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天使の棲む部屋 大倉崇裕

不動産の問題物件にまつわる謎を題材にしたシリーズの第2作目。相変わらず荒唐無稽な内容だが、ミステリーの部分がしっかりしていて楽しめる。鳩屋敷の話などは、他人の不可思議な行動とか突飛な行動にも、よく考えるとそれなりに合理的な意味があるということに気づかされるし、性善説ではないものの見方とか当事者の立場で考えるといったことで、全く違う風景が見えるのかもしれないということかもしれない。(「天使の棲む部屋」  大倉崇裕、光文社文庫)

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