ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

リスクのとらえ方と伝え方

2011年08月29日 | 東日本大震災
所属しているMLなどにも投稿したことなのだが、
このところずっと、考えていることがある。

放射線による健康被害は、ほとんどは大丈夫だと、わたしは認識している。
が、それはゼロということではない。

私たち医師は、これまでの診療で、
予後不良かもしれない、というお子さんに遭遇した経験は、大なり小なり、ある。
そのようなお子さんを紹介する立場、受ける立場の方々がいる。
今わたしは開業医だから、ほとんどは紹介する立場だが、勤務医の頃は、受ける立場でもあった。

もしかしたら悪性かもしれない病気の疑いのあるお子さんの親御さんに、どのように、ご説明するか。
難しい病気の診断や治療はもちろん難しいのだが、その説明には、とりわけ、心を砕かねばならない。
伝え方ひとつで、本人も家族も希望を失うことだってあるのだから・・・。


今、福島の子ども達は、

「あなたがたは、将来がんになる」
「あなたがたは、将来まともな子どもを持つことができない」

と宣告されているに等しい、という状況にさらされていることを、どうか想像してみて欲しい。

しかもその確率たるや、自然発生に比べても微々たるもので、
ほとんどは問題にならないであろうと、疫学的には考えられているにもかかわらず、だ。

子ども達は、大人の話を聞いている。
そして、小さな心を痛め、悩んでいる。

夏休み前、発疹を主訴に来院した中学生のお嬢さんがいた。
なんのことはない、りんご病だった。
それなのに、そのお嬢さんの表情が暗い。
どうしたの? と聞くと、
彼女は学校でクラスメートから
「内部被ばくのせいじゃない?」と冗談を言われたのだそうだ。
笑い話だとは分かってるけれど、内心は不愉快だし不安だったそうだ。

こんなの、全然関係ないよ、第一、もしも仮に内部被ばくしてたところで、
今の福島市なら、それも全然問題ないレベルだよ、あなたは大丈夫!

そう伝えると、本当に安心した笑顔になった。

診察上は何も所見がないのだけれど、
腹痛だの、吐き気だので来院するお子さんたちもいる。
その子たちに、

「もしかして、放射線のこと、心配なの?」

と聞くと、ほとんどの子ども(おもに小学生以上ですが)はうなずく。
大丈夫だよ、放射線のせいじゃないよ、と伝えると、
みんな明らかに、ぱぁっ、と安心した笑顔になる。

中学生~高校生は、ネット等で(怪しげな)情報を拾っているようだ。

サーバリックスは接種したほうがいいのか、今更どうなんでしょう、
どうせ、いずれがんになるかもしれないのに、
と、真面目に質問なさるお母さんもいた。

溢れかえる情報は、週刊誌やネットでも簡単に閲覧できる。
書店に行けば、「放射線対策」「放射線Q&A」などの本が平積みだ。
しかもそのほとんどは、にわかジャーナリストやら、似非専門家のもの。
確かに、未だに続いている低線量の環境放射線レベルは、
ここに住む人々の気持ちを、とりわけ、子どもを持つ親を不安にさせる。

これは、確かに、福島原発事故のせいだろう。
でもそれは、東電のせい?
政府のせい?

私は、それだけじゃないと思う。

 溢れかえる情報の、何が間違いで、何が正しいのか、
 私たち医師が、きちんと理解して伝えきれてない

そのことこそが、大きな原因だと思う。

このように書くと、
本当のことはわからないから、というご意見もあると思う。
なにせ、世界でも初めての事態なのだら。
やみくもに「安心だ、大丈夫だ」とは言えない、
先のことはわからないのだから、「わからない」としか言いようがない。
確かに、その通りだ。

でも、「わからない」と答えることが、本当に誠実なのだろうか?
人は、先の見通しがつかないことに、不安を覚えるものだ。

 例えば子どもの発熱にしたって、そうだ。
 この熱がいつまで続くのか、このまま下がらなかったらどうしよう、
 その不安感が、子どもの救急外来受診につながる。
 この状態なら大丈夫、あと2~3日後には下がりますよ。
 このようにお伝えするのは、過去のデータや経験の蓄積があるからだ。
 そして、そのように伝えてもらえれば、ほとんどの親御さんは安心できるのだ。

放射線の健康被害の過去の疫学調査で云々するのは、先になってからでないと言えない、
と東大の児玉教授はおっしゃっていたが、本当にそうだろうか?

「医学は経験の学問なんだ」とかつて教えて下さった大先輩がいた。
私たちは目の前の患者さんを診察し、その診察結果と過去のデータ(すなわち教科書)
を照らし合わせ、診断を下している。

これを放射線による健康被害にたとえて言うなら、
原発周辺の地域・飯舘村・山木屋のお子さんは、今後の詳細な健康調査が必要だが、
それでも、リスクはかなり低いと考えらる。
さらに、これらを除いた地域、今現在の福島市・郡山市などの低線量放射線レベルは、
将来に健康被害をきたすリスクはもっと低い、
これまでの疫学調査から、これは、ほぼ間違いないことだと、わたしは理解している。

そのような見解を述べる専門家の方々を「御用学者」扱いにするのは、間違っている思う。

例えば、
「1%でもリスクがあるのだから、安心はできない」 と伝えるのと、
「リスクは1%だけれど、99%はおそらく大丈夫だよ」 と伝えるのと、
内容は、同じだ。

どちらが、人に優しい?
安心を与えることは、騙すことだろうか?

これから10年・20年・30年にわたって、

「いつか、がんになるかもしれない」という不安をかかえて成長することと、

「もしかしたら、がんになることも万が一にはあるかもしれないけれど、
 ほとんどは大丈夫」

と信じて成長することと、
どちらが、子どもにとって幸せだろう?

みんなは、ご自分のお子さんには、どちらの説明をして欲しいかな・・・。

万が一にも起こりうる可能性を全て伝えることって、実は、伝える方は気が楽なんだ。
だって、あとで何かあっても、ほらね、やっぱり、と責任のがれができるからね。
逆に、ほとんどが大丈夫(でも万が一)ということに対して、
「大丈夫ですよ」と伝えることは、かなり勇気がいる。
でも、今、福島県の小児科医は、このような勇気が必要なんだと思っている。

 福島の子どもたちは、大丈夫なんだよぅ
 お願いだから、これ以上、子ども達に不安を与えるのは、やめて欲しい・・・。



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110 コメント

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Unknown (omizo)
2011-11-15 14:17:53
文系が非論理的とは、いえないですね。 大野病院刑事訴訟で、元検事のモトケン先生が、刑事司法の論理性と司法手続きについて説明されていたブログで、刑事司法もしくは司法にかかわる弁護士と医師の間で、論争が展開されたわけですが。 医師にも感情的なる人もいる事で、延々論議が続いたわけです。 刑事司法の論理性について私も、実務での勉強をここで膨大にしたわけですが。 多くの医師もモトケン先生のおかげで、多くを学び理解した事でしょうし。 

医療の不確実性もあれば、刑事司法(文系)おける不確実性も存在する。

 お互いの不確実性をどう理解しあうか?。 ただ、刑事司法は国家権力という、膨大な権力をもつ不確実性がですが。この件は、当時の法務大臣、警察庁長官が会見する事にまでなったのですが。

 理系にも論理はあり、文系にも論理はあります、理系でも今回の件では、物理系、化学系学と、生物系、医学系で意見の相違が出てきています。 論理も多様であると言えますが。

 リスク評価ともなれば、もっと複雑なものがあります。 リスク評価は、各自の専門家が説明し評価したとして、その後は、各自の評価にゆだねることになるでしょう。 少し突き放した言い方ですが。 インフォームドコンセント(米国型)と言う論理を取り入れれば、ですね。 私に任しなさいとは、今はいえませんから。

 
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ありがとうございます (今更ですが(えり))
2011-11-14 18:22:03
コメント承認していただき、ありがとうございます。(いつまでも変な名前では恥ずかしいので、次にコメントさせていただくときは「えり」とさせていただきます)
そして、温かいコメントをくださった方々も、ありがとうございます。

こちらのブログには卑怯で攻撃的なコメントをしてしまいましたが、それでも実際に交流のあった福島の方に対して、一度も「避難した方がいいんじゃない?」ということを言わなかったことは、本当によかったと思っています。
それはこのブログや、また先生と同じような意見の専門家の方の意見に反発しながらも、やはりこれだけ正々堂々と意見を述べられていることを無視していいのかという思いがずっとあったせいだと思います。

私は根っから文系人間なもので、こういう問題のときに理系の方から「だから文系は…」と言われてしまうことについカチンときて反発してしまいがちです。
どうも放射線を過剰に危険視しがちなジャーナリストたちは、そういうところで反発しちゃってるような。なんかそのあたりに溝がありそうです。

でもお医者様というのは日頃からド素人相手に説明するのに慣れているというか、それがお仕事だったりするので、こちらのブログは文系頭にもわかりやすくてありがたいです。
文系でも論理的に考えることはできます。科学的な説明はわからなくても、論理的にその説明は成り立っているかどうかを判断材料にすることはできると思うのです。
そんな文系頭の人たちにも、わかりやすくて優しいブログを、今後も無理されない範囲でずっと続けてくださいね。
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ロッカーさん (なおみ)
2011-11-13 22:37:57
 そうだったのですね。きっといろいろな思いをされたのでしょうね。少し心配もしていました。

 でもあの時に、ロッカーさんに教えていただいた知識で、少なくとも私は救われました。あの時に関わった多くの方に、今もずっと感謝をしています。空を見ては「今日、みんながいるところもお天気だといいな」と思っています。
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管理人さんの人徳ですね (ロッカー)
2011-11-13 00:49:53
>なおみさん、管理人さん

ありがとうございます。
自分の方は、mixiの方でちょっと疲れてしまい、原発問題から少し距離を置いてしまっていたのです。

>今更ですがさん
私も、勇気に敬意を表したいと思います。

と同時に、管理人さんの人徳が呼び寄せたコメントのようにも思います。
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もっと自由でいいんだ! (なおみ)
2011-11-10 10:03:14
 なえこさんに激しく賛成!
 
 自分に誠実であるというのは、昨日と違う意見になった自分を隠さないことだと思います。

「みんなの前であんなこと言っちゃったし・・・今更(ちゃかしてませんよ)引くに引けないよな」

なんて考えこそ、自分にも他人にも不誠実なことだと思います。生きてるんだもん。気持ちなんか変わって当たり前です。

「いろいろ迷ったけど、だって、今はそう思うんだもん」

>出発点は「家族を守りたい。子供達の事を守りたい。」という気持ちからだったと思います

私も深くそう思います。

 もし、考えを変えたことで相手を責める人がいたら、その人は別の何かに囚われている人だと思います。

 人はその時の自分がいいと思ったことを信じる権利があります。だからいいんです。うまく言えませんが。

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すごい! (なえこ)
2011-11-09 12:41:16
今更ですがさんの勇気に素直に賞賛を送りたい気分です。

きっと同じような気持ちの方は他にもいらっしゃって、きっと今更ですがさんのコメントに救われているという事もあるんじゃないでしょうか。

出発点は「家族を守りたい。子供達の事を守りたい。」という気持ちからだったと思います。
その気持ちそのものを否定する人も批判する人もいないと思いますよ。
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きゃあ! (なおみ)
2011-11-09 10:55:06
 ロッカーさんだ!そうなんです。たまには来てくださいよう。
 あの熱かった議論を振り返り、あの時にいろんなことをわかりやすく教えてくださったロッカーさんはじめ、多くの方々に感謝しつつ、おかげさまでどうにか生活しています。

 今更ですがさん
 こんにちは!なんか・・・感動しました。お友達になりたいです。誰にもわからなくても、ご自分のなさったことに責任をとろうとする、素敵な方だと思いました。横からごめんなさいね。

 
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ロッカーさんへ (管理人)
2011-11-09 02:08:23
ご訪問ありがとうございます。
mixi、時々拝見させていただき、参考にしてます。

こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
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今更ですがさんへ (管理人)
2011-11-09 02:06:38
(こちらのコメントは承認いたしましたが、よろしかったですか?)
書き込むのにはさぞや勇気がいったことでしょうに、本当にありがとうございます。

これからも、さまざまな情報が出てくるかとは思いますが、
負けないで、一緒にふんばって行きましょう!!
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ご無沙汰しております。 (ロッカー)
2011-11-09 00:12:50
こんばんは。

久しぶりに寄らせていただいたら、またまた、盛り上がっていたようですね。

管理人さんの努力には、本当に頭が下がります。

本当にお疲れ様です。

これからも、ちょくちょく寄らせて頂きますね。
失礼します。
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わざわざありがとうございます (今更ですが)
2011-11-05 23:00:06
わざわざお返事いただき、ありがとうございます。
本当はもっと前に、薄々先生の書かれていることの方が正しいのはわかっていたように思います。ツイッターでも自分が信頼している方が何度かこのブログを推薦されていたし、自分自身の考えも変わっていっていました。
なのに、こちらにお詫びに来られなかった。それは八つ当たりのような投稿を恥ずかしく思い、なかったことにしたかったからかもしれません。

今更のように書かせていただいたのは、他のお医者様のブログを(放射線とは関係のないことです)読んでいて、「医者だって傷つく」「心ない言葉を言われるたびに、辞めたくなる」という言葉を読んだからです。そして、「あとになって間違いに気付いたら、それを認めてごめんなさいと言ってもらえたらどれほど救われたか」というのを見て、はっとしました。

自分はこのまま卑怯者のままでいいのか、そう思うといてもたってもいられなくて、とにかく謝罪を…と思いました。
投稿が承認されてなかったので(されてなくてよかったです。あんなの恥ずかしくて正視に耐えません)自分が書いたことはこれですと指摘することができなくて申し訳ないのですが、とにかく謝罪だけでもと思いました。

嬉しかったと言っていただいて、少しほっといたしました。ありがとうございます。

まだまだ私の周囲にも、過剰に心配している人が多くいます。そういう人たちにそれとなく少しずつ、こちらのブログを紹介していきたいなと思っています。
返信する
Unknown (管理人)
2011-11-04 04:17:39
>Unknownさん
(次回から御投稿の際にはハンドルネームでお願いいたします)
不安なお気持ちはよくわかります。
チェルノブイリと比較されて甲状腺癌の発症が取り上げられますが、
福島原発事故とチェルノブイリ原発事故とでは、
原子炉そのものも異なりますし、事故の規模も大きく異なります。
また、事故後の食物規制も異なります。
ですから、お子さんの健康被害に関しては、びくびくせずに生活なさるのが一番だと思います。
(行政の対応に関しては、わたしも、いろいろ思うところはあるのですが・・・)

>今更ですがさん
コメントありがとうございました。嬉しかったです。
大丈夫ですよ、わたしは気にしておりません。
もとより、わたし自身への批難は覚悟の上ですから。
いくつか承認していないコメントは、「こんな情報」とか、「このサイトを見なさい」というものがほとんどです。
それらは、すでにさまざまな「危険を煽る」サイトなどで閲覧できるものですから。
でもね、コメント欄には載せていませんが、それらも実は削除はしてないんです。保留のままです。
せっかく書いて下さったものなので・・・。

返信する
Unknown (管理人)
2011-11-04 03:57:28
>bloomさん
bloomさんの文章からは、とても人の気持ちに鈍感な方、には思えませんが・・・。
人の気持ちを想像できるからこその、冷静な分析なのだと、わたしは拝察しております。
医師という職業は確かに、臨床医であれば人の心に沿うことは大切なのですが、
一方では、相手の思いに共感しすぎると冷静に判断できなくなってしまう懸念があります。
わたしなどは、つい感情がこもってしまうことがあり、日々反省です。
わたしの体調をお気遣いいただき、ありがとうございます。

