探検家である著者が主に若い20歳代頃の探検について「探検と現地の言語との関わり」という視点で語るノンフィクション。著者の本は何冊も読んでいてどれもビックリしたりハラハラしたりでとても面白かったが、本書もそれら同様あるいはそれ以上にハラハラドドキドキで面白かった。探検をするには現地に行って現地の人とコミュニケーションをしたり協力を要請したりする必要があり、そこで必要になるのが意思疎通のための言語だ。そして探検の質を高めるためには、英語などの第三国の言語や通訳を通じてではなく、直接その現地の言葉で会話することが重要だということになる。著者の「言語は民族そのもの」ということがじわじわと伝わってくるし、言語に関する面白い知見も満載。言語の分類として、語族、語派、語群、語という階層があり、日本語はほぼ単独で一つの語族を形成する「日本語族」ということを初めて知った。また、20以上の言語を勉強して最も学びやすかったのはスペイン語とのこと。母音が日本語と同じ5つで、発音がローマ字読みでほぼ問題なく、例外が非常に少なく、しかも最後がはっきり母音で終わることなどがその理由。自分自身には語学の才が皆無なので苦手意識が強いが、一瞬スペイン語でも勉強してみようかなと思ってしまったほど説得力のある話だった。20代の著者が語学の勉強を続ける中で、マザー・テレサとかジャーナリストの長井氏とか麻薬王パオ・ユーシャンと出会ってしまう話もすごいなぁと思った。(「語学の天才まで1億光年」 高野秀行、集英社インターナショナル)
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