ひまわりの種

毎日の診療や暮しの中で感じたことを、思いつくまま書いていきます。
不定期更新、ご容赦下さい。

サクラサク

2011年04月10日 | 東日本大震災
庭の枝垂れ桜が咲いた。
   

朝から抜けるような青空だった。
いつもなら、絶好の洗濯日より。でも、誰も外に洗濯物を干さない。(こわくて干せない)
例年なら、お花見気分だ。でも、誰もお花見のことは話題に出さない。(出せない)

この枝垂れ桜は、三春町の天然記念物の紅枝垂れ桜から、実生で育ったものだそうだ。
実生(みしょう)とは、接木や挿し木ではなく、実から育てたもののことだ。
だからこの桜は、その桜の子どもという訳だ。
親である天然記念物の桜は滝桜とも言われ、樹齢は1000年以上らしい。
源平の時代も戦国時代も江戸時代も明治維新も、みんな知っている。
もちろん、太平洋戦争も。
1000年に一度と話題になった「貞観地震」も体験してるかも知れない。

その桜の種が芽を出して、うちの庭に咲いていることが、なんだか感慨深い。
 
全国的に自粛ムードだけれど、花ぐらい愛でてもいいじゃないか。

被災地のことを「ソンナノ、カンケェネェ(古いですね(^^ゞ)」
とは思って欲しくはないけれど、せめて、いつも通りのことをいつも通りに暮らして欲しい。
そんな風にも、思ったりする。

・・・と考えるのは、わたしも直接の被災者じゃないからかな・・・。

今日、引っ越してきたおばちゃんちに洗濯物を届けに行ったら、
雨合羽とか長靴を買い込んでいた。
そのうち一時帰宅ができるかも知れないから、その準備なのだそうだ。
現地に行ったらこれ(雨合羽)を来て、
あとは全部、下着まで全部、脱いで着替えて来るのだそうだ。

原発からの「サクラサク」、いちにちも早く届いて欲しい。



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