>なおみさん
児童公園、懐かしいですねぇ。
福島市では、幼稚園や保育園児児の遠足場所でした。
ついでに週刊誌ネタで恐縮ですが・・・・、
数週間前の週刊新潮の「御用学者と呼ばれて」という記事で、
長崎大学名誉教授ほか、放射線の専門の方々計3名先生方の対談が載ってました。
その中で、某大学教授がバラエティ番組でセシウムの毒性を青酸カリと比較したナンセンスさを取り上げ、
現在の福島の(原発周囲ではないですよ)セシウム汚染された土が、どれだけ体内に入ったら健康被害が出るか計算したところ、
セシウム汚染の土を「泥まんじゅう」にして80㎏も食べなければ、健康被害が起きない、っておっしゃってました。
泥まんじゅう80㎏食べたら、セシウム以前にお腹こわしますね(^_^;)
返信する
Unknown (Unknown)
2011-11-03 21:01:11
今の状況での放射能はあきらめています。しかし爆発した日 給水所に半日以上並んでいた子供の健康調査すらしてくれない行政に怒りを感じてます。もう七ヶ月も過ぎてますあの日誰も危険だとは教えてくれませんでした

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管理人さま (なおみ)
2011-10-31 20:35:53
>県内には、9割の親子が留まっています

 こう示されて、ちょっと安心しました。

 小春日和の週末、久しぶりに児童公園におにぎりを持って遊びに行きました。
 
 以前より人は少なく感じましたが、すれ違う人同士のまなざしが優しく感じられました。いいお天気ですねと声を掛け合ったり、うまくハンドルを切れないよそのこの電気自動車を、誘導してあげたり。
 
 残ってる人たち、静かに強くて優しいです。

>不安なまま、悶々としておられる方もいらっしゃいます

 こう思われている方が、本当に安心できる話をしてくれる人や情報とつながれますように。

 
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情報リテラシーか心の問題か (bloom)
2011-10-31 13:34:58
私は今まで正しい科学知識が広まれば「正しく怖がる」が出来るようになると考えていました。

ですから非理系向けの生物学の授業で放射線のリスクなども扱っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/bloom_komichi/65214721.html

しかし「正しい情報を知るより、仲間と一緒に過ごす方が大切」といった心理が今回の問題にあるようにも思えてきました。

教育学部の先生もいじめ問題と風評被害に共通の因子があるかも・・とおっしゃっていました。
http://blogs.yahoo.co.jp/pblminnesota/54089620.html

みんみんさんはこのような分析をどう思いますか?

私は他人の気持ちには鈍感な人なので、とりあえず科学的な情報の提供につとめます。
知識と心の両方が求められるのが医師なのですよね・・若い頃はちらりと「医者もいいかも」などと思いましたが、やっぱり実力不足でした。
非科学的なことをしつこく言われると「生物学の教科書を読んでからにして」という態度を取ってしまいます。

ひまわり先生は、難しい仕事を、難しい場所で取り組んでいるのですから、くれぐれもお体を大切にして下さい。
返信する
遅くなりましたが・・・ (管理人)
2011-10-30 04:27:31
皆さま。
多くのコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
全ての方に返信できず、申し訳ございません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みんみんさん
 おっしゃるように、ある物事があって、それに対する考え方は、人それぞれですね。
 「ここは危険だ」と考え、少しでも不安解消のために避難なさる方々を、だから責めるつもりはありません。
 ですが、県内には、9割の親子が留まっています。
 中には、不安なまま、悶々としておられる方もいらっしゃいます。
 あるいは、腹をくくってここで自信を持って暮らそうと決めている方々もいます。
 今県内に留まっている方々のほとんどは後者だと感じています。
 そして、避難なさっている方々の多くも、いつか落ち着いたら帰りたい、と願っています。

 >これはこれで、人それぞれの考え方ですから、非難するつもりはありません。
 >しかし、願わくばこっそり避難して、こっそり購入拒否をしてほしい。
 >いくらネットで騒いでも、社会に対しての警告になんかならないと思います。

 わたしも同じように感じています。
 平行線だなぁ、と日々思うことはあります。
 けれども、今後も、声高な「危険だから避難せよ」「危険だから食べるな」の情報は、当分の間続くのでしょう。
 ここで暮らしている9割の方々が安心できるように、そして、
 避難なさっている方々が安心して戻って来られるように、頑張らなくちゃな、って思っています。

 


 
返信する
平行線 (みんみん)
2011-10-27 12:52:23
私は、診療放射線技師で、心理カウンセラーでもあります。

残念ながら、ゼロリスク主義の方々にはいくら解説しても解ってもらえません。
心理学で言うAboslute Terror Field(排他的精神領域)があって、納得はほぼ不可能なような気がします。
『危険だ』と言ってもらいたい、すなわち、自分の意見や行動を正当化する意見しか受け付けないのです。

これはこれで、人それぞれの考え方ですから、非難するつもりはありません。
しかし、願わくばこっそり避難して、こっそり購入拒否をしてほしい。
いくらネットで騒いでも、社会に対しての警告になんかならないと思います。

ひまわり先生はどう思いますか?
返信する
避難した理由 (marburglove)
2011-10-15 01:58:32
bloom様の「避難する人が本当に放射性物質を怖がっているのかも含めて調べないと評価出来ない」というのは本当にそうだ思います。

宮城は津波で実際に住めなくなったり、地元の惨状を直視するのが辛くて遠くへ避難した人も多いです。福島の知人でも、遠方の親戚に半ば脅されて避難し、新しい場所の人間関係で苦労されている方もいます。

個人的にチェルノブイリのデータを色々調べましたが、今の福島の汚染はウクライナやベラルーシよりも、フィンランドやオーストリアと比較した方がいいのではないかと思っています。プルトニウムに関しては、飯舘村や浪江町とフィンランド南部が同じくらいでした。フィンランドでは白血病や甲状腺がんの報告はないと思うのですが・・・。

ちなみにベラルーシの汚染地域のプルトニウム汚染は福島の比ではないようです。
返信する
避難ネタ (bloom)
2011-10-14 00:12:09
この手の噂は多いんですが、福島県立医大に勤務している知人(医者ではないが生物学者)も6月に学会に会った時は避難は考えていないと言っていました。

でも我が家(関東某所)も3月は親戚がうるさく言うので、小学生の娘を関西に遊びに行かせましたよ(毎日「もうすぐ核爆発が起きて関東も吹き飛ぶ」みたいな電話が来てうんざりしたから)。
こういう事も「ブログでは大丈夫と言いながら子供は避難させている」と噂にされる可能性もありますよね。

そもそも本当に避難しているのか・・という疑問に加えて、避難する人が本当に放射性物質を怖がっているのかも含めて調べないと評価出来ないですね。

ところで Fumitaka Yamane さんに質問ですが、

>低線量被爆で白血病や甲状腺がんの増加はすでに疫学的に証明されています

この場合の「低線量」はどれくらいを指すのでしょうか?

「低線量」は人によって考える範囲が違うので、線量や原因と考えられる核種を書く方が皆さんの参考になると思います。

>まあ一般的には年間1mSvまではいいかな,と決定されているだけ,ほかに科学的データはない

1 mSV - 100 mSV の研究は結構あるんじゃないでしょうか。ネットで検索しただけでも疫学調査の論文や動物実験のデータが出てきました。
これらを実験系生物学者の目で見た場合、有意差ははっきりしないなぁ・・という印象でした。
このような研究に真剣に取り組んでいる人々にとっては「データが無い」と言われるのは残念だと思います。
返信する
最低限の告知すべき事実 (Fumitaka Yamane)
2011-10-13 22:14:21
はじめまして.脳卒中診療に従事する医師です.
結局,視点の相違です.確率的事象とは言え悪影響は無視することができない,しかも人為的現象であってそれは0にすべき,という立場とリスクは殆ど無視しうる,確率的事象であれば100%とはいえないけどほとんどだいじょうぶだよ,という立場です.両者ある意味正しいのです.つまり,わずかでも放射能がいやだという立場といやいやそうではなくて,放射能もここまではだいじょうぶだよ,というのはお互い相容れないでしょう.視点が相違しているから.そんななかで,肝心の当事者たる福島の人達に,今ここまで分かっているんだから,後は自分で考えよというのはとても酷なことです.

ただ,一点,低線量被爆で白血病や甲状腺がんの増加はすでに疫学的に証明されています.これはチェルノブイリでは明瞭でした.その他の癌については不明.その他のさまざまな疾患との因果関係はなし.この事実ははっきりと伝えるべきではないでしょうか.また,被爆の人体の影響,つまり,100mSvまでは人体の健康に被害なし,とはいまから66年前広島,長崎に投下された原爆のデータから類推されたものです.そこから,安全域をとって,まあ一般的には年間1mSvまではいいかな,と決定されているだけ,ほかに科学的データはないというのこと.それがすぐに「あなたが白血病や甲状腺癌になる」とは相違しています.
結局,現在わかっていることだけ,これを率直に,真摯に隠さず伝える必要はあるでしょう.我々医療者はこうしたデータを示し,あとは個々のケースで検討していくしかないのではありますまいか.
返信する
Unknown (良く知る者)
2011-10-13 20:17:20
Unknownさん
 私も家族が医大に勤めていますが、
確かに某科の数名の医者が避難しているのはしっていますが、
ほとんどの医者の家族が避難なんて全然していませんよ。
チョコチョコとは聞きますが、そんなに気にならない程度です。

この手の噂、よく聞きますが、また、Twitterでみかけますが、みんな信じてしまうものでしょうか?
返信する
Unknown (管理人)
2011-10-13 02:18:55
Unknownさん
 あえて承認しました。
 県立医大の医者の家族のほとんどが避難している、ということですが、わたしは初耳です。
 (一部の科では、たしかに医師の数名が避難したようですが、多くは残っていると認識しておりましたが。)
 県立医大の何科の医師の、何家族が避難しているのか、教えていただけますか?
 
返信する
Unknown (Unknown)
2011-10-12 23:15:52
ガンになるだけが病気になることじゃない。
それ以外の病気に関しては何も示してはいませんよね。

県立医大の医者の家族は、ほとんどが避難しているそうですね。
医者として、と言うのなら県立医大の医者たちの行動を否定することになります。
つまり、無能な医者の集まりだということになりますよね。
そんな医者のいるところには居られないという考え方もできると思いますが、どうですか?
返信する
Unknown (omizo)
2011-09-13 12:22:49
大阪の凶悪事件発生率と放射線暴露での健康への影響率なら、大阪の環境の方がよくない。 いえるかも知れませんね。 苦笑い。

 ひき逃げワースト1ですし。小児科、産科の件数は多いですが、在住人口当たりの必要件数からすれば、よろしくないですし、奈良はもっと厳しい状況にあります。

 医療インフラも、リスクに入れてでしょう。 転居した先の小児科、産科へのアクセスがとなれば、精神的疲弊もされることに。

一から、小児科、産科を探し、医師との信頼関係を築き、そのような事を考えると、精神的疲弊もピークになりそうです。
返信する
福島のためにできること? (marburglove)
2011-09-13 00:06:40
b.jack様のコメントを読んで、b.jack様も叔母さまも、福島、そして日本全体の将来を思って心配しているとても優しい方なのだと思いました。

私自身、4月に福島市に住んでいる友人に、逃げて来た方がいいよ、なんて軽率に言ってしまったことがあり、b.jack様の気持ちがよく分かります。しかし、「避難した方が良い」「対策をした方が良い」と福島に住む方々に向かって言う、ということは実はとても失礼な行為なのではないか、ということに最近気がつきました。福島県の地理や各市町村の汚染状況について、そして低線量の放射能の影響について、一体自分が何を知っているのか、と自分に問いかけてみたのですが、「福島に住み続けるのは危ない」と言える程の知識も権利も自分にはないことが分かりました。むしろ「福島に住むことにはリスクがありますよ」と言うことは一種の偏見のようにも思えてきました。

偏見、と言ってしまうと乱暴に聞こえますが、ちょっとした偏見はどこにでもあるのだと思います。実は私には関西に対する偏見がありました。毎日のニュースを見ていると、地元で何十年も暮らして来て一度も聞かなかったような凶悪事件が大阪では頻繁に起こっているように見えてしまいます。神戸や奈良で起こった残虐な殺人事件はその場所の名前を聞けば思い出しますし、関西に対して「危険」というイメージは子供の頃から持っていました。周りの知人やネットの書き込み等を見ていても、関西にそういうイメージを抱く人は多いと思います。

一昨年初めて大阪へ行ったのですが、大荷物を抱えた私が落とした傘を拾ってさしてくれたり、遠くから良く来たね、と言われたり、人情味溢れた優しい街だということを知りました。ご主人の都合で関西に引っ越すのを「治安が悪いから怖い」と言って嫌がっていた友人も、住んでみたら皆親切で楽しい、と言っていました。一度でも行ってみると、イメージや固定観念は変わるものです。

しかし、福島の方が放射能を避けるために関西へ避難した、と聞くと、「将来ガンになるリスク」がちょっぴり減るかもしれないけれど、「犯罪に巻き込まれるリスク」がちょっぴり増えるだろうな、と思う気持ちは変わりません。それは、東北に比べて関西の犯罪率が高いという統計による「数値」が存在するからです。東北から関西へ移住する人は、その「リスク」を受け入れて住む覚悟は必要だろう、と思います。でも、関西に引っ越す友人や関西に住む友人達に「犯罪が多いから気をつけた方がいいよ」とも言いません。それは現地にいる本人たちが対処すべき時にすればいいことですし、現地の状況を知らない自分が口出しするようなことでもないからです。

ドイツの叔母さまがb.jack様に対して「日本は危ないよ。こちらに避難しなさい」というのは姪への愛情から来る優しさだと思うのですが、現地のメディアからの偏った情報に翻弄されているようにも思えます。私も7月に出張でドイツへ行って、現地の主婦、学生、医者、科学者、翻訳家、webデザイナーの方々20名程に福島の事故についてどう思うかを聞いてきましたが、地元のメディアが情報を大げさに報道している、ということを認識していましたし、福島市等と同レベルの汚染がヨーロッパ各地で存在したと思うけれど、集団避難などはなかったし、今その影響が出ている訳でもない、という冷静な見解を述べる人が多かったです。家族のように親しくしている友人からは「遠くにいるので実際の状況が分からずなんとも言えないけど、自分で判断して避難した方がいいと思ったら、部屋は用意しておくからいつでもおいで」と言われました。

「リスク」というのは福島の方々だけに与えられたものではありません。福島に住むことにより増えるリスクもあれば、福島を離れることにより増えるリスクもあります。これらを比較することは、福島の外に住む私たちにできることではありません。私たちにできるのは、福島に対する偏見や差別を絶対に防ぐために、福島を理解し、福島を受け入れることだと思います。私は、今隣で寝ている1歳の娘に、福島は食べ物がおいしくて、人が優しくて、自然が美しいところだよ、と教えます。それは福島県の一部で放射能汚染が起こってしまった今でも、変わらぬ事実なのです。

福島が失ってしまったものは沢山ありますが、失っていないものも沢山あります。私の尊敬する科学者の藤井由紀子さんの詩です。是非皆様読んでみて下さい。
http://blog.ihatovo.com/archives/5042

長文失礼しました。
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「リスクは分からない」の意味 (bloom)
2011-09-12 20:02:35
3児の父@長崎さんがおっしゃるように、生物学者や医学者が「リスクは分からない」という時の意図が誤解されることが多いようなので、新たにブログ記事を書きました。

生物学者の私の感覚は「今ある放射性物質のリスクなんて喫煙などに比べたら”小さい”のだから平気で暮らせる」ではありません。
そんな言われ方だとリスクがあることが前提ですから不安になりますよね。

私の解釈は
「今ある放射性物質のリスクは色々な研究者が調べても有意差が出せる状態ではないから”分からない”と表現している」
です。

だからだから福島の農産物を家族で食べ、ハワイアンズに早く行きたいな~と思っている訳です。

私の文章が分かりにくいと思ったら、私のブログで遠慮無く質問して下さい。

ひまわり先生、こういう時は疲れを自覚しづらいので意識的に休憩を取って下さいね。
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開くのも大変ですね^^ (山田)
2011-09-12 17:31:34
コメント欄で、母親の叫びが聞こえるような気がしましたので、一部、当方のブログで紹介させて戴きました。不都合がありましたら教えてください。事後報告になりましたこと、ご容赦ください。
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よかった! (なおみ)
2011-09-12 16:51:41
しっかり伝わってきました。
きかんぼうなO型!いいですね!

お茶、しましょうよ。
そして楽しいことばかりおしゃべりしましょう。美味しいもののこととか、自分の好きなことの話。

天気の話代わりに放射能の話ばっかりじゃ、おしゃれじゃないんですもの♪
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なおみさんへ (レモン)
2011-09-12 08:27:25
メッセージ、ありがとうございます。
とっても、嬉しいです(涙)
文才がないのですが、私の気持ちは伝わったでしょうか?

本当に、善意も悪意も傷つきます。
頑張ろう!と切り替えても、また凹んでみたり・・・。

『お気の毒ですが・・・』
嫌味で、避難できないことを『ご愁傷様です』

キャンプ先では、悪気はないんでしょうが、
『帰りたくないよね~』『福島の空気は重い!』
子どもの前では言ってほしくなかった。
しかも、この2つを言った方々は、大気中核実験の中で生きてきたと思われる年齢・・・。
知らずに生きてた方が幸せですね。
放射性物質が降ったことを知らなければ、
そんな発言はしないと思う。

アトピーのひどい子がいて、そのかきむしりを
『これも、原発か?(の影響か)』と
笑った年配の男性もいました。

>なおみさん
大丈夫です!私は泣きませんよ~
かなり きかんぼう(笑)なO型♀です。
守るものがあるので、強く生きなくてはならないし。
それに、ここに来ると、仲間がたくさんいるような気がしますし・・・。
やはり、同じ経験をし、同じ思いをした人同士じゃないと
分かり合えないのかもしれませんね。
私はD市在住なんですよ。
今度、ご一緒に お茶したいです♪(笑)





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レモンさんに (なおみ)
2011-09-11 22:19:08
共感しました。

>遠く離れてたところに住んでる方は、何も言わず黙って見守っていてほしいです。
>同情するなら金をくれという言葉が流行りましたが、同情するならここに住めという感じです。
私達は、ただ、普通に暮らせれば満足なんです。
今までと何ら変わらない平凡な日々こそが、幸せなのです。
事故が起きるまで、誰も福島県になど関心なかったでしょう?
ただ穏やかに暮らしたい、それだけです。

この部分。
きょうこさんが書いていらしたことにも、共感です。

なんだか疲れてしまって。善意にも悪意にも同じように傷つくのです。福島にいる私は。

「お気の毒ね。頑張って」にも「避難してください」にも、もちろん差別的な言動にも。

鎖国・・・鎖県というのかしら・・・したいくらい。っせーな!ほっとけ!あんたに何がわかる?と言いたくなる。


病気も障害も家族の問題も経済格差も・・・。これまであった悩みや差別の構図となんら変わりない。「うちは大丈夫、あそこはお気の毒」新しくできたわかりやすいかわいそうな対象が福島なんでしょうか。

既視感。私も感じています。

たとえば障害があっても病気があっても、不幸ではありません、という感覚。わからない人にはわからない。訓練や治療のために人生のすべてをかける以外の選択肢を選んだ人の、深い決心はその人にしかわからない。

他人に理解されないことこみで、自分の決断をするのです。生き死にも含めて。生活も人生も、これまでと変わりありません。
そういうこと一切抜きで、これまで生きてこられた方、まっとうな大人だったらそんなにいないんじゃないかな。お幸せなのは悪いことじゃない。

責任だあ?全部ひっくるめて決めてるんだ。当たり前だあ!!

でもね見つけるのは難しいけど、当事者じゃなくても寄り添おうとしてくれる人は、いないわけじゃないと思うのです。なかなか会えないからこそ、出会えた時はホントに嬉しい。

管理人さんはじめ、ここには労わりあえる人がいると思う。言葉を遣ってしかつながれない場所だからもどかしいけど、黙って聞いてくれている(読んで下さっている)人も、たくさんいると思います。

レモンさん一人で泣くな。



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追記です (レモン)
2011-09-11 17:09:41
私も一度は避難を考えました。
けれども、経済的な余裕がないんです。

山形へ自主避難された方が家賃は免除されても、子供の医療費は免除されないことや、その他色々と支援を求めていました。
避難したから良かったとは思えないと。
いつ福島へ戻るかわからないので、なかなか仕事もみつからないとか。

私は子どもが二人おりますが、自分の体力に自信がありません。
もし母子で避難し、そこで自分が倒れたらどうなるか?
色々なことを含め、全て負担してくださるのなら、考えるかもしれません。
自分の医療費+子どもの医療費だけでも、いっぱいいっぱいです。

福島の中でも南会津などは通常放射線量(0.07マイクロシーベルト)なんです。
もし一時避難するとしても、県内に行きます。
サマーキャンプ等で、県外の方との温度差にも疲れました。
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ごめんなさい (レモン)
2011-09-11 16:34:50
頭が悪くて理解できないのですが、合理的な行動とは避難しろということでしょうか?
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Unknown (b.jack)
2011-09-11 12:34:32
レモン様
お気持はよく理解できます。
私も震災直後ドイツに住む叔母に毎日のように
「日本は危ない。汚染されている。こちらに避難しなさい」と連絡が来ました。
当時の私も叔母に対して、怒りの感情が沸きあがりました。
「自分が安全な所にいるからって、勝手な事を言うな。家はどうなる?仕事は?家族は?今まで築き上げたものはどうなるのか?無責任な」
彼女の送ってくる資料にも目を向けず、一方的に連絡を拒否し一時は絶縁状態でした。

でもこのままでは現状は何も変わらない、善良な叔母といがみ合ってはいけないと気づき、この夏叔母に会いに行ってきました。
叔母も日本の事は心から心配していました。
チェルノブイリの体験も聴かせてもらえました。
私は叔母に詫び、今後日本で生きていくには心構えが必要だと悟りました。

復興の為には感情論を捨て、合理的な行動が必要です。
言葉の揚げ足とりは、大きな妨げになります。
目標を明るく示し、問題点を解決するべきです。
苦しい事かも知れませんが、却って福島の為になると思います。

福島で生きると決意された人々には、出来る限りの対策で自分の身を家族の身を守って欲しいと心から願っております。
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b.Jackさまへ (レモン)
2011-09-11 04:19:26
ニコニコしてる人のところに放射能はこない?でしたっけ?
これは、免疫力のことを言われてるんだと思いますが、本当だと思いますよ。
私は医者でも何でもないですが、免疫力と自然治癒力を信じています。
福島県のお医者様で、危険だから、ここを離れなさいと仰る方には出会ったことありません。
それに、低放射線障害だと騒がれている鼻血やクマ、これなんかもストレスが原因ではないでしょうか?
お母さんの不安は、子どもに動向しますし、太陽にも当たれず、空気の悪い室内にこもっていれば、体調も崩すし、病気にもなるのでは?と思います。
土は触るな、外はいくな、あれダメこれダメ、お母さんピリピリでは、子どももストレスです。
お母さんがたも深刻です。避難しないとここはダメだという煽りや、子どもを犠牲にするのか?と、外から口だけの圧力、私達は実験材、将来はガンになると悲観する方もいます。のびのびと子育てもできないんです。
でも、ひまわり先生のブログを見て、ポジティブに考えるようになりました。
外からは何とでも言えるんです。綺麗事や口先だけの頑張って!。
この福島で、私達と共に頑張っていこうとしてくださる方がいることこそが救いです。
『だいじょうぶ』この言葉は何よりも嬉しく、また、クスリです。
見えない未来に怯えて生きるより、明日はどんな楽しいことが起こるかな?と考える方が、精神的にも肉体的にもプラスになると思います。
木村真三さんはご存知ですか?
チェルノブイリで長年、研究されてきた博士です。
福島に入り、土壌の調査をしたり、内部被曝の検査、そして、自ら除せん活動を行ったりしています。
福島の未来が見えてこないから、福島県民がこれ以上被曝しないためにも、福島県に移住するそうです。
福島県の復興に協力してくださる神様のような方です。
このような方がいるのも、大変心強いです。
福島の為に何かできないか?と仰る方も沢山いて有難いですが、体を張って私達と共に頑張ってくださるのが一番嬉しいです。
遠く離れてたところに住んでる方は、何も言わず黙って見守っていてほしいです。
大変ですね!も、今はうざい。ひねくれてしまった福島県民にとっとは、上から目線?としかとれません。
福島県民は一部を覗いては至って通常と変わりません。
同情するなら金をくれという言葉が流行りましたが、同情するならここに住めという感じです。
私達は、ただ、普通に暮らせれば満足なんです。
今までと何ら変わらない平凡な日々こそが、幸せなのです。
事故が起きるまで、誰も福島県になど関心なかったでしょう?
ただ穏やかに暮らしたい、それだけです。
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内部被ばく防止を (内部被ばく)
2011-09-10 20:52:23
子供たちが福島に住むのであれば除染や内部被ばく対策を徹底しなければ全然大丈夫じゃなさそうですが。尿中6ベクレル/kgのセシウムが長く続くと膀胱がんが増加すると。http://www.youtube.com/watch?v=09YWFB5prVQ&NR=1
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応援します。 (きょうこ)
2011-09-09 09:25:43

先生のブログをひきつづき応援しております。「リスクのとらえ方と伝え方」、話題になっているようですね。私も微力ながらツイートでご紹介させていただきました。

「予後不良の告知」・・・ちょっと問題がズレるのですが、自閉症の子どもがおりますので、命に別状はないのですが、そうした告知を受けた経験があります。一生治らない障害です。治療法もありません。と。

それを受けた側としてどういう反応をしたか。わらにもすがる思いで、ABAという、幼児期に週40時間のセラピーによって健常と同様になる(可能性のある)療法に行き着きました。
しかし、これを完全にやるためには、本人は幼稚園をやめ、私は仕事をやめ、上の子にはほとんどかまえなくなります。

 生活のほとんどを犠牲にして、「可能性」にかけるか。それで、子どもは幸せになるのだろうか、家族は、幸せになるのだろうか。
 結果として、その選択はせず、普通の生活の中でABAの手法を取り入れることにしました。

 現在、子どもはあいかわらず自閉ですが、それなりに成長して、兄弟仲良く、楽しい毎日です。週40時間セラピーをしたからといって、健常にはならなかった、と今では分かります。

 今回の放射線問題は、我が家にとって、2回目の「告知」です。既視感を覚えつつ、情報を集めた結果、やはり「避難して家族ばらばらになってしまう」、という選択はありえませんでした。わずかなリスクのためにすべてを犠牲にすることはないと思いましたので。

 一つの体験談として。

 それにしても、知らない土地で、まわりとの繋がりもなく、小さいお子さんをつれて一人アパートに避難していらっしゃるお母さん、とても多いです。その方たちのことを考えるとせつなくなってしまうのです。
 
 避難される方にもあたたかい、そういうひまわり先生のスタンスだからこそ、共感が広がるのでしょうね。(避難奨励派の方もそうあって欲しいものです。)

 これからも読ませて頂きます。
 
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Unknown (b.jack)
2011-09-08 15:23:57
はじめまして。
遠く関西からなのですが、この度の原発事故は決して人ごとではないと痛感しております。

私も医療現場で働く人間の一人です。
ひまわり先生の頑張りは頭が下がる思いです。
ただ、今回のリスクのとらえ方のエントリーは、危険な部分があるのでは?と危惧しております。

最初このエントリーを読んで思い出したのが、教科書に載っていた「原発は安全です」と言う文章です。
子供心に、なぜわざわざ教科書で「安全」訴えるのか少々肌触りの悪い思いしました。
子供は大人が思っているより利口です。しかし大人の発言にも大きく影響されます。

勿論いたずらに恐怖を煽るのは問題外です。
ひまわり先生は、決して「安全洗脳」をしようといている訳ではないと信じています。

只、医療関係者のはしくれとしては「ニコニコしていれば、放射能は寄って来ない」とは思えませんし、ましてや最大の被害者の福島の人を医者の立場から研究材料と思う事は許されないと思います。

自分に出来る事は何か?日々問いかけていますが、歯がゆい思いで一杯です。

福島の人々が一日も早く安心して暮らせるよう、心からお祈り申し上げます。

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3児の父@長崎 (わからないという言葉)
2011-09-07 12:51:26
100msv以下の低線量の影響はわかっていないという言葉が混乱の元になっている気する。

この場合の分かっていないとは、何も分かっていないということではなく、
過去のデータから影響があるという明確な証拠はないが、ほかのリスクファクターで隠れてしまっている可能性もあり、リスク0とはいえない
という意味での分かっていないということだろう。

前者の何も分かっていないということであればリスクは0~100%の可能性があるが、
後者であればリスクは0又はほかの要因と同程度ないしそれ以下と考えられる。

もちろんリスクに対する感じ方は個々人で異なるので、リスクは極力避けるべきと思うのなら逃げてもいいし、普通に生活しているのと変わりないならいいと思うのなら無理に逃げる必要なないと思う。

ただ、100msV以下の影響は分かっていないから何が何でも逃げろというのは違うと思う。
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桃はとってもおいしかったです (さなえ)
2011-09-05 22:55:34
色々と根拠の無い誹謗中傷みたいのもあってますが、先生のお話で心強く思っている福島のお母さん、お父さん方はたくさんいらっしゃると思います。

私は他県の人間なんで見当違いかもしれないですが、避難しても残っても、どちらにしたって福島の方々はずっと自問自答するんだろうと思うんです。
この選択が正しかったかどうかを。
だから、ある意味その選択に関してだけは見守る事しかできない私達他県の人間は「大丈夫。どちらを選んでもあなたたちと共に生きてるから。子供達の事も一緒に見守っていこう。」と静かに寄り添う事しかできないと思います。
「~しろ」なんて、どっちを押し付けても傲慢な行為にしかならないです。

寄付や支援を地味に続けて、東北物産展が着たらおいしいお酒や食べ物を買う。
私は一般市民なので、できる事はこれ位なのです。

きっとこういう風に少しでも寄り添っていたいと思ってる人達の方が日本では多数派なんだけど、声の大きい少数派の声の方が通ってしまうんですよね。
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他のお医者様のブログの紹介です (茨城県在住者)
2011-09-05 21:41:30
こんにちは、管理人様、原発事故当初よりブログを拝見している茨城県(福島が他人事ではない地域です)在住者です。

管理人様、他の皆様、『院長の独り言』onodekita.sblo.jp/
と言うブログをご覧になったことはありますか。
お医者様ですが、元東電社員で福島第一原発、第二原発での勤務経験がお有りです。
同じ医療従事者であっても異なる意見がありますね。
ご存知ない方は一度ご覧になっても損はないと思いますので、ご紹介しました。
既に紹介済みでしたら、申し訳ありません。
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Unknown (比較的線量の高いとこに住む親)
2011-09-05 10:23:30
大変失礼ながら、少々私情?が入り込みすぎのコメントがちらほらと見受けられるような・・・

