題名通り、ベトナムの現代作家による11の短編が収められた作品集。今の仕事の関係で、アジアの国を少しでも知らなければと思い、読んでみた。「あとがき」にもあるように、本書の短編は、①ベトナム戦争によって大きく変化したベトナム社会を見つめなおす作品 ②ベトナムにおける家族を題材にした作品 ③文学として新しい形態を模索した作品、という3つにジャンル分けできる。特に最初のベトナム戦争前後の社会を描き、戦争や革命によって何が変わり、何が変わらなかったのかという、歴史を総括するような作品群は、小説として面白いだけではなく、文学ならではの視点がいくつも提示されていて興味深い。新しい体制のなかで、なかなか面と向かって言えない様なことも、上手く小説のなかで主張されている。激動の時代を経て、ほぼ一世代が経過した時点で、それを総括するような作品が少しずつ書かれているという現時点でのベトナムにおける文学の最前線がよく判るし、一般的な解説をいくら読んでもわからないようなものが見えてくるような気がした。(「ベトナム現代短編集2」 加藤栄、大同生命国際文化基金)
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