するのでいつも注意して叩き落してやる必要があります。
というわけで、重い列車や負荷の大きい運転状況のときは火の粉止めは必需品となりました。
もうひとつの対策についてはまた明日。
ライブスチームも事情はまったく同じで、火の粉の飛散には悩まされます。機関車は小さくても火の粉は実物大ですから困りモノです。というより小さいだけに人と火の粉の関係はより近しい間がらになります(全然うれしくありませんけど)。たいていは機関士自らが盾となってほとんどの火の粉を受け止めますが、たまに頭上を跳び越して前部の乗客に熱い思いをさせてしまいます。
国鉄標準機のようなサイズがあれば、火の粉は煙管の途中で消えたりあちこちにぶつかって捕捉され、単なる「煤」として排出されるのですが、小型機ではモロに飛び出してしまいます。特にB20のような短煙管(265mmしかありません)で広火室の機関車は火の粉製造機みたいなもので、重い列車を牽いていると火室から燃焼中の石炭がそのまま吸い出されていきます。
力行中に圧力調整のため焚き口を開けたりするとまたよけいに飛ぶようです。
さてそこで①機関車に火の粉止めを付ける②機関車と客車の間に火の粉避けの車両を1両入れる--という対策を考えました。
まずは機関車自体に装備を付けようと、煙室内の煙突下にメッシュを張ってみましたが、これだとたちまち通風が阻害されて圧力が低下してしまい、早々に撤去してしまいました。やはり形態を犠牲にしても実物のように煙突の上に火の粉止めを付けようということになって作ったのが写真のものです。
左上のパーツをネジ止めと銀ロウ付けで組み立てました。メッシュには東急ハンズで売っていた2mm目ほどのステンレスメッシュを使いました。これだと小さい火の粉は抜け出してしまいますが、その程度のものはすぐに消えるので問題になりません。煙突には下側に延長したパイプを差し込んで乗っけてあるだけです。このパイプを煙突内側のテーパに合わせて旋盤で削ったのですが、ピッタリ作りすぎて運転後良く冷まさないと熱膨張で抜けません(笑)。
それで効果のほどはというと、自分でもびっくりするほどの火の粉が捕捉されました。反面煙室内はその火の粉がシンダとなってたまり、2時間運転すると最下段の煙管を埋めてしまうほどです。連続運転するときは1時間ごとにシンダの排出をするようにしています。
また、メッシュにもはまり込んだ煤がたまって通風を阻害するのでいつも注意して叩き落してやる必要があります。
というわけで、重い列車や負荷の大きい運転状況のときは火の粉止めは必需品となりました。
もうひとつの対策についてはまた明日。
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