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二流小説家 ディヴィッド・ゴードン

2013年07月25日 | 読んだ本

内外で多くの賞を獲得し、早くも映画化されるという鳴り物入りの作品。地の文章の中に、主人公の作品の文章が織り交ぜられながら話が進んでいくが、突然話がびっくりするような展開となり、全くく先が読めなくなる。事件はどのように進んでいくのか、文中に挿入されたいくつもの作中作はそれとどのように関係していくのか、読者は完全に作者に翻弄されつつ、いくつもの疑問を抱きながら読み進めていくことになる。終盤でついに驚きの真相が明らかになるが、それでも「あと50ページくらい残っていて、「?」と思っていると、最後にさらにびっくりする展開が待っていている。謎の面白さとびっくりする展開がミステリーの本道であることを再確認できる作品だ。(「二流小説家」 ディヴィッド・ゴードン、ハヤカワ文庫)



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