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月まで3キロ 伊与原新

初めて読む作家の作品。ほんわかした短編小説集だが、最大の特徴はそれぞれの話の中に自然科学を専門にする人が登場してうんちくを披露する場面があること。自然科学の最新の成果がロマンチックに語られ、それが他の登場人物の気持ちを前向きに動かす。ちょっと今までに読んだことのないような作品集だった。(「月まで3キロ」  伊与原新、新潮社)

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