みなさん、こんにちは。
風邪、単純性気管支炎、単純性副鼻腔炎、軽症爪周囲炎、切開排膿を行った皮膚膿瘍、への抗菌薬処方が代表的。
抗菌薬処方の蔓延は世界的な傾向であり、Choosing Wisely Internationalでは「やらないほうがよいリスト」のトップに挙げられている。
薬剤熱、薬疹、耐性菌の蔓延、クロストリジウム・ディフィシル腸炎の発症、などが有害事象だ。
表:Choosing Wisely International「やらないほうがよい」トップ10リスト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
① 上気道炎・気管支炎・副鼻腔炎に対する抗菌薬投与
② レッドフラグの無い腰痛への画像検査
③ 低リスク群への術前ルーチン検査(心電図、胸部単純X線写真、血液検査)
④ 進行期認知症または進行期がん患者に対する人工栄養療法
⑤ 臨床的適応のない尿道カテ留置
⑥ 低リスク群への心画像検査(冠動脈CTなど)
⑦ エビデンスの乏しいがん検診(PSA検診など)
⑧ 毎年の骨密度検査
⑨ 高齢者への抗精神病薬・長時間作用型ベンゾジアゼピン系鎮静薬
⑩ レッドフラグの無い頭痛への画像検査
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ある種の抗菌薬には特殊な有害事象のリスクがある。
マクロライド系抗菌薬の内服では、薬剤代謝への影響で、心血管イベントのリスクが増加する。
フルオロキノロン系抗菌薬の内服では、多発神経炎、アキレス腱断裂、大動脈解離・大動脈瘤のリスク増加が示唆されている。
結核に対する部分治療となるので、未診断結核をマスクしてしまうことがある。
写真:与那原海岸
群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。
マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。
徳田安春・公式ツイッター
https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda
健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。