私が危惧するのはこういう、自分の意に反する意見にすぐに感情的になるというのでしょうか・・・自分の望む情報だけにしがみつくような姿勢だと思います。

避難する人、した人がそうしない人に避難を勧めるのは、単に親切心なのでしょう。
あまりにしつこく迷惑なのでしょうが、相手は命に関わることなのだと信じて懸命に避難を勧めつづけているのだと思います。
それを、
>福島が安全だと困るみたいな・・・
などと考えてしまうのは、やはりかなり精神的に余裕がなくなっているせいなのではないでしょうか。
断るべき事はきっぱり断る、それができないのはやはり迷うことがあるからではないですか?
悩むことも、断ることもそれぞれの考えとして尊重しませんか?と思うのです。

あまりにも両極端な情報がそれぞれに氾濫しています。
一人一人が冷静に情報を分析または、家族などと話し合い方針を見つけることが大事だと思うのです。
私は、このブログも武田教授のブログも情報源の一つとして見ています。
そして家族で話し合い、できるだけ被曝につながるような場所は避けよう、
食料に関しては、大人、老人はともかく、子供に食べさせるものは注意しようと決めました。
他人とそういう話になっても、「うちは」こうです、といいます。もちろん、違う考えを持っている人もいます。
でもその方々の考えに反論はしませんし、うちの考えを押しつけもしません。
そういう考え方もありますね、で終了です。
皆さんの一致するところは、子供たちが将来にわたって健康でいてほしい、とそれだけです。
そこは共通なのであり、そこがもっとも重要なことであり、そこを目指す方法は人それぞれなのだと思います。

本来ならば、早急に政府が方針をきちんと示し、国民の不安を解消するように導くべきところですが、
ちゃんと情報を開示しなかったせいで不信を招いた無能政府とバカ東電の責任は重大です。
そのせいで、政府、東電がだす情報は信用されなくなり、混乱を招いているのだと思うのです。
政権もかわったことですし、健康にかんする情報を隠さずに開示し、国として除染の行程(もちろんいますぐに着手)を明確に提示、
生活の保障、損害に対する補償のちゃんとすることを期待します。









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このブログを読んでいるあなたへ (こだくさん)
2011-09-05 01:54:43
この、ひまわり先生が書いて下さったブログを
今、中学生や高校生で、原発の事故の影響を心配しているあなたが
もしも、どこかで読んでくれていたら、私は本当に嬉しいです。

ひまわり先生のブログ、本当にわかりやすく説明して下さるし
『福島で暮らすとゆうこと』とゆうエントリーには
科学の知識があるパパさん達が、難しくない言葉でわかりやすく
福島の事故の影響や病気になるかもしれない確率について
きちんと計算して、説明してくれています。
中には、あまり読んで欲しくない大人のコメントもあるけれど
これも良いチャンスかも。社会勉強だと思って、しっかり読んでみて欲しいです。

私の中学生の娘は、学校で信じられないようなイジワルをされました。
椅子や教科書に画鋲を貼られたり、下敷きを割られたり。
上履きがなくなったのは1回じゃないし、体操服がなくなって
トイレから見つかったこともありました。
だから、福島の中学生や高校生の中に、震災や原発事故の前から娘と似たような経験をしている子がいて
悩んだり苦しんだりしている上に、原発事故のせいで癌になるとか子供が産めなくなるとか言われて
将来だけじゃなく、今この瞬間さえ辛くなってしまう子がいたらと思うと
不安を煽る科学者や大人達の無責任さに、腹が立って腹が立ってしょうがないのです。

あなたの周りにいる大人に、あなたの不安を話せる人はいますか?
心配かけるから、とか、話してもわかってもらえないとか
一人ぼっちで泣いていませんか?

いっぺんに全部を解決するのは難しいけど、少なくとも放射線による病気のことなら
ひまわり先生のおっしゃっていることは、だいじょうぶ!本当です。
そばにいなくても、あなたを思って一生懸命な大人は、ちゃんといます。

だから、心配しないで、友達とたくさん遊んで、勉強はそこそこ頑張って
今しかできないことを満喫して下さい。
うまく言えなくてもかまわないから、不安でたまらない時は相談してね。
ここには、あなたの味方になれる大人がいっぱいいます。

どうか、ギリギリまで頑張らないでね。
うまく力になれなくて頼りないかもしれないけど
あなたを心配しています。
力になりたいと、思っています。

ひまわり先生の声が、たくさんの『あなた』に届きますように。
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まるあね (最近思う事)
2011-09-04 15:48:27
先生のブログ大変共感し応援しています。
また、ブログにコメントとして、専門的な根拠を細かく説明してくださる専門家の先生にもこの場をお借りしてお礼申し上げます。
私には小学生と幼稚園児の子どもがいますが、最近困っているのは、すでに避難したママ友達が激しく「避難しないと子どもが将来障害をもった子を産む」とか「10年もしないうちに癌患者がふえる」とか「住む所、学校探しとか手伝うから近くにこない?」とか賢明に避難を勧める事です。
なぜみんな、そんなにネット上の情報を信じ切れるのだろう・・・と逆に私は思いますが。
彼女達も私と子どもを思って言ってくれているのは十分わかるのですが。反論しても聞き耳もたず・・・
毎日のように似たようなメールをもらい、悩んでいる友人をみるとほんと気の毒です。
最近思うのは、ママ友達は自分たちの行動を正当化しようと必死なのではと・・・
家族別に暮らし、幼い子どもと別の地にきて、やっぱり私たちは正しかった。いい方悪いですが、福島が安全だと困るみたいな・・・
勿論、私たち親子を救おうとしているのはわかりますが、あまりのしつこさに、こんな事を考えてしまいました。
だらだらとすみません。
先生、これからも頑張ってください。それとお身体大切に!
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リスクとは (同業者)
2011-09-04 13:02:47
前略
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
失礼とは存じ上げながらも、先生のお考えは文章から察するに10年前の医療に近いと考え投稿させて頂きました。ALL(FAB:L2)で考えるなら先生のおっしゃるとおりかも知れません。M3で考えるのならFlt-3mutationなどを見ても良いかもしれません。
不安を煽るという意味では、先生のお言葉は適切かもしれません。しかし、エヴィデンスが無い場合、ope時の患者同意と同様0.1%のriskは説明責任があるのと変わりないはず。
可能性を否定できないのであれば、それを「なりますよ」「なる可能性がありますよ」という安易な発言よりも、
危険は回避すべきとする方が賢明では無いでしょうか?
疫学調査(バズビー教授)や先生の経験というものは、あくまでレトロスペクティブな話であって、根拠は説明できない。なのでそのような話になってしまう。
これでは今の政府と同じですよね?
原発は安全だし大規模のエネルギーが得られる。
1%のリスクもない。
インシデントであっても、「起こって」からでは遅いのです。
リスクマネジメントの観点から考えるとその言葉が180度変わると思いませんでしょうか?

優位差でいうなら参考にして下さい。
Leuk Res. 2008 Apr;32(4):535-45. Epub 2007 Sep 25.

Cancer Genet Cytogenet. 2006 Jan 15;164(2):137-41.

J Radiat Res (Tokyo). 2005 Jun;46(2):249-55.

Exp Oncol. 2005 Mar;27(1):71-5.

Clin Exp Dermatol. 2001 Nov;26(8):683-5.





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よかった (なおみ)
2011-09-04 12:50:00
 ついむっとしちゃいましたが、山田さんはじめ皆さんのコメントに拍手です。お茶入れましょうね♪

 今人とどんな気持ちを共有できるか、関わりあえるかを考えた時に、目に見える被害だけでなくだけではなく、みんな傷ついて悲しんで苦しんでいることを忘れたくないです。
 
 自分と違ってあの人は恵まれている、何もなくしていない、傷ついていない。そんなはずないですよ。そう思いがちな弱さをつついてくる人たちに、気をつけたいです。

 私があちこちで買い物したり、店先ですれ違って話す市内の人たち、何もつらいこと言わないですよ。話せば何かしら悲しい思いがあっても、ニコニコして一生懸命でこれまでよりよくしてくれる。同志を見つけたような、励まされた気持ちになって、私もその人たちのいい脇役でありたいと、いつも思います。

 励まして心配してくれる人と、あなたのためといいながら不安に付け込んでコントロールしようとする人を、賢く見極めましょうよ。できますよ。
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少し救われました (bloom)
2011-09-04 11:27:10
marburglove さんの

>女性の専門家が緩衝剤になっている

・・という言葉に救われました。

私は2009年のインフルエンザ騒動でエセ科学者とマスコミが恐怖を煽り、一般市民を「不注意故に社会に迷惑をかけた感染者」を叩く過程に憤り「時事問題(科学系)」という書庫に解説記事を書き続けたことがあります。

その時は自分の研究者人生でこんな苦労をすることはもう無いと思っていたのですが、2年後にまた記事を書くことになるとは考えていませんでした。

今回は2年前より多くの専門家が情報を公開して下さっていますが、発生から半年で致死率が低いことが証明出来た新型(豚)インフルエンザと違って、今回は「何十年後に癌になる」とか「子孫に被害が出る」など責任回避の煽りが多くて困りますね(何ともなくてもデマを飛ばした人は亡くなっている)。

自分のブログに「自分が男性研究者で家事育児は奥さんに任せていたら、インフルエンザやら原発に関して子供に対する影響など真剣に調べずに済んだのではないか」と書いたのですが、ひまわり先生はそんな気持ちになることは無いですか?

私の場合は論文を読んだりネットで検索かけたりするのも時間がかかりましたが、それは自分や家族や学生達のためにどのみちやらなきゃいけない事だったと思っています。
でも自分の知識を分かりやすく記事にまとめるのも、質問に答えるのはなかなか大変でした。

でも marburglove さんのコメントを読んで自分の存在にも意味があるのかなぁ・・と思いました。

ちなみにインフルエンザ騒動で恐怖を煽った研究者達は訂正論文もお詫びのコメントも出さずに仕事を続けています。

そのうちの1人には直接会ったことがあるのですが、高い致死率だと論文に書きながら流行のピークの時期に普通に電車でやって来ました。
私なら致死率 0.1% を越える感染力の高い病気が大流行していたら絶対に外出しませんけどね。

福島で「皆さんは被爆しているのです!」みたいな演説をしている人も、本当に被爆が怖ければ来ないんじゃないかな?

それこそターゲットに対するリップサービスではないかと思う部分があります。

最近、近所の大型直販所が福島の農産物コーナーを作ってくれたので、我が家はお得意様です。
娘達はハワイアンズの常連なので10月の再開を楽しみにしています。

放射性物質も化学物質も感染症も日頃の情報収集は必須ですが、ある程度の対策を学んだら後は笑って暮らしたいですね。
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Unknown (スノーマン)
2011-09-04 07:44:11
 誹謗中傷に負けないでください。それとお体に気をつけてください。
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はなさんへ (管理人)
2011-09-04 02:57:28
はじめまして。
リフレッシュキャンプに行かれたのですね。良かったですね。(*^^)v

でも、青アザ、ねぇ・・・。
悪意がないことはわかっていても、いい気持ちではないですね。
そういうことは、気にしないに限りますね。

ところで、

>福島県の2歳児が急性リンパ性白血病、遺伝子損傷などという記事

とのことですが、わたしも音声を聴いてみました。
まず、あたかも原発事故による被ばくのせいであるかのような物言いは、慎むべきだと思いました。
放射線を浴びなくても、白血病を発症することはあります。
でも、もし原発事故が原因だと仮定するなら、被ばくしてから発症までが短すぎます。
また。それ以前に、おそらくは武田氏はブログ読者からのメールで情報を得たのだと思いますが、
読者の方の知り合いのお子さん、ということでしたね。
また聞きの、さらにまた聞き、ということになります。
しかも個人情報ですから、それをこのような音声に載せていいものか、
氏の見識を疑ってしまいますね。

この方の医学・医療に関する情報は、あまり当てにはなりませんよ。
(除染の方法などは参考になるかとは思いますが・・・)
氏の講演の動画はいくつか拝見しましたが、
ある動画では、こんなことをおっしゃってました。

 胎児は以外に放射線には強い。
 生後6ヶ月ぐらいまでなら大丈夫。危ないのは、6ヶ月過ぎてから。

これは、まったくの誤りです。
しかも、この内容は、赤ちゃんが胎盤を通してお母さんからもらっている免疫グロブリン(正確には免疫グロブリンG:IgG )のことです。
IgG は、感染症からわたしたちの身体を守るためのタンパク質の一種です。
たとえば、麻疹(はしかのことです)の予防接種をすれば、身体には麻疹に対するIgG 抗体ができます。
この抗体があることで、次に麻疹のウイルスが体内に入ってきても、発症しないように身体を守ってくれます。
赤ちゃんは、胎盤を通してお母さんのIgG をもらい、感染症から守るしくみができています。
でも、お母さんからのIgG は、生後6ヶ月ぐらいでほとんどなくなってしまいます。
これ以降は、自分で病気をしながら、自分のIgG を作って行くんですね。
赤ちゃん自身が作るIgG がほぼ大人なみの数値になるのは、10歳ぐらいです。

説明が長くなりましたが、武田氏は、このIgG の働きを勘違いなさっておられるようで・・・。(^_^;)
IgG は、ウイルスなどの感染症から身体を守りますが、放射線からは守ってくれません。
それなのに、堂々と誤った情報を講演なさる方のお話を聞いて不安になるのは、損だと思います。


さて、念のために付け加えますと、
福島県立医大の小児科は、子どもの血液疾患の治療において腕のいい先生方が、たくさんいらっしゃるんですよ。(^_^)b
そのお子さんの治療が成功することを、心から祈ります。

(一度コメントしましたが、一部訂正して再コメントしました)
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山田さんへ (管理人)
2011-09-04 02:04:11
いつもコメントをありがとうございます。励まされてます。
全部には返信できなくて、申し訳ございません。

おっしゃるように、今の世の中、不都合なことが起きると必ず誰かのせいにしなければおさまらない、
という風潮がありますね。
(もちろん、原発事故が天災だとは思っていませんが)

リスクの説明は、本当にむずかしいですね・・・。
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竹本淳一さんへ (管理人)
2011-09-04 01:45:41
応援ありがとうございます。

ところでアエラの記事には、わたしも怒りを覚えたひとりです。
「普通に子どもを産めない」・・・?
では、「普通の子ども」の基準って、なんだろう? と。
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たまよさんへ (管理人)
2011-09-04 01:40:32
ブログをお読みいただき、ありがとうございます。

山崎直子さんのニュースは、わたしも嬉しかったです。
ぜひ元気なお子さんを産んで欲しいですね。

>大丈夫。転校先でもいじめられないし、福島に残ったお友達もみんな元気に大きくなるから、また会おうね。

そうですよね。

転校しても、友だちはできるし、離れていたって、友だちは友だち。
どこで暮らしていても、子どもたちには笑っていて欲しいです。

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水谷さんへ (管理人)
2011-09-04 01:30:44
はじめまして。コメントありがとうございました。
たしかに、おっしゃるように、除染などの対策は、恥ずかしながら福島市は、少し遅れているようですね。

>将来、ある程度の被害が出てきた場合、口から先に安心を語っていたことが
 >どれだけの後悔を生むかを考えると、いたたまれません。

>大人としては、避難や補償など、十分な対策をやったうえでの安心を子どもに与えたいと思うのですが、
>こういう考えはずれているのでしょうか…

お考えになってらっしゃることは、ずれてはいないと思いますよ。

ただ、避難先の確保や補償を請求し、それが可能になるとします。
では、現実的に、それはいつのことでしょう・・・?

明日から引越ができるでしょうか?
来月お金が振り込まれるでしょうか?

