東京の「山谷」の人間模様を描いたドキュメント。何となくイメージはあるが実際にどのようなところなのかを教えてくれる本は初めてだ。盛衰記という題名からも推察できるが、今の「山谷」は昔の様相から一変し、ある意味、本当に廃れてしまっているらしい。「ドヤ街」という言葉の由来でもある「簡易宿泊施設」のお客さんの半分は外国人のバックパッカーなのだという。そういえば、正確にはドヤ街ではないが、本書に出てくる地名で私が唯一行ったことのある名古屋の白川公園でも、ホームレスの姿をあまり見かけなくなったような気がする。本書の構成は、昔知り合った1人のホームレスの話と、10年後に彼の消息を訊ねる話、この2つが核になっているのだが、全体として見事に「山谷」の今と昔を浮かび上がらせている。こうした新書を読むと、「ニッチな分野についての啓蒙書」ということで、新書ならではという感じで嬉しい。(「東京ドヤ街盛衰記」 風樹茂、中央公論新社)
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