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驚きの英国史 コリン・ジョイス

日本人には馴染みがないがイギリス人なら誰でも知っているという歴史的出来事や人物を短いしゃれた文章で紹介してくれる本書。どこの国にもそうした他の国の人にはあまり知られていないがその国の人には当たり前という話があるのだろう。本書でも、そうした面白い話が満載で楽しめる。スコットランド人の名前に多い「Mc」という接頭語は「息子」という意味とのこと。イギリス人の多くは国家(ゴッドセイブザクイーン)の歌詞を全部は覚えていないそうだ。英語の単語にはノルマン系とサクソン系のものがあり、同じ意味の単語がペアで存在することが多いという。また、英国には、磔の後にキリストが逃れてきたという伝説があり、それとアーサー王伝説と結びついている部分があるそうだ。イングランドには「男子は全て日曜日に弓矢の練習をしなくてはいけない」という法律があるという話もめちゃくちゃ面白かった。こうしたいくつかの面白い話は、何となく他の人にも話してみたい気になる。読んでいて楽しいトリビア集の趣だ。(「驚きの英国史」 コリン・ジョイス、NHK出版新書)

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