それまでの間、うちの子はいつかがんになるかも知れない、
って悲嘆にくれながら、暮らすのですか?

わたしが繰り返し申し上げているのは、
「実際のところこれからどうなるのかわからない」けれど、その確率はかなり低いのですよ、
ということなんです。

起こるか起こらないかのことに、大人が不安な気持ちでいれば、それは子どもにも伝わります。
わたしは、そのことを心配しているんです。

大人だって、不安ですよね。
それは、わたしもよくわかります。
ただ・・・、「リスクはあるけれども、それはかない低い」という説明が、
なぜ、「口から先に安心を語ること」という受け取りかたになってしまうのかな・・・・・・・。

おっしゃることはわかるのですが、ちょっと残念かも・・・。…>_<…
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もぐさんへ (管理人)
2011-09-04 00:45:45
福島市でも、3ヶ月ほど前に医療従事者を対象とした菅谷昭氏の御講演があり、
わたしも拝聴いたしました。
ベラルーシの女性医師のことは、御講演でもおっしゃってました。
来日の際に、長崎大学でホールボディカウンターによる内部被ばくの検査を受けたのだそうですね。
食事にも気をつけてきたのに、と、かなりショックを受けたけれども、
実際に今、自分は健康で働いているし、あまりくよくよ考えないでこれからも暮らしていきたいと言っていた、
という内容のことをおっしゃっていました。

御講演の後の質疑応答の際に、
 ・その女性はどのような環境(線量とか、食事とか)で育ってきたのか、
 ・長崎大学で受けた検査結果の数値はどのぐらいだったのか、差し支えなければ教えて欲しい、

という質問が寄せられたのですが、
(気のせいかもしれませんが)その質問は上手くスルーなさったような印象でした。

御講演の要旨は、

・チェルノブイリでは、規制のかかっていない食物を摂取したために、子どもの甲状腺がんが増えた、
・当時の旧ソ連での手術方法は、旧式のものがほとんどで、大きな傷跡を残した。
・自分が行ってから、最初はなかなか受け入れてこらえなかったが、
・傷跡の目立たない方法で手術を行い、次第にその方法を学ぼうとしてくれる医師が増えた、
・今では自分がいなくても、ロシアでは新しい方法で手術が行われるようになった。
・外部被ばくではなく、内部被ばくに気をつけるべきである。

医師であると同時に、行政の長でもいらっしゃるので、
県産のものを食べてもいいのか、との質問には、
「お年寄りなら・・・」とお答えされてましたね。

お立場上なのだと思いますが、他の先生方の御講演と比べると、ちょっと歯切れの悪い印象でした。

でも、単身ロシアに行かれたのは素晴らしいことだと思い亜ます。

話がそれましたね。

放射線によって引き起こされる発がんのリスクのデータがあります。
「放射線による発がんリスク」(国立がん研究センター)
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/detail/11547/tsugane_setsumeisiryou.pdf

この資料の11枚目のスライドをご参考になって下さい。
他に、食品のことなども書いてあります。

>皆様、それぞれのお考えをお持ちだと思いますが、より良い未来を祈っています。

ありがとうございます。
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伊藤一男さんへ (管理人)
2011-09-03 23:35:25
コメントありがとうございました。
県外の方々にそうおっしゃっていただけるのは、励まされます。

原子力や放射線の専門家の方々でも、
「生きている人」を相手にしている方々と、「物体」を研究なさっている方々とでは、
同じ内容を説明していても、受ける印象がかなり異なるんですよね。
(この逆もあるので、全てがそうだ、とは申しませんが・・・。)

このことが、今の混乱の一因になっているのだと、残念に思っています。
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いわきの住人さんへ (管理人)
2011-09-03 23:22:57
いわき市は福島市と比べると線量はかなり低いですよね。
震災前とほとんど同じ生活にをなさっていらっしゃること、
心から嬉しく思います。

タバコやお酒などの生活習慣のこと、おっしゃる通りと思います。
わたしも、中学生ぐらいのお子さんたちには、
きみたち、これからはタバコ吸ったり、腰抜けるほどお酒呑んだり、絶対にしちゃいけないよ、
って伝えてます。

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Kさんへ (管理人)
2011-09-03 23:17:10
風評被害と実害って、難しい線引きですね。
福島県産のものが売れないのは風評被害だ、という思いもわかるし、
いやそれは実害だと主張する方々にも一理あるのかな、とも思います。

1960年代に子どもだったわたしは、しっかりセシウム被ばくしていたのだなぁ、と今になってわかりましたが、
その当時の農作物はどうだったのかな、と時々考えます。

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佐々木(以下秘密)さんへ (管理人)
2011-09-03 23:09:51
お子さんとの会話、思わず笑っちゃいました。(^_^;)

>「大丈夫だから。安心して『勉強しなさい!』」
>「・・・結局そこか。」

佐々木家、きっと笑いの絶えないご家庭なのですね。(*^_^*)
素敵ですね。
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三児の母さんへ (管理人)
2011-09-03 23:03:46
夏休み、終わっちゃいましたね。(^_^;)

「子どもをどう守るのか」ということには、
多分、「これが絶対正しい」というものはないのだとも思います。
おっしゃるように、ひとつではないんですよね、
それは、放射線対策のことだけではなくて、ね・・・。

わたしは、ご両親が一生懸命考えた末に決断されたこと、そのことに自信を持って暮らす、
それが何よりなのではないか、と思うんです。

福島での制限された暮らしの中で、できる工夫をして過ごしてらっしゃる親御さんも、
もしかしてこのブログをお読みになっている、避難されていらっしゃるママたちも、
あの時、パパやママはこんなに頑張ったんだよ、ってお子さんたちに伝えて欲しいです。

来年の夏、子どもたちが真っ黒に日焼けする日々が来ることを、わたしも祈っています。





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bloomさんへ (なおみ)
2011-09-03 22:53:32
ブログ、拝見しました。大変勉強になりました。ありがとうございました。正しく理解するために、繰り返し読みたいと思います。
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Unknown (Unknown)
2011-09-03 22:44:15
いつもは読むこと専門なんですが、ちょっと発言したくなっちゃいましたので。
先生いつも有益な情報と心強い言葉ありがとうございます。優しく諭すような文章がとても印象的で、とても安心感を感じられます。コメントされる方々もとてもわかりやすく素人がわからないことを教えてくださるので助かってます。

勝手に返答させていただきますが、故郷福島やそこに住む人々を大切に思う者さん、私は大切に思われているとは思いません。むしろあなたのコメントに恐怖さえ感じてしまいます。本当に大切に思われているのであれば、そんな恐怖を感じるようなこと言わないでください。私もいろいろと情報を探しますが、避難しろと訴える人が集まるところは、なんだか攻撃的でそれでいて不安にさせる情報をこれでもかって位に出しあって、結局国や県知事や東電、山下教授をこきおろして終わるといった感じなんです。以前どなたかがおっしゃっていましたが、本当にお腹いっぱいです。避難派?の方はどうしてそんなに世話を焼きたがるのですか?私は先生のスタンスが好きです。避難してもしなくても応援しますよって。避難派?の方はそういったスタンスの方はいないですね。騙されてるとか洗脳されてるとかそんなこと言わないで欲しいです。私ははっきり言って、あなたのような方に傷つけられたし、恐怖を感じたし、精神的な苦痛を受けたことがあります。声高にあなた方のような大義を振りかざされて傷つく人も大勢いるということも理解してください。
どうしてこんなにも話し合えなくなってしまったのか悲しいですね。だからこそ先生のスタンスがとても心地いいです。
長文失礼しました。

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azur さんへ (管理人)
2011-09-03 22:42:45
「わが子が絶望感を持つことのないように」・・・。
azurさんのブログ内のコメントも含め、拝読いたしました。
読みながら、わたしも目頭が熱くなりました。
福島の子どもたちのことを、同じように心配して下さる方がいらしたことに、
心から感謝申し上げます。

あれからまだ半年足らずなのに、わたしでさえ、心が折れそうになることがあります。
azurさんの文章に、心が救われる思いでした。
本当にありがとうございました。
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ありがとうございました (なおみ)
2011-09-03 22:31:10
管理人さん
 お忙しいのに申し訳ないです。予防接種は私、いろいろ考えて受けない派(子どもたちには選んで最低限を受けさせました)なので、詳しくは知りませんでした。ここはその議題は主流ではないのに、こんなに丁寧に教えてくださって、ありがとうございました。
 
 私は決してお医者様や国の言うことに盲信的なタイプではなく、どちらかというとわからんちん。お医者様にはどうしようもなくなるまでかかりたくない怖がりなのです。ですから、管理人さんと別の出会い方をしていたら、何よ!フン!とか言ってたかもしれないなあと、おかしくなりました。

 でも、私は「故郷福島やそこに住む人々を大切に思う者」さんのような言い方は嫌です。どうして?こういうのは読みたくないです。怒りの垂れ流しではないですか。湧いてくる感情を抑えることはできませんし、そんなことしたら病気になると思いますが、出し方や場所を選んだらよろしいですよ。ウンチやゲロやおならは(健康であれば)、公衆の面前ではなさらないでしょう。

 管理人さんは読むだけで毒気に中てられるコメントも多いでしょうに。そこまでフェアにならなくてもよいのでは・・・。
「全く解決を見ずに炎上」って、限られた時間と力をどう使うか考えた時、もったいないです。
 
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ターゲット? (ミンミン)
2011-09-03 19:36:32
こちらにコメントされてる方、ご自分のお客様をターゲットと呼ぶのはどうかと?
私なら、そんな店には行きたくありません。

福島市、飯舘村を出してくるあたり、子どもを守る市民団体の代表の方でしょうか?
もしくは、その方の仲間?福島県で自殺者が増えてるのは、あなた達のような方がいるからでは?
福島県から出て行っていただきたい。
自分さえ良ければいいのでしょうから。
皆を不安にさせ、混乱させ楽しいんですか?
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有り難うございます (えみ)
2011-09-03 19:19:15
私は、煽り情報には惑わされず、アンテナを高くして正しい情報を掴もうと思ってきました。
でも、そういう情報を掴もうと思って検索しているとおかしな情報を目にし、また不安になったりを繰り返しています。

先生、批判コメントに負けないで下さい!
お体には気をつけて。
私も福島で頑張っていきます。
ずっと応援しています。
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ブログ (山田)
2011-09-03 16:31:56
よく考えたら、ひまわり先生がブログを書いているのも、そもそもは、毎日の診療や日々の暮らしの中で感じたことを思いつくままに書くためだったのですよね。
それが何だかすごいフィーバー(←古い?^^)してしまい、「避難しろ、放射線に汚染されてガンになる、山下医師は御用学者だ」という意見を言わないと、叩き潰しに来る人々が押し寄せて、すごい状態になってしまいましたね・・・。ネットは、現実生活のプラスアルファ部分ですが、こんな書き込みをされると、バーチャル空間より現実の方がずっと穏やかで過ごしやすいのではないでしょうか。
何だかなぁ・・・困。
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他所さまのブログで失礼します (山田)
2011-09-03 15:46:08
横から、大変失礼いたします。
コメントの中に、あまりにもブログ主様に対して、行き過ぎたコメントがある為、これ以上の暴走は辞めて戴きたいと思い、書かせて戴きます。患者を客と思って医療を行っていると考えるのはご本人の自由ですが、言って良い事悪い事がありますし、将来的な点で犯罪者呼ばわりすることは、その言動こそが犯罪に準じると思います。ブログ主様のお近くとのことで、ネットを超えて現実的にも近い所にいる事を示されていますが、それも受け取り方によっては、脅迫にも受け取れます。また、暗に山下医師を攻撃する内容を書かれていますが、山下医師と同じレベルでの知識やご経験をお持ちの上での批判なのでしょうか。
ネット上では誰もが対等の立場でモノが言えるからこそ、多くの情報収集や現実では交流出来ない場所の人と交流することが可能です。日本中の誰もが、被災地の不幸を望んではいません。誰かを恨み憎しみながら悔しい許せないと思いながら絶望して日々を送って欲しいなどと、誰も望んでいません。ましてや、大人である私たちは、子供から希望まで奪うような事をしてはいけません。リスクは全てにおいてゼロではない事は重々承知の上で、様々な考え方や立場の家庭があり、絶対の正解は誰にも解りませんが、それでもどうすれば良いのか、それを大人たちは皆で話し合う事が重要なのです。その話し合いの場に子供を巻き込んで、子供を不安にさせて絶望させてはいけないのです。その為に大人の取るべき行動を考えているのです、そのために医療者が選ぶべき方向を提案しているのです。
生きたくても生きられなかった病気の子ども達を知っているからこそ、こちらのひまわり先生はこのような記事を、勇気を持って書いて下さったのだと思います。個人を攻撃して引き摺り下ろそうと叩きつぶす事は、辞めてください。
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怒りを感じます (経済的弱者への配慮)
2011-09-03 14:57:57
避難したい人はすればいいというのはある意味国や東電の責任逃れにつながるという自覚がありますか?福島から逃げたいが経済的理由からチェルノブイリ強制避難区域超えの地域にすまざるを得ない人達の気持ちがわかりますか?経済的弱者が福島に残留せざるを得なく被爆するようなことは避けなければならない。避難したい人は、避難費用及び生活費用負担することになって初めて避難したい人はすればいいって言ってください。あなたはすべての県民に選択肢があると誤解しています
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故郷福島やそこに住む人々を大切に思う者さんへ (管理人)
2011-09-03 14:25:46
お言葉ですが、
福島県やここに暮らす方々を大切の思う気持ちは、あなたには負けませんよ。(^_^;)

避難したい方はそうなさればいい、
わたしはずっとそのように伝えてきています。

また、患者さんを「客」とは考えておりません。

市民の方々にとって、本当に必要な情報はなにか、という考えのもとに、
わたしたちは毎日働いております。

また、飯舘村に関しても、さまざまな事情がからみあっています。
ある方向からの情報だけで判断すべきではないと思っています。

もし、自分の身(クリニックの利益?)を守るためなら、
ここは危険だ避難しろと、むしろ言うかもしれません。
そのほうが、あなたのように誤った情報を信じ切っている方々には受けますものね・・・。
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感想 (きむらけんゆう)
2011-09-03 14:02:06
はじめてコメントさせていただきます。神戸で柔道整復師・カイロプラクティクをやっています。先生のお考え、本当にその通りだと思います。危険なことを言って不安を煽るよりも、希望も持ってもらうほうが人は元気になっていくのだと思います。
これから先のことはわかりませんが、先生の様な方が経験と過去のデーターから「大丈夫」と言って頂けるのが、子供たちにとっても生きる勇気になっていくと思います。
国に対しては児玉教授の様に言っていかないと、なかなか動いてくらないでしょうし、患者さんには、先生のように接していかれる先生が増えていくことが大事なのかと思いました。
大変感動しました。これからもがんばってください。
リンク貼らせていただきます。
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泣き寝入りなんかしなくていいです (管理人)
2011-09-03 14:00:57
えみさん、泣き寝入りなんてすることはないですよ。
確率はかなり低い、これは間違いないと思いますから。

では、取り急ぎ・・。

他、コメント下さった方々、ありがとうございます。
返信する
最後のコメントですが・・・ (Vincero)
2011-09-03 03:15:25
2度目のコメントとなります。また、イエローカードをもらうと思いますので、これが最後と思います。

