久し振りに夜更かしをして読んでしまった。現実に存在するかのように登場人物が生き生きと動きまわり、なるほどと思わせるトリックや謎ときがあり、真正面から扱ってはいないが何となく社会の歪みや理不尽さを描く、これが最近の著者の作品の真骨頂だと思うが、本書はそうした最近の作風とは少し毛色の異なる作品だ。登場人物が自然に動き回り会話をする点は変わらないが、描かれているのは「過去との手紙のやりとり」というよくある設定の少し不思議な世界。著者の作品は半分くらいしか読んでいないが、こうした少し不思議な世界を描いた作品をこれまでにもいくつか読んだし、もしかするとかなりの数になるのかもしれないが、本書のようなノスタルジックな部分を前面に押し出したような作品は少し珍しいのではないかと思う。複数の過去と現在が入り乱れ、複雑な構成の作品で、どこがどこにつながっているのか、誰が誰を助けているのか、頭の整理をしながら読むのが楽しかった。(「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 東野圭吾、角川書店)
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