エッセイ集は書いた人の感性が自分にマッチしているかどうかが全てだと思う。自分に合った著者の文章は読んでいるだけで楽しいし、またほかの文章を読みたくなる。それだけにその著者のエッセイを初めて読むときは、果たして自分にあっているだろうかという不安と期待が他のジャンルの本よりも大きい気がする。本書はエッセイスト・写真家という著者が15年ぶりに実家のある「戸越銀座」に戻ってきたという著者のエッセイで、久しぶりの実家生活、近所の人々、子どもの頃の記憶、飼っていたネコたちのことなどが鋭い観察眼で綴られている。著者は、エッセイスト・写真家の女性ということで、自分とはほとんど共通点はないようだが、読んでいてとても共感出来るところが多かった。通読して感じるのは「自由とは何か」という大きなテーマだ。自由であることの代償という問題もあれば、どこで他者と折り合いをつけるかという問題もある。本当に自由でいるためには、人と約束も出来ないし、自分自身、目標を持つことも出来ない。結局、本当に大切なのは、自由そのものではなく、自分らしく生きることだということか。ネットで調べると、著者の本はまだまだ何冊か面白そうなのが数冊ある。また楽しみが一つ増えた気がする。(「戸越銀座でつかまえて」 星野博美、朝日文庫)
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