 「りんごさんへ」の回答で管理人さんがどのように理解されているのかよくわかりました(予防原則に立脚する小生とは、かなり隔たりがありまが・・・)。

 いずれの立場に立つにせよ、福島県内で、従来では説明できないことがおきていることの認識は必要かと思います。

 『保健だより』の一部分です。
 http://twitpic.com/5y6wrn

小生の推測だと、
(1)学校感染症の増加は、放射能による免疫機能の全般的低下、
(2)鼻血の増加は、α核種β核種を中心としたホットパーティクルによる鼻粘膜の直接損傷及び甲状腺疾患又は血小板減少症によるその容易化・継続化、
ではないかと仮説を立てています。また、冬にかけては呼吸器系の疾患が増え、マイコプラズマなども増えるのではと観察しております(都内ですが、小生にも怪しい自覚症状があるので、予防原則に立ち、いろいろ仮説を立て防護策を検討しております)。

 マイコプラズマ肺炎(過去10年間)
 http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/18myco.html

 もし、管理人さんの現在の認識・方針で壁にぶつかることがあれば、このコメントを思い出していただき、是非この記事に引用されているヤコブロフ・ネステレンコ報告(2009)を一読してみてください。

 親と国の論理の違い
 http://www.jiji.com/jc/v?p=fukushima-exodus00003-01

 では、福島県内の臨床医の方々は現状将来の教科書を執筆できる立場にあると思っております。引き続きのご活躍をお祈りいたします。

では、
返信する
こんばんは (えみ)
2011-09-02 23:42:37
ずっとないと言われていた低線量被曝データがあったそうで、古川議員とやらが、福島県民のガン死亡率を断言していましたね。
なんだか不安になってしまいました。
でも、簡単に避難はできません(涙)
泣き寝入りしかないのでしょうか。
返信する
頑張って下さい。 (marburglove)
2011-09-02 23:16:10
こんにちは。bloom様にここを紹介した者です(笑)。

twitterなどで、「子育て中の主婦」vs「子供と触れ合う機会が全くない独身男性研究者」が猛烈な叩き合いをしているシチュエーションに遭遇するのですが、お互いに「母親=知識が無く感情的」「研究者=論理だ根拠だばかり言って人の心が無い」という固定観念があるからか、全く解決を見ずに炎上、で終わっているようです。

そういう場所でも、女性の専門家が緩衝剤になっていることが多いなあと感じます。コミュニケーションの問題もあると思うのですが、自分が子育てを経験している、というのは大きいと思います。母親としての経験のある研究者や医者の方々が集まって、シンポジウムやイベントを開催してくれたら嬉しいな、と思っております。

私は、このブログを読んで、根拠の無い不安と苛立ちから解放されました。「もう心配ない」と楽観的になった訳ではないのですが、管理人さんが「母親の気持ち」と「科学・医学の知識」の両方を理解した上でご自分の意見を書いていたことが、とてもバランスが取れているように思えたのです。

それ以来、「母親の気持ち」が強くなってきた時は、科学・医学系論文を読んだり、小児科医の方など専門家の先生の論理的なアドバイスを聞いたりして、自分自身もバランスを取るように心がけています。

理不尽な攻撃や厳しいコメントも多いようですが、これからもずっと書き続けて下さることを期待しております。
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リスクについての科学的な説明 (3丁目)
2011-09-02 15:28:48
検索でたどり着きました。
先生のご主張、bloomさんのご主張を読み、もっともだ、と思いました。
放射線リスクについての科学的な説明を検索している中で、見つけたブログですが、下記の様なものがありました。
医学関係の方にとっては、当たり前なのかもしれませんが、ご参考までに。
http://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-113.html
身の回りに、あまりにも情報が多すぎて、何が科学的に真実なのか?よく判らなくなってしまう状況だと思います。
先生やbloomさんのブログのような冷静な発信が増えるといいと思います。失礼します。
返信する
お疲れ様です (ツーステップ)
2011-09-02 07:13:18
放射線治療専門の仕事をしています。おっしゃる通りだと思います。いろいろ大変と思いますがどうか心が折れてしまわないように!
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なおみさんへ (管理人)
2011-09-02 07:08:07
夏休み、お疲れさまでした。(^_^)

サーバリックスは、全部で3回接種します。
1回目のあと、30日あけて2回目。3回目は、1回目から6ヶ月後です。
1回の接種で1万5千円という高価なワクチンでしたが、
この4月から、補助が出ることになりました。
(自治体で異なります)
また、同じ子宮頚癌ワクチンで、ガーダシルというのもあります。
どちらを選ぶかは、いろいろなんですけど・・・・。

子宮頚癌ワクチンの対象者は、補助が出るのは中学生と高校生なんですけど、
(もちろん女の子だけね)
日本で発売になった時の、営業に来たメーカーさんの宣伝文句が面白かった。
10歳以上の女性であれば、原則、何歳でもかまいません。
センセイのお母さま(80歳!)だって、接種していいんです、だと・・。(^_^;)
返信する
避難者さんへ (管理人)
2011-09-02 07:06:01
ほんとうに、いつまで、どうすればいいのでしょうね・・・・。
わたしにも、浪江町、双葉町、南相馬市から福島市に避難してきている親戚がおります。

具体的に、福島市や二本松市のどこが高いのか、
それに対して、除染をどうするか、どこに汚染物質を廃棄すればいいのか、
「どこそこの線量が高い」という報道ばかりが先立ち、
それらに対して具体的な対応策が報じられないから、不安になるんですよね。

今現在の低線量放射線は、そのほとんどがこの土壌に蓄積したセシウムから出るγ線によるものです。
そう考えると、大慌てすることではないのかな(慌てても仕方ない)、とも個人的には思いますが、
気になる方には、気になるのも、事実ですね。

わたしの見解は、とのことですが、
申し訳ありませんが、土壌汚染についてどうすれば、ということは、わたしにはコメントできません。

一刻も早く、除染の体制(廃棄も含めて)をお願いしたい、と思っております。

避難者さんの今後のことは、やはり、ご自分で十分お考えになり、お決めになることではないのかな、
と思います。
返信する
bloomさんへ (管理人)
2011-09-02 07:04:18
コメント&リンクありがとうございました。
ブログも拝見いたしました。
冷静な分析と表現力に感服いたしております。

「正義の科学者」という幻想(3)という記事、わたしも賛同いたします。

東大の児玉教授に関しては、わたしの記事の中で、
疫学調査に関する教授の見解に関してはちょっと違うのではないか、と書きましたが(それと内部被ばくに関しても)、
児玉教授がおっしゃりたいことのおおむねは、私も賛同しています。
特に南相馬市では、除染活動に真剣に取り組んで下さっておられ、感謝しています。
国会での参考人答弁では、終盤しきりに時計をちらちら見ながらお話なさっておられたようですので、
限られた時間の中で、あのようないい方になってしまったのだとろうな、と思いました。
また、本当に教授がおっしゃりたかったことは、
今、この国難ともいえる災害にみまわれている時にすべきことは、
国力をあげて被災地の復興に全力を尽くすべきだ、ということなのだと思います。
だから、直ちに法を改正せよ、と。
そのことをご説明するにあたり、
「ただちに健康には被害がない」という、あたかも他人事のような政府の対応に対して、
内部ひばくの危険性を訴えるということで、
「ぼやぼやしている場合ではない」、ということを伝えたかったのだと理解しています。

ただ、これもやはり、伝え方の問題かな・・・、と・・・。

母乳にセシウムが検出されたのは確かに大問題ですが、
(だって、平常ではあってはならないことですからね・・・)、
あのように怒りを込めた早口でまくしたてられると、
一般市民には恐怖感を与えてしまうのではないか、とも思いました。
また、セシウム検出は問題だけれど、その母乳を飲んだ赤ちゃんに健康被害が出るかというと、
まずは問題ではない、という見解の専門家の方々のほうが多いですね。

膀胱癌に関しても、チェルノブイリでのことをおっしゃった訳で、
それが福島でも同じことが起こる、という表現はなさってないのですよね。

1960年代、核実験がさかんに行われていた頃の日本人のセシウムの内部被ばくの方が高いのですが、
膀胱癌も発ガンの増加も現在まで日本では報告されていません。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/03.gif
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/04.gif
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010411/05.gif

メディアやネットでは、児玉教授が本当に伝えたかった事を、またしても
「放射線被害はこれだけひどい」という論理にすり替えてしまったように感じています。

話がそれました。
今後ともよろしくお願いいたします。
返信する
りえさんへ (管理人)
2011-09-02 06:57:22
ごめんなさい、コメント承認してしまいました。
(もしお困りでしたら、またコメント下さい。読めないように保留にいたしまます。)

食の安全は、大事なことですね。
わたしは以下のサイトを参考にしています。
「食品の放射性物質検査データ」
http://yasaikensa.cloudapp.net/Browse.aspx

「福島の子ども達に健康被害が起きるリスクは低い」という見解は、
もちろん、外部被ばく、内部ひばくを合わせてのことです。
別のコメントにも書きましたが、わたしが勝手に考えてることではないんですよ。(^_^;)
これまで拝聴した専門家の方々の御講演での見解です。

また、広島県で調査された平均余命に関する論文があります。
「原爆被爆者の平均余命に関する研究」
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/niikiyo/KJ00004190302.pdf

医学論文の読み方は難しいかも知れませんが、
要旨は、
「癌が増えたが、爆心地より2km以内の直爆者以外は平均余命が上がった。」
ということで、
「原爆医療法での健康管理の強化、被爆者健康診断の受診率が高いなどが功を奏しているのではないか」
という考察が付け加えられています。

それから、広島の肥田舜太郎氏ですが、だいぶ前に動画も拝見しています。
・・・が、大変申し訳ないですが、この方のおっしゃることは・・・・???・・・・。
(このように感じる医師はわたしだけではないはずです。)

ご自身も被爆者でもう95歳になられるのですよね。
この方が、これまでの内科医として経験なさってきたことは、きっとその通りなのでしょう・・・。
(同業の大先輩にあたる方ですから、そのご経験には敬意を払いたいと考えてはおります。)
ですが、この方が経験なさったことと、福島でのこととは、そもそも異なります。

この方によれば、「鼻血」や「下痢」が低線量放射線によって引き起こされるということですが、
放射線医学の基本として、低線量放射線被ばくで「鼻血」や「下痢」をきたすことは、あり得ません。

これらの症状は放射線の「確定的影響」といい、
ある一定の線量(100mSv以上)でなければ起こりえない症状のひとつです。
これらの症状が起きるのは、1000~2000mSv の高線量を一度に浴びた場合です。

「確定的影響」のほかに、「確率的影響」というのがあり、これは発がんや遺伝的影響などの可能性のことです。
そして、100mSv以下はその影響がわからないとされています。
わからないけれど、放射線による影響は少ないほうがいいという見地から、100mSvから0まで直線を引き、
年間1mSvを越えないこうにしよう、とICRPが提言しました。
この元になっているのは、広島・長崎での過去60年以上にわたる膨大なデータです。
これは、放射線防護の考え方ですので、年間1mSvを越えて被ばくすれば健康被害が出る、ということではないんです。
例えれば、道路交通法の制限速度、みないなものでしょうか。
週刊誌やネットでは、「確定的影響」と「確率的影響」とが、混同されて伝わっているように感じています。
以下、ご参考までに。
「確率的影響と確定的影響」
http://www.remnet.jp/lecture/forum/02_05.html
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09020305/07.gif

また、これも勘違いな報道が時々見受けられるのですが、
そもそも、わたし達の体内には、カリウムや炭素といった放射性物質があり、合計で約6000Bqぐらいです。
野菜などにもカリウムは多く含まれており、
ほうれん草なら70~370Bq/Kg 、米なら20~70Bq/Kg の放射線を出してるんですね。
(↑セシウムではなく、カリウムですよ。正確にはカリウム40といいます。)

「身のまわりの放射線」
http://www.atomin.go.jp/reference/radiation/familiarity/index03.html

「食品から受ける放射線量」
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/food2_in

カリウムから出る放射線はγ線、セシウムから出る放射線もγ線、です。
これも勘違いなさる方がいらっしゃるのですが、
自然界の放射性物質からの放射線は安全で、人工的なセシウムなどからの放射線は同じγ線でも危険だ、
というのも誤りで、γ線はγ線、人体への影響は、同じです。

ブログのブックマークの、
「放射先学入門」
http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/hosyaeis/hibakuguide.pdf

「国立がん研究センター」
http://www.ncc.go.jp/jp/index.html

放射線医学総合研究所の「放射線被ばくに関する基礎知識」
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i14

などのサイトもご参考になさってみて下さい。(^_^)b
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管理人 (福島市在住の二児の父親さんへ)
2011-09-02 06:32:25
ご心配の日々、憤懣やるかたない思い、十分にお察しいたします。

>「わからない」事に対し、
>大丈夫と言いきれる、
>根拠は主観だけですか

とのことですが、
よく記事をお読みいただければと思いますが、主観だけで申し上げているのではありません。
これまでの、福島県内での(信頼できる)専門家の方々の調査結果と、
広島・長崎・チェルノブイリでの過去のデータと照らし合わせた上で、
ほとんどは問題ない、とわたしは理解しています。
福島で開催された放射線に関する講演会の殆どは、拝聴しています。
もちろん、自分で調べて納得しているものもあります。
また、福島で暮らすということ~」のエントリーの、
ロッカーさん、naka-takeさん、とと助さんたちのコメントも、
お手数ですがお読みいただければ、と思います。
(他人のふんどしで相撲を取るようで申し訳ないですが・・・)

それから、ソースを提示できれば本当はいいのですが、
8月の日本小児科学会で、広島大学の田代教授が福島の子ども達の内部被ばく(甲状腺に関して)調査の結果をご発表なさいました。
その要旨は、
内部ひばくは半数に認められたが、将来に甲状腺がんを発症する確率はきわめて低い、というものでした。
ですが、NHKが「福島の子どもの約半数に内部ひばく」という、おそよ講演内容とは印象の異なる報道をしました。
(今はその報道は閲覧できないようですね)
田代教授は小児科学会に先立ち、福島市でも講演なさいましたが、その際にも、
自然発生に比べて、万が一発症しても、それは1人増えるかどうか、という見解でした。

このように書けば、「うちの子はその1人にはさせたくない」というのが親心です。
これは、わたしの外来でも親御さんに時々お話しているのですが、
「仮に」甲状腺がんを発症しても、このがんは、他のがんと異なり、手術や治療で治る可能性の高いがんなのです。
ですから、万が一にも発症しても、悲観することはありませんよ、
というご説明をすることもあります。(全員にではないですが)
ブログの記事としてはどうかな、と思いますので、ここまでは書きませんでしたが。
(コメントに書いたら同じですけどね。)

「病は気から」ということは本当で(もちろん、それが全てではありませんが)、
心のあり方が遺伝子を傷つけるということも、さまざまな研究で明らかにされています。
だからこそ、リスクをどのように捉えるか、が、
今後の生活では大切なことではないでしょうか。
福島で暮らして行く限り、当分の間は、この低線量放射線と付き合っていかなければなりません。
ならば、それ以外の、健康に悪影響を及ぼすリスクを減らすことも、
大切なことだと思うのです。

ですので、外来では次のようなことも親御さんやお子さんにお話しています。

 ・偏食をしない
 ・タバコを吸わない(親も、大きくなったお子さんも)
 ・飲酒には気をつける(依存症にならない)
 ・生活リズムはなるだけ規則的に
 ・ストレスをためない    etc・・・

>大丈夫とは
>そんなストレスも鑑みた上で
>発してもらいたいと思います。

はい。そのようなストレスを鑑みた上だからこそ、
不安を訴える親御さんには、ここに書いたようなお話をして、大丈夫だから、とお伝えしています。
記事にも書いたとおり、リスクを伏せて「大丈夫」と言っているのではありません。
何度も書いて恐縮ですが、「伝え方」が大切だと思っています。

