著者の本は3冊目。末っ子の結婚というタイミングで長年住んだ自宅を解体することになった家族が、不用品の整理をしていると、物置きから遠く青森で盗難にあったとされる古い仏像が見つかる。誰が何のためにどうやってそこに持ち込んだのか不明のまま家族総出でその仏像を返却しに青森へと向かう。終盤になって色々な証拠から論理的に導かれる推理によってその全容がとりあえず明らかになり一件落着になるのだが、さらにその先に全てをひっくり返すような事実、それ以外にも謎の多い父親に隠された事実なども明らかになり、びっくりの連続だ。ミステリーと言うには結末が異様すぎて、推理を楽しむという感じではないが、家族だからという思い込み、現代日本の一般的な常識という盲点をついた不思議な新しさを感じる一冊だった。(「家族解散まで千キロメートル」 浅倉秋成、角川書店)
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