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クララとお日さま カズオイシグロ

カズオイシグロのノーベル賞受賞後第一作ということで話題になっている一冊。「AF」と呼ばれるお友だちAIロボット「クララ」の視点で、病弱な少女や周りの大人たちと過ごした数年間を描いた近未来小説。どのような近未来かは最後まであまり明確には描かれていないが、遺伝子操作が広範に行われているらしい格差社会であるとか、自然破壊が進んでいるとか、そういった情報が断片的にわかってきて色々考えさせられる。このようなディストピア小説は日本のライトノベルの中にも沢山ある気がするが、著者自身は日本のライトノベルを読んだことがあるのだろうか、その影響を受けているのだろうか、そんなことを考えてしまった。(「クララとお日さま」 カズオイシグロ、早川書房)
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