その上で、ここで生活することがどうしても不安な方々は、
やはり県外に転居なさる選択もある、
ということもお話しています。
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コメントをお寄せ下さった方々へ (管理人)
2011-09-02 02:46:40
皆さま、多くのコメントをありがとうございました。
応援して下さっていらっしゃる方々には、心から御礼を申し上げます。

納得いただけない方々もいらっしゃると思います。
それはそれで、考え方ですから、仕方ないとも思います。

私がこの記事で申し上げたいことは、タイトルの通りです。
ある物事を、どのような表現で伝えるか、それは大事なことだということです。
そして、今、ちまたに溢れている放射線関係の情報(おもにメディアやネットのもの)は、
不必要に不安を煽る表現が多いのも、事実だと思います。

同じ内容でも、言葉の選び方、その順番、口調や表情でも、伝わり方は異なります。
その伝え方ひとつで、人は元気になったり落胆します。

これは感情論ではないか、医師がそういうことでいいのか、というご意見もあるかもしれませんが、
そもそも、生きている人を相手に、無感情では臨床医は務まりません。
もちろん、感情を抑えて冷静に対処すべきこともたくさんあります。
このような、およそ臨床医としては最低限の当たり前のことを前提として、私は申し上げています。

それから、誤解なさるかたがいらっしゃるかも知れないので補足しますが、

 「1%でもリスクがあるのだから、安心はできない」 と伝えるのと、
 「リスクは1%だけれど、99%はおそらく大丈夫だよ」 と伝えるのと、
 内容は、同じだ。

の表現ですが、この文章の前に、「例えば」と書いてあります。
これは、「例えば」の言葉通り、
低線量放射線によって起きるかも知れないリスクの%のことではありません。
「リスクのとらえ方と伝え方」を、わかりやすく説明するための例えです。
(現在の低線量放射線による健康被害の予測は、さらに低いと考えられます。)




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千葉より (Unknown)
2011-09-01 20:38:36
原発事故が起こって、原子力発電のこと、チェルノブイリの事故のこと、スリーマイルの事故のこと、劣化ウラン弾による被害などを色々調べてみて、私は、今の子ども達と、これから先の子ども達のために、今大人である私たちが、原子力の持つリスクをきちんと理解し、もうこれ以上、地球を汚して、子ども達の健康を脅かすことがないようにすべきだと強く思いました。

リスクの捉え方、伝え方は確かに、様々です。
ですが、私が長らく働いていた金融界では、専門家ではない人にも分かりやすくリスクをきちんと伝える事が非常に重視されていました。

それは、先々、「聞いてない」「知らなかった」という理由で、被害者を1人でも増やさないようにという配慮からでした。

専門家は、素人にも分かるように説明する事こそ大事で、主観や経験から「大丈夫」「安全です」という言葉は使ってはいけなかったのです。

今の世の中、TVでは「(国に任せてたら)安心だ」「安全だ」という報道ばかりです。
根拠となる数値を明確に出しておられません。

人って、信じたいものを信じるのだと思います。
先生のところへ通う患者さんは、「安全」を信じたい方中心なのだと思います。

私の場合は、5年後10年後に、「あの時にちゃんと対策してあげてたら」という後悔だけはしたくないのです。例え、リスクが1%であっても。

そんなリスクを負うには、子どもの健康と命はあまりに重いものですので。
返信する
サーバリックスって (なおみ)
2011-09-01 15:22:12
何かな~と調べてしまいました。ひとつ賢くなりました。

福島市在住の二児の父親さん、水谷さん、もぐさん

 それぞれの方の「結論」に早くたどり着けるように、お祈り申し上げます。
 そうしたら誰が何を言ってても、不安とかいたたまれなさとか「大丈夫って言わないで欲しい」とか言いたくなる、そういった気持ちは消える・・・もしくは薄まるかな~と思います。

 Kさんの示してくださったソース、?って言うのかしら、みられないのだけど(つぶやきとかみく何とかとか・・・私疎いのです)、どんなのかしら?Kさんは、その人たちとは違うお考えなのかしら?私が見られなかった情報は「ご縁がなかった」でもいいのかな・・・。

 知ったことで元気になれる、安心できる情報が欲しいです(上手にだましてね、うっふん!って意味ではなく、目くらましでもなく)。そういった意味で、私はひまわりの種を大事にしています。

 夏の福島っ子支援、ひとつもいけなくて数日落ち込みましたが、気を取り直しました。
 行った方からお話を伺って、市が企画したものについては、税金遣って(だと思うのですが)提供した責任として、内容の評価をしなくていいのかな・・・と思いました。ただで遠くに連れて行けば文句ないだろ的な。 

 同時に、支援していただくことに、品と言うか、感謝とか、マナーとか・・・無くしたらいけないんじゃないかとも思いました。子どもたちも。

 どうせもう福島は、自分たちはだめなんだ!だから何をしたっていいし、徹底的に償ってもらうぜって、見境なく(ここ、ポイントです)行動が荒れちゃうのは、悲しいです。子どもにそんなことさせたくない。

 福島はもうだめだと思っていないので、私はちょっとやせ我慢したり、かっこつけたりしたいです。伊達の薄着って言うじゃないですか(?)。

 子どもたち、元気に学校から帰ってきました。よかった。

 

 
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いつまでどうすれば良いの? (避難者)
2011-09-01 08:58:27
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放出された放射性物質による土壌汚染の広がりを、農地に限らず詳細に調べた地図が公表されました。
原発に近い一部の地点の土壌汚染は、IAEA=国際原子力機関が緊急事態の対応として一時的な住居の移転を求めるレベルを超えていることが分かりました。

地図は、文部科学省が6月から7月にかけて、福島県を中心に2200余りの地点で測定した、土に含まれる放射性物質の量などを基に作成したものです。
29日に農林水産省が公表した農地の汚染は土1キログラム当たりですが、土壌の汚染は1平方メートル当たりの放射性セシウムの濃度で示されています。それによりますと、最も高い値を示したのは、福島第一原発から数百メートルに位置する大熊町の地点で、放射性セシウムの濃度が1平方メートル当たり2946万ベクレルに上っていました。

この値は、IAEAが緊急事態の対応として一時的な住居の移転などを求める放射性物質の濃度、1平方メートル当たり1000万ベクレルを超え、極めて高いレベルです。

今回の調査では、ほかに原発から北西方向の双葉町や浪江町の一部の地点でもこのレベルを超えていました。福島第一原発と同じように土壌汚染が問題になったチェルノブイリ原発事故の場合、1平方メートル当たり55万5000ベクレルを超える区域で一時的な住居の移転が求められましたが、今回の調査では、こうした地点が、福島市や二本松市など、警戒区域や、計画的避難区域以外の地域にも広がっていることが分かりました。一方で、土壌汚染の度合いは、原発からの距離とは必ずしも一致せず、原発から北西方向や、福島市から栃木県の那須塩原市の方向に帯状に高い汚染地域が広がっていました。

政府は、今回作成した地図を、住民の被ばく量の評価や、除染の計画作りなどに役立てたいとしていて、今後も継続的に調査を行うとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110829/K10052311011_1108292205_1108292206_01.jpg
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110829/t10015231101000.html



昨日出たニュースですが、総理交代のドサクサに紛れてこそっと発表したようです。

こちらを閲覧されている皆さんはこのニュースをご存知なのでしょうか。

またブログ主さまのご見解も是非お伺いしたいと思っております。

当方、現在避難中ですが、これから先どうしたら良いのか検討中の身です。
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リンク作りました (bloom)
2011-09-01 08:39:33
初めまして。
私のブログのお客様からここを教えて戴き、トップページから見えるようにリンクを貼りました。

熊本大の粂先生もそうですが、医師の方々はリスクとの付き合い方について日頃から考えているだけに、現実的な対応に関して参考になる意見が多いと思います。

私は生物系の基礎研究者ですが、放射性物質を日常的に実験に使っているためにそれなりの知識はあるので、自分の分かる範囲の情報を提供していこうと考えています。
リスクを煽る研究者達の事情も分析した記事も書いているので、様々な煽りを割り引いて考えるネタにして戴きたいと思っています。

また、関東では落ち着いて暮らしていますよ・・というメッセージは送りたいし(関東でさえ被爆だの騒ぐ人がいるので)、東北旅行もするし、福島産の農産物も買い続けたいと考えています。

さらに、私より詳細な情報を持っている方や、現地で元気に暮らしている方を紹介するようにしているので、このブログを紹介して戴いて良かったです。

今後とも宜しくお願い致します。
返信する
Unknown (りえ)
2011-09-01 01:17:17
急にコメントしてしまい、すみません。
そして、一般市民がこんなことをお医者様に向かって書くのも気がひけますが・・・。お医者様の言葉にはパワーがあるので、書かせていただきました。

確かに、お考えは素晴らしいし、私もブログ主の方の病院にかかりたいと思います。

子どもたちに対してはそれでよいのかもしれません。
でも、「福島は大丈夫」の根拠が空間線量のみ見ていらっしゃるのか、食物からとる内部被ばくまで考えて大丈夫とおっしゃっているのか、また低線量被ばくのデータが日本にある事実が最近分かりましたがそこまで確認されていらっしゃるのかが気になりました。

私は広島生まれで、友達には体の弱い被爆三世もいますし、授業では原爆のことはもちろん、チェルノブイリから数百キロ離れたところで食物等からの内部被ばくで苦しんでいる方のお話などを聞いてきました。

そういったことを思い出すと、食物からの内部被ばくのリスクは、福島の空間線量が仮に安全だとしても避けられないし、お子様をもつ、お母様方には気をつけてもらったほうがよいのでは。。。という思いにかられます。

私のようなコメントがいらない不安をあたえてしまうということでしたら、承認して頂かなくてもいいですし、ブログにもお邪魔しませんが、避難できないお母様方には食べ物だけは安全なものをと願ってやみません。

コメントは、他のお母様を不安にさせるでしょうから、承認して頂かなくて結構です。

それから、差し出がましいのですが、もしご存じなければ、広島で被爆した肥田医師についての講演を一度聞いて頂きたいです。
「広島」「肥田医師」で検索したらでてきます。

現代っ子のほうが、食べ物も昔とは違いますし、体も弱いです。
それを考えたら本当に大丈夫かと心配になります。

私も福島から関東圏にかけて、今後もみんな無事だと祈りたいです。
毎日ニュースや、本、ブログなどを読んで偏らないようにしていますが、やはり楽観視できないので、書き込みさせていただきました。


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ひまわり先生のおっしゃる通り!!^^ (山田)
2011-08-31 23:28:23
これは、受け取り手自身もよく考えなければならない大切な問いかけに思います。
「医者が大丈夫と言ったけれど、大丈夫じゃなかったじゃないか!!訴えてやる」、それをマスメディアが面白おかしく書き立て、さも医療側に問題があるかのようにバイアスかけた記事を書き、裁判の判決も時に医療に落ち度があるかのように書き立てる。何でも他人が悪く他人を責め立て、自分は被害者と騒ぐ。この風潮が、医者から「大丈夫です」の言葉を奪ったようにも思います。医療だけでなく、教育も、政治も・・・何でも「お前が悪い」と叫んで来た私達自身こそが反省すべきに思いました。
リスクはすべての事においてゼロではないけれど、同じ「生きる」のであれば、理不尽な人生の中にあったとしても、その中で自分なりの納得のいく人生への折り合いをつけて受け入れ、自分なりの幸せを見つけて生きて欲しいです。そして、精一杯生きようとしている人々を、医療者は、精一杯の気持ちで「大丈夫だよ!!」と応援して欲しいです^^。
自分の主義主張を貫くために子供たちから希望を奪うような言動を大人は慎み、たくましく生き抜く姿を大人たちは示していきたいですね。

サーバリックスは、打った方が良いとは思いますが・・・ふふふ^^
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Unknown (福島市在住の二児の父親)
2011-08-31 22:59:34
放射線量が平常な土地に比べ、
リスクが1%でもあがるのであれば、
決して大丈夫だとは思いませんが。

「わからない」事に対し、
大丈夫と言いきれる、
根拠は主観だけですか?

実際に住んでて思う事は、
平常な放射線量の土地に比べ、
親も子供も余計なストレスを
抱え込まなければ、まともに
生活できません。
例えば、子供が草むらに近づく昆虫を
探したがったりする事への注意等。
病は気から
なんて言葉が当てはまる病気も
あるかと思いますが、
こんな精神状態ではいつ病気になっても
おかしくないと思います。

大丈夫とは
そんなストレスも鑑みた上で
発してもらいたいと思います。
返信する
Unknown (福島市在住の二児の父親)
2011-08-31 22:59:31
放射線量が平常な土地に比べ、
リスクが1%でもあがるのであれば、
決して大丈夫だとは思いませんが。

「わからない」事に対し、
大丈夫と言いきれる、
根拠は主観だけですか?

実際に住んでて思う事は、
平常な放射線量の土地に比べ、
親も子供も余計なストレスを
抱え込まなければ、まともに
生活できません。
例えば、子供が草むらに近づく昆虫を
探したがったりする事への注意等。
病は気から
なんて言葉が当てはまる病気も
あるかと思いますが、
こんな精神状態ではいつ病気になっても
おかしくないと思います。

大丈夫とは
そんなストレスも鑑みた上で
発してもらいたいと思います。
返信する
Unknown (meg)
2011-08-31 19:39:03
お気持ちはわかります。
ですが、危ないものには近づかないように教えることも大切だと思います。
私には孫が3人いますが、雨上がりの公園とか水際、水たまりには近づかないように教えていくしかないと思っています。それは雨上がりの河には近づくなと同じようにです。
大丈夫だとつく嘘はまるで日本政府や東電と重なります。
しかし、オバケのように見えない放射能を必要以上に感情的に怖がらせることもないとも思います。

>今日は、福島県の2歳児が急性リンパ性白血病、遺伝子損傷などという記事をみつけてしまい、不安になってしまいました。
武田教授がの音声が流れてました。
東電を訴えるべきだとか。よくわかりませんが、医師でもない教授に、そんな事相談するのも何だかなぁ?などと思ってしまいました。

医者が今回の放射能事故について一番判断ができる職業なんでしょうか?
そう思う医者がいたら私は信頼しません。奢りを感じるからです。
人間には計り知れないような大変な事故だから児玉教授のように必死になって除線に通われてるんじゃないでしょうか?ご自分の仕事以外に週末も辞さず努力する方のすることを自分の生活だけを守ってる人たちにはなにも批難できることでもないと思います。

今回の放射能事故につきましては、感情論で片付けられるような問題だとも認識してません。
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Unknown (Unknown)
2011-08-31 18:34:28
民主党代表選挙や伸介騒動に紛れさせて政府が土壌汚染調査結果を発表しました。今までの民間の調査からも明らかでしたがテレビですら避難を言い出しました。胸が痛みます。
返信する
共感します! (竹本淳一)
2011-08-31 16:30:56
こんにちは池袋で整体のおみせをやってる
竹本と申します。

リスクのとらえ方、伝え方、とっても判り易いですね。精神的に、安心だよ!大丈夫だよと
伝えてあげる事が一番大切!

