表題作の方は「こういう関係は素晴らしいけど現実にはちょっとあり得ないだろうなぁ」という気がしてしまって、そこがどうしても気になるところだが、いずれにしても読んでいて大変心が和む小説だ。作者の作品は本書で3作目か4作目だが、まさにその感覚が作者の作者らしいところだろう。もしかすると、このように考える人が世の中にはいるかもしれないし、自分の感性だけで世の中をみてはいけない、ということなのかもしれない。小説だから「所詮は作り事」と割り切ってしまうには惜しいほど暖かい掌小説であることは間違いない。本書にもう1つ収められている「7's Blood」の方はそうした違和感もなく読めた。離れて暮らしていた姉弟が心を通わせていく様を、静かに暖かく綴っている。大変切ない話なのだが、こちらも何故か何とも心が和む。いままで読んだ作者の作品の中のBEST作品のように感じる。(「卵の緒」瀬尾まい子、新潮文庫)
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