ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

天からの贈り物

2011年04月16日 | 日々のつぶやき
当市の盆地のはずれにある花見山公園に行って来た。
もう何年ぶりになるだろう。

花木農家の方の持山ひとつぶん、まるまる、桜だのレンギョウだのが咲き乱れる。
かれこれ20年ぐらい前からだと思うが、その農家の方のご厚意で、
無料で花の山を見学することができる。

ここは、写真家の故・秋山庄太郎氏をして桃源郷と言わしめた。
この数年来は、それこそ県外各地から観光バスを連ねて訪れる観光客でごったがえし、
福島市民はなかなか近づくのもためらわれたぐらいだった。

今年は、原発事故のあおりを食って、観光バスは一台もない。見事なほど。
皮肉なことだ。

公園から眺める福島盆地。中央の小高い山は「信夫山」。
かつて、福島盆地が湿地帯だったころ、この山はそこに浮かぶ島のようだったとか。
その島を「福の島」といい、「福島」の地名となったという。


百花繚乱。


秋山庄太郎風に・・。(いや、これはおこがましいか・・)
  

足下にはスミレが、一生懸命咲いていた。
だいじょうぶ、あなたもとても綺麗だよ。
     

こんな感じも。


見上げる空は、何事もなかったかのよう。
 

おまけ。
めし、くれ~。
    



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2 コメント

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すてきな景色ですね (白木 誠)
2011-04-20 15:56:09
 近くにそんな綺麗なところがあってうらやましいですね。でも今の福島にはそのすばらしい環境で花見を楽しむ余裕がなくなっているのでしょうね。でもこんな時だからこそ綺麗な花を見て心にゆとりを持てればいいのでしょうが・・・・。

 先生の前のブログに放射被爆について書いてあったので、興味深く読ませていただきました。
私の父は20歳の長崎医大生の時、長崎原爆投下翌日(投下の日はたまたま休みがもらえ、朝の汽車で佐賀へ帰る途中、諫早市でキノコ雲見て、ただ事ではない、新型爆弾が落ちたようだ、とのことでいったん佐賀に帰りとんぼ返りで長崎に戻ったそうです)から爆心地で救援活動を数日間行い、その後吐き気、嘔吐、皮膚の紅斑、全身倦怠感に悩まされ、元に回復するまでは少し時間を要したそうです。この症状からすると1000~3000mGyの被爆と考えられるのでしょうか。でも親父は今86歳で足下こそおぼつかないのですが元気です。 もちろん放射線量は低いに超したことはありませんが、福島県外の人々が余りにも過剰に反応しすぎでないでしょうか?福島の原発の恩恵を受けているのは関東地区の人々であることを理解しているのでしょうか? マスコミにしても政府にしても、恐怖をあおるようなことばかりしているのではないでしょか?
 心ない風評被害の中で頑張られている先生方の苦労も大変なことと思いますが、どうか身体だけは気をつけて下さいね。
時間さえあれば、診療のお手伝いに行きたいのですが・・・・

 先生のブログ楽しみにしております

 

 
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こんにちは (管理人)
2011-04-21 01:34:43
コメントありがとうございました。
花見山の風景、いかがでしたか。いいところでしょう。
これといって誇るものもない福島市ですが、この景色は市民の自慢の場所なんです。

あ、でもね、20~30年後には、見事に復興した「フクシマ」として自慢したいですね。

ところで、お父さまは被曝なさってたのですね。知りませんでした。

週刊誌などを読んでいると、東京在住の方々のエッセイなどで、
東京も危ないから関西方面に避難するだのしないだの、という記事がやたらと目につきます。
じゃあ、ここにいるアタシらはなんなんだ?!
と突っ込みたくなりますね。

機会があったら、ぜひ一度おいで下さい。
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