応援しております。
返信する
Unknown (たまよ)
2011-08-31 13:06:38
こんにちは。

日々の診療に加え、ブログの更新ありがとうございます。

このブログを知り、理系専門家さんたちの解説を読んで頭を整理し、心理学の先生の解説で心を整理できました。
様々なリンク先にも飛んでみました。本当に勉強になる事ばかりです


さてそろそろ、県民健康管理調査票が届くのでしょうか。
このブログに出会えたおかげで「気負わず・臆さず、正確に書けば良いのだ」と思えるようになりました。

そのはずなのに、やはり危険を煽るような記事を見ると、心がざわついてしまいます。

そんな中で、いいニュースもありましたよね。
山崎直子さんの第二子ご懐妊♪
1日(1年じゃなくて1日)に1ミリシーベルト被ばくする宇宙飛行士サンのご懐妊。ありがと~~!山崎直子さん、女神に見えました。


子どものクラスメイトが、休み明けに母子だけで県外に引っ越して行きました。
でも「いじめられたら戻ってくる」と言い残して行ったそうです。
大丈夫。転校先でもいじめられないし、福島に残ったお友達もみんな元気に大きくなるから、また会おうね。
返信する
批判や非難ではありません。今回のケースと通常の医療のケースは混合してはならない。 (横浜人)
2011-08-31 13:02:49
過去のデータでは大丈夫です。
これが、著者の主張です。
今回の福島原発の事故と全く同等のデータが過去にはありません。あくまで推測です。つまり、データが十分な通常の医療とは違うのです。
医療の現場では、通常の医療の延長として診察なさるので誤解なさるのでしょう。

かつての日本の公害の歴史を思い出して下さい。
例を上げさせて下さい。
福島で現在いる子供が成長します。
その人自体は、病気になりませんでした。
しかし、その次の世代である、胎児には影響が出ました。

そのときに、著者はなんと言うのでしょうか。当時においては、データとして見当たらなかった、諦めてくれでしょうか。

通常の医療の観点ではこの考えは出てきません。大切なのは、今回は違うと認識することです。

最後に
著者へ

日々、小学生を安心させて、笑顔にさせているのは間違いありません。体にきをつけて下さい




返信する
Unknown (水谷)
2011-08-31 10:36:46
はじめまして。子どもに安心が大事な点、まったく同意いたします。

でも、実際のところこれからどうなるかわからない以上、十分な対策なしの「安心」ではあまりにも不誠実ではないかとも思います。文字どおりの子どもだましになってしまいますよね

将来、ある程度の被害が出てきた場合、口から先に安心を語っていたことがどれだけの後悔を生むかを考えると、いたたまれません

大人としては、避難や補償など、十分な対策をやったうえでの安心を子どもに与えたいと思うのですが、こういう考えはずれているのでしょうか…
返信する
こんばんは (はな)
2011-08-31 00:07:49
はじめまして。
お気に入りに登録させていただき、過去のコメント欄なども拝読させていただきました。
大変、勉強になります。
うちの近所にも、小児科の先生が住んでますが、このくらい大丈夫!と仰ってたようで心強いです。
今年は、リフレッシュの為、子どもとキャンプに参加しましたが、やはり、神経ピリピリのお母様がいて、キャンプ地にまで、変な雑誌を持ち込み騒いでました。
放射能の事で頭がいっぱいなのか、お子様と向き合ってないようにも見え、お子様も不安定でした。
やはり、子どもに不安を与えてはいけませんね。

今日は、福島県の2歳児が急性リンパ性白血病、遺伝子損傷などという記事をみつけてしまい、不安になってしまいました。
武田教授がの音声が流れてました。
東電を訴えるべきだとか。よくわかりませんが、医師でもない教授に、そんな事相談するのも何だかなぁ?などと思ってしまいました。
うちの子も、キャンプ先で顔のアザを原発の影響かと聞かれました。
悪気はないのでしょうが、ショックですよね。
また、遊びに来ますね。
ここに来ると、ほっとしまし。
返信する
子どもを育てる (もぐ)
2011-08-30 18:21:07
東京在住の身でコメントお許し下さい。

チェルノブイリくらいしか今回に類似した件はないので、本当に子ども達が大丈夫なのか、というのは不安です。

松本市長の菅谷昭医師の本を読みましたが、現在25歳(だったか)になったベラルーシの女医が日本で受けた検査で、体内にかなりのセシウムの蓄積が確認され、とてもショックを受けていた、とのくだりがありました。

まだまだわからないことが多いなかで、私は大人はゆるめに、子どもはなるべく内部被曝をさせないように、と考えています。がんになる確率が、+1%なのか、5%なのか、それ以上なのか、まだ未知の世界だと思うためです。

もちろん、精神的に不安定な日々を送るのは、とてもつらく、身体にも良くないことだとお察しします。皆様、それぞれのお考えをお持ちだと思いますが、より良い未来を祈っています。
返信する
本当に大丈夫なのか (tokuemi)
2011-08-30 17:17:41
本当に大丈夫と言えるのだろうか?
どんな仕事をしていても医療関係者としてのましてや医師としての「大丈夫」という根拠はどこにあるのか?
山下教授が「大丈夫」だといって私たちは避難すべき行動が遅れ、国や県、市の行動が遅くなり、そちらでも「わからない・大丈夫だというから大丈夫でしょう」それしか言わない。
知事にしてもしかり、瀬戸市長にしてもそうである。ましてや現場にほぼ出てこない人間の言葉は期待できない。
もし、先生が「だいじょうぶ」というのであれば、何を参考にし、何を根拠にしてそうおっしゃられているのか教えて頂けたらと思います。
一人の医療関係者として、「今の福島市の状況はとても危険と私は認識してます」
山下氏もはっきり言って嫌いな人間でもあります。医学的文献でも何でも構いませんが、「安全だという根拠がない限り信用はできません」
山下氏でさえ、根拠がないのに「大丈夫発言ばかりですから」
返信する
その通りですね。 (伊藤一男)
2011-08-30 17:12:51
千葉の伊藤と申します。群馬大早川氏のTweetからこのブログを知りました。早川氏の言動はTwitterで物議を醸し出しておりますが。小児科医として母親に相談されことも多く苦労されていると思いますが、まさしく先生のお考えに賛同します。情報開示の遅れもありますが、一部の学者(にわか学者、えせ学者)が勝手な判断で適当な情報巻き散らかして不安を煽っている状況は、日本の学者のレベルの低さを痛感します。自分の言動が罪の無い被害者の心理的負担を増やしているか、考えてもらいたいと思っています。
返信する
すみません (Vincero)
2011-08-30 15:34:30
最初のコメントにおいて、冒頭言及した記事のリンクを貼り忘れていました。お手数かけ申し訳ないです。

親と国の論理の違い
http://www.jiji.com/jc/v?p=fukushima-exodus00003-01
返信する
Unknown (Vincero)
2011-08-30 15:26:21
初めまして

 結論には全く賛成できないのですが、ご意見「医学は経験の学問なんだ」に共感する部分があり、コメントさせて頂きます(医学の仕事とは全く縁もない者ですが・・・)。

 この記事はご覧になったことはありますでしょうか。大手メディアで「ヤコブロフ・ネステレンコ報告、2009年」に言及した初めてのものと理解しております。この報告書には参考とすべき「経験」が蓄積されているように見受けられます。

お忙しいでしょうから、内容一部貼っておきます。
〔データー追加〕子宮内被爆(胎内被爆)した子供の疾患や発育異常
http://alcyone.seesaa.net/article/222343359.html

この報告書をご覧になった上で、なお、ご意見が変わらないのであれば、これ以上言うことはありません。

なお、医師が離れだしているという噂も聞いており、引き続き地域医療のでご活躍ください。

では、
返信する
私の周りの友人の反応 (いわき市の住人)
2011-08-30 12:53:04
私の周りでは、誰も放射能に関して話さなくなり、震災前と同じように生活しています。
たまに魚とかどうだろうね?とか聞いても、そんなのいちいち気にしてたら、何も食べれないでしょと逆に怒られていますw
私が将来がんになったら、それはタバコとかお酒とかの生活習慣によるものだからと。
私自身もそのように考えており、会社などでも話題が上がると、先生と同じような説明をしています。
確率は0ではない。でも影響はほとんどないのではないかと。
逆に、この世の中に100%の安全があるのかと聞いたりもしています。
我々人類は、大なり小なり、リスクを抱えながら生きています。
放射能が危険だと煽る前に、タバコの有害物質について放送したほうがいいんじゃないと思っています。

返信する
Unknown (う~~~ん)
2011-08-30 10:27:34
http://ameblo.jp/64152966/entry-10999117606.html

福島や郡山市は低線量なのかなあ?とこちらのブログを見て思いました。。。

あと、データーとおっしゃってる事がちょっとビックリです~

日本のデーターはアメリカにいっているはずですが?
そしてそのデーターは議員がこの事態だからといっても、アメリカに見せてもらってないはずですが。

そして低線量被曝のデーターは、あるけど公にされてないはずですが??

国会でもその事は議論されてます。

そして放射性物質に対する感受性は人それぞれ大きいことが海外の研究結果からも分かってますが、日本の教科書にははたしてそれは載ってるのでしょうか??

日本は国全体が原子力村といわれていて、原発や放射線障害に関わる不利な情報はほとんど出てないはずです。

教科書に正しい事がのっていたら、ある大学生が「助けて!!」とネットの住民に助けを求めるという事態はおきなかったでしょう。


なんだか読んでみるとチグハグな事が多いような気がします。

こちらのブログを信じる方は自分で情報収集した方がよろしいかなと私は感じました。
返信する
笑い話ですが (K)
2011-08-29 22:31:30
http://mixi.jp/view_community.pl?id=5651761

どうもはじめまして、突然のソースからの挨拶失礼します。自分もまったくもってそのとおりだと思います。このソースが見れるといいのですが、彼らのような人がいる以上不安を煽る人たちがいる以上難しい問題ですね!しかし彼らはあくまでネットの世界やTVの世界で情報を入れただけ騒ぐだけの人たちです。騒ぐのはほんの一握りそれでもそれがでかくなるとまた困るんですけどね^^;しかし彼らは騒いで何をしたんですかね?風評被害の意味を否定するのでなくまずは実害と言う意味を理解してもらいたいです。
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お願いします (都民)
2011-08-29 22:27:13
チェルノブイリハート、観ましたか?観た感想を教えて下さい。
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娘との対話 (佐々木(以下秘密))
2011-08-29 22:03:50
「お母さん。個人線量計が配布されるんだけど、希望する?」
「面白そうだから、してみれば?」
「お父さんと同じこと言う!!」
「どうしたの?」
「さっきお父さんに訊いたの。そしたら『面白そうだからやってみれば? でもお母さんにも訊いてから決めな』って。」
「あらまぁ。
 夏休みの自由研究にも使えるといいね。」
「無理。なんか中に入ってるやつみたいだから。」
「残念。」


「あのね。あれってホントのところは『安心してもらうための行政サービス』なんだよ。」

「お母さんは交通事故で頭蓋骨にひびいれて、背骨の間に腰骨削って入れて、山のように放射線浴びたけど、生まれたあんたたち健康でしょ? 頭の中身はどうあれ。」

「大丈夫だから。安心して『勉強しなさい!』」
「・・・結局そこか。」

まぁ、こんな親子もいます。大丈夫♪
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子どもをどう守るのか、ということ (三児の母)
2011-08-29 11:46:48
こんにちは。夏休みも、もう終わりですね。

私は、4月、5月、6月と悩み多い時期を過ごしてきて、その中で、自分の中で気付いたこと、そして、腹を決めたことがあります。

福島の親たちは、あちこちから、責め立てられることが多く、「親なのに、子どもを危険にさらすのか」と煽られ、これでいいのか、自分は間違っていないのか、と何度も何度も自問して、苦しい日々を過ごしているのだと思います。私もそうでした。

私は、県外避難も考えていました。
けれども。
母子だけで避難することは、子育ての面で私の負担があまりにも大きく、経済的な負担もすくなからずのしかかってきます。
子どもの転校などのストレス、いつ帰れるのか、という子どもの問いにどう答えるか…などなど、考え始めればきりのない不安の数々。

おそらく、私のような心配性の母親は、避難先でも、先のことが不安で、子どもにゆとりを持って接することができなくなってしまうだろう。

子どもだけで、親元を離すことは全く考えられず、子どもも、たった数日のキャンプですら、親と別に行動することは望みませんでした。

それならば、ここに留まって、できる限りのことをしよう。その代わり、子どもには不安を与えないように、元気な母親でいること。子どもを楽しませることにはお金や労力を惜しまないようにしよう。

子ども達には、泥のたまったところや、草むらを避ける、砂遊びをさせない、など身を守ることはきちんと教えていますし、基本的にこのあたりで外遊びもさせていません。ただ、必要以上に不安を与えたくないので、マスクもさせませんし、長袖も学校に行く時だけにしています。

ストレスでいっぱいの親の気持ちを、子どもは何より敏感に感じ取りますよね。
ですから、福島にいることがストレスになるならば、避難する方が良いと思うし、福島を離れて、別の不安を背負う方がストレスになるならば、福島に残って、落ち着いた生活をすればよいのだと考えるようにしたら、自分の中でも、ずっと気持ちが楽になりましたし、子どもに対する姿勢も余裕がでてきたと思っています。

子どもを守る方法は、ひとつではないと思います。
誰が何と言おうとも、自分は、自分なりの方法で、子どもを守ればいいのだと、少しずつ、親としての自信を取り戻してきています。

お陰様で、うちの子ども達、例年の夏より、病気も少なく、先生のところにお邪魔する機会も少なかったようです。
来年の夏は、真っ黒に日焼けするような夏が戻ってくるといいですね。
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Unknown (Ely)
2011-08-29 10:43:05
こんにちは。いつもブログを拝読させていただいています。

昔のお医者さんは、よく笑って「大丈夫ですよ」とおっしゃってくれました。
そうすると、ちょっとした不調で不安だった患者さんは安心して、それだけで軽快することもあったものです。
でも時代は変わって、僅かなリスクでも伝えなくては後で問題が起きてしまうかもしれない、との恐れから、中途半端な話になってしまうことが多くなりました。
言い切ってしまうと「責任取れるのか」と追求されたりしますし・・・

実は私も医学を修めた者ですが、患者さんに「大丈夫ですよ」と言い切ることが出来ず(自分が心配性なのでつい些細な可能性も考えてしまうため)、臨床を諦めて基礎にすすみました。
ですから、臨床の先生方の「患者さんの不安を和らげるための努力」にはいつも敬服しています。

放射線によって増加する癌はほとんどない、と私も思います。
でも、今まであったリスクに放射線が加わったのは事実なので、それならわかっているほかのリスクも減らすように心がけたらいいのではないでしょうか。
福島の皆さんがこの問題を機に健康に留意されるようになったら、どこかでお話があったように、かえって福島県が日本一の健康県になることも可能なのでは、と思います。

子供さんたちも、大きくなっても煙草は吸わない、生活習慣に気をつける、など心がけられたなら、将来の健康障害の可能性はぐっと低くなると思います。
(人の生活習慣にはあまり口出しはできませんけれど・・・)

臨床の先生方からの安心のための発信が、もっと目に付くようになって欲しいと思っています。

散漫な文章で申し訳ありません。先生にあてた文章なので、できれば非公開にしていただけると嬉しいです。
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わが子が絶望感を持つことのないように (azur)
2011-08-29 09:22:59
はじめまして。
私の知人も医療関係の仕事をしておりますが、
患者には、まず悪いほうの予測を語るそうです。
そして、検査結果が良いほうになれば、
それはよかったとなり、
「ありがとうございました」と感謝される。
しかし、逆になれば、ウソを言ったと言われる。
だから、もし仮に悪い予測を言われても、
悲観することはないよ、
そのままではなく、少し差し引いて考えたほうがいいよ
そう言われました。

幸い、今、診ていただいているお医者さんは、
経験と検査結果からきちんと説明してくださるので、
それだけで、治ってしまうような気がします。
「だいじょうぶですよ」という言葉の重みを感じます。

実は、私も先生と同じようなことを感じ、
先日、ブログにその思いを書きました。
ご多忙とは存じますが、ご一読いただければ、さいわいです。

わが子が絶望感を持つことのないように
http://azurage.jugem.jp/?eid=679
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