goo

狼の時間 太田紫織

例によって、自分がこのシリーズの何冊目まで読んだか覚えておらず、書店で新刊らしきものを見かけたら、念のために奥付の発行日付をを確認し、それが最近であれば購入するという、心もとないパターンが続いている。シリーズ当初は骨にまつわる短編ミステリーという趣きだったが、少し前から話は少しずつ全体を通じた大きなストーリーの比重が高くなってきていて、話のつながりを覚えていないとやや辛い感じになってきている。追いかけているシリーズが少なければそれでも問題ないのかもしれないが、色々なシリーズを追いかけている者としては、この変化はあまり歓迎できない。ストーリーの進展が遅いのでなんとか記憶が曖昧でも読めているという感じだ。本書でも、骨に関するミステリーという要素は、ほとんど皆無になっている。読み続けていても誰だかはっきりしない名前が出てきて困ることが多くなってきてしまった。(「狼の時間」 太田紫織、角川文庫)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )